2019年6月17日月曜日

ヒラリー・ハーン バッハ無伴奏リサイタル ・ Hilary Hahn Bach Unaccompanied Solo Recital


ウィーンは昨日からやっと暑さが和らぎ今日は最高気温が26度です。

さて、先週の木曜日(6月13日)は、妻と二人でヒラリー・ハーンのリサイタルに行ってきました。会場はコンツエルト・ハウス、モーツァルト・ザール。プログラムは、JSバッバ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータから:

ソナタ第2番イ短調 BWV1003
パルティータ第3番ホ長調 BWV1006
ソナタ第3番ハ長調 BWV1005

アンコールは、JSバッバ パルティータ第2番ニ短調 BWV1004の第3楽章「Sarabande(サラバンデ)」と第4楽章「Gigue(ジーグ)」

このリサイタルは、ヒラリーが未録音であった、ソナタ1番、2番そしてパルティータ1番を収録したレコーディングの発売に合わせ行ったバッハ無伴奏演奏世界ツアー最終日。ウィーンではツアー初日の2018年10月9日に行ったリサイタル(こちら)の続きです。

このリサイタルの前夜(6月12日 水曜日)には、同じくコンツエルト・ハウスで開かれたヒラリー・ハーンがバッハ無伴奏について語るというイベントにも行ってきました。その際にも ソナタ第2番を演奏、アンコールはパルティータ第3番 第7楽章「Gigue(ジーグ)」でした。ヒラリーが語ったことで特に強い印象を受けたことは以下の通りです:JSバッバ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータの楽譜には演奏記号がほぼ皆無であるので、演奏家はどう弾くかという多くの判断を迫られる。彼女の場合はいろいろと試すも最終的には自らの直感に頼り自分らしさが出る表現を選ぶとのこと。ただし、それは毎回同じではなく、コンサート会場とお客さんの雰囲気で代えることも多いとのこと。ただし、これは観客の望む表現を忖度するということではなく、いかに曲に弾きこむかを考えてやるとのことで、例として、観客の集中力が散漫であると感じたときには敢えて弱くソフトに弾いて顧客の傾注を促すといったことだとのことでした。

リサイタル当夜の演奏は、去年10月の演奏よりもさらに感激的で、3曲目が終わると客席は大喝采。アンコール2曲を弾き終えた後は、いつも通りのサイン会。毎回同じことを書きますが、いつでも疲れも見せずににこやかにファンに対応してくれるヒラリーには感服の極みです。僕たちは、12日のトーク・イベントのあとに、バッハ無伴奏のLPとプログラムにサインを頂きました。

6月12日のトークイベントで

ヒラリー・ハーン公式HP: http://hilaryhahn.com/

僕が好きなヒラリーのCD:

2019年6月10日月曜日

Audirvana 3.5.11 for Mac を試しています。



http://www.highresmac.de/より引用

ウィーンは相変わらず暑い日々が続いています。今週末には35度になるとの予報!

さて、ここ2週間ほどAudirvana 3.5.11 for Macを試しています。今年4月の終わりにリリースされた3.5は、コードをすべて書き換え、音質が向上との謳い文句でしたので、重い腰を上げてアップグレードしました。3.1.X以降、我が家のシステムでは、どうもアップグレードのたびに音質が落ちるような気がして去年ダウングレードして(こちら)以来ずっと3.0.6を使っていました。そんな訳で、今回は3.0.6と関連ファイルのバックアップを取りいつでも戻せる体制で挑みました。

Audirvana 3.5for Macは、UI (User Interface・ユーザー・インターフェイス)が大幅に変更。Windowsバージョンとの整合性を取った結果のようです。慣れの問題かも知れませんが、今までのシンプルなUIのほうが個人的には好ましく思えます。一部、ナビゲーションにバグが残っているように見受けました。

あとは、ロゴが変わり、名称がAudirvana+から+無しのAudirvanaに変更されています。

肝心の音質ですが、3.0.6とは受ける印象がそれなりに違います。我が家のシステムですと明らかな大きな違いではありません。どちらかというと情報量が増えて、全体的により洗練され落ち着いた感じです。いろいろと聴いて一番感じたのは、音の実体感が若干あがったなか?と言う事です。ライブ・レコーディングの音場感、優秀録音のアコースティック楽器がよりリアルに聞こえます。あと、Qobuzなどのストリーミングの音質が全体的に上がった気がしました。まあ、今のところ、好ましく無いという印象は受けていないのでしばらく3.5を聴いていこうかと思っています。

すでにAudirvana+ 3.0.X、3.1.X、3.2.Xをお使いの方は、アップグレ-ドが無料で出来るので試される価値はあると思います。

AudirvanaのHP: https://audirvana.com/product/


追伸:


Forecast Image
今日(6月10日)の最高気温 https://climatereanalyzer.org/ より引用

2019年6月6日木曜日

ベニー・ゴルソン 90歳記念 ワールド・ツアー (Benny Golson - 90th Birthday Tour)


