2019年6月17日月曜日

ヒラリー・ハーン バッハ無伴奏リサイタル ・ Hilary Hahn Bach Unaccompanied Solo Recital


ウィーンは昨日からやっと暑さが和らぎ今日は最高気温が26度です。

さて、先週の木曜日(6月13日)は、妻と二人でヒラリー・ハーンのリサイタルに行ってきました。会場はコンツエルト・ハウス、モーツァルト・ザール。プログラムは、JSバッバ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータから:

ソナタ第2番イ短調 BWV1003
パルティータ第3番ホ長調 BWV1006
ソナタ第3番ハ長調 BWV1005

アンコールは、JSバッバ パルティータ第2番ニ短調 BWV1004の第3楽章「Sarabande(サラバンデ)」と第4楽章「Gigue(ジーグ)」

このリサイタルは、ヒラリーが未録音であった、ソナタ1番、2番そしてパルティータ1番を収録したレコーディングの発売に合わせ行ったバッハ無伴奏演奏世界ツアー最終日。ウィーンではツアー初日の2018年10月9日に行ったリサイタル(こちら)の続きです。

このリサイタルの前夜(6月12日 水曜日)には、同じくコンツエルト・ハウスで開かれたヒラリー・ハーンがバッハ無伴奏について語るというイベントにも行ってきました。その際にも ソナタ第2番を演奏、アンコールはパルティータ第3番 第7楽章「Gigue(ジーグ)」でした。ヒラリーが語ったことで特に強い印象を受けたことは以下の通りです:JSバッバ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータの楽譜には演奏記号がほぼ皆無であるので、演奏家はどう弾くかという多くの判断を迫られる。彼女の場合はいろいろと試すも最終的には自らの直感に頼り自分らしさが出る表現を選ぶとのこと。ただし、それは毎回同じではなく、コンサート会場とお客さんの雰囲気で代えることも多いとのこと。ただし、これは観客の望む表現を忖度するということではなく、いかに曲に弾きこむかを考えてやるとのことで、例として、観客の集中力が散漫であると感じたときには敢えて弱くソフトに弾いて顧客の傾注を促すといったことだとのことでした。

リサイタル当夜の演奏は、去年10月の演奏よりもさらに感激的で、3曲目が終わると客席は大喝采。アンコール2曲を弾き終えた後は、いつも通りのサイン会。毎回同じことを書きますが、いつでも疲れも見せずににこやかにファンに対応してくれるヒラリーには感服の極みです。僕たちは、12日のトーク・イベントのあとに、バッハ無伴奏のLPとプログラムにサインを頂きました。

6月12日のトークイベントで

ヒラリー・ハーン公式HP: http://hilaryhahn.com/

僕が好きなヒラリーのCD:

2019年6月10日月曜日

Audirvana 3.5.11 for Mac を試しています。



http://www.highresmac.de/より引用

ウィーンは相変わらず暑い日々が続いています。今週末には35度になるとの予報!

さて、ここ2週間ほどAudirvana 3.5.11 for Macを試しています。今年4月の終わりにリリースされた3.5は、コードをすべて書き換え、音質が向上との謳い文句でしたので、重い腰を上げてアップグレードしました。3.1.X以降、我が家のシステムでは、どうもアップグレードのたびに音質が落ちるような気がして去年ダウングレードして(こちら)以来ずっと3.0.6を使っていました。そんな訳で、今回は3.0.6と関連ファイルのバックアップを取りいつでも戻せる体制で挑みました。

Audirvana 3.5for Macは、UI (User Interface・ユーザー・インターフェイス)が大幅に変更。Windowsバージョンとの整合性を取った結果のようです。慣れの問題かも知れませんが、今までのシンプルなUIのほうが個人的には好ましく思えます。一部、ナビゲーションにバグが残っているように見受けました。

あとは、ロゴが変わり、名称がAudirvana+から+無しのAudirvanaに変更されています。

肝心の音質ですが、3.0.6とは受ける印象がそれなりに違います。我が家のシステムですと明らかな大きな違いではありません。どちらかというと情報量が増えて、全体的により洗練され落ち着いた感じです。いろいろと聴いて一番感じたのは、音の実体感が若干あがったなか?と言う事です。ライブ・レコーディングの音場感、優秀録音のアコースティック楽器がよりリアルに聞こえます。あと、Qobuzなどのストリーミングの音質が全体的に上がった気がしました。まあ、今のところ、好ましく無いという印象は受けていないのでしばらく3.5を聴いていこうかと思っています。

すでにAudirvana+ 3.0.X、3.1.X、3.2.Xをお使いの方は、アップグレ-ドが無料で出来るので試される価値はあると思います。

AudirvanaのHP: https://audirvana.com/product/


追伸:


Forecast Image
今日(6月10日)の最高気温 https://climatereanalyzer.org/ より引用

2019年6月6日木曜日

ベニー・ゴルソン 90歳記念 ワールド・ツアー (Benny Golson - 90th Birthday Tour)


ウィーンは相変わらず真夏のような暑い日々が続いています。FBにも投稿したのですでにご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、先週の金曜日(5月31日)は、妻とベニーゴルソンのコンサートに行ってきました。会場はPorgy and Bess。90歳記念のワールド・ツアーの一環。バックのメンバーは以下の通り:

Joan Monne: piano

Ignasi González: bass

Jo Krause: drums

ベニー・ゴルソンのコンサートはこれで3度目(前回のコンサートはこちら)。 他のメンバーのソロの間に椅子に座る他は、まったく衰えを見せず、演奏も冴えており、「前より若く見える…」とは妻の言葉。 ゴルソン作曲のジャズの名曲を中心に、他のジャズ・スタンダードも混ぜたプログラム。曲と曲の間に語られた50~60年代のジャズ黄金時代の思い出話もとても興味深いものでした。バックのサポートもバッチリ。文句なしの素晴らしいコンサートでした。



2019年6月3日月曜日

最近、気になる デジタル・オーディオ機器


Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HAT(積み重ねで設置)

