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2014年9月12日金曜日

グスターボォ・デュダメル指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 コンサート




一昨日(9月10日水曜日)は、グスターヴォ・デュダメル指揮/ウィーン・フィルのコンサートに家族で行って来ました。我々にとっては今シーズン最初のコンサート。

プログラムは:
リムスキー=コルサコフ ロシアの復活祭序曲 op.36
ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ版) はげ山の一夜
リムスキー=コルサコフ シェエラザード op.35


会場はアン・デア・ウィーン劇場(Theater An Der Wien)です。この劇場はモーツアルトが亡くなって10年後の1801年落成した劇場でその4年後にはベートベンのフィデリオが初演された劇場。外装は当時と異なるが、中は綺麗に修復され当時の様子が保たれているとのこと。楽友協会大ホールの座席数がおよそ1800座席(+立ち見)なのに対しアン・デア・ウィーンは1000座席程度(+立ち見)なので、このような素敵にこぢんまりとした劇場で気鋭の若手指揮者デュダメル率いるウィーン・フィルを聴くのはとても贅沢な感じでその幸運に感謝しました。

我が家はアメリカに居た頃から一家揃ってグスターボの大ファン。追っかけまではしないものの、ワシントンそしてウィーンと彼が振るコンサートには出来るだけ行っています。殆どの曲は暗譜し譜面なしというのもすごいけど、演奏の音楽性の素晴らしさは今まで聴いたことのあるどの著名な指揮者にも勝るとも劣らないところがあると思います。最近は奥深さも感じられる演奏になってきていると思います。

過去にロスアンゼルス・フィル、ベルリン・フィルそしてウィーン・フィルを彼が指揮するコンサートに行きましたが、いつも彼が振ることでオーケストラが奮い立ったような印象を受けます。ウィーンフィルは指揮者を招く際にデュダメル迷うことなく一回の会合で選んだと言うことを著名な音楽評論家の方に聞いた事がありますし、ロスアンゼルス・フィルの楽団員の方とお話する機会に恵まれた際にデュダメルはミュージシャンのミュージシャンだと聞いた事もあります。デュダメルがこのように一流の音楽家を惹きつける魅力を持っているという事を考えると、奮い立ったオーケストラと言う僕の印象もあながち間違いとは言えないのではないかと思っています。

さて、一昨日の演奏も期待通り、前半はちょっとしっくりこないところがあるかなとも思いましたが、後半のシェエラザードはすごく良い名演でした。グスターボ率いるウィーンフィルは来週から日本公演を行うようなのでまだチケットが入手できれば是非ご覧になられることをお薦めします。前にこのブログでも書きましたが彼の魅力はライブで特に発揮されると思います。


デュダメル・ウィーンフィル日本公演の情報: http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/feature/wph2014/ticket/

デュダメル公式HP:http://www.gustavodudamel.com/


2018年2月20日火曜日

グスターボォ・デュダメル指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 コンサート



去る土曜日 (2月17日)は、妻と、歯列矯正の治療で週末だけウィーンに戻ってきた次女と3人でデュダメル指揮、ウィーンフィルのコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール、プログラムは、

Charles Edward Ives : Symphony No. 2
Peter Ilyich Tchaikovsky : Symphony No. 4 in F minor, op. 36

チャールズ・アイヴズの「交響曲 第2番」は初めて聴きましたが想像していたよりも難解でなくメロディアスで後で調べると彼が20代の頃に書いた作品とのこと、ウィキベディアには『明確な調性を保っている...』と書かれていました(こちら)。演奏は、第一楽章がちょっとまとまりにかけるような気がしたのですが (もしかするとこのような曲なのかもしれませんが...。)それ以降は、素晴らしかったと思います。全体的にオーケストラも心なしか緊張して浮き足立っているような気がしました。 

後半のチャイコフスキー「交響曲第4番」。前半とは打って変わって、余裕と貫禄を感じさせる演奏。冒頭のファンファーレから一気に惹きこまれました。文句なしの名演奏だったと思います。 ちなみに、音楽通の友人の話だとウィーン・フィルのウィーンでの公演は日曜日の朝の公演がとくに本番とされ、オーケストラが最も力を入れるコンサートのようです。日曜日を見に行きたかった~。

デュダメルとウィーンフィルは、1月初めからずっと一緒に公演ツアーをやっていますが、その〆が今週末から始まる南北米大陸縦断ツアーのようです。知り合いのウィーン・フィル関係者のお話だと、ウィーン・フィルが一人の指揮者とこんなに長い期間一緒に続けて演奏するのは非常に稀で異例なことであるとの事。彼が言うには、それだけ楽団員がデュダメルをかっており、彼に期待しているとのことでした。

今回のコンサートはウィーン・フィル定期公演の一部であったので、月曜日の朝、ウィーン・フィルの事務所に並んでかってきましたが、キャンセルが少なかったようで、前回に引き続き天井桟敷の席。ここは、ステージから最も離れていますが、音響的には、オーケストラのそれぞれの楽器の音が良く混ざり合って、低音も迫力が加わり、楽友協会大ホールの中でも特に音が良い場所のひとつだと思います。

天井桟敷の席から見るホールはこんな感じです。

デュダメル公式HP:http://www.gustavodudamel.com/


2015年6月23日火曜日

ウィーン・フィル定期コンサート:マリス・ヤンソンス指揮 マーラー交響曲3番


去る、6月20日土曜日はウィーン・フィル定期コンサートに行ってきました。マリス・ヤンソンス指揮のマーラー交響曲3番です。妻は、マーラーは特に好きでないとのことで自分ひとり。15時30分開演の昼間のコンサートです。メゾ・ソプラノのソロはBernarda Fink(ベルナーダ・フィンク)、合唱はDamen des Singvereins der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien (ウィーン楽友協会女性合唱団)とWiener Sängerknaben  (ウィーン少年合唱団)。

