2018年12月30日日曜日

フィレンエ 2018年クリスマス


ベッキオ橋、ウッフィツィ

12月21日金曜日は職場の仕事納め。妻と次女とその晩の夜行寝台列車に乗って
、フィレンツエの義妹一家を訪ね、クリスマスを一緒に過ごして26日の晩の夜行列車でウィーンに戻ってきました。

ウィーンもそうですが、フィレンツエのフォトジェニックな街です。

ドゥオーモ






サン・ミニアート・アル・モンテ教会

サン・ミニアート・アル・モンテ教会のモザイク(13世紀末の作)

サン・ミニアート・アル・モンテ教会








2018年12月22日土曜日

クリスマスと新年のお喜びを申し上げます


ウィーン市庁舎のクリスマス・マーケット


Marry Christmas and a Happy New Year!!!

拙ブログを読んで頂きありがとうございました。来年もよろしくお願いします。


シュテファン寺院

Freyung のクリスマス・マーケット

Stephanplatz

グラーベン

Schottentorのプンチ・スタンド

シュテファン寺院のクリスマス・マーケット

Freyung のクリスマス・マーケット
Freyung のクリスマス・マーケット


ウィーン旧市街

ウィーン旧市街

リング通り

Schottentor




今年は特に厳戒態勢が敷かれています



2018年12月19日水曜日

ブリューゲルとウェス・アンダーソン



ウィーンは寒さが増し、冬らしい日々が続いています。ブログの更新が遅れ気味ですが…

繰越限度を超える有給休暇日数は出来るだけ消化すべきとの御触れがあり、先週の水曜日(12月12日)はお休みを貰って、ウィーン美術史美術館の二つの特別展を観てきました。

まずはブリューゲル特別展。ピーテル・ブリューゲル(父)没後450年を記念して
現代に保存されているこの巨匠の作品のおよそ二分の三にあたる、絵画28点、素描26点、版画33点が展示されている『歴史的規模』と評された特別展。 個人的にはめったに見ることのできないデッサンや巨匠みずから彫って刷ったという版画が白眉。作品のみならず、X線、赤外線分析などから想定されてたブリューゲルの絵画技法、そして以下の写真のようにその時代の靴や調理器具なども並べられておりとてもとても興味深いものでした。

展示作品などはこちらで観れます:https://www.bruegel2018.at/?L=1

当時の靴、絵画の中の人物が履いているのと同じ形です。


同時に開催されているのが、ウェス・アンダーソンと彼のパートナーである文筆家・デザイナーのジュマン・マアルーフによって構成されたウィーンにある美術館・博物館所蔵品の特別展。


『棺の中のトガリネズミのミイラと、そのほかの秘宝』と題されたこの展示会は、奇抜で面白く、アンダーソンの映画の世界に通ずる用に感じられるところが多くて、展示というよりはアンダーソンとマアルーフの作品だといっても差し支えないかと思いました。 

カサ・ブルータスに記事が載っているようです: https://casabrutus.com/art/92474

ちなみにこの展示は、ウィーン美術史美術館が、現代のとくに若い世代の人たちと
美術館とのつながりを創って深めるという戦略的なイベント。これ以外にも館内でモダンダンスやパフォーマンスのイベントを開いたりという、常に新たな世代を取り込もうという姿勢はとても素晴らしいものだと思います。

トガリネズミのミイラの棺

ウィーン美術史美術館の中央階段

2018年12月17日月曜日

コンサート: キリル・ペトレンコ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


一週間前の日曜日(12月9日)は、キリル・ペトレンコ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに親子3人で行ってきました。会場は楽友協会大ホール。プログラムは以下の通り:

Rudi Stephan:Musik für Orchester
Richard Strauss:Metamorphosen. Studie für 23 Solostreicher, AV 142
Johannes Brahms:Symphonie Nr. 4 e-Moll, op. 98


ウィーン・フィル定期公演なのでキャンセルチケットを入手して行きましたが、今、注目のペトレンコがこれまたウィーンでは好まれるけどあまり演奏されないブラームスの交響曲4番を指揮するとあってか、よい席のキャンセルが出ず、買えたのはステージ後方2階のオルガンの横。演奏者は全く見えませんが、音は悪くありません。17ユーロなので文句は言えませんね。

一曲目は。作曲家も聞いたことが無かったのですが、Stephanは28歳で早逝したドイツの作曲家。映画音楽を思い起こさせる、ダイナミックでロマンチックな感じの曲でした。 ストラウスは逆に静かでストイックな印象を受ける曲と演奏。圧巻はブラームスでした。出だしでちょっとだけまとまりが乱れたように聴こえた部分もありましたが、それ以外は最高。もう20年ほど前に、ブラームスにはまったことがあったのですが、暫く聴いていな買ったので昔の感激を思い出し、その良さを再発見できました。