週末からウィーンは快晴で気温が上がり、今日は28度と真夏の天気です。先週の木曜日までは雨模様でコートを着ていたのに...。

さて、話は前後しますが、先々週の金曜日(5月24日)にノベルトさん宅(こちら)にお邪魔しました。デジタル・ストリーミングを試しているから、聴きに来て?とのことです。伺ってみるとRaspberry 3B+ にイタリア産のVolumioという音楽再生専用アプリ・OS、 Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HATをつけてQobuzをストリーミングされていました。かかったコスト500ユーロ以下とは思えない良い音で、非常に高い可能を感じました。Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HATは、アメリカで最も名の知れた自作派オーディオマニアの掲示板「DIYAudio」で発表されその開発者が販売しているものだそうです。詳細は以下のリンクをご参照:


DIYAudioの関連ページ:https://www.diyaudio.com/forums/pc-based/335881-iancanadas-rpi-gb-goodies-impressions-tweaks-mods-hints.html

Voluminoに関して詳細が発表されていないのでハッキリとはわかりませんが、単なるアプリではなく、Debian Linuxと統合された音楽再生ソフト/OSでRaspberry Pi  やOdroid, Sparky、AsusなどのSBC (Single Board Computer) およびX86 X64のPCで走るようです。この会社は完成品ようのOEMもやっているようで、たとえばPro-Ject 社のStream Box S2 Ultra
は、カスタマイズされたVoluminoがインストールされているとのことです。
https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)


Voluminoは、去年暮れからプラグ・アンド・プレーのストリーマー「Volumio Primo」も発売しており(写真上・下)、これも気になる機器。Qobuz、Tidalなどのストリーミング・サービスをネイディブサポートしているとのこと。ESS ES9028Q2M DAC内蔵です


https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)

1. Voltage Isolator, 2. 2x Low Noise Voltage Regulators, 3. Low Dropout Voltage Regulator, 4. ESS90x8Q2M DAC
5. High Precision Clock Oscillator, 6. DAC Microcontroller, 7. 26B RAM, 8. Dedicated USB BUS 
https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)

お値段は€480。電源強化でよい音でなってくれそうな感じ。巷に出回っているStreamerと比べるとお値打ちかもしれませんが 試してみるためだけにはちょっと高いお値段なので出来れば借りて聴いてみたいと思っています。

Volumio社のHP:https://volumio.org/

最後の機器はこれ:

 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)

DAC 1321  (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


デンマークのSoekris Engineering ApSの27bit R2R Sign Magnitude DAC (マルチビット方式)です。同社はアメリカ、カリフォルニア州でICT機器の開発・製造会社を起業したデンマーク出身のSoren Kristensen氏が母国に戻り起業。このDACのすごいところは、ICやLSI等の集積回路素子を使わず、ディスクリート素子でつくられていること、そして何よりも、とてもリーズナブルな価格。ロボット使ったSMD装填でコストが押さえられているとのこと。

上の写真のDAC132はエントリーレベルで外付けスイッチング電源を使用で440ユーロ。最高機種のDAC1541はなんと、フルバランス仕様でDACユニットがダブル!スイッチング電源内蔵でお値段は1150ユーロ。 

 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


フルバランス仕様のDAC1541 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)
 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


すべての機種がSPDIF/AES/TOSLINKでPCM24/192、USBだとPCM24/384、DoP128とDSD-256。それにanti-aliasing filters設定を4通り変えられるようになっています。ボリュームはオフに出来る仕様です。いかにリーズナブルな価格設定とはいえ、ちょっと試すにはこれも高いので、できれば借りて聴いてみたいです。この機器も電源をリニア電源に強化・アップグレードすればとても良い音でなるのでは?と夢想しています。

Soekris Engineering ApSのHP はこちら:http://soekris.dk/index.html

同社オンライン・ショッピングサイトはこちら:http://soekris.eu/shop/audiophile_r_2r_dac_products_en/




2019年5月29日水曜日

Yo-Yo Ma Concert / ヨーヨー・マ コンサート



ウィーンは、連日 雨模様で日本の梅雨時のような感じです。今日の気温は最高が13度と相変わらずレインコートのお世話になっています。昨日 (5月28日火曜日)は、帰省から戻ってきた妻とヨーヨー・マのコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール。プログラムはバッバ無伴奏チェロ組曲全曲。

このコンサートは去年8月に3度目の録音となるバッバ無伴奏チェロ組曲全曲のレコーディングを発売したヨーヨー・マが立ち上げたプロジェクトで、2年間で世界36箇所で休憩なし・退場なしに組曲全曲を演奏し、それぞれの街で、社会・文化に貢献するパフォーマンスをするというものです。

3度目の録音が、ヨーヨー・マがバッハ無伴奏チェロ組曲を弾き始めてから60年の節目を記すべく行ったものであるとのこと。マが4歳でチェロを始めた際に、音楽教師だった彼の父親は、バッバ無伴奏チェロ組曲を毎日一小節づつ覚えて・弾けるように教えていったという逸話があります。

僕は、マのレコーディングを3組とも持っています。あくまでの個人的な意見なのですが、1983年の最初の録音は自由奔放に自らのスタイル・解釈が前面に出たもの、1997年の2回目の録音は原点回帰、最新の録音は彼がこの曲に対する一つの境地に至ったものであるとの印象を受けます。どれもそれなりに気に入っている録音ですが、一番の思い入れがあるのは2回目の録音。巡り合ったのは、アメリカ在住のときに家が火事にあって仮住まいをして頃で、私たち家族が癒されたCDであると同時に家族揃ってバッハとヨーヨー・マのファンとなるきっかけを作ってくれたCDでもあるからです。

さて、肝心のコンサートですが、その素晴らしさは言葉では表せません。6曲を通してしみじみと心に染み入る物語を語ってくれていると言う印象を受けました。


アンコールのアナウンスするヨーヨー・マ
アンコールは、パブロ・カザルスが自ら演奏するためにアレンジしたカタルーニャ民謡『鳥の歌』(El Cant dels Ocells)。ヨーヨー・マは曲を紹介するときにカザルスのおかげで無伴奏チェロ組曲がみんなに演奏されるようになったと、この曲を紹介していました。