ご存知かもしれませんが、定期コンサートはウィーン・フィル会員のシーズンチケットのみ販売でそのウェイティング・リストが数年~十数年といわれています。でも、コンサートある週の月曜日にウィーン・フィルのオフィスでは、コンサートに行けない会員のチケットの委託販売が行われます。仕事もあってなかなか月曜日の朝、買いに行くことは出来ないのですが、マーラーの3番はマーラーを聞き始めた30年ほど前に聴いて以来とても好きな曲なのでどうしてもいきたくて、並んで買ってきました。僕は、マリス・ヤンソンスがロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とやったマーラー3番のCDを持っていて、これがいい演奏なので、期待していきました。

冒頭のホルンの美しい響きに思わず涙ぐみたくなるような気持ちになり、思いのほかゆったりとした第一楽章でうっとりとどっぷり曲に引きこまれました。今まで、いろんなオーケストラをコンサート聴きましたが、管楽器のすばらしさは、ウィーン・フィルがピカ一かもしれません。弦楽器も楽章ごとに曲調にあわせて音色を変えていくのもさすがです。当然のことのように思われるかもしれませんが、特にマーラーのシンフォニーのような曲でこれだけ一体となって自在に音色を操れるオーケストラというのもあまりないのではないかと思います。しっかりと力強いピアニシモ~音が飽和しないぎりぎりの極限まで音量を上げるフォルテシも。すばらしいとしか言いようがありません。このようなすばらしいオーケストラに奏でられたマーラーの3番は、フィンクのエレガントな歌声とウィーン少年合唱団の清らかでしっかりとした合唱、そして、これまたすばらしいウィーン楽友協会女性合唱団も伴って最高の演奏だったと思います。 いってよかった。 

何か特別だったこの日の演奏は、多くの観客の琴線にも触れたのか、5分以上続いたスタンディング・オベーション。楽団員が去っても続き(僕がウィーンに来て初めての体験)、ヤンソンスが再度出てきてやっとやみました。

ヤンソンスとコンセルトヘボウのマーラー3番 (音もとてもいいと思います)と僕がこの曲を好きになるきっかけとなったアバトとウィーン・フィルのレコーディングです。


2013年12月6日金曜日

Andris Nelsons and Wiener Philharmoniker


(Canon S95)

12月2日月曜日は妻と二人でAndris Nelsons (アンドリス・ネルソンス) 指揮 ウィーンフィルのコンサートに行って来ました。場所は楽友協会大ホール。プログラムは:

Joseph Haydn: Symphonie C-Dur, Hob. I:90 (ハイドン:交響曲90番)
Felix Mendelssohn Bartholdy: Konzert für Violine und Orchester e-Moll, op. 64 (メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲)
Richard Strauss: Also sprach Zarathustra. Tondichtung frei nach Friedrich Nietzsche für großes Orchester, op. 30 (リヒャルト・シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき)

バイオリン協奏曲のソリストはウィーン・フィル コンサートマスターのVolkhard Steude (フォルクハルト・シュトイデ)氏。


もう、文句なしの素晴らしいコンサートでした。ウィーン・フィルの楽友協会でのコンサートは定期公演で主でその購読は16年待ちとも20年待ちともいわれており、なかなか観れる機会がなかったのですが今回は運良く切符を入手することが出来ました。ネルソンスの指揮はウィーン・フィルのホームグラウンドでのよさを完全に取り出し、それぞれの曲の良さをハイライトしたようなとても魅力的なものでした。特に『ツァラトゥストラはかく語りき』は重厚で荘厳な演奏でとてもよかった。シュトイデ氏のメンデルスゾーンも理想的な演奏でなにも言うことがありません。ソリストとしてもこのような実力をもった演奏家がコンサートマスターというのもやはりウィーン・フィルならではなのでしょう。

尚、席は正面バルコニーの一番上というステージからの対角線上反対の端で距離的には最も遠い場所でしたが音は今まで一番良かったねと妻とも話していました。とくにメンデルスゾーンのコンチェルトではソロもオケもバランスよく音はうまく混ざっているのだけど個々の楽器もはっきりと聞こえるというオーディオ桃源郷に限りなく近づいた感じ。ここ数日はうちのステレオを聴く気がおきません...(苦笑)。

ウィーン・フィルの公式HP:http://www.wienerphilharmoniker.at/

フォルクハルト・シュトイデ氏の紹介 (コンサートプロモーター、カメラータ・トウキョウのサイト):http://www.camerata.co.jp/artist/detail.php?id=530

2017年3月26日日曜日

アンドリス・ネルソンス指揮ウィーン・フィル コンサート




先週の木曜日(3月23日)は、妻と次女と3人でウィーン・フィルのコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール。プログラムは以下のとおり:

ドボルザーク、チェロ協奏曲
ベートーベン、交響曲6番「田園」

指揮はアンドリス・ネルソンス。ソリストは、ウィーン・フィル首席チェリストのタマーシュ・ヴァルガ(Tamás Varga)。ウィーン・フィルの定期演奏会を含め、このプログラムは4日目でウィーンでは最終日でした。

