2017年6月29日木曜日

ウィーン室内管弦楽団(Wiener KammerOrchester)コンサート


ウィーンは相変わらず暑い日々が続いていますが、今日はちょっと収まり最高気温が26度。さて、6月25日 日曜日の午後は、妻と二人でウィーン室内管弦楽団(Wiener KammerOrchester)コンサートに行ってきました。会場はコンツエルトハウス モーツァルト・サール。 指揮はスウェーデン出身のOla Rudner (オーラ・ルードナー)氏。

ブログラムは以下の通り:

Boccherini Sinfonia D minor G 506 «La casa del diavolo» ・ボッケリーニ交響曲ニ短調G506「悪魔の家」(1776)

Mozart Sinfonia concertante Es-Dur K Anh. C 14/1 for oboe, clarinet, horn, bassoon and orchestra
モーツァルト オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲 変ホ長調 K.297b (K.Anh.C14.01)(1778)

Rainer Bischof Largo desolato op. 20 (1985)

Beethoven Symphony No. 4 in B flat major op. 60 ・ベートーベン 交響曲4番 (1806)

協奏交響曲 のソリストは以下の通り:
Clemens Horak , oboe・Ernst Ottensamer , clarinet・David Seidel , bassoon、Jonas Rudner , Horn

とても楽しく、音楽性の高い演奏だったと思います。とくに、ベートーベンは良かった。小編成ながら、ダイナミックでバイタリティーのあるヴィヴィッドな演奏。楽団員みんながとても生き生きと楽しそうに楽器をひいており、それが奏でられる音楽に現れていたような気がしました。素人ながらベートーベンの4番はこうでなくっちゃ~といいたくなるような演奏。とても印象に残りました。ウィーン室内管弦楽団を聴くのは今回が初めてでしたが来年はもっと聴いて見たいねと妻と語りながら帰途につきました。

指揮者のルードナー氏は見事にオーケストラ奮い立たせていく感じが良くわかり、素晴らしいと思いました。

ウィーン室内管弦楽団HP: http://kammerorchester.com/home2/

オーラ・ルードナー氏HP:http://www.olarudner.com/ENG/





2017年6月23日金曜日

Audirvana+ を3.0にアップグレードしました!



熱波到来で今週のウィーンは30度近い暑い日々が続いています。昨日は34度まで上がりました。

さて、先週末にAudirvana を2.6ⅹから3.0.6にアップグレードしました。3月にリリースされたのですが、メジャー・アップグレードの出始めはバグに悩まされることが多いので、暫く様子を見ていました。

Audirvana3.0ではオーディオ・エンジンがさらに最適化され、"... Sound Quality you had never dreamed a Mac could give"  / 「マックから出せると夢見ることすらなったほどの最高の音質」(拙訳)との謳い文句。今までの経験からするとメジャー・アップグレードの度に音が良くなっていく傾向があったので、それなりに期待をしていました。

新しいバージョンの目玉は、MQA(Master Quality Authenticated)のサポート。御存知かと思いますが、MQAは最近提唱さているオーディオ・ファイルのコーデック(ウィキペディア)で大雑把にいうと、より高い圧縮率でより大きなデータファイルを圧縮・伸張でき、しかも既存のファイルフォーマットに付け足す形で利用できるものなのだそうです。 (もう少し詳しい概要はこちら:http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/

MQAのデコーディングはハードでもソフトでもできる仕様になっており、MQA対応のハード使っている場合はハードで、そうでない場合はAudirvana3.0でデコーディングできるようになっています。  

アップグレードしてまず聴いたのがDiana Krall (ダイアナ・クラール)の最新アルバム「Turn Up the Quiet」。期待していた以上にはっきりと判る音質向上ににんまり。左右・上下の音場感がよくて、声・楽器の音色がよりリアルに聴こえます。週末に色々と聴いてみて感じたのは、変な言い方かもしれませんが再生に伸びしろのある、つまり再生システムが良くなればなるほど再生される音質も良くなるレコーディング(注)では音がかなり良くなり、そうでないものだと違いは少ないということでした。 我が家比でいうとアップグレードして音が良くなってよかったと思っています。アップグレードの値段以上の向上で僕としてはお薦めです。

(注)いい音で録られ、音楽情報がより多く入っているレコーディングということなのかもしれません。

僕はとくにクラールの歌・演奏が好きだという訳でなくどちらかと言うと、彼女のアルバムがなぜこんなに売れているのか判らないと思うことのほうが多かったのですが、この「Turn Up the Quiet」は、歌・演奏も僕の好みでかなり良い音の優秀録音アルバムに仕上がっており、音楽・オーディオ共に楽しめるお薦めの一枚です。ハイレゾのダウンロードもあります。こちらは、24/192よりも24/96が僕は好みかなと思いました。



2017年6月16日金曜日

Qobuz が24/192のハイレゾ ストリーミング サービス開始 


6月に入りウィーンは気温が27度前後の暑い日々が続いています。一足早く夏になったようです。先月、帰省した際にオーディオで知り合った友人たちと歓談し、オーディオ熱 再燃ですが、色々と忙しくであまり聴く時間は取れていませんが...