2019年5月27日月曜日

12AX7 5種を試す

上は、GE社5751、下段のHarmaはWaffford Valve社のハウスブランド

グラハム・スリー社レヴェレーション フォノ・アンプを試していてふと、Audio Note Kits L1 管球フォノアンプの真空管を変えてみたらどうか?と思いついて、早速、12AX7・ECC83を注文、試してみました。

Audio Note Kits L1は前段が12AX7 1本、後段が6DJ8/6922 1本使用。12AX7はヴィンテージのテレフンケン(ダイアモンドつき)を使っています。それぞれの双3極管の各ユニットが左右チャネルで使用される回路になっていますので、左右のバランスが揃った選定管を、音楽業界向けに真空管の卸・通販を行っているイギリスのWattford Valve 社から購入しました。GE社5751、JJ Tesla、Waffford Valve社のハウスブランドHarmaのSTR(テレフンケン・コピー)と Retro(ムラード・コピー)の4本です。

管球アンプの面白さでもあり、悩ましさでもあるのが、使う真空管でころころと音がかわることです。我が家のフォノ・アンプも例外ではなくて、新規購入+現在使用中の管、計5種試すと、音の傾向も5通り異なります。音の違いはハッキリと聞き分けられますが、それぞれの長短もあるので悩ましいのはどれが最も好ましいかを自分なりに判断すること。 この盤はこっちが良いけど別の盤はあっちが良い、とか、弦はこっちが良いけどピアノや管はあっちといった風になって、ボーカルは…等々…。たくさん聴いて、つめていこうとするとドツボにはまりかねません。ですので僕は2~3の盤で一通りさっと聴き比べて、直感的にこれかな?というのを1~2本選び色々と聴いて特に不満がなければ、とりあえずそれか/その2本から決める、ということをやっています。

今回は、そのようにして選んだ2本がHarmaのSTRとRetro。我が家のシステムだと、よりバランスがよかったRetroにしました。念のためヴィンテージのテレフンケンともう一度ききくらべをしたのですが、Retroのほうがやや線は太いもののより自然で本物の楽器・声に近い音色に聴こえました。製造国の刻印ありませんでしたが内部構造を見る限りロシア製だと思います。

ワットフォード社のHP:https://www.watfordvalves.com/ 主にギター・アンプ用に真空管を売っているところのようなのでどうかな?と思いましたが、僕が買った管はすべてオーディオ用にも十分な音質であったと思います。クライオ処理をした管が多く揃っているのが特徴です。


2019年5月19日日曜日

ディーヴァのコンサート × 2 ・ Two Divas, Two Concerts


週末に入り、天気も回復しやっと季節相応の気温になってきました。 先週から今週にかけては、行きたいコンサートが目白押しで。今週も二晩コンサートにって来ました。

5月14日火曜日は、Valery Gergiev(ヴァレリー・ゲルギエフ)指揮Mariinsky Orchestra(マリインスキー劇場管弦楽団 )、Anna Netrebko(アンナ・ネトレプコ)が歌。会場は楽友協会大ホール。妻は帰省中なので僕一人で行きました。プログラムは以下の通り:

Giuseppe Verdi: 
Overture to the opera "Nabucco"
La luce langue. Aria of the Lady Macbeth from the opera "Macbeth"
Sinfonia from the opera "Aida"
"Ritorna vincitor" from the opera "Aida"
Triumph march from the opera "Aida"
Overture to the opera "La forza del destino" ("The Force of Destiny")
Pace, pace, mio ​​Dio. Aria Leonora from the opera "La forza del destino"

Igor Stravinsky:Suite from the ballet "The Firebird"; Version 1919

ネトレプコには圧倒されました。彼女を見出したゲルギエフとオペラデビューをしたマリインスキー劇場のオーケストラとの息もぴったり。すごく良かったです。最後の演目、「火の鳥」もダイナミックで熱い演奏でした。

このコンサートは、今シーズンの目玉の一つで早々と売り切れましたが、あまりコンサートであうことのない知り合いも多く観に来ており、ネトレプコの人気のほどを再認識。




で、その前日の5月13日月曜日はCecilia Bartoli (チェチーリア・バルトリ)と Les Musiciens du Prince - Monaco (モナコ王子の音楽家たち)というバロック合奏団のコンサート。会場は楽友協会大ホール。プログラムは長いのでこの投稿の最後に記しました。指揮はGianluca Capuano(ジャンルカ・カプアーノ )、バイオリン・ソリストはAndrés Gabetta(アンドレ・ガベッタ)。


「モナコ王子の音楽家たち」というモナコのオペラ座 l’Opéra de Monte-Carlo(オペラ・ド・モンテカルロ)所属のバロック合奏団。 しばらくモナコ在住であったバルトリの提案でアルベール2世公の支援を得てオペラ座監督の Jean-Louis Grinda(ジャン=ルイ・グリンダ)とともに2016年に創立された古楽器演奏のバロック・アンサンブルです。バルトリは同楽団の芸術監督も勤めています。

歌、演奏ともに抜群でとても楽しいコンサートでした。ヴィヴァルディの「四季」から選んだ幾つかの楽章の合間に、ウィヴァルディのオペラのアリアをバルトリが歌うというプログラムで全体を通してひとつのショーになっています。ややもすれば陳腐になりそうな感じの企画ですが、さすがはバルトリ、そんな感じはまったく受けませんでした。

バルトリと合奏団が一体となり、プログラムが進みます。ソリストたちとのデュエット、客席に降りて歌を歌う、トランペットとスキャットのバトルなど見せ場もたっぷり。明るく陽気なバルトリは生粋のエンタテーナーという感じで観客を盛り上げてくれました。アンコールも5曲歌う大サービス。こんなに気持ちよく楽しませてもらったクラシックのコンサートは初めてでした。