ドボルザークのチェロ協奏曲はとても好きな曲なのですが、こちらではあまり演奏されないようで、ウィーンにきてから聴きに行くのは初めてで、とても楽しみにしていきました。妻は、前の日に定期演奏会に行った、プロのバイオリニストの友人から感想を聞いてきたらしく、思わせぶりな感じでそれは後でねの一言。 演奏が始まると素晴らしい演奏とオーケストラの音色に、「…これだよ〜」と思ってうっとり聴きびったていると、でソロが入ってくる、「あれ? 合っていない!?」、音楽家でなくともはっきりと分かるほどにソリストとオーケストラの息があっていません。演奏中はソリストが優雅にテンポを操っているので、オケが合わせににくいのかなと思ってしまいましたが…、で休憩時に妻にそう話すと、妻も聞いてはいたけど私でもすぐ分かるほどあっていないとは思わなかたっと言って、友人はオーケストラが合わせる気が無かったと憤慨していたとのこと。「…ま、彼女はヴァルガさんのお隣さんでお友だちみたいなんだけどね…」、天下のウィーン・フィルが身内の演奏家のソロに合わせられないわけないよねと意見が一致して、どういうことなのかな〜、今度またそのお友だちに聞いてみようということになりました。 

後半の「田園」は、ネルソンスにしてはオーソドックスでおとなしめ。そしてなんとなく、気のせいかと思うのですが、オケが指揮者に合わせているのでなく、指揮者がオケに合わせて踊っている感じ。今回はチケットがなくて最前列を買ったのでその感じがよく見えました。演奏自体はウィーンらしいと思わせるもので、久しぶりに聴いた「田園」に満足しましたが、全体的にはちょっと物足りなさを感じた演奏会でした。


2018年6月14日木曜日

マリス・ヤンソンス指揮 ウィーン・フィル定期コンサート



去る土曜日(6月10日)は妻と、マリス・ヤンソンス指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 のコンサートにいってきました。15時30分開演の昼間のコンサートで、
会場は楽友協会大ホール。プログラムは:

Béla Bartók 弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽
Peter Ilyich Tchaikovsky  交響曲第6番 op. 74, 「悲愴」

ヤンソンスとウィーンフィルは3年前に行った、マーラー交響曲3番のコンサート(こちら)がとても良く、演目も聴きたい曲だったので、先週の月曜の朝、職場から遅出(と、いっても20分程度)の許可を貰い、並んでチケットを購入(ウィーン・フィル定期コンサートチケット購入に関してはこちらも御参照)。とても期待して会場に向かいました。

前半のバルトークは、一度ライブで聴きたかった曲。打楽器の大迫力とチャレスタの繊細な音がきちんと聴こえてくる演奏をオーディオで再生するのはとても困難だと思われました。コンサートで聴いて初めてその可能性・良さを聴き取れる曲なのかもしれません。

後半のチャイコフスキー、ヤンソンスは指揮台に上がるも、とても長く感じさせる沈黙後タクトを挙げ演奏が始まりました。出だしはとてもストイックでまさに「悲愴」という感じ。しかしヤンソンスの解釈なのか、調子が悪かったのか、オーケストラの息が合っていないようで、アンサンブルの足並みが微妙に揃わず、弦楽器と管楽器のタイミングがずれているように聴え、それが気になって音楽に没頭できませんでした。隣の妻の「なんか合っていないね」と楽章間に耳打ち。

あれは、どういうことだったんだろうとわだかまりが残るまま、帰途に着きました。恐らく、今シーズン最後となるメジャーなコンサートだったので残念。名指揮者+ウィーン・フィルでもこんなことがあるのか?我々が未熟でこの解釈を理解できなかったのか? なんか不完全燃焼の感じでした。 

翌朝、妻が早朝テニスに出かけた後、持っている幾つかのレコーディングをつまみ聴きして、やはり土曜日の演奏は息が合っていなかったという結論に達しました。まえにも、書きましたが ウィーン・フィルの定期演奏会は日曜日が一番重要な日で、その前日の土曜日はゲネプロを兼ねたコンサートという位置づけもあるようですのでこのようなことは許容範囲なのかもしれません。ハッパさんのブログによると日曜日の演奏はかなり良かった様子(こちら)。ということは土曜日はやっぱり本調子でなかったのでしょう。

僕が日曜日に聴いた悲愴のレコーディング。カラヤンも好きですが、比べて聴くとムラヴィンスキーのレコーディング(左端)が一番好ましく、さすが名盤と思いました。:



2016年12月12日月曜日

ウィーン・フィル定期公演のキャンセル・チケットを買いに行きました


今更ではありますが、師走とはよく言ったもので12月に入ると公私ともに慌ただしく更新が滞っています。書きたいことはいろいろとあるのですが、コンピューターの前に座ってじっくりと書くという余裕がありません。

さて、今朝はボスに遅出の了解をもらって、ウィーン・フィル定期公演のキャンセル・チケットを買いに行きました。妻が好きなスメタナの「わが祖国」をやるので、妻も、冬休みで帰省中の次女も、是非見に行きたいと言って、僕も聴きに行きたっかったのでウィーン・フィルの事務所に並びに行きました。今は、電話でもネットでも買えるのですけど、行って買うのはなんとなく安心感があります。

前にも書きましたが(こちら)定期コンサートはウィーン・フィル会員のシーズンチケットのみ販売でそのウェイティング・リストが数年~十数年といわれています。でも、コンサートのある週の月曜日にウィーン・フィルのオフィスでは、コンサートに行けない会員のチケットの委託販売が行われます。

無事に3人分の割合と良い席のチケットが入手できました! 公演が楽しみです!





2016年2月19日金曜日

コンサート三昧!