ウィーンは相変わらず真夏のような暑い日々が続いています。FBにも投稿したのですでにご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、先週の金曜日(5月31日)は、妻とベニーゴルソンのコンサートに行ってきました。会場はPorgy and Bess。90歳記念のワールド・ツアーの一環。バックのメンバーは以下の通り:

Joan Monne: piano

Ignasi González: bass

Jo Krause: drums

ベニー・ゴルソンのコンサートはこれで3度目(前回のコンサートはこちら)。 他のメンバーのソロの間に椅子に座る他は、まったく衰えを見せず、演奏も冴えており、「前より若く見える…」とは妻の言葉。 ゴルソン作曲のジャズの名曲を中心に、他のジャズ・スタンダードも混ぜたプログラム。曲と曲の間に語られた50~60年代のジャズ黄金時代の思い出話もとても興味深いものでした。バックのサポートもバッチリ。文句なしの素晴らしいコンサートでした。



2019年6月3日月曜日

最近、気になる デジタル・オーディオ機器


Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HAT(積み重ねで設置)

週末からウィーンは快晴で気温が上がり、今日は28度と真夏の天気です。先週の木曜日までは雨模様でコートを着ていたのに...。

さて、話は前後しますが、先々週の金曜日(5月24日)にノベルトさん宅(こちら)にお邪魔しました。デジタル・ストリーミングを試しているから、聴きに来て?とのことです。伺ってみるとRaspberry 3B+ にイタリア産のVolumioという音楽再生専用アプリ・OS、 Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HATをつけてQobuzをストリーミングされていました。かかったコスト500ユーロ以下とは思えない良い音で、非常に高い可能を感じました。Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HATは、アメリカで最も名の知れた自作派オーディオマニアの掲示板「DIYAudio」で発表されその開発者が販売しているものだそうです。詳細は以下のリンクをご参照:


DIYAudioの関連ページ:https://www.diyaudio.com/forums/pc-based/335881-iancanadas-rpi-gb-goodies-impressions-tweaks-mods-hints.html

Voluminoに関して詳細が発表されていないのでハッキリとはわかりませんが、単なるアプリではなく、Debian Linuxと統合された音楽再生ソフト/OSでRaspberry Pi  やOdroid, Sparky、AsusなどのSBC (Single Board Computer) およびX86 X64のPCで走るようです。この会社は完成品ようのOEMもやっているようで、たとえばPro-Ject 社のStream Box S2 Ultra
は、カスタマイズされたVoluminoがインストールされているとのことです。
https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)


Voluminoは、去年暮れからプラグ・アンド・プレーのストリーマー「Volumio Primo」も発売しており(写真上・下)、これも気になる機器。Qobuz、Tidalなどのストリーミング・サービスをネイディブサポートしているとのこと。ESS ES9028Q2M DAC内蔵です


https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)

1. Voltage Isolator, 2. 2x Low Noise Voltage Regulators, 3. Low Dropout Voltage Regulator, 4. ESS90x8Q2M DAC
5. High Precision Clock Oscillator, 6. DAC Microcontroller, 7. 26B RAM, 8. Dedicated USB BUS 
https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)

お値段は€480。電源強化でよい音でなってくれそうな感じ。巷に出回っているStreamerと比べるとお値打ちかもしれませんが 試してみるためだけにはちょっと高いお値段なので出来れば借りて聴いてみたいと思っています。

Volumio社のHP:https://volumio.org/

最後の機器はこれ:

 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)

DAC 1321  (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


デンマークのSoekris Engineering ApSの27bit R2R Sign Magnitude DAC (マルチビット方式)です。同社はアメリカ、カリフォルニア州でICT機器の開発・製造会社を起業したデンマーク出身のSoren Kristensen氏が母国に戻り起業。このDACのすごいところは、ICやLSI等の集積回路素子を使わず、ディスクリート素子でつくられていること、そして何よりも、とてもリーズナブルな価格。ロボット使ったSMD装填でコストが押さえられているとのこと。

上の写真のDAC132はエントリーレベルで外付けスイッチング電源を使用で440ユーロ。最高機種のDAC1541はなんと、フルバランス仕様でDACユニットがダブル!スイッチング電源内蔵でお値段は1150ユーロ。 

 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


フルバランス仕様のDAC1541 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)
 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


すべての機種がSPDIF/AES/TOSLINKでPCM24/192、USBだとPCM24/384、DoP128とDSD-256。それにanti-aliasing filters設定を4通り変えられるようになっています。ボリュームはオフに出来る仕様です。いかにリーズナブルな価格設定とはいえ、ちょっと試すにはこれも高いので、できれば借りて聴いてみたいです。この機器も電源をリニア電源に強化・アップグレードすればとても良い音でなるのでは?と夢想しています。

Soekris Engineering ApSのHP はこちら:http://soekris.dk/index.html

同社オンライン・ショッピングサイトはこちら:http://soekris.eu/shop/audiophile_r_2r_dac_products_en/