2018年12月7日金曜日

コンサート: イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団 +アンドラーシュ・シフ



今週の月曜日(12月3日)は、イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団のコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール、冬休みで帰省している次女と妻と3人で久しぶりのコンサートです。プログラムは以下の通り。ピアノはアンドラーシュ・シフ

Antonín Dvořák :
Legend, op. 59/10
Evening Prayer. Chorlied, op. 29/1
Slavonic Dance in C Minor, op. 46/7

Ludwig van Beethoven: Concerto for Piano and Orchestra No. 2 in B flat major, op. 19

Antonín Dvořák:  Suite A major, op. 98b
Ludwig van Beethoven:  Concerto for Piano and Orchestra No. 3 in C minor, op. 37

アンコール:
Joseph Haydn:The Old Man, Hob. XXVc: 5


指揮者の友人によると、現役の指揮者では、イヴァン・フィッシャーのドヴォルザーク最も良いとのこと。この晩のコンサートはその言葉通りでした。ベートーベンのピアノコンチェルトも、指揮者、ソリスト、オーケストラの息の合ったシナジーで、僕が聴いた中では最高の演奏! 幸運にもよい席を取ることが出来て音も素晴らしかったです。

ピアノの出し入れが2回、オーケストラによる合唱あり、でイベントフルなコンサートでもありました。

この晩は不思議と知り合いの方々に多くお会いすることで来て、コンサートの後にその一組と、楽友協会ちかくに、わりと最近開店したという、ウィーンフィルを引退した方が開いたCafe Bar Code 1842で一杯飲みながら音楽談義をして帰途につきました。

2018年11月28日水曜日

K&K Audio社のプリアンプ 「Mir Line Stage Preamplifier」を導入しました




ちょっと前に予告した(こちら)が完成しました。 K&K Audio社のプリアンプ Mir Line Preamp。完成品、プリアンプ基盤+パーツセットでも販売されていますが、僕はフルキットを選択。

暫く前にバーソン・オーディオ・ソリスト プリ/ヘッドホンアンプ (こちら)について書きましたが、それ以来、我が家のオーディオの音で気になっている所はプリアンプ(こちら)に由来するところが大きいのではないかと疑っていたのです。それが、今年に伺ったオーディオ関係の友人宅数軒で聴かせて頂いた音で、プリアンプ説をより確実に信ずることとなり、決心した次第。

何にするか色々と悩んだのですが、やはり、コスパ優先。出来れば自分で組み立てたい。真空管への拘りは強い。そうすると選択肢はあまりなく、以前に導入したMC昇圧トランス(こちら と こちら)でとても好ましく思って感心したK&K Audio社のプリアンプ Mir Line Preampキットにすることにしました。

旧ソ連の12P17Lという真空管を三極接続でシングル増幅・トランス出力という構成。アメリカ輸入総代理店をやっている同社だけあって、トランスはすべてスウェーデンのルンダール(Lundahl)製。音量調節はシャント型のアッテネータ使用という本格派。同社を主宰するKevin Carterさん設計で、彼が自ら抵抗・配線素材に及ぶまですべて吟味して選んだとのことでしたので、組み立てに際してはパーツの交換はせずにすべて同梱されてきたものを使いました。

まだ、エージング中なので、若干きつめではありますが良い音で鳴ってくれています。 音質に関しては暫くじっくりと聴いてから後日詳しく書きますね。

K&K Audio社の本プリアンプに関するウェブ・ページはこちらです:
http://www.kandkaudio.com/mir-line-stage/ 



2018年11月23日金曜日

ウィーンも冬らしくなりました


穏やかだった先週の気候が、ボローニャからかえってきたら一気に十数度低くなって氷点下。今シーズン初めての雪が降りました。クリスマス・マーケットも開き、イルミネーションの飾りつけも灯り、ウィーンもようやく冬らしくなりました。


2018年11月21日水曜日

Bologna ・ボローニャへの小旅行




ウィーン在住のイタリア人の友人夫妻が帰省するから、来たら?とのお誘いを受けて、先週末ボローニャに行ってきました。一日休暇をとって、11月16日(金)の早朝から11月18日(日)の晩の間。ウィーン・ボローニャ間はプロペラ機でおよそ1時間半。湿度が高かったせいか、気温の割には寒く感じられました。

早足の短い旅行でしたが楽しかったです。案内をしてくれた友人たちには大感謝です。




イタリアでは食の街といわれているようで、美味しいものがたくさんありました。



イタリア(世界?)一、アーチが多い街とも言われているようで、殆どの歩道が写真のようにアーチで覆われていました。


この街の最も有名なイメージ、ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔)・
Torri di Bologna (Torre degli Asinelli Torre Garisenda)。 ボローニャが最も栄えた12~13世紀には180近い塔が、豪商たちの富の象徴として建てられていたとのことです。高い方のアシネッリの塔は100mくあります。