物事が続くときは続くもので、前回のエントリーで書いたIAEA舞踏会の翌日の2月14日(日曜日)の夜は当地で人気上昇中の新進バイオリニスト、Yury Revichさんがプロデュースする『Friday Nights with Yury Revich』2016年コンサートシーズンのプレ・ビュー・コンサートに妻と次女と3人で行ってきました。場所はAltes Rathaus (ウィーン旧市庁舎)のBarocksaal。インビテーション・オンリーのこのコンサートで、YuryさんがシンガーポールのGoh Family Foundation Singaporeからストラディバリウスのバイオリン(1709年製)を貸与されるイベントも兼ねており、その甘美な音色にうっとりさせられました。


翌日の2月15日(月曜日)の夜は昨晩は、ウィーン・フィルのコンサート・マスターの一人、Volkhard Steude (フォルクハルト・シュトイデ)のリサイタルに妻といってきました。氏のリサイタル・シリーズの第2回目です。会場は、ウィーン少年合唱団付属のコンサートホール「Muth」(MuTHに関する前の投稿)。この日のプログラムは同じくウィーン・フィルのソロ・チェリストのPeter Somodariとの競演プログラムで、それぞれがソロ・ソナタを演奏。そのして伴奏のAndreas Rentschとピアノ三重奏を共演するというもので、曲目は以下の通り;

Johannes Brahms: Sonata in G major for violin and piano, Op. 78
Felix Mendelssohn: Piano trio in D minor, Op. 49
Johannes Brahms: Sonata in F major for cello and piano, Op. 99
Anton Dvorak Trio in E minor, Op. 90 the “Dumky”

野村三郎先生は氏の著作『ウィーン・フィルハーモニー―その栄光と激動の日々』のなかで、ウィーンフィルの演奏の基礎は室内楽のアンサンブルだというようなことを書かれているのですが、このコンサートはウィーン・フィルのメンバーのアンサンブルの強みが表された演奏で、それぞれのソロ演奏もよかったのですが、三重奏の2曲は格別で3人の音楽性・技量が掛け合わされ幾何級数的に増幅されたような素晴らしいものでした。特にドボルザークがよかったです。

昨年9月の行われた、シュトイデ氏シリーズ第一回目のリサイタルのブログはこちら:
http://isakusphere.blogspot.co.at/2015/09/volkhard-steude.html

娘は前列左端、一応コンサートマスターです。
で、翌日2月16日(火曜日)は楽友協会大ホールで中国の児童・生徒の楽団・合唱団とオーストリアの児童・生徒楽団が演奏するというコンサートがあり、次女の学校も招待され、今回娘はオーケストラでバイオリンを演奏。同様な催しは毎年2~3行われており、次女にとってはこれが4度目、楽友協会大ホールでの演奏は3度目になります。


この催しに関する過去のブログはこちら:
http://isakusphere.blogspot.co.at/2013/02/china-meets-austria.html

http://isakusphere.blogspot.co.at/2013/02/china-meets-austria_11.html

さすがに4日連続は疲れました。僕も妻も疲労困憊!


2016年4月12日火曜日

グスターヴォ・デュダメル指揮 ウィーン・フィルのコンサート



先日の日曜日(4月10日)はグスターヴォ・デュダメル指揮 ウィーン・フィルのコンサートに家族3人でいってきました。会場は、楽友協会大ホール。朝11時からのマチネコンサート。プログラムは:

セルゲイ・ラフマニノフ: 交響詩「死の島(ベックリンの原画による)」Op.29
マックス・レーガー:「ベックリンによる4つの音詩」 Op. 128
モデスト・ムソルグスキー:ラヴェル編曲 「展覧会の絵」ラヴェル編曲

何度も書いていますが、我が家は一家揃ってグスターボの大ファン。アメリカにいた頃から、彼のコンサートは出来るだけいくようにしています。今回は、グルターボとウィーンフィルのヨーロッパ・ツアーの初日。今回はコンサート前日の公開リハーサル(写真下)にも行ってきました。

とても楽しめたコンサートでしたが、僕としてはもう少しグスターボ マジックが出てこればよかったなと思いました(このプログラムではちょっと期待しすぎ?)。  一曲目の「死の島」は、リハーサルの演奏からは大分違った印象を受けました。テンポも遅めに感じられ、微妙に足並みがそろわないように聴こえたところがありました。2曲目は、リハーサルで受けた印象に近かったかな。始めて聴いた曲なのでなんともいえませんが、それなりに面白かった。 休憩を挟んで後半プログラムの展覧会の絵は、圧巻。すごい音のスペクタクルで、この曲を聴くならライブに限る! という感じの演奏。 リハーサルのときは、オーケストラ全開でビンビンに飛ばしてもっとすごがった(と、記憶している)のでそれに比べ、本番はチョッと大人しかったかな?という印象でした

グルターボは、ツアーの後、4月末から5月前半にかけてウィーン国立歌劇場でトゥーランドットを振るのでそれも楽しみです。

普段着でリハーサル
デュダメル公式HP:http://www.gustavodudamel.com/

ウィーンフィル公式HP:http://www.wienerphilharmoniker.at/jp

2015年3月17日火曜日

先週末 その1:ズービン・メータ指揮ウィーン・フィルコンサート /Zubin Mehta conducts Vienna Philharmonic (追加・修正あり)


その日の朝、知り合いから連絡があり、急に連れが行けなくなったからと、コンサートのお誘い。 メータ指揮のウィーンフィル、場所は楽友協会大ホール。3月13日の金曜日だけどラッキーでした。プログラムは以下のとおり:

György Ligeti 「Atmosphères」 
Joseph Marx  「Alt-Wiener Serenaden (Old Vienna Serenades) 」
Anton Bruckner 「Symphony No. 9 in D minor, WAB 109」

一曲目は正に現代音楽というイメージの曲で、トランペットに息をフーフーと吹き込んで風の音といった感じの短い曲。2曲目はちょっと耳直しでウィーンの伝統的なメロディーを使った作品でちょっと今の映画音楽的。休憩時間の後はブルックナー。映画に例えると「風と共に去りぬ」のような壮大スペクタル大河ドラマといった感じかな~。 前に書いたようにブルックナーはちょっと苦手感があるのでこんな感想になってしまいましたが、ライブで聴くのは悪くありません。