16/44.1の高品位ストリーミングを提供しているフランスの音楽配信サービスQobuzが先月から最高24/192のハイレゾ・ストーリーミングを開始しました! 映画などのビデオのストリーミングがHDで普通に行われているので技術的には全く問題ないとは思っていたので、ようやく実現したかという感じではあります。

宣伝のために公開されているハイレゾ・プレイ・リストを聴いています。これがかなり良い。たまたま、前に買ったハイレゾ・ファイルのアルバムの曲があったので比べてみると、わずかな違いは聞き分けられるものの、どれか良いかは僕の耳では全く判断できません。聴く時間があまり取れないのですが、サービスをアップグレードするかどうか迷っています。


ハイレゾ・ストリーミングをするには、Qobuz Sublime+(上の写真)というサービスにアップグレードしないといけなくて、このサービスはハイレゾ・ストリーミングのほかに、ハイレゾ・ファイルをMP3の値段で買うことができるというもの。一枚物のアルバムだとハイレゾ・ファイルの値段が17ユーロでMP3が9ユーロ程度なのでおよそ半額になります。アルバムを買えば買うほど得になりますよ!という音楽・オーディオ・マニアの弱いところを突いたうまい商法です。

で、肝心の会費はいくらかというと、

Qobuz UKのサイトから、オーストリアだと上の金額が為替換算無しにそのままユーロになっていますのでちょっとだけお得。

SublimeとSublime+は年会費一括払いしかないので、16/44.1の高品位ストリーミングだけの、HI-FIの年会費と比べるとなんと75%以上高い!一括で350ユーロというのは考えてしまうものの、 月割りにすると29ユーロ(およそ3千7百円)。CD2~3枚程度の値段なので、それだったらいいかな~と誘惑に負けそうです。 でも、アップグレードすると元を取らないとと、ハイレゾ・ファイルを買ってしまい、散財してしまうのも目に見えているのでけどね~。 ちなみにSublimeだとハイレゾ・ストリーミングはありません。

ハイレゾ・ストリーミングの実現で音楽・オーディオ業界の変遷にもさらに加速度が加わり大きく変わっていくでしょうね。

Qobuzに関する過去の投稿:http://isakusphere.blogspot.co.at/search/label/Qobuz

Qobuz UKのサイト: http://www.qobuz.com/gb-en/discover

イギリスのオーディオ雑誌「What's HiFi」のQobuz Sublime+のレビュー(英文)はこちら:
https://www.whathifi.com/news/qobuz-sublime-will-offer-hi-res-streaming-smartphones-tablets-and-pcs



2017年6月13日火曜日

バレエ 白鳥の湖


6月12日 月曜日の夜は妻と2人でチャイコフィスキーのバレエ、「白鳥の湖」を観てきました。会場はウィーン国立歌劇場。振付・演出は、ルドルフ・ヌレエフ。主なキャストは以下の通り:

オデット(白鳥)とオディール(黒鳥): Maria Yakovleva
ジークフリート王子:木本 全優  (きもと まさゆう)
悪魔・魔法使い: Alexandru Tcacenco
指揮:Alexander Ingram


今シーズン最後の「白鳥の湖」の公演でウィーン国立歌劇場バレエ団のソリストとして活躍されている木本さんが歌劇場初のジークフリート王子役で出るということを知り、木本・橋本御夫妻の大ファンである私たちは、発売早々にチケットを買って楽しみにしていました。同邦の若手、しかもお目にかかったことのある方が、このような大役を初めて踊るのを観るのは、親心に近いものを感じて妻も私もどきどきでした。木本さんも心なしか緊張されているように見えましたが、魅せる踊りで素晴らしかったです。ブラボー! 

僕はバレエは観る機会があまりなく、「白鳥の湖」を見るのは初めてでしたが、音楽、踊り共に素晴らしく、なぜこのバレエがこんなに人々に愛されているのか判ったような気がしました。オーケストラの演奏もとてもよかったです。

ちなみに この日に観たヌレエフ版の「白鳥の湖」は、西側に亡命したソ連の名バレリーナ、ルドルフ・ヌレエフが1964年にウィーン国立歌劇場での自らの公演のために振付と演出したものとの事でした。

尚、ウィーン国立歌劇場バレエ団には、芝本 梨花子さんという もう一人日本人がいらっしゃいます。まだ十代の若手のホープ! 昨日は4羽の小さい白鳥の一人として出演していました。素人目にも栄えみえる優雅でキリッとした踊りで将来が楽しみです。


この日の公演に関しては、ハッパさんのブログもご覧ください。こちらです:http://happawien.jugem.jp/?day=20170612


木本 全優 ・ 橋本 清香 御夫妻に関して: ウィキペディア 木本 全優 
ウィキペディア 橋本 清香


2017年6月11日日曜日

VIS ジャズバンドコンサート

  

6月8日木曜日は、妻と二人でVienna International School (VIS) ジャズバンドのコンサートに行ってきました。知り合いの息子さんがチューバを演奏するとのことでお誘いをいただいた次第。VISは次女の母校でもあります。プログラムはスタンダード中心にオリジナルも2曲ほど交えてものでした。高校生とは思えないしっかした聴かせる演奏でとても楽しいひと時を楽しみました。

会場となったのは、ウィーンの街とウィーンの森との境に近い、Taktlosと言う小さなクラブ。ここは不動産業を営むオーナーの趣味が高じて、所有している建物の地下をクラブに改装して若い音楽家に無料で提供している場所なのだそうです。 このような場所があるというのは素晴らしいことだと思いました。

Taktlos HP:https://www.taktlos.club/