2016年8月27日土曜日

訃報:ルディ・ヴァン・ゲルダー



あの、ヴァン・ゲルダー氏が8月26日に91歳でお亡くなりになったそうです。
その黎明期から数々の名盤の録音に携わってきた氏は、モダンジャズを創り上げた貢献者の筆頭の一人であったと思います。

マンハッタンで働いていた頃、氏のスタジオはニュージャージにあった僕の自宅から車で15分ほどのところにあって、どうしても行ってみたくて、奥まった路地を入り恐る恐る覗いてみたことは、今となっては良い思い出です。

ウィーンで知り合ったジャズマンの方がヴァン・ゲルダー氏に録音してもらったことが何度かあったとのことで、氏はモニター室ではあまりにも大きな音で再生するのでミュージシャンはそこには近づかなかったという逸話を最近伺ったばかりでした。

ご冥福をお祈りします。

ニューヨークタイムスに氏の追悼記事があり、代表的な録音のサウンドクリップも聞けます。リンクはこちら:http://nyti.ms/2bN14nM と http://nyti.ms/2bmk9iu

後者の記事はリバーサイド・レコードを興した、故オーリン・キープニュース氏の息子さんでNYタイムスの編集者のピーター・キープニュース氏が書かれたものです。

一時帰国の際に買って読んで面白かった本


 


一時帰国の際に買って、読んで面白かった本。僕は、本を読むことが大好きですが、主に娯楽としての読書なのでフィクションが多く、いわゆるエンタテーメント物もよく読みます。これらは、上の四冊はこの夏、帰国した際に買って読んで面白かった本。

最近は両親のこともあって一年に2回ほど帰国していますが、それでも海外に長く住んでいると、無性に面白い和書が読みたくなるのですが、あまり情報が無いので、いざ帰国し本屋にいってもいったい何を買って読みたいのかまったくわからないといった状況に陥ります。 そういうときに頼るのが、何とか賞受賞という表示。 

この宮下奈都の「羊と鋼の森」も2016年本屋大賞 大賞受賞作とあったので手に取ったもの。アマゾンを見ると評価は分かれているようですが、僕はとても面白く読みました。ピアノ、調律師という設定の後ろにある、一人の少年がある偶然のきっかけを境に様々な過去をもつ多くの暖かい人々に支えれて、迷いながら、疑問を抱きながら自らの人生を見つけていくというストリーそれが他の登場人物の同様なサブ・ブロットと重なり、交わり、進んでいく物語。淡々と静かに黙々と語られる文章と相成って秀作となったと思いました。強いて言えば、ちょっと急いだような本の終わりが僕にとっては残念。もしかすると作者はもっと長いものを書きたかったのかな?とも思ってしまいました。

伊坂 幸太郎 「死神の精度 」は短編・連作という形のほんで、一気に読み切るというより、一作づつじっくりと味わう形で読ませられた本だったと思います。ストイックでちょっとシニカルな主人公の周りで繰り広げられる人間くさいドラマとのコントラストが面白い上に、よく書かれた、うまいストーリー・テリングの本だと思いました。エンディングもよかった。うまく翻訳すれば欧米で受けるのでは?と思いながら読み、後で調べたらフランス語訳が出ていました。

宮部 みゆき「ペテロの葬列 」は、「誰か」、「名も無き毒」に続く「杉村三郎シリーズ」の第3弾。前2作が面白く、文庫版で発売されていたので購入。アマゾンなどのレビューでも書かれているようにシリーズ・物語の流れからは想像し得ない、意外で悲しい結末はちょっとショックで尾を引き、読後の爽快さは無かったのですが、読んでいる間は面白かった。第4弾の「希望荘」も買って読みました。これはこれで面白い本で、今後のこのシーリーズの方向性が見えてくるものでしたが、ちょっと中継ぎ的かな?僕としては次の長編に期待したいです。ちなみに、第3弾まだ読んでいないのであれば、アマゾンで「希望荘」のページを観ないでくださいね、ネタバレです。知らないほうが「ペテロの葬列」の読みがいがあると思います。


2016年8月24日水曜日

Vishay VAR-Series Z-foil "naked" / ビシェイ Z201のネイキド(スケルトン)バージョン 無誘導金属箔抵抗



アンプのパーツアップグレード 第二弾です。プリアンプの増幅回路、第1番目の抵抗とパワーアンプの入力回路の第1番目の抵抗をそれぞれAudio Note UKのタンタル抵抗からVishay VAR-Series Z-FOIL スケルトン("naked") 抵抗に交換。”Z-Foil”を採用したオーディオ用金属箔抵抗器で、 Z201のネイキド(スケルトン)バージョンです。Texas Components TX2575 とか Charcroft Electronics CAR Seriesといった商品名でも売られているます。欧米オーディオ・ファイルでは音質に関して最も評価の高い抵抗器です。僕もすでにアッテネータの入力抵抗等に使って好結果でお気に入りの部品 (こちら と こちら)やはり音楽信号の入り口は良くしないといけない?と思って、しばらく前にパーツはに入手してあったのですがようやく取り付けられました!

