2016年4月25日月曜日

スコット・ブラッドリーのポストモダン・ジュークボックス (Scott Bradlee 's Postmodern Jukebox)コンサート


我が家のiMacの調子が優れず更新が滞ってしまいました。さて、一昨日、4月23日土曜日に妻と二人でScott Bradlee 's Postmodern Jukeboxのコンサートに行ってきました。会場はガソメーターにあるブラネット・ミュージック/バンク・オーストリア・ホール。会場があるのは、その名の示唆する通り、100年以上前に作られてた巨大なガスタンク郡を店舗・住宅・オフィス等の複合施設改装した場所。ガスタンクというと無味乾燥なイメージを受けるかもしれませんが、ウィーンが経済的にも文化・芸術的にも最盛期であった19世紀末の建築物だけあって、オーストリア出身の映画監督フリッツ・ラングの「メトロポリス」を思い浮かばせるような建物です (詳しくはこちらをどうぞ:http://allxa.web.fc2.com/a-map/austria/gasometer/gasometer01.html)。

さて、このグループ、主宰しているプロのピアニストで作曲家・編曲家のScott Bradlee が今のポップ・ロックのヒット曲をビッグ・バンド・ジャズ、ドゥー・ワップ、ソウル、モータウンなのどの一昔前のスタイルにアレンジして、友人達と自宅で演奏しビデオをYouTubeで公開し、それがバイラルにヒットしたことから有名になったグループ。僕たちはアメリカの友人のファイスブックの投稿で知りました。リーダーのスコット以外は常にメンバーが常に替わっている、セッション中心の音楽共同体です。ラジオ等でよく聴く曲がセンス良くアレンジされ、全く新しい曲として聴こえる面白いコンサートでした。

こんな感じです:



PMJ オフィシャルサイト:http://postmodernjukebox.com/

#pmjtour

2016年4月16日土曜日

ベアラウフ(Bärlauch・行者にんにく)摘み


オーストリアの春の旬の味、ベアラウフ(Bärlauch・行者にんにく)。ウィーンの森で摘んで来たベアラウフの葉をたっぷり入れた水餃子を家族でお腹いっぱい楽しみました。

前回のエントリーはこちら:http://isakusphere.blogspot.co.at/2014/03/barlauch.html

2016年4月12日火曜日

グスターヴォ・デュダメル指揮 ウィーン・フィルのコンサート



先日の日曜日(4月10日)はグスターヴォ・デュダメル指揮 ウィーン・フィルのコンサートに家族3人でいってきました。会場は、楽友協会大ホール。朝11時からのマチネコンサート。プログラムは:

セルゲイ・ラフマニノフ: 交響詩「死の島(ベックリンの原画による)」Op.29
マックス・レーガー:「ベックリンによる4つの音詩」 Op. 128
モデスト・ムソルグスキー:ラヴェル編曲 「展覧会の絵」ラヴェル編曲

何度も書いていますが、我が家は一家揃ってグスターボの大ファン。アメリカにいた頃から、彼のコンサートは出来るだけいくようにしています。今回は、グルターボとウィーンフィルのヨーロッパ・ツアーの初日。今回はコンサート前日の公開リハーサル(写真下)にも行ってきました。

とても楽しめたコンサートでしたが、僕としてはもう少しグスターボ マジックが出てこればよかったなと思いました(このプログラムではちょっと期待しすぎ?)。  一曲目の「死の島」は、リハーサルの演奏からは大分違った印象を受けました。テンポも遅めに感じられ、微妙に足並みがそろわないように聴こえたところがありました。2曲目は、リハーサルで受けた印象に近かったかな。始めて聴いた曲なのでなんともいえませんが、それなりに面白かった。 休憩を挟んで後半プログラムの展覧会の絵は、圧巻。すごい音のスペクタクルで、この曲を聴くならライブに限る! という感じの演奏。 リハーサルのときは、オーケストラ全開でビンビンに飛ばしてもっとすごがった(と、記憶している)のでそれに比べ、本番はチョッと大人しかったかな?という印象でした

