2015年5月22日金曜日

佐渡裕とニーダーエスタライヒ州トーンキュンストラー管弦楽団

楽友協会への地下鉄最寄駅、カールスプラッツ駅のホーム
2週間ほど前、オーストリア日本人会と墺日協会合同イベントに行ったら、妻が「安倍首相に似た人がいる親戚かな?」といってよく見て考えたら、佐渡裕であった。我々夫婦は日本を離れかれこれ28年ほどになるので、当然の事ながら「題名の無い音楽会」何ど見ていないのですぐには誰か判らなかったのです。でも、ウィーンは町中に彼の写真と日の丸をデザインしたポスターが張られているので、ちょっと考えて誰がか判りました。 

さる週末、氏とニーダーエスタライヒ州トーンキュンストラー管弦楽団のコンサートがあったのですが僕は所用であったのと、早々と良い席が売り切れて、ステージが見えない席しか残っていなかったので(日本の旅行社などが買い占めたという噂あり!?)行きませんでした。どうだったのかな? 来シーズンは聴きに行ってみたいと思います。

2015年5月18日月曜日

Qobuz 16bit/44.1kHZ ロスレス・高品位ストーリーミング ー その3 (2015年6月2日に追記・訂正)



ちょっと間が空きましたが、これまでqobuzの特徴について書いてきました。では肝心の音はどうなのか? 前にも書きましたように基本的にMP3かそれ以下のビットレートで配信されているSpotifyと比べるとその違いは明らかでレコーディングによっては驚くほどの差が出ます。

僕のメインシステムでCDからリッピングした音源にと比較した場合。その評価はレコーディングによって:
  • リッピングした音源が若干よい 
  • あまり変わらない 
  • qobuz ストリーミングの方が若干よい 
の3通りに分かれて、明らかに違うと感じたのはほとんど有りませんでした。

この結果に関する僕の考察は以下の通り。僕の推測の部分もかなりありますのでそれを踏まえて読んでいただければ幸いです。音が違う理由には以下が考えられます:
  • 再生ソフトによる音の違い。要するにAudirvana PlusやiTunesとQuobuz Desktopとの音の違いです。さらに述べるならリッピングしたCDをAudirvana PlusでかけてQuobuz Desktopと比較した場合と、iTunesとQuobuz Desktopでは良し悪しの評価が変わることが多くありました。ただし、レコーディングよって音の違いの評価が必ずしも一貫性を持って同方向なものではなく、かなり分散した結果であったので、ソフトの違いが音の良し悪しを決めるのに最大の要因であると結論付けることは出来ないとも思いました。
  • 音源ファイル・ソースによる違い。同一のレコーディングが何度も再発され、さらには複数の異なるマスタリングのバージョンがある場合も多くあります。程度に差はあるとは思いますがそれぞれのバージョンで音は違ってきます。したがってストリーミングのためにアップロードされた音源のバージョンが僕が持っているCDとは異なること、音が違ってくるのは当然のここと考えられるわけです。Quobuz上でもレコーディングよっては複数のバージョンがアップされている場合が思ったより頻繁に見受けられました。その場合、僕も持っているCDと明らかに同じもの(ジャズでRVGマスタリングとアルバム名に明記されているレコーディングなど)を比べると、音はあまり変わらない用に感じたもののほうが多かったです。しかし、ほとんどのレコーディングは、リマスター盤かどうかすらすらわからない表記なので、僕がリッピングしたCDと音源の世代・マスタリングが同じだったのか?異なっていたのか?という確定はできませんが、音の違いが、音源の世代・マスタリングに起因するものであったという可能性が高いのでは無いかと思われます。さらには、僕が所有するCDがどの国で製造されたのかということも音の違いの要素になっているのではないかと考えられます。
ロリンズのサクソフォン・クロッサスを検索するとジャケット違いも含め複数のバージョンがでてくる。

このように音の善し悪しには様々な要素が絡み合っているので、単純にストリーミングだから音が良い、リッピングだから音が良いとは言い切れないということだと思います。もしかすると、各家庭でのインターネット環境、ラウターの違い、有線・無線LANの違いなども厳密に言えば音に影響があるかもしれません。

違った観点で見るならば、比較評価しないとどうか?ということがあると思います。で、僕は3週間ほど、リッピングした音源を聴かずにデジタル音源はqobuzストーリミングだけ聴くということをやって見ました。結果として、音質的な不満がおきたことは無く、quobuzは今ひとつだなとか、リッピング音源の方が良いな〜と思ったことは一度もありませんでした。メジャーレーベルの比較的新しいレコーディングに限って言えばその多くをquobuzロスレス・ストーリミングで聴くことができるので、CDを買ってリッピングして聴くというプロセスが無い分、気軽に良い音で色々と聴き漁れることは音楽ファンにとって非常に気もいのよい快感であります。誰かのブログでお奨めのCDを早速アマゾンで買って...なんていう無駄遣いが減ったということだけでも、会費分の見返りはあるかと思います。唯一の不満はCDで持っている音源がquobuzに無いという時だけでした。
(つづく)