これも結果は大吉。情報量がハッキリとわかる違いで増えて、音がより広がり、よりクリアで透明度も増す感じです。特に良かったと思ったのは、小音量でも高い情報量を維持し、今まで普通の大きさの音でしか聞こえなかった音の多くが、音量を絞っても聞こえるようになりました! 取り付け後一週間ほど経った今は、広域の硬さも無くなり、いい感じで音楽を楽しめています。

一個US$16~28の価格なので抵抗器としてはずば抜けて値段が高いものですが、適所に使うとコストパフォーマンスが物凄いアップグレードだと思います。

僕は、だいたいカナダのパーツ・コネクション(PartsConnextion)から買っていますが、イギリスのHifi Collectiveからも購入できます。日本では海神無線で扱っているようです。


2016年8月20日土曜日

LCMとCPM





先日家人が一時帰国から戻ってきました。一人で家にいると、週末はちょっと手持ち無沙汰。コンサートはオフシーズンだし、テレビ・映画もとくに観たいものは無いので、先週末は、久しぶりに少しアンプをいじりました。これはその第一弾。第二弾もあるので乞うご期待。

そのひとつがこれ。懸案であったパワーアンプのB+電源回路に出川式電源のCPMを取り付けました。4月に整流管を出川式電源整流素子に交換 (こちら)、それから一月ほど後にLCMを取り付けていました。

LCMをつけるとより情報量は増えます。低音が締まり、ただし、うちのシステムはほんのちょっと締まりすぎかな?という感じ、高域は伸びた感じはするもの、ほんの少しだけ硬くなったような印象を受けました。これは前にCPMをつけてLCMをあとから追加した経験から予想していた結果ではなくて以外でした。

で、CPMを取り付けるとより高域は伸びる感じはするものの、硬さはまったくなくなり、低域にほんの少しですがふくよかさが戻り、全体的に情報量は増えて、かつ、より自然な音に近づいた印象を受けました。より好みの音になり、宣伝文句と同じですが、本当に音楽を聴く楽しみが増えたようです。やはりCPMとLCMは両方つけるのが良いですね。

取り付けて後にいつも思うのですが、出川式電源部品はオーディオ・ファイルにとってもっともコストパフォーマンスの高いアップグレードのひとつではないでしょうか? お薦めです!

A&R Lab (出川式電源部品製造発売元): http://www7b.biglobe.ne.jp/~degawa/index.htm

僕はいつもここから出川式電源パーツを購入してます: http://www.practsoundsystem.com 

2016年8月18日木曜日

Canon キャノン PowerShot G9X 届く! 


2ヶ月ほど散々悩んだ挙句に、注文したCanon PowerShot G9Xが届きました。一割強価格が安かったアマゾンは品切れで配達予定が8月末だったのですがまあいいかと思ってポチしたら、あまりにも早く8月15日に届いたのにはちょっとびっくり。早速電池を充電し、使い始めています。



取り扱い説明書の代わりに入っていた、「まずはじめに」の冊子、ヨーロッパだと多くの言語をカバーしないといけないので、メーカーさんも大変ですね。それぞれ7ページ程度なのですが、これだけの言語が集まると結構分厚い。マニュアルはダウンロードしてねと書いてありました。

届いてから冷静になって考えてみると、量販店・ネットでは価格が下がっており、品切れも多く観られるので、もうすぐG9Xの後継機が発表される!?、早まったか? との思いが頭をよぎりましたが、チコッと使った感触はばっちりだったので、良かったかな?

近々にファースト・インプレッションを書きます、乞うご期待!