グルターボは、ツアーの後、4月末から5月前半にかけてウィーン国立歌劇場でトゥーランドットを振るのでそれも楽しみです。

普段着でリハーサル
デュダメル公式HP:http://www.gustavodudamel.com/

ウィーンフィル公式HP:http://www.wienerphilharmoniker.at/jp

2016年4月10日日曜日

近日発売の気になるカメラ その2:Nikon DL 18-50 とPanasonic Lumix DMC GX7 MK2 / GX80 / GX85

http://www.panasonic.com/de/より引用

今年は当たり年なのか、欲しい!と思わせるカメラが色々と出てきます。今回はその
第2弾 (前回のはこちら




http://www.nikonusa.com/

コンデジとしては稀な超広角域を含む大口径ズームを搭載。しかも従来のコンデジと比べ1.0型センサー搭載で『デジタル一眼レフカメラユーザーが違和感なく操作できるメニュー構成』とのうたい文句。僕が一番好きでよく使う画角帯の20mm〜50mm(35mm判換算)をほぼピッタリカバーしている。メーカーサイトのサンプル画像もシャープで好みの写りなので、生まれて初めてのカメラの予約注文をしたい衝動にかられました(笑)。



http://www.panasonic.com/de/より引用


去年、2回ほどGX7を買う寸でのところで思いとどまって、GX8を待つことにしたのですが、ちょっと期待はずれというか求めていたカメラとは違っていたので、Olympus Pen  F かなと思っていたのですが、いろんなレビューを読み(こちら)実機をみて見て、やはり違う感じがしていました。GX7は何度も触れてみて、操作性も僕に合っている印象で気に入っていたのでそのMk.IIは今一番期待しているM4/3カメラです。サンプル画像は日本のサイトよりヨーロッパのサイト のほうが好印象を受けました。アメリカではGX-80として、ヨーロッパではGX-85 として発売されるようです。パナソニックは未だに発売地域によってモデル名を替えて売っていることが多いのですが、カメラは家電とはちがうので世界共通で売ったほうが効率的かとも思うのですが...。

dpreview.comのGX80/85のプレビューはこちらです:



次女も9月から大学進学なので物入りも多くなるので悩ましいところ...。

2016年4月7日木曜日

曙光電子 300B-Z ・Shuguang 300B-Z




僕のパワーアンプ、Audio Note Kits のKit One (300Bシングル)で今使っている出力管。一年ちょっと前に、カナダのParts Connexionのセールで購入、38%引きでした。1958年に設立の中国の大手電子部品製造会社 曙光電子がその設立50周年を記念して発売した「珍品」シリーズ 英語ではBlack Treasure (ブラック・トレジャー)シリーズのひとつ。立派な化粧箱に入っています。



上の写真のように、管内部は真っ黒にコーティングされています。高分子複合炭(HPCC)であるとのことで、これをカーボン・スート、バルブ・スートといって、電子がプレート等に捉えられずに直接バルブの内壁にぶつかり二次電子放射が発生し悪影響があるのでその放射をなくすためのものなのだそうです。 実際にアンプに挿入すると、「珍品」というロゴが後ろ向きになるので、個人的な好みとしては、良かったとおもっています(笑)。


中国製の真空管の品質は上がってきているようですが、まだ不良品も多いようで、さらには検査ではじかれた球を仕入れて売ったりしてる業者(主に中国ベースのようです)もいるようなので信頼できるショップでテスト・チェック済みの商品が安心です。

WEの復刻版を含めて、8種ほどの300Bを使ってきたのちに落ち着いていたのが曙光電子の300 B-SB (ナス型)であったので、この300B-Zは前々から試してみたいと思っていました。 結論から言うと、今まで使った中で一番好みにあった球でした。僕がこの球から受ける印象は、300Bの特徴とされる豊かでディテールに富んだ中音域を保ちつつ、高域と低域が伸びてワイドレンジとなった感じです。抜けの良い音ですが、痩せた感じはしません。全体的により中庸になった感じでレコーディングによる音の違いがよりはっきりと聴こえますが、音の悪いものでもそれなり楽します。

真空管の値段をあがってきて、特に300B は中国・東欧製でもペアで1000ドルを超えるものがざらになってきました。僕が十年ほど前にKit Oneを作ったころは、破格に高かったWE300Bの復刻版ですらペアで700ドル程度であったことを考えると隔世の感を禁じえない感じです。その中にあって、ペアで実売価格280ドル程度で買える、曙光電子300B-Zは、僕にとってはその価格を大幅に上回る音質でお値打ちものだと思います。

曙光電子 300B-Zは、カナダのPartsConnexionにまだ在庫があるようです。 (2016年4月6日現在)


参考にさせていただいたサイト: 遠い昔の ラジオ少年 H  ,  Tube Collection HP