アンコールでもう一曲?とのジャスチャーで観客を沸かせたバルトリ

蛇足ですが、この週は行きたいコンサートが3つもあり、仕事も会議ずけの予定だったので、最初はあきらめていたバルトリのコンサート。Radu Lupu(ラドゥ・ルプー)がシューベルトを弾くコンサートが病気のためにキャンセルされたのでチケットの払い戻しに行ったら、リターンのチケットが買えてラッキーでした。

<プログラム>
Concerto in E major, op. 8/1 (RV 269) - "La Primavera" ("The Spring") - 1st movement (Allegro)
"Quell'augellin. Aria of Silvia from "La Silvia", RV 734

Non ti lusinghi la crudeltade. Aria of Lucio from "Tito Manilo", RV 738

Gelosia, tu già rendi. Aria of Caio Silio from "Ottone in villa", RV 729

Concerto in E major, op. 8/1 (RV 269) - "La Primavera" ("Spring") - 3rd movement (Allegro)

Vedrò con mio diletto. Aria of Anastasio from "Il Giustino", RV 717

Concerto in G minor, op. 8/2 (RV 315) - "L'Estate" ("The Summer") - 1st movement (Allegro non molto)

Sol da te mio dolce amore. Aria of the Ruggiero from "Orlando furioso", RV 728

Concerto in G minor, op. 8/2 (RV 315) - "L'Estate" ("The Summer") - 2nd movement (Adagio)
Concerto in G minor, op. 8/2 (RV 315) - "L'Estate" ("The Summer") - 3rd movement (Presto)

Si lento ancora il fulmine. Aria of Zanaida from "Argippo", RV 697

Zeffiretti che sussurrate. Aria of Hippolyte from "Ercole sul Termodonte", RV 710

Concerto in F major, op. 8/3 (RV 293) - "L'Autunno" ("The Autumn") - 1st movement (Allegro)
Ah fuggi rapido. Aria of the Astolfo from "Orlando furioso", RV 728
Concerto in F major, op. 8/3 (RV 293) - "L'Autunno" ("The Autumn") - 3rd movement (Allegro)

Gelido in ogni vena. Aria from the opera "Farnace", RV 711

Concerto in F minor, op. 8/4 (RV 297) - "L'Inverno" ("Winter") - 1st movement (Allegro non molto)

Se may senti spirarti sul volto. Aria of Cesare from "Catone in Utica", RV 705

Concerto in F minor, op. 8/4 (RV 297) - "L'Inverno" ("Winter") - 2nd movement (Largo)
Concerto in F minor, op. 8/4 (RV 297) - "L'Inverno" ("Winter") - 3rd movement (Allegro)

アンコール:
Georg Friedrich Händel:Wed deride - Desterò dall'empia Dite. Recitative and Aria of Melissa from "Amadigi di Gaula", HWV 11
Antonio Vivaldi:Sventurata navicella
Mario:Santa Lucia luntana
Gershwin: Summertime
Agostino Steffani:A facile vittoria. Aria of the Sigardo from "Tassilone"


2019年5月16日木曜日

Grahame Slee Revelation Phono Eq/Amp  (グラハム・スリー社レヴェレーション フォノ・アンプ)


ウィーンは相変わらず、寒い雨模様の日々が続いています。久しぶりのオーディオの投稿です。

オーディオ友達のノベルトさんや音響エンジニアのダヴィッドさん宅を訪ねたさいに、聴かせてかせていただいた音源は主にアナログ。あまりにも音が良いので、我が家もアナログ環境も良くしたいな~と、最近はついつにそちらのほうに目がいっています。

ここひと月ほど、ノベルトさんにお借りしたイギリスのGraham Slee社のRevelationというフォノイコを試しています。 本体は写真のように小さく手のひらサイズで別途外付けのスイッチング電源がついています。ウィーンでは、名演・名盤とされる古い録音のクラシック音楽の初期盤LPが比較的簡単に廉価で入手できるのですが、再生すると音がいまいちな場合が多く、イコライザー・カーブを変えられるフォノイコにとても興味がありました。ノベルトさんにそれを話したら、使っていないのがあるから試してみると良いよと貸して下さった次第。Graham Slee社のフォノイコは欧米のオーディオ雑誌で非常に高い評価をうけています。

お借りして初めのうちは、通常のRIAAカーブの比較的近年(といっても60~70年代)のLPをききました。我が家の管球フォノイコとはだいぶ違った傾向の音で、カートリッジで拾った音がストレートに出てきているという感じです。音のエッジがハッキリと立ち、見晴らしが良くなりますが、若干きつめかなというのが我が家のシステムで聴いた僕の印象です。でも、とくに煩くは感じず、音量を上げて数枚LPを聴いても特に聴きづかれるということはありません。

フォノイコ自身の音の傾向がわかってきたので、古いLP(モノラルとステレオ、主にクラシックとジャズ)を出してきて、取り扱い説明書に載っているレーベル・年代別のイコライザー・カーブの設定で聴いてみたり、自分で設定の組み合わせを変えたりして試してみました。とりあえずの感想は:

  • 弦楽器のキーキーが軽減されたり、ピアノの重厚感が増すなど、音の変化は割合とハッキリとわかる。
  • どれが良いかは判断しやすいものとそうでないものがある。
  • もともとの録音・マスタリング・プレスが余りよくないものは、カーブを変えてもすごく音が良くなるわけではない。
ということでした。ネットで調べるとイコライザー・カーブの調整ができるフォノイコは機器によって若干設定パラメーターや方式が異なるようなので、一般論としては述べられませんが、イコライザー・カーブの設定ができるフォノイコがどうしても欲しいという気持ちはだいぶ薄れました。ステレオ・モノ切り替えスイッチもあるのですが、モノは単に左右のチェンネルを合成するもののようでした。


で、自分が使っているフォノイコに戻してきいてみると、温かみがある、より聴きやすい音ですが、若干ベールがかかった感じでスカッとしません。ロックやポピュラーはGrahame Sleeが良くて、クラシックやアコースティックジャズは我が家のものが良い。甲乙つけがたしで、Grahame Sleeと我が家のものとの良いとこ取りをしたのがベストかなと思ってしまいました。あくまでも我が家のシステム環境で僕の好みの観点で、ということです。

