2014年11月25日火曜日

久しぶりにデジタルを聴いたらAudirvana Plus が2.0.6にアップデートされてた!


このところアナログ盤ばっかり聴いていたのだが、久しぶりにデジタルを聴こうとMacMiniを立ち上げたらなんとAudirvana Plus の2.0.6アップデートの案内!あっという間にアップデートが5つも出されていたのかと思いつつ、早速ダウンロード、インストールして聴いてみる。

いや~、家のデジタルはこんなに音が良かったかな? ひさしぶりだからかな~ とちょっとビックリするほど憶えていた音の印象と違う。これならばまず、2.0.1で聴いておくのだったと後悔したが後の祭り。仕方なく旧バージョンをゴミ箱から出して(アップグレードすると旧バージョンはゴミ箱行きとなる)聴き比べてもみると、やっぱり新しいほうが音が良い。

聴き比べによく使っているRebecca Pidgeon(レベッカ・ピジョン) のSpanish Harlemを聴く。こんなにエコーの響きが入っていたのかと今まで聴こえなかっ音がハッキリと聞こえる。ちなみに僕が使っているバージョンはアルバム「The Raven」の The Bob Katz 15th Anniversary Remaster版のハイレゾファイル。 Bob Katzはアメリカのオーディオファイルの間では知らない人がいないと思われるほど知名度が高い名レコーディング/マスタリン・エンジニアで、「The Raven」作成時の録音・マスタリングエンジニア。彼自らが行ったリマスタリング盤のハイレゾファイルはなぜか88Khz/24bitでしか出ていない 176Khz/24bit版はその旨の表記が無いので彼のリマスタリングバージョンでない可能性が高い。

Audirvanaのリリース・ノートを読むと2.0.4でオーディオ・エンジンの最適化(Audio Engine Optimization)などの改良を加えたとあったので、音が良くなったのはそのためかも知れない。Audirvana2.0.6を導入し、我が家ではいまのところ一番のデジタル再生の音の良さ。MacをつかっていてAudirvanaをまだ導入されていない方は無料お試しがあるので是非トライしてみてください。Audirvanaを2.0.Xにアップグレードされていない方にはアップグレードをお薦めします。ちなみに我が家のMac OS は10.9.X Mavericksです。やはり、新しいOSは幾つかのアップデートが出た後でないと心配なのでYosemiteはもう少し待つつもりです。

Audirvanaの今後の開発予定にiOS Remoteアプリ対応、Qobuzストリーミング対応とあるので今後も楽しみ。Qobuzは16-bit/ 44.1 kHz(相当)でのストーリーミングサービスを提供しているのでこれを Audirvanaを通して聴くとどんな音になるのか?聴ける日が来るのが待ち遠しいです。


Audirvanaダウンロードはこちら:http://audirvana.com/

最新リリース情報はFacebookページで:https://www.facebook.com/Audirvana

HPのブログに書かれた今後の開発予定:http://audirvana.com/?page_id=3450

Rebecca PidgeonのSpanish Harlem、The Bob Katz 15th Anniversary Remaster版はこちら、一曲だけでも買えます:http://www.hdtracks.com/the-raven-the-bob-katz-15th-anniversary-remaster?format=AIFF 



2014年11月22日土曜日

インターステラー / Intersteller






家族でインター・ステラー観てきました! 面白かった。妻は今まで見た映画で一番面白かったと言っていました。僕は他にも同じかもっと面白い映画があったとおもいましたが、少なくとも史上名作映画リストに挙がる(SFあるいは宇宙ものに限ればトップ10にランクされるかも)と思われる傑作でクリストファー・ノーラン監督の地位を揺るぎない物にする作品だと思います。

カルフォルニア工科大学教授であった理論物学者のキップ・ソーン博士が考案し制作指揮者の一人として参加した映画なので科学的な説得力があるということもこの作品をより魅力あるものにしていると思います。勧めです。

オフィシャルサイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/


2014年11月19日水曜日

ジョジョ・メイヤー & ナーヴ コンサート ・ JoJo Mayer and Nerve Concert in Vienna


最近はバイオリンよりドラムスの方に夢中な次女が「物凄いドラマーがウィーンにくるから見に行きたい、連れて行って」と言ってきた。

どっちかというと無口で自己主張をあまりしない次女がこんなことを言出だすのは珍しいので、「いいよ、誰?」と僕。

「ジョジョ・メイヤー(Jojo Mayer)、知っている? ジャズだよ~」と娘。
「知らない。どんな演奏するの?」ときいたら、YouTubeやSpotifyできかせてくれた。

なんとなく、電子音楽しかもトランスぽく聴こえたので「この人のコンサートは面白いかな?」と正直言って億劫な気がしたのですが、娘の為だと行くことにしたのでした。でそのコンサートが去る日曜日(11月16日でした)。 重なる時は重なるもので、この日はオペラのシーズンチケットの公演の日であったのですが、それは別の日に替えてもらえるように手続きをして、しかも僕の好きなバイオリニストの一人、ヴァディム・レーピン(Vadim Repin)が楽友協会のBrahms Saalという小さなホールで行うコンサートもあって、こっちも見に行きたかったのです。


でコンサート当日、娘とウィーンのProgy and Bessへ。テーブル席のチケットが早々と売り切れ、立ち見券しか買えなかったので早めに行こうと開演の1時間ほど前に到着。中に入るとなんと、ステージのあるメインフロアはイスとテーブルがしまわれて全て立ち見。座れる指定席は2階のみでした。早めだったので娘はステージしかもドラムセットの真ん前に陣取って待ちます。ほぼ満員状態でなって、予定の8時半を数分遅れて開演。

いや~凄い。凄すぎました。しょっぱなからノックアウト!ジョジョ・メイヤーの決して腕を見せびらかす為のでない超絶的技術のドラミングと音楽的カリスマにやられました。

電子楽器特有の音やエフェクターの入りますが、基本的にはアコースティック・ドラムスがリーダーのトリオ。もっと正確に言えば、ベースとシンセは基本的にドラマーのサポートで伴奏専門という感じで彼ら独自のソロは殆どありませんでした。

音楽的にはどうだったか? それぞれの曲には特にこれといったメロディーもなく、基本的には即興(Improvisation)でジョジョ・メイヤーはずっとソロをやっているという感じ。曲ごとのドラミングはそれぞれが異なる曲だという事がはっきりとわかり、一貫性・一体感があり、曲としてまとまっている。3人のサウンドもまとまっている。フリー・ジャズではなくはっきりとした違いがある。きいていると、これははっきりとジャズだと思えるものの、じゃあどこがジャズだと聞かれるとはっきり答えられない。ビート・リズムが主体だけど踊れるかんじでは全く無い。ロックやポップスが時代と共に様々な新しい音楽の要素を取り入れて進化して来た様に、ジャズも進化してきたのであればこの様になったかもしれないという一つ提示かもしれません。なんだかんだ勿体ぶっても一番感心したのは観客の受け。みたところ9割方20代の観客ですが演奏が進むと共に静的なエネルギーの高まりを感じ、ほとんどのお客さんはみんな音楽に吸い込まれたように体を揺らせながら演奏に聴き入っていました。

オーディオファイルの僕にとって面白いと思ったのはサウンド・エンジニアもバンドの一人として紹介していたこと、「real time processing」といっていました。

2回のアンコールを含め、終わったのがちょうど夜の11時ごろ。凄くよかったね~とはなしながら、霧雨のウィーン旧市街を次女と家路につきました。

ジョジョ・メイヤー公式サイト:http://www.jojomayer.com/

彼の凄さを経験するにはライブが一番かと思いますがCDも紹介しときます:




2014年11月14日金曜日

Bellesonのスーパー・パワー・レギュレーター MKII / Belleson Super Power Regulator MK II



Bellesonという会社が出しているスーパー・パワー・レギュレーターをパワー・アンプのヒーター電源回路に導入しました。僕のパワーアンプはAudio Note KitsのKit 1という300B シングル。直熱3極管シングルアンプは出力管のヒーター電源の良し悪しの音に対する影響が大きいと聞いて、出川電源化(詳しくはこちら)などアップグレードを行ってきました。で、今回はレギュレーターをアップグレードしたわけです。

