2014年1月26日日曜日

Mundorf Supreme Silver in Oil Capacitor (ムンドルフ・銀箔・オイル・フィルム・コンデンサ)

Mundorf Supreme Silver in Oil  (Canon S95で撮影)

一ヶ月ほど前にパワーアンプのカップリングコンデンサー(2ヵ所・2組計4個)をムンドルフ社スプリームシリーズの銀箔・オイルコンデンサ(Mundorf Supreme Silver in Oil )に交換しました。コンデンサー箔に高純度銀を採用・特殊オイルを含浸のメタライズドポリプロピレンフィルムコンデンサーです。 

今までは、Audio Note UKのCopper foil -Oil in Paper (銅箔・オイル含浸ペーパーコンデンサー)を使っていたのですが数ヶ月まえにプリアンプの電源部で同コンデンサーに不具合が生じ抵抗が焼けて貴重なヴィンテージ整流管がだめになるという故障がおきました。事実、Audio Note UK社もこの問題を認識しており、すでにこのタイプのコンデンサーは生産されていません。これは大分前から知っていたことなのですが一部で起きている問題とも聞いていたので大丈夫であろうと僕は高をくくっていたのです。

と、いうことで我が家のシステムの機器で使用中のAudio Note UK Copper foil -Oil in Paper を交換すると事は懸案であったのですが しばらくどのコンデンサーに変えようか悩んでいました。Audio Note UKが代替商品として発売したCopper foil/Mylarも考えましたがどうせなら違うものがよいかと思い、色々と調べて前から興味があったMundorf Supreme Silver in Oil に決めた次第。日本での人気・知名度はそんなに高くないようですが、欧米ではオーディオDIYの定番部品の一つで高い人気を誇っています。事実、カナダのパーツコネクションのクリス(創立者)によると彼が扱っている部品の中で常に販売個数がトッププラスのものなのだそうです。オーディオ・ファイル用のプレミアムコンデンサーの中では値段も手ごろで大きさ・重さともに普通で使い易く、信頼性も高い(耐圧1000V DC)ということも大きいのかもしれません。

取り付けしばらく経って音も大分こなれてきました。音質は聴感上の帯域は伸びて情報量も増えたがバランスがよくて煩くなく聴きやすいというのが僕が感じるところです。Audio Note UKのコンデンサと比べより好みの音になったので良かったと思っていますが、音がちょっとマサージされて、CDやLPそれぞれの音質が違って聴こえるのよりも似て聴こえる物が多くなったのはちょっと悩むところ。

Mundorfカタログ(英文 HP ):http://www.mundorf.com/PDF/Mundorf_Hifi+Studio_catalog.pdf


このブログの他のコンデンサの記事もご参照ください:

プリアンプ用カップリング・コンデンサ(2013/3/17): http://isakusphere.blogspot.co.at/2013/03/blog-post_17.html

VH-Audio V-Cap CuTF (2012/10/21): http://isakusphere.blogspot.co.at/2012/10/vh-audio-v-cap-cutf.html


2014年1月23日木曜日

Hey Jude " F_ _king Hell" !? / ヘイ・ジュードでポールがフ_ _ング・ヘル!?


(Canon S95)

娘達が「...ヘイ・ジュードにポールが " F_ _king Hell"って言っている声が入っているだよ、知っている?」

え? そんなの知らない、「じゃー聞いてみる?」 と、いうことで親子3人で ステレオの前に集合。目一杯ボリュームを上げてリスニング・セッション。 2分40秒をすぎたところで 「お父さん、もうすぐだよ...あ、ここ、聴こえた?」う〜ん、それらしいのは聴こえたような気がするけどハッキリしないよ、「じゃ〜もう一度ね」てな具合で3〜4回繰り返し聴いて納得。一度どこか判ると後で聴いてもすぐに判りました。2分58秒前後です。

後でネットで調べると周知の事実の様です。面白いからとジョンが言ってそのテイクを使ったのだとか。四十年近く前に初めて聴いて以来何度も聴いたこの曲、今日、新たな発見がありました(笑)


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2014年1月21日火曜日

独語版発売:村上春樹 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」


ウィーンでも村上春樹氏の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(ドイツ語版)が発売されました。写真をとっていたら、外で煙草を吸っていた本屋の店員さんが話しかけてきたので、しばし村上春樹談義で盛り上がり、先週発売になってかなり売れていると教えてくれました。ファンとしてウィーンの街中の本屋でショーウィンドに大きく飾られポスターも張られているのを見るのは嬉しい限り。