今の興味の対象は、オーロラサウンドのVIDA。残念ながらオーストリアには扱っているショップがないので、欧州の輸入元に問い合わせています。


僕の現在のアナログ環境は以下の通り (こちらもどうぞ):

ターンテーブル:VPI HW-19 Jr. (スピンドルとプラッターは上位機種のものにアップグレード)

アーム: VPI JWM-9

カートリッジ: Denon DL-103

フォノイコ:Audio Note Kits L1 Phono (改)

トランス:K&K Audio Premium MC Step-Up (こちら

ケーブル:VH Audio V-Quad Cu24 をつかった自作 


2019年5月14日火曜日

最近行ったコンサートのまとめ


ここ数日ウィーンは、雨模様で10度前後の肌寒い天気。

最近行った、コンサートのまとめです。近い日にちのものからです。


去る土曜日(5月11日)は、Franz Welser-Möst(フランツ・ウェルザー=メスト)指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による マーラー作曲交響曲第8番「千人の交響曲」。会場はコンツェルトハウス 大ホール。妻は里帰り中につき、僕一人で行きましたが、ロンドンにする音楽ファンの旧友がこのコンサートを聞きにウィーンまでやってきたので、一緒にお昼を食べて、コンサート(15:30開演)に行きました。合唱団・ソリストは以下のとおり:

合唱団:
Wiener Sängerknaben (ウィーン少年合唱団)、Wiener Singverein、Wiener Singakademie
ソリスト:
Erin Wall, Magna Peccatrix (Sopran)、Emily Magee, Una Poenitentium (Sopran)、Regula Mühlemann, Mater Gloriosa (Sopran)、Wiebke Lehmkuhl, Mulier Samaritana (Alt)、Jennifer Johnston, Maria Aegyptiaca (Alt)、Giorgio Berrugi, Doctor Marianus (Tenor)、Peter Mattei, Pater Ecstaticus (Bariton)、Georg Zeppenfeld, Pater Profundus (Bass)

めったにライブで聴けない曲なので、いけてよかった。演奏の出来も良かったですが、音響もすごかった。これだけの数の歌手がそろうとすごい音量で大迫力です。なんて、思いながら聴いていたら、小学校のころに習った「一人の小さな手」の歌を思い出しました。 一緒に言った旧友は、もう少しテンポに起伏のある解釈のほうが好きだといっていましたが、言われてみて、マーラーはそのほうが面白いかなとも思いました。 

客席にはなんと、Christian Thielemann (クリスティアン・ティーレマン、こちら)の姿もありました。あまりにもラフな格好であったのでちょっとびっくり。

コンサート動画ストリーミングサイト https://www.takt1.de/ でオンデマンド動画が見れるようです。




先週の木曜日(5月9日)は、楽友協会大ホールでAnne-Sophie Mutter (アンネ=ゾフィー・ムター)と Kammerorchester Wien - Berlin(カンマーオーケストラ・ウィーン=ベルリン)のコンサート。この室内アンサンブルはウィーン・フィルのコンサートマスター、Rainer Honeck (ライナー・ホーネック) を中心としウィーン・フィルとベルリン・フィルの首席奏者が中心となって構成させているアンサンブルです。プログラムはオール・モーツアルトで以下の通り:

Wolfgang Amadeus Mozart
Divertimento D-Dur, KV 251
Konzert für Violine und Orchester D-Dur, KV 211
Symphonie Es-Dur, KV 16
Konzert für Violine und Orchester A-Dur, KV 219

アンコールは:
Konzert für Violine und Orchester B-Dur, KV 207 - Presto
Konzert für Violine und Orchester D-Dur, KV 211 - Allegro


コンチェルトはムターの弾き振りで、それ以外はホーネックの弾き振り。これだけの奏者がそろうと技術的にも音楽的にも完璧な演奏になるのか~と関心。ただ完璧なだけでなく、面白みもあって心に残った演奏でもあり、すごいな~と思いました。この晩~週末にかけ、もっとモーツアルトのバイオリン協奏曲が聴きたくなって、以下のレコーディングがヘビ・ロテでした。



この晩から週末にかけてもっとモーツアルトのバイオリン協奏曲が聴きたくなって、上のレコーディングが我が家のヘビ・ロテでした。



5月6日(月曜日)はお誘いをいただき、親しくさせていただいてるオペラ歌手(テノール)でウィーン国立音大でも教鞭をとられているRainer Trost (ライナー・トロスト)さんの生徒さんたちのリサイタルに妻と二人で行ってきました。会場は、シェーンブルン宮殿劇場。皆さん学生さんとは思えないプロ並みの歌唱ですごいな~と思いました。



18〜19世紀に栄華を極めた、オーストリア帝国ハプスブルグ家皇帝の離宮の劇場だけあってこじんまりとはしていますがとても豪華な内装。このような場所で学生さんが発表会を行えるという環境はウィーンならではのものかと思います。

トロストさんは7月に公開レッスンをされるとこと。
詳細はこちらです:https://www.facebook.com/events/407514753402434/



今回のまとめの最後は、4月27日に行われたウィーンを拠点に研鑽・活躍されている若手日本人音楽家の集まりJapanische Virtuosen Wienのコンサート(前回のブログはこちら)会場は、Salon Brahmsという前回とは違うピアノ屋さんが提供している小コンサート会場。

何度も書いていますが、先の声楽家の学生たちやこのJapanische Virtuosenのような若い音楽家の熱意と希望が込もった演奏を聴くと清々しいい気持ちになります。

Japanische Virtuosen Wienに関してはこちらをどうぞ:https://www.facebook.com/japanischevirtuosen/



2019年5月5日日曜日

バルセロナへの旅行

カサ・ミラ(Casa Milà) 屋上
 今日のウィーンは雨で日中気温が9度という冬に逆戻りしたような1日でした。先週は妻の誕生日の週だったので、休暇をいただき、二人でバルセロナに行ってきました。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