オーディオ用のアップグレード・パーツとしてのレギュレータにはいろんなものが出ていますが、Bellesonを使用した理由はまず定格電流値が大きいものがあるということ。他社から出している製品は大体、定格電流値が小さいか発表されていないのがほとんどですが、ここのは最高10Aのものまであります。300Bのヒータ電源の定格は5V/1.2Aですので、SPJ +5V/2A を買いました。取り付ける前に写真を撮るのを忘れたので判りにくいですが上の写真の長方形に長細くペアで立っているのがそれです。

取り付けてから10日ほどたちましたが思った以上の効果です。見通しがよくなり情報量がはっきりとわかるほどあがりましたが、若干の温かみ持つ自然な感じは失われていません。音源がよくなればなるほどその効果がはっきりとわかります。(追記:と掲載時に書きましたが、さらに聴いて考えてみると、音源の音質の違いがよりはっきり分かるようになったというのが適切な表現だと思います。)

大分前にプリアンプにもこのレギュレーターを取り付けたのですが、不思議とパワーアンプのほうが効果は大きく感じました。

メーカーのサイトにあるオシロスコープをつかった他社レギュレーターとの比較。これを見る限りBellsonがダントツに見えますが...:
http://www.belleson.com/comparemono.php

Belleson社製品仕様書 (2013年9月にデザインを大幅に更改しより性能が上がったとのこと。同社は商品名を変えていませんが、パーツ・コネクションはMKII と呼んで区別しています):
http://www.belleson.com/download/Superpower_datasheet.pdf

パーツ・コネクションから買いました:
http://www.partsconnexion.com/regulator_belleson_main.html

2014年11月9日日曜日

ニコラス・アーノンクール指揮ウィーン・フィル・コンサート:シューベルト「キプロスの女王ロザムンデ」(全曲)と未完成交響曲



今日(11月9日 日曜日)は、次女と二人(妻は帰省中)でアーノンクール指揮ウィーン・フィル・コンサートへ行っていました。午前11時開演のモーニング・コンサート。 会場は楽友協会大ホール。プログラムはシューベルトの「キプロスの女王ロザムンデ D797」(全曲)と未完成交響曲(D759)。コーラスはArnold Schoenberg Chor で アルト独唱にWiebke Lehmkuhl。ロザムンデはナレーション付きでアーノンクール自ら話すところも多かったです。

ロザムンデは初めて聴きましたがとても面白かった!演奏も歌も抜群。 未完成のほうはチョッと好き嫌いが分かれる演奏だったかな? 出だしで「?」というところがありましたが、アーノンクールの個性が充分発揮されていたのかもしれません。日曜日のお昼ということもあったのか、客層がいつもとちょっと違うようで、未完成交響曲演奏後の拍手がいくらなんでもと思うぐらい早すぎたのは残念ながら興ざめでした。余韻に浸れる静寂の数秒が欲しかったです。

今日のウィーンは快晴の秋晴れ。楽友教会大ホールの明かり取りの窓から自然光がいっぱい入ってきて明るくて気持のよいコンサートでした。


やっと秋らしくなったウィーンの街




ウィーンも11月に入ると日に日に夜が長くなってきて、5時ちょっと前には真っ暗。しかし、今年の秋は気候が穏やかなせいか、街はようやくと秋らしく見えるようになってきました。

2014年11月6日木曜日

Oscar Peterson: The way I really Play (邦題:オスカー・ピーターソンの世界)



一応、初期盤です

ここ2~3ヶ月アナログ盤再生の音の調子が悪くて、たぶんフォノイコの真空管だと思っていたのだが、仕事とプライベートに色々と忙しく延び延びにしていたののを10日ほどまえやっと交換。レコードをかけると、新しく導入したスピーカーケーブルのお陰もあってか、我が家のアナログ盤再生は今までで最高の音! そんな訳でここ数日のかかる音楽は全てアナログ盤。

