2013年11月21日木曜日

Sansui AU-D707G Extra

思い出のオーディオシリーズ最終話です。

(Canon S95)
僕が最初にかったオーディオシステムのアンプは山水のAU-D707G Extra。これも 前回書いたBose同様に実家のリビングに長年置かれていました。2週間ほど前に帰省した際に作動する事を確かめ、Bose 301 MM II と Infinity InfiniTesimal を鳴らしてみました。 何しろ十何年ぶりにマトモに鳴らしたのですから最初はちょっと?という感じでしたが、二日ほどすると大分まともな音が出るようになりました。

で、思ったのはONKYO CR-555がいかに良いかという事。AU-D707G Extraは発売当時の定価が12万円程度でしたから物価上昇を勘案すると、割引なしでもCD Player とTunerとプリメインアンプが一体化しているCR-555のコスパがいかに優れているかが歴然です。707は部品等の劣化もあるのでしょうが、やはり時代と共に技術は進歩しよい音がより手頃に得られるようになっているようです。

沖縄を発つ前にONKYO CR-555と甦ったBose301MMIIは実家のリビングに、SansuiとInfinityは元僕の部屋に設置 してきました。昔、バイオリンを弾いていた母は早速CDをかけて音楽を聴いて楽しんでくれているようでした。よかった。

仕事で出張が入ってますので暫し更新が滞るかもしれませんが悪しからずお願い致します。



2013年11月15日金曜日

Bose 301 Music Monitor II のエッジ交換

ウィーンに戻ってきました!でも、これは今回の帰省の際の思い出のオーディオシリーズ第2弾です。
 古いエッジを取り除いた状態 (Canon S95)

先日書いたInfiniTesimalを買うまでメインだったスピーカーはBose 301 MM (Music Monitor) II。これも僕が26年前に渡米する際に実家においっていったもの。しばらくは実家のリビングのステレオに使われていた。僕のオーディオ原体験はアメリカ帰りの従兄弟が使っていたBose 301 (初期型)であったため、僕が初めて自分で買った本格的オーディオ装置のスピーカーにはどうしてもBose が欲しくて求めたのもの。もうだいぶ前からエッジがぼろぼろであったが思入れのあるスピーカーであったのでいつか修理をしたいと思っていた。今回の帰省でやっとそれが出来ました。



修理完了! エッジを長持ちさせるというFoam Guard Sealerも塗布 (Canon S95)

懐かしの音が戻ってきた?  う〜ん、もっと良い音だった思い出が...。大学の寮のオーディオ好きの先輩に『...ちょっとドンシャリだね〜...』 と言われた事を思い出してしまいました。

尚、今回使用したスピーカー・エッジはここで購入:http://www.simplyspeakers.com
Paypal決済で日本まで送ってくれました。他にもGoogle で検索すればたくさん出てきます。YouTube で「speaker foam repair」で検索すればインストラクションビデオがたくさん出てきます。尚、英語ではエッジのことをspeaker foam とか speaker surround等と呼んでいますで検索はそれですると良いかと思います。

2013年11月12日火曜日

チェリスト平野玲音ソロコンサート


平野玲音ファンクラブ公式サイト(http://reine-h.com/index.html)より引用
ウィーンを拠点に活躍されているチェリストの平野玲音氏のソロコンサートが11月19日にそソノリウム(東京都杉並区和泉3-53-16、井の頭線永福町駅)で開かれます。是非いらして素晴らしい演奏と美しいチェロの響きを満喫してください!

コンサートのご案内:http://reine-h.com/pdf/reine-pur-6_flyer_20130911.pdf

ソノリウムHP:http://www.sonorium.jp/index.html

2013年11月10日日曜日

Okinawan 菓子パン

沖縄には独自の菓子パン文化があります。物思いがついてから高校生の頃までおやつとして、高校生になってからは時には食事代わりに食べていた物です。沖縄の人々が本土(沖縄では他の都道府県を指して「本土」とか「内地」はては「日本」と呼んだりします)に行って感じるカルチャーショックの一つが売っている菓子パン類がちがうということ。僕も東京の大学に進学した際に感じた事です。 沖縄の菓子パンの代表例を3品紹介!と、いっても僕が好きな物Top 3というだけですが...。

まずはうず巻きパン:

うず巻きパン(Canon S95)
ふわふわのパン生地で出来た特大ロールケーキの分厚いスライスと言うイメージの菓子パンです。特徴はそのクリームでとてもソフトでありながら砂糖が完全に溶けておらずサクサクという感触があること。これはアメリカのデコレーションケーキのクリームに通じるところがあります。食べる手がベタベタになってしまいます。原料表示をみるとショートニングとグラニュー糖とある、カロリーは?