僕にとっては気合を入れて聴くというプログラムでしたが、さすがメータとウィーンフィル。すばらしい演奏でした。

音が良いことで有名な楽友協会大ホールですが、ホールが比較的小さいためか大編成のオーケストラでダイナミックレンジが広い近代の交響曲を演奏する際に、フォルテシモで音が飽和状態になって割れて聴こえることが時々あります。このホールに慣れてないオーケストラと指揮者の組み合わせの場合が多いのですが、ウィーン・フィルでもエキサイタブルな指揮者だったりすると盛り上がってしまってそうなった場合もありました(それはそれで聴いていて面白いのですが...)今回はぎりぎりのまで音量は上がるもののその一線を越えることはなく、さすがと思ったしだいです。

(続く)




2013年10月20日日曜日

ウィーン・コンツェルト・ハウス100周年記念コンサート:ドゥダメル指揮ウィーン・フィル

(Canon S95)
昨日、Gustavo Dudamel (グスターボ・ドゥダメル)指揮ウィーンフィルのコンサートに家族で行ってきました。僕たちにとっては今シーズン初めてのクラシックコンサート。場所は、ウィーン・コンツェルトハウス大ホール、プログラムは、ベートーベン交響曲第9番「合唱付き」。ソリストはsoprano Julianna Di Giacomo, mezzo-soprano Katarina Karnéus, tenor Klaus Florian Vogt, bass Franz-Josef Selig, コーラスはWiener Singakademie(ウィーン・ジングアカデミー合唱団)でした。

10月19日はコンツェルトハウス完成100周年記念日にあたり、その記念コンサートであったので、この為にコミッションした、Aribert Reimann作曲のベートーベン交響曲第9番のためのプロローグというが演披露され、ただちにベートーベン交響曲第9番が演奏されました。

今まで聞いたベートーベン交響曲ではベストの一つに入る最高の演奏でとても感激しました。言葉で表すことの出来ない名演というのはこういう物かと思われるコンサートでした。グスターボーとウィーン・フィルとウィーン・ジングアカデミー合唱団とソリストたちのとても素晴らしい演奏に家族全員意気高揚して帰途につきました。



ウィーン・コンツェルトハウスHP:http://konzerthaus.at/

グスターボ・ドゥダメル HP:http://www.gustavodudamel.com/

2019年4月15日月曜日

コンサート鑑賞:エリザベート・レオンスカヤ ピアノ リサイタル と ネルソンズ指揮ウィーン交響管弦楽団 コンサート




ウィーンは20度近い日々が続いたかと思ったら、9度の例年並みの肌寒い日々に逆戻り。今週は、また暖かくなるようです。

さて、もう1週間以上前のことなのですが、春休みで次女が帰省してきたこともあり、先々週末は親子三人で、エリザベート・レオンスカヤ(Elisabeth Leonskaja) の ピアノ リサイタル と ネルソンズ指揮ウィーン交響管弦楽団のコンサートに行ってきました。

4月5日 金曜日の夜はエリザベート・レオンスカヤのソロリサイタル。会場はコンツエルトハウスのモーツアルトザール。プログラムは以下のとおり:

Wolfgang Amadeus Mozart : Sonate D-Dur K 205b (1775) , Sonate F-Dur K 300k (1781–1783)

Alban Berg: Sonate op. 1 für Klavier (1907–1908)

Wolfgang Amadeus Mozart: Sonate B-Dur K 315c (1783–1784)

アンコールはモーツアルトのSonate C-Dur K 545 »Sonata facile« 第二楽章 Andante (1788)。

ウィーンの新旧の作曲家の曲を演奏するという企画シリーズのリサイタル。体調が優れないのか、いかめしい仏頂面でステージに上がってきたレオンスカヤをみて、心配になったのですが、演奏はすばらしいものでした。モーツアルトとアルバン・ベルグというまったく異なるスタイル・時代の作曲家を演奏することで、演奏家の個性がよりはっきりとわかったような気になれたプログラムでした。



で、翌日の4月6日 土曜日は15時半からアンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)指揮ウィーン交響管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)のコンサート。会場は楽友協会大ホール。プログラムはベートーベンで以下の曲を演奏:

Symphonie Nr. 1 C-Dur, op. 21

Konzert für Klavier, Violine Violoncello und Orchester C-Dur, op 56 „Tripelkonzert“

Symphonie Nr. 2 D-Dur, op 36

ソリストは以下のとおり: Rudolf Buchbinder (piano),  Albena Danailova  (violin, ウィーン・フィル コンサートマスター),  Tamás Varga (cello ウィーンフィル首席チェリスト)

久しぶりに行く楽友協会でウィーン・フィルのコンサート。出だしの交響曲第一番は演奏も良く、サウンドもすばらしくて、聴いていて感慨に浸りましたが、次のトリプル・コンチェルトはちょっといまいち。一曲目はにこやかな表情で聴いていた次女はこの曲では一転して厳しい表情。この曲は、ソリスト3人のアンサンブルも良くないといけないし、オーケストラとの息もあっていないといけないので、ライブでは難しいのかもしれません。後半の交響曲第二番は一曲目ほどは感激しませんでした。

翌日の日曜日の午前中も同じプログラムでコンサートがあったのですが、それに言ったプロのバイオリニストの友人からもかなり厳しい感想を聞かされました。残念。


2019年5月14日火曜日

最近行ったコンサートのまとめ


ここ数日ウィーンは、雨模様で10度前後の肌寒い天気。

最近行った、コンサートのまとめです。近い日にちのものからです。


去る土曜日(5月11日)は、Franz Welser-Möst(フランツ・ウェルザー=メスト)指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による マーラー作曲交響曲第8番「千人の交響曲」。会場はコンツェルトハウス 大ホール。妻は里帰り中につき、僕一人で行きましたが、ロンドンにする音楽ファンの旧友がこのコンサートを聞きにウィーンまでやってきたので、一緒にお昼を食べて、コンサート(15:30開演)に行きました。合唱団・ソリストは以下のとおり:

合唱団:
Wiener Sängerknaben (ウィーン少年合唱団)、Wiener Singverein、Wiener Singakademie
ソリスト:
Erin Wall, Magna Peccatrix (Sopran)、Emily Magee, Una Poenitentium (Sopran)、Regula Mühlemann, Mater Gloriosa (Sopran)、Wiebke Lehmkuhl, Mulier Samaritana (Alt)、Jennifer Johnston, Maria Aegyptiaca (Alt)、Giorgio Berrugi, Doctor Marianus (Tenor)、Peter Mattei, Pater Ecstaticus (Bariton)、Georg Zeppenfeld, Pater Profundus (Bass)

めったにライブで聴けない曲なので、いけてよかった。演奏の出来も良かったですが、音響もすごかった。これだけの数の歌手がそろうとすごい音量で大迫力です。なんて、思いながら聴いていたら、小学校のころに習った「一人の小さな手」の歌を思い出しました。 一緒に言った旧友は、もう少しテンポに起伏のある解釈のほうが好きだといっていましたが、言われてみて、マーラーはそのほうが面白いかなとも思いました。 

客席にはなんと、Christian Thielemann (クリスティアン・ティーレマン、こちら)の姿もありました。あまりにもラフな格好であったのでちょっとびっくり。

コンサート動画ストリーミングサイト https://www.takt1.de/ でオンデマンド動画が見れるようです。




先週の木曜日(5月9日)は、楽友協会大ホールでAnne-Sophie Mutter (アンネ=ゾフィー・ムター)と Kammerorchester Wien - Berlin(カンマーオーケストラ・ウィーン=ベルリン)のコンサート。この室内アンサンブルはウィーン・フィルのコンサートマスター、Rainer Honeck (ライナー・ホーネック) を中心としウィーン・フィルとベルリン・フィルの首席奏者が中心となって構成させているアンサンブルです。プログラムはオール・モーツアルトで以下の通り:

Wolfgang Amadeus Mozart
Divertimento D-Dur, KV 251
Konzert für Violine und Orchester D-Dur, KV 211
Symphonie Es-Dur, KV 16
Konzert für Violine und Orchester A-Dur, KV 219

アンコールは:
Konzert für Violine und Orchester B-Dur, KV 207 - Presto
Konzert für Violine und Orchester D-Dur, KV 211 - Allegro


コンチェルトはムターの弾き振りで、それ以外はホーネックの弾き振り。これだけの奏者がそろうと技術的にも音楽的にも完璧な演奏になるのか~と関心。ただ完璧なだけでなく、面白みもあって心に残った演奏でもあり、すごいな~と思いました。この晩~週末にかけ、もっとモーツアルトのバイオリン協奏曲が聴きたくなって、以下のレコーディングがヘビ・ロテでした。



この晩から週末にかけてもっとモーツアルトのバイオリン協奏曲が聴きたくなって、上のレコーディングが我が家のヘビ・ロテでした。



5月6日(月曜日)はお誘いをいただき、親しくさせていただいてるオペラ歌手(テノール)でウィーン国立音大でも教鞭をとられているRainer Trost (ライナー・トロスト)さんの生徒さんたちのリサイタルに妻と二人で行ってきました。会場は、シェーンブルン宮殿劇場。皆さん学生さんとは思えないプロ並みの歌唱ですごいな~と思いました。



18〜19世紀に栄華を極めた、オーストリア帝国ハプスブルグ家皇帝の離宮の劇場だけあってこじんまりとはしていますがとても豪華な内装。このような場所で学生さんが発表会を行えるという環境はウィーンならではのものかと思います。

トロストさんは7月に公開レッスンをされるとこと。
詳細はこちらです:https://www.facebook.com/events/407514753402434/



今回のまとめの最後は、4月27日に行われたウィーンを拠点に研鑽・活躍されている若手日本人音楽家の集まりJapanische Virtuosen Wienのコンサート(前回のブログはこちら)会場は、Salon Brahmsという前回とは違うピアノ屋さんが提供している小コンサート会場。

何度も書いていますが、先の声楽家の学生たちやこのJapanische Virtuosenのような若い音楽家の熱意と希望が込もった演奏を聴くと清々しいい気持ちになります。

Japanische Virtuosen Wienに関してはこちらをどうぞ:https://www.facebook.com/japanischevirtuosen/



2018年4月10日火曜日

ウィーン管弦楽団コンサート アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮、イェフィム・ブロンフマン ピアノ


一昨日(4月8日)は 春休みで帰省している次女とウィーン・フィルのコンサートに行ってきました。ウィーンフィル日曜日定期公演で開演は午前11時。指揮はAndrés Orozco-Estrada(アンドレス・オロスコ=エストラーダ)、ピアノ・ソリストはYefim Bronfman(イェフィム・ブロンフマン)。会場は楽友協会大ホール、プログラムは以下の通りです

Ludwig van Beethoven: Concerto for Piano and Orchestra No. 3 in C minor, op. 37

Béla Bartók: Concerto for Piano and Orchestra No. 2

<休憩>

Igor Stravinsky: Petrushka. Burlesque scenes in 4 pictures for orchestra; Version 1947

ベートーヴェンのピアノコンチェルトに続けてバルトークのピアノコンチェルトと云うちょっと変わったプログラム。でもそれぞれ、素晴らしい演奏。良い意味でオーソドックスな解釈だったと思います。このような全く異なる2曲の協奏曲を続けて弾きこなした、ブロンフマンには脱帽です。