行きたいレストランの予約とサグラダ・ファミリアのチケットをネットで買った以外、特に具体的な計画も立てずにのんびりとしようと言って訪れたバルセロナ。結果としては、ガウディと食いしん坊の旅となりました。

カサ・バトリョ(Casa Batlló)
ガウディの建築物には圧倒されとても感激しましたが、それ以上に、街をあげてガウディの遺産を大切に護り続けようとする同市の姿勢には深く感銘を覚えました。

カサ・バトリョ(Casa Batlló)屋根の修復

ガウディが後半生、祈りに通っていたというサン・フェリペ・ネリ教会( Esglesia de Sant Felipe Neri)がある
サン フェリペ ネリ広場(Plaça de Sant Felip Neri )
晩は、主に食いしん坊の旅。さまざまなタパス・バー、ショー・ケースから好きなものを好きなだけ選んだ海の幸をその場で調理してくれるレストラン、夫婦共々大満足。そして、ハイライトは、伝説のレストラン、エル・ブリ(elBulli)の 料理長で経営者であったフェラン・アドリア(Ferran Adrià)を影で支えて新たなメニューの創造を担当していた、弟のアルベル・アドリア(Albert Adrià) が造った新たなレストランの二つに行けたことでした(バルセロナには5店あります)。一店は、伝統的なタパス・バーの形態で料理に一捻り加え進化させたBodega 1900。もう一店は、彼の創造性のショーケースでもあるEnigma。特に後者は予約が取りづらいことで有名なようで、行くことができてラッキーでした。両店ともとても美味しかったですが、Enigimaでのコースは食いしん坊冥利に尽きる素晴らしい経験でした。

2019年4月23日火曜日

Südsteiermark (ズュートシュタイヤーマルク)地方での週末

宿の部屋からの眺め

イースターの週末は、金・月と職場の休日でしたので、妻と二人オーストリア南部のSteiermark(シュタイヤーマルク)州のSüdsteiermark (ズュートシュタイヤーマルク)地方に行ってきました。ここは、白ワイン、とくにソーヴィニヨン・ブランの産地として有名な場所です。

車で2時間半程度の距離で、オフ・シーズンだと宿も安いので、この春3度目のズュートシュタイヤーマルクでしたが、その前にこの地方を訪れたのはなんと、6年前(こちら)でした。


近くの村(Gamlitz)にあったイースターの飾りつけ


今回は、Maitzというワイナリーを6年ぶりに訪ねて、美味しい食事とテイスティング。 いろいろとワインも仕入れてきました。

新緑がきれい

帰途の途中に、グリューナー・ゼー(Green Lake / Grüner See)に立ち寄りました。ここは、春から夏にかけて雪解け水がたまって緑色に見える湖ができるという場所で、オーストリアの人にとっては有名な観光地でもあります。

Grüner See

Grüner See 近くにあるKreuzteich湖

Kreuzteich湖

ひさしぶりにのんびりできた数日間でした。


2019年4月15日月曜日

コンサート鑑賞:エリザベート・レオンスカヤ ピアノ リサイタル と ネルソンズ指揮ウィーン交響管弦楽団 コンサート




ウィーンは20度近い日々が続いたかと思ったら、9度の例年並みの肌寒い日々に逆戻り。今週は、また暖かくなるようです。

さて、もう1週間以上前のことなのですが、春休みで次女が帰省してきたこともあり、先々週末は親子三人で、エリザベート・レオンスカヤ(Elisabeth Leonskaja) の ピアノ リサイタル と ネルソンズ指揮ウィーン交響管弦楽団のコンサートに行ってきました。

4月5日 金曜日の夜はエリザベート・レオンスカヤのソロリサイタル。会場はコンツエルトハウスのモーツアルトザール。プログラムは以下のとおり:

Wolfgang Amadeus Mozart : Sonate D-Dur K 205b (1775) , Sonate F-Dur K 300k (1781–1783)

Alban Berg: Sonate op. 1 für Klavier (1907–1908)

Wolfgang Amadeus Mozart: Sonate B-Dur K 315c (1783–1784)

アンコールはモーツアルトのSonate C-Dur K 545 »Sonata facile« 第二楽章 Andante (1788)。

ウィーンの新旧の作曲家の曲を演奏するという企画シリーズのリサイタル。体調が優れないのか、いかめしい仏頂面でステージに上がってきたレオンスカヤをみて、心配になったのですが、演奏はすばらしいものでした。モーツアルトとアルバン・ベルグというまったく異なるスタイル・時代の作曲家を演奏することで、演奏家の個性がよりはっきりとわかったような気になれたプログラムでした。



で、翌日の4月6日 土曜日は15時半からアンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)指揮ウィーン交響管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)のコンサート。会場は楽友協会大ホール。プログラムはベートーベンで以下の曲を演奏:

Symphonie Nr. 1 C-Dur, op. 21

Konzert für Klavier, Violine Violoncello und Orchester C-Dur, op 56 „Tripelkonzert“

Symphonie Nr. 2 D-Dur, op 36

ソリストは以下のとおり: Rudolf Buchbinder (piano),  Albena Danailova  (violin, ウィーン・フィル コンサートマスター),  Tamás Varga (cello ウィーンフィル首席チェリスト)

久しぶりに行く楽友協会でウィーン・フィルのコンサート。出だしの交響曲第一番は演奏も良く、サウンドもすばらしくて、聴いていて感慨に浸りましたが、次のトリプル・コンチェルトはちょっといまいち。一曲目はにこやかな表情で聴いていた次女はこの曲では一転して厳しい表情。この曲は、ソリスト3人のアンサンブルも良くないといけないし、オーケストラとの息もあっていないといけないので、ライブでは難しいのかもしれません。後半の交響曲第二番は一曲目ほどは感激しませんでした。