お次はメロンパン。え?どこにもあるだろうって? 沖縄のメロンパンは違うのです。

メロンパン(Canon S95)

このように楕円形でチョコレート色しています、そして中にマーガリンが入っている。チョコメロンなどと書かれています。さすがに今では、淡い黄色の「フツー」のメロンパンをどこでも売ってますが子供の頃はメロンパンというとこれしかなかった。中にはご丁寧にメロンの絵が袋に書かれたのもあって、子供の頃はチョコレート色のパンがなんでメロンパンなんだろう?と、思っていました。味はマーガリンを除けば普通のメロンパンとそんなに変わりません。写真のウルトラというのは特大サイズということ。実家近所のスーパーではなぜかウルトラ版しか売っていません。

そして、最後はピーナッツ・サンド:

ピーナッツサンド(Canon S95)

これは、どこにでもありそうなんですがないんです。パンがとてもふわふわで中にもったいぶった感じでとても控えめにこれもふわふわな食感の「ピーナッツ・クリーム」がはいっています。なんで「」にいれたかというとほとんどピーナッツらしい味がしない。僕が子供の頃の沖縄はアメリカの物資/食材があふれておりピーナッツ・バターにも親しんでいたので、なんでこれがピーナッツ・サンドなんだ?と、思っていました。でも、その頃はこのパンはあまり出回っていなかったようでなかなかお店で見つける事が出来ず、子供の僕にとっては幻のパンであり、見つけたらせがんでよく買ってもらっていたという憶えがあります。当時は製造/流通がまだ発達していなかったのでしょう。

僕にとってこれらの菓子パンは思い出の味であり、帰省するたびに買って娘達とシェアして食べています。客観的にすごく美味しいものでは無いと思いますが、昔から変わらない味が保たれており懐かしいものです。沖縄の食べ物というと全て健康的というようなイメージがあるかもしれませんが、このようなジャンク・フードも立派に沖縄の食文化の一部です。最近の沖縄は豊かになって飽食気味の車社会となってきているので、以下の広告をモノレールの中で見かけました。

ゆいレール車内広告(Canon S95)

でも、公共交通機関を利用している人たちにはあまり太り過ぎの人たちは多くないような気がしましたのでもっと効果的な場所を探すべきでしょう。

2013年11月7日木曜日

Infinity InfiniTesimal と Onkyo CR555

Onkyo CR-555(Canon S95で撮影)

もう26年ほど前、僕は使ってたオーディオ機器を実家に置いて渡米しました。今回の帰省ではそれらを整理することにしました。うまく作動しない物は廃棄処分出来るように手筈を整えています。ラジカセも壊れていて処分したので、短期の帰省とはいえ息抜きに音楽を聴きたくて色々と調べてOnkyo のCDレシーバー CR−555 をアマゾンから購入。なんと53%オフで2万2千円ちょっと。これで渡米前に使っていたInfinity の InfiniTesimalというスピーカーをならしてみました。
Infinity のロゴ (Canon S95)

Infinity は1960代後期に設立されたオーディオ用スピーカー・メーカーですが1980年代初頭にInfinity Reference Standard (IRS)という高さ2.29m、総重量544.8kg、当時の価格で一千万円というモンスター・スピーカー・システムを発売し世界のオーディオファイルとオーディオ業界の度肝を抜き、その比類無比なパフォーマンスで名声を確立しました。そのInfinityがIRSと同じ頃だした超小型(当時)のオーディオ・ファイル向けのスピーカーがこのInfiniTesimal。高さ28 cm 、幅16cm、奥行 13cmほどのミニ・サイズながら65Hz~32KHz+/- 2dbというスペックでIRSに使われたEMIT (Electric  Magnetic Induction Tweeter/エレクトロマグネチック・インダクション・トゥイーター)と発明者のWilliam H. Watkins氏にちなんでWatkins Woofer(ワトキンス・ウーファー)と呼ばれた独自のデュアルボイスコイル方式のウーファー・ユニットが搭載されています。エンクロジャーはアルミ・ダイキャストで小さいながら11kgとどっしりとした重さがあります。