ウィーン・シンフォニー交響楽団の次期音楽監督になるコロンビア出身のアンドレス・オロスコ=エストラーダはエネルギッシュで巧みにウィーン・フィルをまとめ、オーケストラも真摯に指揮者と向かい合っていた印象を受けました。

よかったね〜と話しながら娘と帰宅しました。

ウィーンも春らしくなりました。



2014年2月22日土曜日

フランツ・ヴェルザー=メスト指揮ウィーン管弦楽団コンサート



Canon S95で撮影
一昨日(2月20日)は妻とフランツ・ヴェルザー=メスト指揮ウィーン・フィルのコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール。プログラムは:


Wolfgang Amadeus Mozart Symphonie C-Dur, KV 200
Johannes Maria Staud On Comparative Meteorology
Anton Bruckner Symphonie Nr. 6 A-Dur

で、現代音楽がモーツアルトとブルックナーにサンドイッチされている不思議な組み合わせ。

今まで行ったウィーン・フィルのコンサートの中でも特に素晴らしい演奏でした。やはり、ホームグラウンドでしかもウィーン国立歌劇場音楽監督でもあるヴェルザー=メストの指揮ということもあるのでしょう。音楽性、オーケストラの音色・バランスともに文句の付け様が無い最高の出来であった気がします。 特にブルックナーは弦と金管とが絶妙なバランスで、今までたくさんのコンサートに行ってきましたがこのようなほぼ完璧なバランスの音をを生で聴けることはほとんどなく、ウィーン・フィルの技量の高さとホールの音響の素晴らしさに改めて感服しました。


2015年9月30日水曜日

ウィーン・フィル主催の難民救済チャリティーコンサート




ウィーンは日もだんだんと短くなり、肌寒く感じるようになってきました。9月のウィーンはミュージック・シーズンの始まりでもあります。

一昨晩(9月28日)は、ウィーン・フィル主催・オーストリア大統領共催のアフリカ・中近東からの難民救済チャリティーコンサートに行ってきました。会場はコンツェルト・ハウス大ホール。指揮はChristoph Eschenbach(クリストフ・エッシャンバッハ)。ソプラノはElisabeth Kulmanプログラムは:

Wolfgang Amadeus Mozart:Symphony in G minor, K. 550 (1788)
Richard Wagner: Five poems by Mathilde Wesendonck for a female voice and piano "Wesendonck-Lieder" (Arrangement for Soprano and Orchestra: Felix Mottl) (1857-1858)
Wolfgang Amadeus Mozart: Symphony in C major K 551 "Jupiter Symphony" (1788)

中近東やアフリカからの難民流入の問題はヨーロッパでは我々の想像以上にとても大きな問題。大国の軍事・政治介入、宗教的対立という大儀、開発途上の経済と貧困、さまざまな要因が重なって引き起こされて終わりの見えない内戦とテロリズムから着の身着のまま命がけで逃げてきた難民の人々。ナチスドイツや元ユーゴスラビア諸国の民族排斥の歴史を教訓とし人道的な立場から難民を被害者として手厚く保護しようする大きな動き。それに対し、おそらく、過去の民族移動の歴史になぞらえるのか、ヨーロッパの文化・民族性を変えていく事象であると危惧する人たちも多いようで、ヨーロッパにおける政治の右傾化に拍車をかけている。まさに欧州の人々を分断するきっかけになりかねない、第二次世界大戦後最大の危機的状況に発展しかねない問題である。EU内では旧共産圏の東欧諸国が難民受け入れに難色を示しているが、同じくもと共産圏でEUに加盟していない(できない)旧ユーゴスラビア諸国からこの機に乗っかって西欧諸国に入国する多くの経済難民の存在がさらにヨーロッパの人々の民族的感情の問題を複雑にしているということもまた大きな問題となっている。

さて、チケットの売り上げは全額難民救済団体に寄付されるというこのチャリティーコンサート、チケットは普通より高めで、しかもたった2週間ほど前に発表されたにもかかわらず、ホールはほぼ満員。このような催しを即座に決めて、開催し、多くの観客を呼び集めることのできるウィーン・フィルの偉大さに関心させられました。

2018年1月15日月曜日

グスターボ・デュダメル指揮ウィーン・フィル コンサート



ウィーンはようやく寒くなってきて、週末から氷点下で昨日は雪でした。

さて、先週の木曜日 1月11日に妻と次女と3人でグスターボ・デュダメル指揮ウィーン・フィルのコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール。プログラムは、マーラー10番第一楽章「アダージョ」とベルリオーズの幻想交響曲。このブログを読んでいただいている方はご存知かと思いますが、我が家は一家そろってグスターボの大ファン。長女は年明けに早々とオランダの大学に戻ったのですが、次女は、このコンサートのためにイギリスの大学に戻る日を1日遅らせて、空港から直接講義に行くだという入れ込み様。

いつも通りの素晴らしい演奏でした。マーラーは金管が特にすばらしく、ウィーン・フィルのようなトップクラスのオーケストラでなければあのような演奏はできないであろうと思いました。ベルリオーズは気のせいか、出だしがちょっとだけ危ういような感じ、でも第3楽章あたりからは完璧な演奏で第4、第5楽章は演奏、音響ともに圧巻でした。あのようは音はライブで無いと聴けませんね。


先日、出勤途中に通ったグラーベン通りではクリスマス・イルミネーションの片付けが行われていました。娘たちもそれぞれ大学に戻り、妻と二人、エンプティーネスターの生活に戻ります。