翌日の日曜日の午前中も同じプログラムでコンサートがあったのですが、それに言ったプロのバイオリニストの友人からもかなり厳しい感想を聞かされました。残念。


2019年4月6日土曜日

クシシュトフ・ペンデレツキ(Krzysztof Penderecki) コンサート





先週の金曜日(3月29日)は、お招きをいただいてポーランドの著名作曲家クシシュトフ・ペンデレツキ氏の作品を ウィーン私立音楽芸術大学の学生さんたちが演奏するというコンサートに妻と行ってきました。ペンデレツキ氏が85歳になった記念の作曲家自ら学生たちで構成されたアンサンブルをリハーサル・指導をして演奏会を行うというイベント。会場は楽友協会 Gläserner Saal / Magna Auditorium。プログラムは以下のとおり:


Streichquartett Nr. 2

Quartett für Klarinette und Streichtrio

Streichquartett Nr. 1

Sextett für Klarinette, Horn, Violine, Viola, Violoncello und Klavier

演奏された学生さん方は:

一曲目
Ririko Noborisaka (Violine), Ayaka Yoshikawa(Violine), Josef Hundsbichler (Viola),
Aoi Udagawa (Violoncello)

二曲目
Maximilian Weißenbach (Klarinette), Ieva Pranskute (Violine), Magdalena Bernhard (Viola),
Urh Mrak (Violoncello)

三曲目
Yukari Ohno (Violine),  Yan Lok Hoi (Violine), Flora Geißelbrecht (Viola), Fiorentina Harasko
(Violoncello)

四曲目
Yukari Ohno (Violine), Chia-Chun Hsiao (Viola) ,  Maike Clemens (Violoncello) Daniel Tena Cortell (Klarinette), Felix Schwendinger (Horn), Uliana Cheklina (Klavier)

このコンサートにお招きいただくまでクシシュトフ・ペンデレツキのことは知りませんでした。ポーランド楽派の主要作曲家の1人であるとのこと。

この日に演奏された曲は、僕のような素人からするといかにも現代曲という感じの曲でした。とくに弦楽器の弦を弓でたたくという奏法が多かったのは面白かったです。ペンデレツキは楽譜にとらわれず感性で演奏するようにという指導たっだという学生の話は、興味深かったです。 私たちの視野が広がったコンサートにお招きいただき感謝しています。


2019年3月30日土曜日

スピーカー・ケーブル さらなる、つづき NVA (Nene Valley Audio) LS6


去年の夏にオーディオ仲間ノベルトさん宅を訪ねた際に (こちら)教えてもらったイギリスのいわゆるガレージ・メーカーであるNVA HiFiのスピーカーケーブルLS6。去年の9月後半に導入し今に至っています。 

1970年代から業務用のアンプの設計に携わっていたエンジニアのRichard Dunn氏が1982年にNene Valley Audioとして興したブランドがネット直売のNVA HiFiとして今に至ったもの。80・90年代には同社の商品が英国オーディオ誌の表紙を飾る事もあったようです。しかし、オーディオ業界が衰退してきてる現在、独創的な技術的見地に基づく製品を作っているということもあるのか、イギリスのオーディオ業界ではかなり個性的な存在として扱われているようで、ネットでもあまりレビューは見受けられません。しかし、イギリス・ヨーロッパでは多くのファンの根強い人気とに支えられているようです。僕もノベルトさんに教えてもらうまでは全く知りませんでした。

お宅に伺った際に彼のシステムの音の向上に驚き、ノベルトさんに尋ねるとスピーカー・ケーブルが一つの大きな要因であるとの事。僕はずっとスピーカー・ケーブルに関してはではこれだ!というものにめぐり合えずに常に妥協してきたような気がしていたので、ネット直売だけど商品到着後30日は返品可能だからと背中を押されで試してみることにしました。

彼も友達に教えてもらったというノベルトさんは、NVAの製品にゾッコンの様子で、同社のプリアンプ(パッシブのみ)、パワーアンプ、フォノイコ、スピーカー・ケーブルを購入。特にフォノイコとスピーカー・ケーブルはお気に入りで今でも常用されています。ノベルトさんは同社のフラッグシップであるTSCS(The Speaker Cable Statementの略)を使ってましたが値も張るので、まずは1ランク下のLS-6で試したらと薦められてそちらを購入。もしこれが気に入って、2年以内にTSCSにアップグレードする際には、LS-6は購入代金で下取りしてくれるのだそうです。

LS-6は、片チェンネルの+とーそれぞれが20本銀メッキ絶縁単線と細め銀合金単線28本で作られたスピーカー・ケーブル(具体的な素材は未発表)。やや太目ながら十分に取り回し易い硬さのものです。

ケーブルが届き、いそいそとつないで音だしをしたときには正直いってがっかりしました。いままで使っていたDuelund DCA-12GAをつかった自作のケーブル (こちら)とあまり音が変わりません。で、LS-6はその倍以上の値段! 

早速ノベルトさんに連絡を取って聴いてみると、NVAは同社のケーブルには方向性がないといっているけど、向きで結構音が変わるしエージングでも音がだいぶ変わるとの事。ケーブルの向きを逆にしてみると、あら不思議、全く違う音になりました。ちょっと煩い音でしたが経験上これはエージングでよくなると思ったので暫く我慢して大き目の音量で聴いているとだいたい50時間ぐらい使用した辺りから音が大きく変わり、このケーブルのよさが表れてきました。

我が家のオーディオの音がどのように変わったかというと、顕著にどこがどうなったという言い方は難い変化なのですが、全体的に楽器、声の質感が上がった感じなので情報量は増えているとは思います。しかし高解像というよりも、より音楽性が上がったというのが大きな結果かと思います。より明らかだったのが低域の充実。多少ルースながらより重厚で安定したライブで聴くような感じになりました。中域はより温かみを増し、ボーカルの実体感、ストリングスのつややかさが向上、金管はよりふくらみが感じられるようになりました。高域は、十分に伸びているもののホール・トーンや響く部分はとくに明らかに聴こえるというわけではないのですが、煩くなく、聴きやすいかんじです。今までよりさらにオーディオで音楽を聴くのが楽しくなりました。

NVA HiFiのHP: https://www.nvahifi.co.uk/

同社eBay Store: https://www.ebay.co.uk/str/nenevalleyaudio
同社の製品はフラッグシップラインを除き、こちらから購入できます。