その中で特に聞き惚れ直したのがこのレコード。Oscar Petersonの The way I really Play (邦題:オスカー・ピーターソンの世界)。彼がMPS (Musik Produktion Schwarzwald, ムジーク・プロダクション・シュヴァルツヴァルト) レーベルに録音した Exclusively for My Friendsシリーズの第3番目。このシリーズは、「お友達のためだけに」と題されているようにオスカーが親交を深めていたドイツ名門電気・音響機器会社SABAの御曹司で同社の技術担当役員でもあった Hans Georg Brunner-Schwer氏のドイツ、シュヴァルツヴァルト(黒い森)地方にある別荘につくられた リビング兼スタジオに招かれた内輪の友人達の前で行われたライブ。ライナーノートによるとピーターソンは1961年以降毎年この別荘に招かれており、1963年以降それらライブを録音するようになったとのことである。そして、このレコーディングは1968年にBrunner-Schwerが自らをプロデューサー兼録音エンジニアとしてMPSレーベルを創立し、そこにピーターソンが移籍して初めて日の目を見ることになったのである。

ピーターソンは自ら生涯で一番出来のレコーディングはMPS時代のものと述べているのだが、音楽性・演奏の出来としてはこの Exclusively for My Friendsシリーズが特に優れており、そのなかでもこのアルバムはダントツに良いと思う。僕はジャズ聴き始めてだいぶしばらくの間ピーターソンがピンと来なく、それでも彼が偉大だとされる所以をわかりたくてたくさんのレコーディングを聴き漁ったことがあった。これがやっとわかったのはこのアルバムを聴いたときだった。

また、彼がMPSに移籍した理由を聞かれ、初めて自分のピアノをそれらしく録れたのがBrunner-Schwerだったからと答えたという逸話もあるように音もまた凄い。一般的なオーディオファイルの尺度からのみた優秀録音かというとそう言う訳ではなく、独特で個性的でインパクトのある凄みのある音なのである。ピアノの超分厚い低域が特に印象的である。僕は一曲目の「Waltzing Is Hip 」のイントロでノックアウトされた。物凄い臨場感! CDも良い音だが、こちらはより一般的な音の良さで、僕はサウンド・チェック用にもつかっている。かけるのはもちろんこの一曲目。

このブログの記事を書くにあたっていろいろと調べていたらExclusively for My Friendsシリーズがアナログ・リマスターLPで数ヶ月前に再発されていた。セットのみで150ユーロほどだが、初期盤が中古で一枚30~40ユーロ前後であることを考えると妥当な値段かもしれない。なお、受注生産でオープン・リール・テープも販売されている。気になるけど、アルバム毎テープ2本でなんと300ユーロ!ちょっと買えません。


新生MPSレーベルのサイト(テープに関する情報はこちら:http://www.mps-music.com/tapes/

Hans Georg Brunner-Schwer Studio HP:  http://www.hgbs.de/home







2014年11月3日月曜日

Lady Gaga in Vienna ・ レディ・ガガ コンサート



昨日(11月2日 日曜日)はレディ・ガガのコンサートに次女と二人で行ってきました。僕は保護者役です。会場はWiener Stadt Halle。 この様な大掛りなロック・ポップコンサートは去年5月のP!nk(ピンク)以来一年半ぶり。(その時の日記はこちら)。面白くて楽しめました。派手な部分だけでなくコンサート中盤は30分ほどレディガガがピアノ弾き語りのスローなナンバーでじっくりの聴かせる部分もありました。でも午後6時半会場、7時半開演で前アーチスト演奏のあとレディ・ガガがでてきたのが9時。2時間半のコンサートで家に着いたら午前様だったのでちょっと疲れました。

You TubeのLady Gaga チャンネル(公式ビデオ チャンネル)にこのコンサートの模様がアップされていました。4 Non-Blondesの「What's Up」のカバー :


レディ・ガガのレコード(LP盤です!):




2014年11月2日日曜日

OK Go 「 I Won't Let You Down 」/ オーケー・ゴー :「アイ・ウォント・レット・ユー・ダウン」

OK Go の新作ビデオ。すべて実撮だそうです。凄いの一言。是非ご覧あれ。一週間でYou Tubeアクセス1千万回突破のヒット作!



ビデオ冒頭にPerfumeがカメオ出演してます。

下のはOK Go の本ビデオ撮影に関するインタービュー。日本語字幕付きです。上のビデオの後にどうぞ。



OK Go の出世作ビデオはこちら、2007年度グラミー受賞作品http://isakusphere.blogspot.co.at/2014/02/ok-go-here-it-goes-again.html