2020年10月13日火曜日

Cecilia Bartoli (チェチーリア・バルトリ)と Les Musiciens du Prince - Monaco (モナコ王子の音楽家たち)コンサート



ウィーンはだいぶ寒くなり、昨日から最高気温が10度未満。今日は雨です。押し入れからコートを出してきました。さて、もう10日ほど前のことですが、先週の日曜日(10月4日)にチェチーリア・バルトリのコンサートに妻と行ってきました。当初4月に予定されていたコンサートですがコロナ禍で延期となったもの。去年行ってとても良かったので(こちら)楽しみにしていたもの。一年ちょっとで世の中がだいぶ変わってしまいましたね~。 会場は楽友協会大ホール。プログラムなどはこのブログの最後に記してあります。

『Farinelli and his time』と題されたコンサート、コロナ対策で演奏時間は75分に短縮され休憩なし。その他、ソーシャル・ディスタンシングを保つために以下の対応がされていました。


ネットなどで予約購入したチケットの受け取りの為にプレハブ窓口が外に建てられていました。今までは建物の中のチケット・カウンターに行っていたのですが公演前はいつもごった返していました。


席によってアルファベットがふられて、それに基づき入退場の経路が指定されていました。上の写真はアルファベットの指定のポスター。今まで階段の上り口(メインのホールは2階なので…)でチケットをチェックしていたのが建物の中央玄関のみでのチェックに変更。下の写真は経路のサインです。



コンサートは最高でした! 演奏時間が短くなって最初はガッカリしていましたが、去年のブログを読んで比べると、オーケストラのみの演奏が短縮され、バルトリの出番にはあまり変更はありませんでした。



前回も書きましたが、バルトリは明るく陽気で生粋のエンタテーナーという感じで我々を含めた観客を大いに沸かせてくれました。アンコールも5曲!歌う大サービス。先行きが不透明で混沌とし不安な時に一筋の太陽の光を見れたような素晴らしいコンサートでした。

オーケストラ:Les Musiciens du Prince - Monaco(モナコ王子の音楽家たち)

指揮:Gianluca Capuano

その他主要キャスト・ソリスト:

Xavier Laforge (dance)
Pier Luigi Fabretti(oboe)
Thibaud Robinne(Trumpet)
Jean-Marc Goujon(flute)
Robin Michael(violoncello)


プロブラム(演目)

  • Georg Friedrich Handel:Sinfonia (Overture to Act 1) from the opera “Rinaldo”, HWV 7a
  • Nicola Porpora:Lontan dal solo e caro ... Lusingato dalla speme. Recitative and aria by Aci from the opera "Polifemo"
  • Georg Friedrich Handel:“Entrée des songes funestes” from “Ariodante”, HWV 33
  • Lascia la Spina:Aria by Piacere from the oratorio “Il Trionfo del Tempo e del Disinganno”, HWV 46a
  • Johann Adolf Hasse:Sinfonia from "Marc 'Antonio e Cleopatra"
  • Georg Friedrich Handel:Sinfonia "Il Parnasso" from the opera "Giulio Cesare in Egitto", HWV 17/V'adoro pupil. Cleopatra's aria from the opera “Giulio Cesare in Egitto”, HWV 17
  • Georg Philipp Telemann:Concerto per trompa in Re maggiore (D major), TWV 51: D7
  • Georg Friedrich Handel:Mi deride - Desterò dall'empia Dite. Recitative and aria by Melissa from the opera “Amadigi di Gaula”, HWV 11
  • Antonio Vivaldi:Sol da te mio dolce amore. Aria by Ruggiero from the opera “Orlando furioso”, RV 728
  • Georg Friedrich Handel:Suite di danze from the opera “Ariodante”, HWV 33 / Augelletti, che cantate. Aria by Almirena from the opera “Rinaldo”, HWV 7a / What passion cannot Music raise and quell! Aria from "Ode for St. Cecilia's Day", HWV 76

アンコール

  • Georg Friedrich Handel:Dopo notte. Aria by Ariodante from the opera of the same name
  • EA Mario:Santa Lucia Luntana
  • Agostino Steffani:A facile vittoria. Sigardo's aria from "Tassilone"
  • Gershwin: Summertime
  • Nicola Porpora:Nobil onda. Aria of Adelaide from the opera of the same name