EMIT (Canon S95)

僕は大学生の頃このスピーカーがオーディオショップで鳴っているのを聴いて、こんな小さいのスピーカーからなんでこんな凄い音がしているのだろうととても驚いたことをいまでも鮮明に思い出せます、さらに値段をみてこんな小さいのになんでこんなに高いんだと再度ビックリ。でも多分縁があったのでしょう、その出会いから2年ほど後の社会人なりたての頃、手頃な値段の中古品に出会って最初のボーナスで入手しました。

さて、四半世紀経って再び聴いてみたInfiniTesimalの音の印象ですが、音楽ファンもオーディオファイルも共に満足させられるような調和のとれた素晴らしい音です。小さなスピーカーですが低域も充分で、リアルでナチュラルな中域、そしてディテール豊かな高域はホールトーンなどもちゃんときこえます。どちらかというとジャズ、ポップス、ロックの方が得意なようで、クラシックもちゃんと鳴りますがやはり器楽曲/室内楽のほうが良いようです。

InfiniTesimal (Canon S95)
ここで忘れていけないのはOnkyoのCR−555のパフォーマンスでしょう。このスピーカーは結構シビアに音源や機材の粗を出すことが有ったという思い出がありますがそれをとくに感じていませんから...。これだけの物が2万円ちょっとですからメーカーさんも大変でしょうね。ただUSB入力とくにiデバイスからの直結するのはファイルフォーマットなどの制限あってあまり上手くないのでピュア・オーディオ機器としての使用を前提に買うのが良いとおもいます、サブシステムにはお勧めです。 あと、使うに際してはトーン・コントロールを使わないダイレクト機能で聴くことをお勧めします。この方がはっきりとわかる音の良さです。



尚、数々の素晴らしいスピーカーを発売したInfinity社も90年代初頭にはハーマン・カードン社に買収され、少し前にでたInfinitesimal 4は全くの別物です。創業者の一人のArnie Nudelle氏は1991年初頭にGenesis Technology社を作りましたが、それも今は異なる社主のもとで営業が続けられています。


2013年11月4日月曜日

原点回帰:レトロな新型DSLRーNikon DF 11月5日正式発表!?


欧米のカメラ関係サイト/ブログで話題になっているのがこれ! ニコンが自らYouTube に思わせぶりなビデオをシリーズでリークしたもの。"It's in my hands again." (再び私の手元に戻って来た)とのキャッチフレーズで一眼レフの原点に戻るということを強調している様子。




シリーズ最新話には新しいカメラのデザインが断片的に見えています。

FXのロゴが見えるのでフルサイズDSLR。ブリズム部分にはストロボクリップが...
www.dpreview.comより引用
なんとシャッターダイヤルが付いている!

www.dpreview.comより引用
裏はフツーのデジタル一眼。

www.dpreview.comより引用
このビデオには旧型ニッコールレンズの様に見えるレンズを取り付けている場面もあり、非CPUレンズのみならず、非Aiレンズも付く!なとどいう噂が飛び交っています。明日には正式発表になる? ニコンユーザーでカメラ好きの僕としては是非とも手に入れたい!

FujiのXシリーズといい、オリンパスのE-M5 や STYLUS 1 などクラシックなルックスのカメラが目白押しで僕のようなフィルム時代からのカメラ好きには嬉しい限りですね〜。でも、先立つ物が...。

引用ソース:http://www.dpreview.com/news/2013/11/01/latest-nikon-video-shows-possible-digital-fm

琉球王朝祭り首里

大正生まれの父が、先日胃の手術をしたのでお見舞いがてら帰省しました。10日ほど滞在の予定です。偶然にも毎年11月3日に行われる首里で最も大きなお祭り「琉球王朝祭り首里」(旧称:首里文化祭)と重なりました。大学進学で東京に出て以来、このお祭りのときに帰省したことは無かったので、なんと32年ぶり! 当然ながらだいぶ様代わりしていました。でも、沖縄とくに首里らしくゆったりとした、レイドバックは雰囲気はそのままでよかったです。このお祭りのメインイベントは、古式行列と旗頭披露のパレード。たまたま実家の前を通ったので見物。