ボローニャがローマ教会の傘下に下った折に、当時の教皇ピウス4世(1499~1565)が同市におくったネットゥーノ(ネプトゥーヌス)の泉 、ジャンボローニャ作。 当時のボローニャはアドリア海まで続く運河を制し、ヴェネチアに匹敵する水の都として栄えた街であったことから、ローマ神話における海の神、ネプトゥーヌスの銅像が同市の象徴であったとのこと。この銅像の礎の4隅のニンフは当時知られていた四大河川を表しているとの事。カトリックの教皇が作らせた物にしては、ちょっと...ですね~。

2018年11月5日月曜日

Giuseppe Verdi Messa da Requiem Concert by Sir John Eliot Gardiner 、Orchester Reolutionnaire et Romantique、 Monteverdi Choir


このところ、ウィーンは日中気温が14~18度と時期ハズレの暖かさです。11月という感じがしません。

さて、先週の木曜日11月1日は、歯科矯正の治療で数日帰省していた次女とサー・ジョン・エリオット・ガーディナーのコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール。プログラムは、ジュゼッペ・ヴェルディのレクイエム。オーケストラはOrchester Reolutionnaire et Romantique (オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック) 、合唱はMonteverdi Choir(モンテヴェルディ合唱団) ソリストは以下の通り:Corinne Winters(soprano)、Ann Hallenberg(mezzo-soprano)、Edgaras Montvidas(tenor)、Gianluca Buratto(Bass)。

席が、前方であったこともあり、まず音の凄さに圧倒。音響スペクタクルです。で、それに慣れると、僕にとっては馴染みのない曲でしたが、その素晴らしさが伝わってきました。素人ながら、この曲はヴェルディの芸術家としての側面がとくに顕著に現れたもので、数多くあるオペラとはある意味で一線を画した作品ではないか、と思わされました。

ガーディナーによって設立されたオーケストラと合唱団は、正に彼の声・楽器であるかのように、一糸乱れぬ素晴らしい演奏。初めてライブで聴くこの曲が、彼らの演奏で良かったと思いました。

僕の中には、カーディーナーというと、バロックのオラトリオというイメージが強かったのですが、ロマン派の音楽を演奏してもすごいなあと再認識。

次女もとても面白かったようで、ニコニコ顔。二人で凄かったね、聴けてよかったねといいながら地下鉄で帰宅しました。

ガーディナー公式HP:https://monteverdi.co.uk/


翌朝、職場に向かう途中、ウィーン随一の目抜き通りのグラーベンではクリスマス・イルミネーションの取り付けが行われていました。 一年が過ぎるのはあっと言うまですね。



2018年11月1日木曜日

錦織圭 と ジュリアーノ・カルミニョーラ ・ Kei Nishikori and Giuliano Carmignola



先週末の日曜日(10月29日)は、テニス好きの友人が錦織圭がウィーンで開かれているエルステバンク・オープンに出ていると聞き、サイトを見るとチケットがまだ残っていたので急遽購入し、妻と二人で応援にいってきました。二人とも生まれてはじめてのプロテニス観戦。しかし、錦織は初めから対戦相手のケビン・アンダーソンに押され気味で、主導権を握れず、あっさりと敗退。残念。 会場では錦織を応援するファンの方がかなり多かったように見受けられました。



晩には、事前にチケットを入手していた、ジュリアーノ・カルミニョーラ と コンチェルト・ケルンのコンサートに二人でいってきました。会場は楽友協会大ホール、日本人バイオリニストの平崎真弓さんがコンサート・マスター兼リーダー。プログラムは以下の通り:


Evaristo Dall'Abaco: Concerto in D minor, op. 2/1

Charles Avison / Domenico Scarlatti : Concerto from "12 Concertos in Seven Parts" to harpsichord sonatas by Domenico Scarlatti D major No. 6

Johann Sebastian Bach:  Concerto for two violins, strings and basso Continuo D minor, BWV 1043

Antonio Vivaldi: Le quattro stagioni ("The Four Seasons")

観客の盛大な拍手に応えて、アンコールは 以下の2曲でした:
Antonio Vivaldi
Concerto in G minor, op. 8/2 (RV 315) - "L'Estate" ("The Summer") - 3rd movement (Presto)

Johann Sebastian Bach
Concerto for two violins, strings and basso continuo in D minor , BWV 1043 - 3rd movement (Allegro)

カルミニョーラは、前半のバッハ(BWV1043)から出演。 バッハは、独特の解釈でちょっと違和感がありましたが、ヴィヴァルディの四季は、物凄くよかった。 自由奔放に弾きまくるかのようにリードするカルミニョーラにしっかりとついてくるコンチェルト・ケルン。はじめてカルミニョーラの四季のCDを聴いたときの感激は忘れがたいものでしたが、この日演奏は比較できないほど、もっともっと良いものでした。