2020年10月3日土曜日

優れモノ:Peak Design (ピィークデザイン)カメラストラップ


OM-D EM-5 III導入に際して購入した、Peak Design (ピィークデザイン)のカメラストラップ。全部で5タイプありますが(こちら)、僕が買ったのは上の写真の手首用のカフ」 リストストラップ と細見の首掛けタイプの「リーシュ」


どちらも同社のアンカーシステムで上の写真のように簡単に取り外しと取り付けができます。外出中でも適宜ストラップを交換することが現実的に可能。

使っていてとても快適。カフ、リーシュ共に簡単に長さが調節できます。

僕の場合、OM-D EM-5をショルダー・カメラバッグに入れて撮影に行くときは手首用ストラップ、バックパックにカメラを入れて撮影地で取り出して持ち歩く場合は首から下げるストラップと使い分けができるのでとても便利。これを買う前は、首から下げるストラップをグルグルと手首に巻いて使っていることが多かったです。

僕は、OM-D EM-5だとリストストラップのほうが使いやすいことがほとんどですが、状況次第で首から下げるほうがよかったりする場合も多いので、このような小型レンズ交換式カメラをお持ちであれば最適かと思いますよ。お勧めです。

ネットを検索すると、ブログやレビューが結構出てきますので、そちらもご参考にしてくださいね。

2020年10月1日木曜日

トランプ大統領の再選がありうる背景-その4(むすび)支持政党上の忠誠心・アンチ・トランプだけでバイデン氏は勝てるのか?



先日、第一回目の大統領候補公開討論が行われました(上の動画)。欧米の政治・時事評論家たちはこの討論会はいずれの候補者の支持率には大きな影響を持たないと評し、もともとトランプ氏支持者だった層はより支持が固まり、バイデン氏の支持者はよりその支持が強まったと述べています。また、討論会が終わった後のCBSニュースの調査によると、バイデン氏が勝ったとの回答は48%、トランプ氏は41%でした。10%は引き分けと回答したとのことで(日経新聞)評論家の分析を裏付けているとも言えます。『その1』で書いた、アメリカ大統領選挙の結果を左右するといわれている決まった支持政党がない層(Independents)に対しても大きな影響はなかったというのが大方の見方です。

これとは別に先週話題になったことが、レーガン政権下で大統領首席補左官及び財務省長官を務め、ブッシュ(父)政権下で国務長官を務めたアメリカ共和党の重鎮、ジェームス・ベーカー(James Baker)氏がTump大統領自身は支持しないが、共和党政権を守つためにトランプ大統領に投票すると述べたことです(WashingtonPost 紙)。共和党支持者間でも反トランプの意思を表す流れはあるようですが、アメリカでは(特に保守派)は支持政党にたいする忠誠心が強く・またそれが要求される国でもあると思います。政治家が帰属する政党を変えるということはよほどのことがない限り、その政治家の政治生命を終えるか短縮することにつながります。このことと『その2』で書いたようにもともと共和党支持者にはマスコミを信頼していない人が多いこともかさなってトランプ大統領が今から投票日までの間にどのような言動を行ってもその支持は揺るがないと考えて間違いないと思います。

そうなるとやはり、Indepdenents の層の動向がカギを握りますが、この層は一枚板ではなく、トランプ大統領は好ましくないからバイデン氏に投票するという人もいれば、トランプ氏個人の言動は気に入らないが政策・政見は自らの考えに相いるものがあるからトランプ大統領に投票、どちらも気に入らないから投票には消極的など様々な人々で成り立っています。ここで僕が気になるのはバイデン氏の政見・公約がはっきりと伝わってこないこと。氏からはアンチ・トランプのメッセージは強く伝わるものの、自分だったらどうする、自分が選ばれたら何がどう変わるのかということがあまり伝わってきません。Indepdenents の層になかにはおそらく、トランプ氏の言動は気に入らないがバイデン氏が大統領になったら何がどう変わるのか?ということで最終的に誰を支持するか決める人々も多いのではないかと思います。そのように考えると、アンチ・トランプを中心とした選挙戦略で勝てるのかという疑問もわいてきます。