2015年5月12日火曜日

ライカショップの蚤の市・Leica Shop Flea Market (Flohmarkt)


5月9日の土曜日には、ライカファンの間では世界的に良く知られているLeica Shopの蚤の市に行ってきました。 年に一度の恒例でこの時期に開かれます。場所はライカショップのあるビルの中庭(といっても昔の馬をつないだり、馬車を止めていたところです)。 


入り口を入るとこんな感じ。1ユーロコーナーがあって、キャップや現像タンクなどのがらくたが売られていました。一番の人だかり。


このように、カメラやレンズケースが詰まった箱もいくつか...。


ライカショップ以外のディーラーのテーブルも。フィルムカメラを買い求める若い男女でごった返していました。

僕は何も買いませんでした。ほんとです(笑)。

2015年5月10日日曜日

Darius Milhaud (ダリウス・ミヨー) 作曲 オペラ「罪ある母 (La mère coupable ) 」


5月8日金曜日は、妻と二人でアン・デア・ウィーン劇場(Theater An Der Wien)で「罪ある母 (La mère coupable ) 」を観てきました。シーズン・チケット=プレミア(初日)シリーズの最後の公演。いわゆるフィガロ三部作の最後の戯曲ですが1966年にフランスの作曲家ダリウス・ミヨーによってオペラ化されました。よって、リブレットはフランス語、音楽は現代風です。今シーズンのアン・デア・ウィーン劇場のプログラムはフィガロ三部作をすべてやったことになります。僕は「フィガロの結婚」の公演には行けなかったのでこのブログでは書いていませんが妻と娘がいきました。

オーケストラの演奏は素晴らしく、歌手もよかったのですが 演出と舞台設定が思いっきり変ちくりん。カーテンコールでは音楽家達へは盛大な拍手だったのですが、監督と演出家にはブラボーとブーイングが入り混ざっていました。

先月やった「フィガロの結婚」では、舞台設定が精神病棟だったとのこと。妻曰く、それもかなり変わっており、今回と同じく、監督と演出家にはブーイングがあったそうです。

オーケストラと主なキャストは以下の通り:
指揮:Leo Hussain
音楽監督: Herbert Föttinger
伯爵:Markus Butter
Rosina・伯爵夫人 :Mireille Delunsch
León: Andrew Owens
Florestine:Frederikke Kampmann
Figaro: Aris Argiris
Suzanne:Angelika Kirchschlager
Begearss: Stephan Loges
オーケストラ:ORF Radio-Symphonieorchester Wien

2015年5月8日金曜日

Qobuz 16bit/44.1kHZ ロスレス・高品位ストーリーミング ー その2

Qobuz Desktop 
これがQobuz Desktopアプリの画面です。ほとんどブラウザーでアクセスするQuobuz Playerと変わりません。違いは左上の表示。



この写真のようにFLAC16/44.1と表示されています。


デジタルブックレットの画面
Qobuzの売りのひとつは、ライナーノート・ブックレットがアプリ内で読めること (もちろんそれらがアップロードされている場合に限りますが...。)


ブックレットのファイルもアップロードされている場合には、このように、デジタルブックレットという選択項目がでてきて、それをクリックすると画面上で読むことが出来ます。

ショッピングカートの表示

Qobuzのもうひとつの特徴は、音源の販売とストリーミングが統合されていること。このショッピング・カートのボタンをクリックすると買い物モードになって、まず購入する音源の質-MP3~ハイレゾ音源(レコーディングによりハイレゾがある物と無い物がある)を選び購入手続きに入ります。

(つづく)


2015年5月7日木曜日

ダニエル・バレンボイム リサイタル


昨夜(5月5日火曜日)はダニエル・バレンボイムのピアノ・リサイタルに行ってきました。会場は楽友協会大ホール。プログラムは上の写真の通り、シューベルト。ウィーン、ロンドン、パリで行われる彼のシューベルト・ピアノ・ソナタ・チクルスの一環で初日でした。

出だしの一曲目はチョッと調子が乗っていない様子で「ありゃ?」と思ったのですが、2曲目から本調子になってきた様子。休憩のあとのD.959 (20番イ長調)は素晴らしい演奏で感動しました。シューベルトらしさを失わず、かつ、彼の感性が注ぎ込まれたかのような演奏でした。

