今年の2月に購入、製作して使っていたのですが、ハムにずっと悩まされており、このブログで紹介するのを躊躇していました。それが6月末、日本に一時帰国するちょっと前に解決、ウィーンに戻ってから色々と聴いていますが、ハムは無事に退治できたようなので、記事を書くことにしました。
K&K Audio はスウェーデンのルンダール(Lundahl) トランスのアメリカ総代理店をやっている会社で、主にオーディオ用パーツ販売、自社製オーディオ機器、コンポーネント、キットの製造・販売もやっている会社です。アメリカのオーディオファイルの間では特に同社が開発したDACがとても評判になったことがありました。僕は同社のアッテネータも使っています(こちら)。
K&K Audio のMC昇圧トランスはキットでも完成品でもかえるようになっており、当然ながら、ルンダールのトランスを使用したもの。Basic とPremiumバージョンがあり、主な違いは使われているトランス。詳しく比べると以下の通り:
使用トランス:
Basic:Lundhal LL9226 (よりゲインの高いLL1678への変更も可能)
Premium:Lundhal LL1931(よりゲインの高いLL1941への変更も可能)
両方とも負荷抵抗は差し替え式で簡単に変えられる。
Premiumはさらに、
- アースのとり方(つなぎ方)を基板上のコネクタの差し替えで簡単に変えられる。
- ゲインを基板上のマイクロスイッチで簡単に変られる。
- パーツも銀線リード、カルダスのロジウムメッキのRCAジャックといった一ランク上のものを使用。
価格:ベーシックのキットがUS$325、完成品は$385。
プレミアムはキットがUS$600、完成品は$650です。
キットでもプリント基板がベースなので、ハンダ付けをやったことがある方であれば比較的簡単で短時間に組み立てることができると思います。
今使っているカートリッジはDenon DL-103R。昇圧トランスは同じくDenonのAU-300LCを使っていました。カートリッジを替えるかトランスを先に変えるか迷っていた際に、沖縄のオーディオの先輩に相談したところ、『カートリッジの音の傾向に特に不満が無ければトランスを変えると、その傾向で音のグレードが上がるよ』との助言を得て、一番コストパフォーマンスがよさそうであったK&K オーディオのMC 昇圧トランスを導入するすることに決めたのでした。ベーシックを買ってもいつかきっと欲しくなるのは明白であったので、奮発してプレミアムを選択。
2月に初めてこの昇圧トランスを使った際には音の変化にとても驚き、これはカートリッジを替えるのと同等かそれ以上の変化があると感激しました。その喜びから落ち着いて色々と聴いていくと、ハムが気になります。小さい音量ならまだしも、ちょっとあげるとはっきりと聴こえてきます。それからは常に頭の隅っこにハムのことが引っかかるようになり、悶々とした日々が始まりました...。
ちょっと長くなってきたので、続きは次回!
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