2013年6月18日火曜日

Franz Welser-Möst指揮、Wiener Hofmusikkapell (ウィーン・ホフムジーク・カペレ・ウィーン宮廷楽団)コンサート

昨日のウィーンは気温が31度の真夏日。今日はそれ以上に暑くなるとの予報。2週間ほど前まで日中最高気温が10度前後の日々が続いていたことが信じられません。

去る6月15日土曜日の午後にFranz Welser-Möst指揮のWiener Hofmusikkapell (ウィーン・ホフムジーク・カペレ・ウィーン宮廷楽団)のコンサートに家族で行って来ました。会場は楽友協会大ホール、プログラムはシューベルト未完成交響曲とミサ曲第6番 変ホ長調(D. 950)。このブログではもうお馴染みとなったテノール歌手のRainer Torst (ライナー・トロスト)さんもソリストとして出演。

 
この日はちょうどレインボー・パレード(ゲイとレズビアンのパレード)の日でもあり、午後3時半開演のコンサートに行く途中、楽友協会から通り2本離れたリングシュトラーセ(通称リング)はお祭り騒ぎの真っ只中。



パレードを後に楽友協会に着いたらちょうどウィーン少年合唱団が楽屋入りをしているところでした。Wiener Hofmusikkapellは、ウィーン旧王宮の宮廷礼拝堂(Hofburgkapelle)で演奏する楽団。主にウィーン・フィルから選ばれたメンバーによる管弦楽団、ウィーン少年合唱団、ウィーン国立歌劇場合唱団から選ばれた男性メンバーにより構成されています。この楽団に選ばれるということはウィーンではとても名誉なことだとのことです。ウィーン少年合唱団はもともとこの宮廷楽団の一部であり、シューベルトも幼少の頃はその一員であったこともあり、作曲家になってからはその指揮をしたこともあったそうです。

この日の演奏、未完成交響曲は出しから完全に音楽に惹きこまれ、すべてが噛み合ってマジカルな何かが生まれた特別なパフォーマンスだったと思います。休憩のあとのミサ曲も心に響く演奏、未完成が特別だったので期待が膨らみ過ぎました。それがなければもっと大感激だったとおもいます。ウィーン少年合唱団の透き通る歌声、一流のソリスト達、そしてウィーン選りすぐりの器楽奏者と男声合唱団、いわばウィーン音楽界のドリームチームによるシューベルト。我々にとっての今シーズン最後のメジャーなコンサートにふさわしい素晴らしいコンサートでした。



Wiener Hofmusikkapellの公式ホーム・ページ:http://www.hofburgkapelle.at/

2016年12月18日日曜日

今週後半は音楽三昧でした

聖ペテロ教会でのリハーサル (Nikon D750, 24-70AF-S Nikkor F2.8で撮影)

過去2年ほど暖冬だったのですが今年のウィーンは普通に寒く、連日氷点下の気温が続いています。なんだかんだと忙しいのですが、今週後半はコンサート三昧でした。

まず、12月15日木曜日は、妻がマスタークラスで写真を撮った縁で知り合ったウィーン・コンセルヴァトリウム音楽大学(Musik und Kunst Privatuniversität der Stadt Wien)でピアノを学ぶGülce Sevgenさんのクラス発表会を聴きに同校のスタジオ(MUK.podium)に行ってきました。ベートベン、シューマン、リストといったプログラム。若い音楽学生たちの真摯で若々しい演奏はいつ聴いても心が洗われるような気がします。


ウィーン・コンセルヴァトリウム音楽大学クラス発表会のプログラム

12月17日土曜日は、帰省中の次女の母校であるVienna International School (ウィーン・インターナショナル・スクール)のオーケストラと合唱部がウィーン旧市街にあるとても美しい聖ペテロ教会(こちらをご参考)でクリスマス・コンサートをやるのに急遽バイオリンの助っ人として参加するというので、そのリハーサルを妻と二人で観に行きました。

なぜリハーサルだけかというと、この日は3時半からのウィーン・フィル定期公演会を楽友協会に聴きに行く予定だったからです。当初、次女も一緒に行ことになっていましたが、夜に友達と約束があるとかで次女の分は翌日、日曜日の午前中のチケットを買っていました。ダニエル・バレンボイムの指揮でスメタナの「わが祖国」を演奏。文句なしの素晴らしいコンサートで妻も僕も大感激でクルスマスのイルミネーションに明るく灯されたウィーンの街を歩き帰途につきました。


久々に高校時代の友人たちに会った娘は午前様のご帰宅(オーストリアでは16歳からお酒が飲めます)、でも翌朝9時半に起きて、寝ぼけ眼で11時からのコンサートに出かけて行きました。久々に聴いたウィーン・フィルの演奏と楽友協会大ホールの音の素晴らしさに大感激しニンマリとした笑顔で帰ってきました。


2018年9月24日月曜日

ウィーン・フィル 定期演奏会 ブロムシュテット指揮



昨日、9月23日 日曜日 は、今シーズン第一回目のウィーン・フィル 定期演奏会にいってきました。たまたま僕の今シーズン初コンサート観賞でもありました。沖縄から訪ねてきてくれたオーディオ仲間の友人と一緒。家族はまだ帰省中です。会場は楽友協会大ホール、指揮はヘルベルト・ブロムシュテット。プログラムは、 Franz Berwald 、Sinfonie singulière in C-Dur (交響曲第3番ハ長調「風変わりな交響曲」)と Antonín Dvořák、Symphony No. 7 in D minor, op. 70。二曲とも僕には馴染みの薄い曲で特にベルワルドは初めてでしたが良かったです、特に風変わりだとは思いませんでしたが…。

とても良い演奏で、素晴らしい出来だったと思います。ブロムシュテッドは矍鑠としたダイナミックな指揮で91歳の高齢を全く感じさせませんしでした。その彼にオーケストラも観客も敬意を表しており、真摯な演奏・聴衆であったと思いました。

沖縄からきてくれた友人もホーム・グラウンドである楽友協会大ホールで聴くウィーン・フィルの音の素晴らしさを経験できて喜んでくれたようで良かったです。