2016年8月16日火曜日

Rainer Trost マスタークラスのリサイタル


昨晩(8月15日)はお誘いをいただき、こちらで知り合ったオペラ歌手(テノール)でウィーン国立音大でも教鞭をとられているライナー・トロストさんが教えるマスタークラスの生徒さんたちのリサイタルに行ってきました。家族は、まだ日本なので僕一人。会場は、シェーンブルン宮殿劇場。何度も書いていますが、若い音楽家の熱意と希望が込もった演奏を聴くと清々しいい気持ちになります。久しぶりに聴く生の演奏と歌声も良かった。



18〜19世紀に栄華を極めた、オーストリア帝国ハプスブルグ家皇帝一族の離宮の劇場だけあってこじんまりとはしていますが素晴らしくゴージャスな劇場でした。

尚このマスタークラスは、ウィーン国立音楽大学のInternational Summer Academyの一環。詳しくはこちらをどうぞ (英文):http://isa-music.org/

2016年8月13日土曜日

シリル・エイメー&ディエゴ・フィゲレイド /Cyrille Aimée & Diego Figueiredo

今週のウィーンは秋のような気候です。日中の最高気温が20度前後、夕方から夜半にかけて急激に気温が下がり、昨日の帰宅時は13度、明け方には9度まで下がったようです。でも週末から来週にかけて徐々に暑くなり夏の気候に戻るとの予報。

下の2点は今回帰国した際に買ってきたレコード。こちらでは入手が難しかったり、値段が高かったりしたものです。


シリル・エイメーは、前にもちょっと書きましたが(こちら)、ニューヨークを拠点に活躍しているフランス出身のジャズシンガー。これらのレコードは、彼女にとっては第2作と第3作。「Smile」は彼女がブラジルに行った際に、当地のギタリスト、ディエゴ・フィゲレイドと録音したアルバム。彼女のプライベート・レーベルから出た作品。「Just the Two of Us」は、彼女の第3作目。日本のヴィーナスレコードからでた作品でNYでの録音。僕が買ったのはアナログ盤。アマゾンではプレミアムがついていますが、ディスク・ユニオンの新品のコーナーあったのを見つけて定価で購入。

ジャズ・スタンダードとラテンが中心の構成の「Smile」は、どちらかと言うとエラ・フィッツジェラルドとジョー・パスがPabloに残した一連の共演作 (例えば「Take Love Easy」 )を彷彿させる作品。オンデマンドCD-Rですが、音もなかなかのものです。 

「Just the Two of Us」は、スタンダードとラテンにポピュラーが加わった作品。前作に比べより、アイメーの個性が前に出てきている作品だと思います。アナログ盤とデジタル盤を直接同じものさしで比較することは出来ませんが、音質も悪くないと思います。

この2枚、甲乙つけがたいですが、特に「Just the Two of Us」はCDでもアナログ盤でも適当な値段で見つけたら買っておいても損はないか?と思います。


2016年8月11日木曜日

Jupiter CU PIO / ジュピター・コンデンサ社銅箔・オイルペーパーコンデンサー


話は、だいぶさかのぼりますが、数ヶ月まえに、パワーアンプに残ったもう一組のカップリングコンデンサーをClarity Cap MR コンデンサーからJupiterの銅箔・オイルペーパーコンデンサーに換えました。今年2月に前段をV-Cap CuTF (銅箔・テフロン)に換えましたが、これはその続き。

2年前の発売以来、ジュピター・コンデンサ社のCuPIOは欧米のDIYオーディオファイルの間では大好評で、Duelund社のCAST PIO Cu (銅箔・オイル/蝋紙)にとても近い・音質が数分の一の価格で得られるというネットの下馬評だったので一度使ってみたいと思っていたものです。

これも、やってよかったと思うアップグレードでした。 V-Cap CuTFを導入した際のブログ (こちら)に書いた気になった点がすべて解決した感じです。今思うと、この気になった点は、V-Cap と Clarity Capとの相性の問題だったのか? と思えてしまいます

ジュピター・コンデンサのCuPIOは、オーディオ用パーツとしてはリーズナブルな価格ですので、僕の一押し、お薦めのコンデンサーです。



2016年8月7日日曜日

ウィーンに戻ってきました!



先週の木曜日(8月4日)に一時帰国を終えウィーンに戻ってきました。大学院卒業後,
働き始めてからとったなかでは、最も長い休暇でしたが、私と妻の実家や両親のことで、慌ただしくあっという間に過ぎてしまいました。翌日は出勤しましたが、疲れも溜まっていたようで、週末は久しぶりにオーディオで音楽を聴きながら本を読み、家でぼけっと過ごしています。

ウィーンに着いたら気温がなんと34度! でも湿度が低いので日本にいた時よりだいぶ過ごしやすく感じると思っていたら、金曜日の夜に雷雨が通り過ぎ、最高気温24度、最低18度前後の秋の初めのような快適な気候の週末です。夜は、ちょっと肌寒いぐらいです。 

このページの写真は、金曜日に雨の中、夕食を食べに出かけた時のもの。キャノンS95で撮影。そろそろ新しいコンデジが欲しいなあと思うものの、十分に良く撮れるカメラなので躊躇してます。