2014年1月18日土曜日

Evgeny Kissin (エフゲニー・キーシン) コンサート




昨日(1月16日木曜日)はEvgeny Kissin (エフゲニー・キーシン)のコンサートに行ってきました。会場は、楽友協会大ホール。プログラムはシューベルとスクリャービン:

Franz Schubert
Sonate für Klavier D-Dur, D 850

Alexander Skrjabin
Sonate für Klavier Nr. 2 gis-Moll, op. 19
Etude fis-Moll, op. 8/2 、Etude H-Dur, op. 8/4 、Etude E-Dur, op. 8/5、
Etude As-Dur, op. 8/8、 Etude gis-Moll, op. 8/9 、Etude b-Moll, op. 8/11、Etude dis-Moll, op. 8/12

2014年初のコンサート。妻は里帰り中で子供達はちょうど学校の期末試験だったので一人で行ってきました。隣のアメリカ人のお客さんは大変おしゃべり、別の隣に偶然にも知り合いのご家族一家がやってきて、ちょっと先には別の知り合い親子、一人でコンサートに行った気がしません。アンコールは3曲、ショパンの「英雄ポロネーズ 」が〆で、最後はスタンディング オベーションの大喝采でした。僕は特にスクリャービンが素晴らしかったと思いました。キーシンを生で見たのは確か20年ほど前、ニューヨークのカーネギーホール。その時の彼のピアノを弾くのが楽しくて楽しくて仕方が無いと行った様子がとても印象的でした。




2014年1月15日水曜日

Pink Martini - Zun Doko (ピンク・マーティーニのズンドコ節)


笑えます! このCDを聴いてゲット・ハッピー! 



懐かしいずんどこ節、歌詞はオリジナル、アレンジはドリフのを参考にしたとか。ボーカルは、Pink Martini のメンバー、Timothy Nishimoto 氏。コーラスはポートランド在住のカラオケ好きの日本人駐在員をかき集めたらしい...。



2014年1月13日月曜日

クリスマス・ツリーの墓場


オーストリアではクリスマスツリーは生木でクリスマス直前からお正月過ぎまで飾るの習わしの様で、年があけるとウィーンの街の至る所にウィーン清掃局の臨時のツリー収集所が出来ます。『クリスマス・ツリーの墓場みたい』とはこれを見た娘が言った言葉...。お祝いの季節が去り日常が戻ってきます。

2014年1月10日金曜日

Weingut Payr - オーストリアの美味しい赤ワイン




先週末(1月4日土曜日)行ったWeingut Payr。ウィーンに越してきてからから大変お世話になった職場の先輩の方に教えて頂き、ご夫妻、我々夫婦4人で行ってきました。ウィーンから南西に車で30分ほどいったところにあるCarnuntum (カルヌントゥム)地域にあります。ここはローマ時代のパンノニアの一部でローマ帝国の軍隊の駐屯地があった場所でその頃の遺跡でも有名。

ワイン生産地域としてのCarnuntum (カルヌントゥム)は、白ワイン中心のオーストリアの中では珍しく赤ワインに力をいれている所。中央ヨーロッパで従来から多く栽培されているBlaufränkisch(ブラウフレンキッシュ) とこの国で交配してつくられたZweigelt(ツヴァイゲルト) が主要な葡萄。Payrも例外ではなく生産されているワインの殆どが赤でしかも質の高いものに力をいれているとこと。オーナーRobert Payr氏自らのホストで12種類ほどテイスティングさせていただきました!