今回のアメリカ大統領選挙はその結果いかんで世界が大きな転機を迎えうる重要な選挙になると思います。もしその転機を生む結果となれば、僕は地政学的にも大きなパラダイムシフトにつながっていくのではないかと考えています。僕にとってはとても気になる選挙です。


2020年9月30日水曜日

トランプ大統領の再選がありうる背景ーその3 勝つためには手段を選ばぬ選挙戦略

『困ったときのロジャー・ストーン』予告編 (ネットフリックス)

ネットフリックス製作のドキュメンタリー、『困ったときのロジャー・ストーン』。 これを観て、アメリカに長く住んでいた自分もとても驚きました。アメリカの選挙戦でこのように手段を選ばぬ戦略がまかり通っているとは思いもしませんでしたし、そのやり方を確立したと思われる中心人物がおおぴらにこのことを肯定しているからです。その中心人物とは、トランプ大統領は盟友で選挙参謀であったロジャー・ストーン氏。2016年大統領選挙に関わるロシア疑惑で実刑判決を受けるもトランプ大統領によって刑が免除された人物です。同じくロシア疑惑で実刑判決をうけたマナフォート元トランプ氏選対会長とは、80年代に設立され2010年までつづいた、アメリカ最強とまで言われたロビイスト会社の共同設立者の間柄です。彼らの選挙戦略の一つが陰謀論・陰謀論者たちの取り込みでした。


前回、アメリカ人のマスコミに対する不信感のマスコミの影響力が低いことを書きました。このようなマスコミに対する不信感が高い中、インターネット・SNSの普及とともに台頭してきたのが様々な陰謀論とその論者たちです。 とくによく報じられているが、Qアノン(ご参照:ニューズウィーク日本版)とインフォウォーズとその主宰者のアレックス・ジョーンズ氏 (ご参照:日経新聞)。 


もともとアメリカは個人主義が強くかつ人々の多様性をより容認する文化的な側面をもっています。これは日本やヨーロッパの国々とちがい、歴史が短くて主に移民で構成されたアメリカでは、国民共通の価値観・文化的思想などが希薄であるということで、アメリカ人の多くはそれぞれの拠り所を自ら見つけないといけないということが背景にあると思います。その拠り所を探す過程で、インターネットの浸透により、陰謀論・陰謀論者たちが容易に見いだされ、それを拠り所とし共鳴する人々が集まり、陰謀論サイトなどのヒット数、フォロアー数が爆発的に増え、それがまたマスコミ取り上げられ、さらに支持者が増えていくといった循環が続き政治的にも大きな影響力を持ちうる勢力となってきました。これらの陰謀論が極右的な思想に基づいていることに注目したロジャー・ストーン氏らの共和党の政治戦略家・顧問・選挙参謀らが選挙戦略に利用。陰謀論者たちも共和党有力者とパイプが自を正当化しメインストリームに進出、日の目を見る機会であるとの利害の一致の観もあって、トランプ大統領を支持・援護し、トランプ大統領も彼らの言い分を自らの言葉として発言することが増えたというのが現状です。その結果、荒唐無稽としか思えないような陰謀論にいわゆるメインストリームに属する人口層の信奉者が増加し2016年の選挙ではトランプ大統領当選に一役買った大きな支持勢力であったといわれています。

インフォウォーズとその主宰者のアレックス・ジョーンズ氏に関しては所在がはっきりとしているので、最近になって大手SNSプロバイダーなどからアカウントの削除などの処分を受けるようになってきいます。しかしその多くの信奉者たちや主宰者不明のQアノンとその信奉者たちは増え、トランプ支持のメッセージが匿名でネットで拡散されていくことは継続しており、今回の選挙でも引き続き、大きな影響力をお持つのか把握できていないということがあるかと思います。

このように勝つためには手段を選ばずという選挙戦略をとる陣営でもあるので、トランプ大統領が円滑な政権移行認めぬ構えと発言すれば、それは決してあり得ないことではないので大きな物議を醸しだすのです。

尚、下に添付した動画は、アメリカ公共放送サービスのインフォウォーズとその主宰者のアレックス・ジョーンズ氏に関するドキュメンタリー。英語ですか、観るに際しては地域限定の制限がないのでアメリカでなくとも全編を観ることができます。

(つづく)

『United States of Conspiracy』予告編 (PBSアメリカ公共放送サービス)