古式行列:なぜかユーモラスな虎の旗が先頭 (EM-5, LUMIX 14-140)

古式行列:琉球王を乗せた駕篭(EM-5, LUMIX 14-140)

首里地区の各町内会が旗頭を披露(EM-5, LUMIX 14-140)

 首里末吉町の中国の影響を受けた獅子舞、凄かった(EM-5, LUMIX 14-140) 

「琉球王朝祭り首里」に関して:http://syuri-sinkoukai.com/ayumi2.html
首里末吉町獅子舞保存会:http://www.ntv.co.jp/burari/080105/info04.html


2013年11月2日土曜日

Anne-Sophie Mutter (アンネ=ゾフィ・ムター)コンサート

10月29日(火曜日)は家族でAnne-Sophie Mutter(アンネ=ゾフィ・ムター)のコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール。

楽友協会入口のポスター(Canon S95)
プログラムは:
Sebastian Currier:Ringtone Variations
Fritz Kreisler:Variation on the theme of Corelli
Eduard Grieg:Sonata for Violin and Piano in C minor op. 45
Witold Lutoslawski:Partita for Violin and Piano
César Franck:Sonata for Violin and Piano in A
ピアノ伴奏は:Lambert Orkis (ランバート・オルキス)

僕たちに取っては今シーズン初の楽友協会。しかもムターの珍しいソロ・リサイタルでしたので家族全員楽しみにしていました。

実際にコンサートは期待をはるかに超えた素晴らしいコンサートでした。完璧なまでのテクニックでバイオリンの音色を自在に操り、それぞれの曲を感動的に表現したムターの演奏は僕が今まで聴いたバイオリニストのコンサート全てをも超絶していたかのように思えました。なんと言えば良いのでしょうか? 曲も楽器も知り尽くした彼女はより深みのある演奏でそれぞれの曲の核心にある本質的な美しさの部分を浮き上がらせていたのではないのでしょうか。あまりにも心に訴える演奏で、グリーグやフランクでは楽章間に拍手をしたい衝動をこらえるのが難しく意味の無いことのようにさえ思われました。実際に拍手もをした人たちも多く、楽友協会のこのようなコンサート(注1)では極めて珍しいこと(注2)でした。

観客の拍手に応えるムターとオルキス (Canon S95)

なお、プログラム一曲目は、アンネ=ゾフィ・ムター財団のコミッションで作曲された現代音楽の小品でオーストリア初演です。バイオリンとコントラバスのデュオ(伴奏なし)の曲で題名どおり携帯電話のリングトーンを模した抽象的な旋律のなかにメロディアスが旋律(人の会話?)が混ざっているという曲で、おそらく会話を模してあると思われる旋律それぞれには喜怒哀楽がよく表れており面白い一曲。コントラバス共演者はRoman Patkoloというスロバキア出身の若い奏者で1999年と2011 年にアンネ=ゾフィ・ムター財団の奨学金を受賞し、財団によってプロモートされている音楽家です。

観客の大拍手に応えた3回のアンコールでBrahms "Hungarian Dance No.1"、Thais "Meditation" そして  Dvorak ”houmoresque” を聴いたあと、家族揃ってコンサートで感激した余韻に浸りながら帰途に着きました。

ムターのコンサートはこれで4度目ですが、レコーディングで聴くムターは完璧だけど感動が少ないということがよくありますが、ライブでの彼女はそのようなことはあまり無く、完璧なまでの技巧にささえられて昇華した極めた高い彼女の音楽性に触れることが出来ます。


ウィーン楽友協会(Canon S95)

注1)このようなコンサートというのは音楽好きが来そうで、実際にそのような感じの人たちが観客のほとんどを占めていると観察されるコンサート。それに対し観光の一環でクラシックにあまり親しみの無いような風情の観客が目立つコンサートもある。

(注2)ウィーンで行ったこのようなコンサートでは今まで2回ほど楽章間に観客が拍手をしたということがありました。

Anne-Sophie Mutterの公式サイト:http://www.anne-sophie-mutter.de/home.html?L=1
楽友協会公式サイト:http://www.musikverein.at