2019年3月27日水曜日

HiFi Tuning Supreme3 Fuse

PartsConnexion より引用 (https://www.partsconnexion.com/FUSE-74677.html)
神戸のオーディオ仲間が導入してとても良いとの事。 噂によるとどうやらSilverより音がよくなるらしい。試してみたいなと思っていたら、同ヒューズの過剰在庫処分5割引セールがPartsConnexionで始まったので早速取り寄せて使い始めました。ひと月ほど前のことです。

 Supreme3はドイツのHiF-Tuning 社のオーディオファイル向けヒューズの現行品。その特徴として:

  • ヒューズ・エレメントとヒューズキャップに銀99%と24K金1%から成る素材を使用。 (ネットから得た情報だとこの素材はオーディオ用コンデンサで有名なムンドルフ社から供給されているらしい。)
  • セラミックのヒューズ管
  • ヒューズ・エレメントはポリマーの管に入れて振動対策。
  • クライオ処理
尚、旧製品に関しては前のブログの記事「こちら」を御参照ください。ちなみに同社はSupreme3の純銅素材バージョンも出しています。

さて、肝心の音ですが、今まで使っていた純銀素材のSilver Star との我が家のシステムでの比較ですと、情報量・解像度が僅かながら上がり、音が落ち着いたより自然な音になった感じです。Supreme3と比べるとSilver Starは若干ながらエッジがよりくっきりしてる感じに聴こえます。この違いの良し悪しは明確に判断出来るというよりも好みによって分かれるのではないかなと思います。語弊をおそれずに言うのであればアコースティック楽器の優秀録音のハイレゾ音源を聴くとSupreme3はよりリアルで生で聴くのに近く、 Silver Starはややハイファイ的との印象を受けました。オーディオ・マニアである自分はどちらの音も捨てがたく、暫く悩みましたが結局はSupreme3で行くことに決めました。

使いこなしとしては、HiFi-Tuning社のヒューズはすべて方向性が強く、向きを入れ替えて聞き比べて、好ましい方向を選ぶと良いとの事。実際、我が家では特にDACで向きの違いに由る影響が大きく出ました。あと、Supreme3ヒューズは、SilverStarよりエージングに時間がかかる印象で我が家では装着後、暫くは期待はずれな音でしたが、40~60時間程度通電したあたりからやっとその本領が発揮されてきました。なので、良し悪しのご判断は急がぬように...。

PartsConnextion のHiFi-Tuning Fuseのページはこちらです:

https://www.partsconnexion.com/hifi-tuning-fuses.html


2019年3月22日金曜日

Jannie Jensen/Alexander Gavrylyuk Concert /ジャニーヌ・ヤンセン&アレクサンダー・ガヴリリュク コンサート 




さる土曜日、3月16日の晩は、妻とオランダのバイオリニト、Janine Jansen (ジャニーヌ・ヤンセン)のコンサートに行ってきました。会場は、コンツエルトハウス、モーツアルト・ザール。伴奏は、Alexander Gavrylyuk(アレクサンダー・ガヴリリュク)。プログラムは以下の通り:

Robert Schumann:Sonata No. 1 in A minor op. 105 for violin and piano (1851)

Sergey Prokofiev: Sonata in D major op. 94a for violin and piano (1943/1944)

César Franck: Sonata in A major  FWV 8 for violin and piano (1886)

アンコールはLili Boulanger Nocturne for violin and piano

2000年代前半、iTunes storeでクラシック・ダウンロード一位の売り上げを記録し、イギリスの Independent紙にダウンロードの女王とまで書かれたJansen (こちら)。彼女のレコーディングには特に感ずるところがあまり無くて、コンサートに行ったことは無かったのですが、友人でもある、スエーデン出身の指揮者の方が、彼女のライブはとても良いよと教えてくれたので楽しみにしていました。

伺っていたとおりに素晴く、ダイナミズムちやさしさを兼ね備えた円熟した解釈の演奏だったと思いました。特にフランクは白眉であったともいます。

相方のGavrylyukのピアノも同等に素晴らしく、音楽的にも相乗効果を演出していたと思いました。

Janine Jansen のHP: https://www.janinejansen.com/ 

Alexander GavrylyukのHP:https://www.alexandergavrylyuk.com/

Alexander Gavrylyukの略歴:https://www.japanarts.co.jp/artist/AlexanderGAVRYLYUK 
(日本のエージェントのページ)


2019年3月19日火曜日

Brodsky/Baryshinikov (ブロツキイ・バリシニコフ)



妻と共に、ミハイル・バリシニコフの一人芝居、「ブロツキー/バリシニコフ」を観にいってきました。会場はMuseumsQuartier のHalle E。この一人芝居は ロシア出身のノーベル文学賞作家、ヨシフ・ブロツキーの詩を元にラトビアを代表する演出家アルビス・ヘルマニスがバリシニコフために書いたもの。

当時まだ婚約中だった妻と2人で観た「 ホワイトナイツ/白夜」でバリシニコフのファンとなり、1989年にニューヨークに引っ越して直ぐに観たのが、彼が一人芝居で演じたカフカの『変身』。90年代前半、怪我でバレエからモダンダンスに転向した彼が監督・出演したホワイト・オーク・ダンス・プロジェクトの公演が彼を生で見た最後でした。子供が出来る前のことです。

今回、この公演のことを知ったときにはすでに切符が売り切れていてがっかりしていたのですが、運良く追加公演があり何とか観にいけました。

この一人芝居はブロツキーの詩をバリシニコフが朗読し、また、作家自信の朗読の音声にあわせて、彼が振付を演じるというもの。およそ90分。彼の存在感・カリスマ性は衰えておらずそれだけでも惹きこまれました。朗読はロシア語。ドイツ語の字幕だったのでそれらの詩を十分にわかったとはいえ無かったのが残念。判っていたらもっと感激できたと思います。 家に帰って妻と読まれた詩の英訳をネットで探して読んで、再度感銘を受けた次第でした。