僕達にとってはとくにPayr独自に複数品種の葡萄をブレンドして作ったワインが個性的で味に深みもあって美味しく感じられました。Robertさんは赤ワインにおけるタンニンの重要性を強調されていました。ワインにもその信念が反映されており、グレードが上がるほどタンニンがはっきりと味わえました。しかし不快感が全く無く、タンニンが明瞭でかつベルベットを思い浮かべるスムースさを兼ね備え、これが葡萄果実の味と絶妙に混ざり合った類稀なものでした。

一般的にオーストリア産の赤ワインは美味しくはあるもののフランスやイタリアのものには劣る印象があります。でもPayrの赤は今まで試したオーストリアの赤ワインでは最も美味しかったワインの一つで、他国のものとも充分に張り合うことが出来るのではないかと思いました。

先輩ご夫妻はブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト、メルローがブレンドされBuehlと名付けられたCuvéeを一ダース、僕たちはオーストリア/ハンガリー帝国の皇帝ホフスブルグ家のワインのための葡萄を栽培していたSpitzerbergの畑でつくられたブラウフレンキッシュだけを使って作ったSpitzerberg Reserve Carnuntum Blaufränkisch とBuehlを3本づつ買って、Robertさんにお教えていただいたレストランへと向かいました。

買ったワインはすべて2009年ものでPayrのいわばフラグシップ銘柄。Robertさんによるとこの年はどの品種の葡萄も出来が良かったバランスのとれた年であったのだそうです。でも2010年は全くダメで樽に貯蔵されているワインは自分たちの為(サンプル/レファレンス用)に三百本ほど瓶につめて残りは破棄する予定だとのこと。大変ですねといったら、良くない物はどうせ売れ残るしワイン作りとはこんな物だと淡々とした答えが帰ってきました。

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オーストリアにはワイナーが多く、そのほんとが気候的に葡萄の栽培に適したウィーンが位置するオーストリア東部に集まっています。一般的にオーストリアワインはあまり知られていないようで我々もウィーンに越してくるまではオーストリアのワイン(特に白)がこんなに美味しいものであるということは知りませんでした。

オーストリアのワイナリーの多くは家族経営で小規模、卸業者や小売店を通さず直接販売しているところがかなりの割合を占めていると見受けられます。ウィーンは世界的にも珍しい都市圏で葡萄栽培とワイン作りが行われている街で、市内だけもかなりのワイナリーがありますが車で一~二時間足を伸ばせばオーストリア内のほとんどのワイン産地に行くことができます。

この様な環境なので我が家でもワインを買う際にはお店で買うより観光を兼ねてワイン生産地域に出向きそこのワイナリーで買ってくることの方が多いです。

本を読んだり、人に聞いたりとワインに関して基礎的な知識はもっているものの味に関しては単に自分の好みで美味しいかそうでないかということしかいえませんが備忘録を兼ねてワインのことも時々このブログに書いていこう思います。

Weingut PayrのHP:http://www.weingut-payr.at

オーストリアワインマーケティング協会のHP、オーストリアのワインのことなら、葡萄の品種、生産地域などここでだいたいの情報を得ることが出来ます(日本語):http://www.austrianwine.jp/

2014年1月5日日曜日

Leon Keer氏の3D Street Art (立体/3D) ストリート画


Leon Keer: 3-D Lego Terracotta Army (Wikimedia Commons)

先日書いた、Simon Beck 氏のFacebookのページで知ったオランダ出身のアーチストLeon Keer氏の立体(3D)ストリート画。 これもすごいです!

Leon Keer氏のHPで他の作品を見ることができます:http://www.streetpainting3d.com/

上の作品を製作している様子が観れます:




2014年1月2日木曜日

明けましておめでとうございます!

明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。

クリスマスからお正月にかけては職場が休みとなり、今年はどこにも行かずにウィーンで過ごそうと決めていたこともあって10日ほど悠々自適な生活を送ることが出来ました。色々な方々を招いたり、招かれたりと旧交を温められたときでもありました。家族ともゆっくりとした時間を過ごせて出かけない夜はビデオ三昧。ダウントン・アビーのシーズン4と2013年クリスマス・スペシャルを見て、リサ・マークルンド原作のアニカ・ベングツソン シリーズのドラマを観ました。両方共、観はじめるとやめられなくて、ついつい午前2時ごろまでの夜更かしも...。

ウィーンの大晦日・お正月というとウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートのイメージが強いかも知れませんが、大晦日は人々が街に繰り出し下のYouTubeビデオのようなお祭り騒ぎ。零時を過ぎると街のいたるところに花火が上がり大いに盛り上がりますが、ラジオからは『美しく青きドナウ』が流れ人々がワルツを踊りだすところは、やはりウィーン。こちらの知り合いにきくとこれは恒例なのだそうです。我々も友人宅のニューイヤーズ・イブ・パーティーに呼ばれて家に帰リ着いたのは午前4時でした(笑)