観客の幾度ものカーテンコールに応えるも、アンコールが無かったのはちょっと残念でした。

バレンボイムの名前の入ったピアノ。さすが、大スター。

去年、リリースされたバレンボイムのシューベルトピアノソナタ集と僕のお気に入りのシューベルトのピアノソナタのCDです:


2015年5月3日日曜日

Qobuz 16bit/44.1kHZ ロスレス・高品位ストーリーミング ー その1



ここ一月半ほど、QOBUZ(コーバズ)のロスレス・高品位・オンライン・オンディマンド・ミュージック・ストリーミング・サービスを試しています。色々と聴いてみて僕なりの評価も出来て来たのでブログで紹介する事にしました。

qobuzは、2008年にフランスで設立されたハイレゾ音源ダウンロードサイトでオーディオウェブマガジンもやっている会社です。2013年の終わり頃から、ヨーロッパ9カ国で「QOBUZ HiFi」と銘打った高品位ミュージック・ストーリーミング・サービスを開始しました。True CD quality (FLAC 16-Bit/44.1kHz)ストリーミングとの売り文句。ストリーミングはSpotifyだけでいいやと思っていたのですが、音楽好きで、タンノイのKensington GRをつかっているオーディオファイルの同僚がとてもいいというので試してみることにしました。

まず申し込み。同社のストリーミングサービスは4段階あり、MP3/AAC相当
(320kbps)の「Basic」 (月4.99ユーロ)と 「Premium」(月9.99ユーロ)。この違いはBasicがパソコンでリアルタイム・ストーリーミングしか使えないのに対して「Premium」はiDeviceやSonos等のネットワーク・プレーヤーで使えオフラインでも使えるということ。「Premium」にFLAC 16 bit /44.1KHz ストーリーミングが加わったのが 「Qobuz HiFi」(月19.99 ユーロ)とクラシックだけ聞ける「Qobuz HiFi Classical」(月14.99ユーロ)があります。 年間契約(年間一括払い)にすると2ヶ月分が無料(十ヶ月分の値段で一年間使えリ)。僕はとりあえず、月極の「Qobuz HiFi」に申し込みました。

まずは、我が家のメインシステムで試聴です。PCオーティオはMacMiniとWeiss DAC2。Qobuz のストリーミングサービスをパソコンで聞くには、ウェブ・ブラウザーでQobuz Player のサイトを通して聞くやり方とQobuz Playerのアプリをダウンロードしてそのアプリで聞くという二通りの方法があります。

Qobuz Player のサイトに行ってみます。早速、音楽を選び、まず最初に聴いてみたのはLorde の「Pure Heroine」。音があまり良くありません。Spotify で聴いていたのと変わらない。あれ? 

Qobuz Playerのサイト(player.qobuz.com)

表示が16-Bit/44.1kHzでなくMP3となっています。

ストリーミングされているファイルの情報の表示


環境設定を見るとちゃんとFLAC 16 bit /44.1KHz となっているのに...。

Qobuz Playerの環境設定スクリーン
環境設定スクリーンの音楽再生の設定項目

で調べてみると、FLAC 16 bit /44.1KHz ストーリーミングはQobuz Desktopのアプリを使ってのみ可能であるとのこと。早速、ダウンロードしてインストール。

Qobuz Desktop アプリのアイコン 



おお、Spotifyとは全く次元の異なる音!情報量が全く異なり、部屋一杯に音場が広がった感じです。 

夜も更けてきたので、続きは次回に。数日中にアップする予定です。

2015年5月2日土曜日

Maibaum (マイバウム)


昨日は友人達とウィーン19区にあるホイリゲのマイバウムを立てる行事に行ってきました。これはヨーロッパ各地で見られる5月1日(場所によっては4月30日〜5月1日かける深夜)に飾り付けがされた高い木を立てるものです。田舎の方にいくと大きなお祭りになるところもおおいようですが、ウィーンではマイバウムよりメーデーの方が大きなイベントです。あいにくの曇りで肌寒い日でしたが、新酒のワインとウィーン料理で友人達と楽しいひと時を過ごせました。


 


ちなみに、行ったホイリゲは「Weinhof Zimmermann Neustift am Walde」。友人達とここでマイバウムの行事の日に集まるのは3度目、毎年恒例の事となっています。このホイリゲはウィーンの中では(多分、オーストリアの中でも)稀な葡萄畑の中でワインと食事を楽しめる場所。子供の為に小動物を飼っていたり、すべり台等の遊戯設備もあるので暖かい季節には家族揃って、ゆったりとした休日の午後を楽しむことが出来ます

ホイリゲに関してはこちら:http://www.geocities.jp/heuriger2005/index/heurgermain.html

日本でオーストリアワインを試されたい方はご参照、良い銘柄が揃っています:http://kleinkeller.com/