2016年6月29日水曜日

英国のEU離脱!

今週のウィーンは昨日まで20度前半の気温で先週から連日続いていた30度をこえる夏の暑さから一息ついたところですが、今日からまた夏の暑さに戻りました。例年より早く突然夏が訪れた感じです。

ヨーロッパは、英国のEU離脱の国民投票結果の話題で持ちきりです。オーストリアで危うくネオナチとの関係があるとされる極右政党の候補が大統領に当選しそうなったり、アメリカでトランプ旋風が起こったり、フランスやドイツでの極右政党の台頭など、反既存政党・政権の国民感情感情が高まっていることの反映なのではないかと思っています。これも著名経済学者たちがそのリスクを警告しているより極端に偏りつつある富の分配がその大きな要因のひとつとなっているのではないでしょうか? 

英国が実際にEU離脱をすることが確定すると世界経済・政治に及ぼす影響は計り知れません。おそらく想像以上に悪い方向に行くのではないかと危惧しています。イギリスの国民投票は法的拘束力は持たないようなので、自らの政治生命をかけても客観的な立場からの国益・世界の利益を優先し、すくなくとも結果を再考させられる方向に持っていけるリーダーがイギリスにいるといいのですが...。

2016年6月21日火曜日

Leica Akademie M Workshop In Wien (追加・校正あり 2016年6月23日)

Leica M9, Summilux M 35mm ASPH Pre FLEで撮影
先々週の土曜日(6月11日)に、ウィーンのライカ・ストアで開かれたLeica AkademieのLeica M Workshopに行ってきました。講義はドイツ語とあったので、ウィーンに5年以上住んでいながら仕事はすべて英語なので全くドイツ語が上達してないので、ちょっと迷たのですが丸一日ライカM-Pを使えるとあって参加することにしました。

レンズもノクティルックス M50mm F0.95 ASPHとアポズミクロン M50mm F2.0 ASPH以外すべての現行品のレンズが揃っていて、それらを自由に使えて、ライカマニアにとっては至福の一日でした。オーストリアの人たちは一概におおらかなのでレンズの取り合いにもならずに和気あいあいとしたセミナーでした。

ドイツ語の講義は、言葉はほとんど分からずも、写真・カメラの予備知識は十分だったのでなんとなくわかったような感じでした 

Leica M9, APO-Summicron M 75mm F2 ASPHで撮影・RAWをLightRoom6.6 デフォルトで現像、調整無し
上の写真は、持ってったM9に、アポズミクロン75mmをつけて講師の方を撮影。今までは75mmなんて中途半端な焦点距離、という偏見を持っていたのですが、それが見事に覆され、いまは一番気になるレンズになってしまいました。


Leica M-P, Summilux M 21mm F1.4 ASPH撮影RAWをLightRoom6.6 デフォルトで現像、調整無し
この写真はズミルクス21mm ASPH F1.4! 日本だと実売価格92万円(正規輸入品)ほどするレンズです。 このような機会でもないと手が届かない憧れのもの。どこかのレビューで画角が広くなった35mmレンズだと評されていましたが、まさにその通りの描写です。超広角を感じさせる収差・歪曲が全くと言っていいほどありません。素晴らしいレンズですが、例えばニコンの20mmF1.8 ED(日本での実売価格9万円前後)と比べ、どうか? というと、例えばこちらのレビュー(http://www.kenrockwell.com/nikon/20mm-f18.htm)の作例などをみると果たしてどのくらい良いのだろうか?と考えさせられてしまいます。

さて、Leica M-P (240)ですが、ネット上ですでに多く書かれているように、ふつーに良いデジタルカメラの描写だと思いました。M9のCCDセンサーは、一昔前にライカ・レンズで撮った銀塩写真のようにこってりっとした色のりで、シャープだけどやさしく温かみのある独特なライカらしい描写を受けつでいるのですが、M-P(240)はそれがだいぶ薄れているような印象をうけました。 ちょっと前に、Leica Storeの店員さんが、銀塩時代からのライカ愛好者はM(240) よりも、M9を好む傾向があると話してくれたのですが、今回一日M-P を使ってみてそれを実感できました。前ほどM Type-262を欲しいと思わなくなったので良かったかも。ちなみに何度か262を手にとってみてますがトップカバーがアルミになったというカメラの質感は悪くなく、まったく違和感を感じませんでした。

M9の傾向の描写で高感度まで十分に実用可能なMカメラというのが今の僕の理想です。

ワークショップ参加の方々Leica M-P, Summilux M 21mm F1.4 ASPH撮影RAW

2016年6月18日土曜日

娘の卒業式 と バレエ「ドン・キホーテ」


投稿がまだ追いついていません、スミマセン (^∧^)

もう2週間に経ってしまいましたが、次女が高校を卒業しました! でも7月始めに国際バカロリアの試験の結果がでるまでは進学先が決まらないので落ち着きません。フィレンツェから義妹と姪、そして、オランダから長女と彼氏が来てくれました。

上の写真は娘が通っていた学校の卒業式のバル(舞踏会)。ウィーン市庁舎のホールを借りて行われました。オーストリアの学校は、卒業のバルを開くというのが恒例の様です。 すごくゴージャスなのですが、こちらではこの様な会場は数多くあってこのようなシーンは特に珍しい物ではありません。 


ウィーンのバルでは必ず行われるオープニングのダンス。デビュタントといってもともとは、若者のバル・社交界デビューの意味があったもののようです。娘も参加。


翌日の6月5日日曜日はみんなでウィーン国立歌劇場にいってバレエ「ドン・キホーテ」を観てきました。この日は主役のキトリを 英国ロイヤル・バレエのプリンシパルMarianela Nuñez(マリアネラ・ヌニェス)が バジル をボリショイ・バレエのプリンシパル のSemyon Chudin (セミョーン・チュージン)がゲストで踊ると言う特別公演で最近バレエにハマっている妻と次女が是非行きたいとのことで、卒業のお祝いも兼ねて行ってきました。 ゲストで出演したこの二人、バレエには疎い僕でもはっきりとそのうまさ・凄さが分かる名演でした。 詳しくは、はっぱさんのブログ(http://happawien.jugem.jp/?day=20160605)をどうぞ!




2016年6月10日金曜日

VENIA´s Cycle Young Masters


こまごまとしたことが重なり、更新が遅れしまいました。

さて、もう10日ほど前のことですが(5月31日)、お誘いを受けて、VENIA´s Cycle Young Masters というコンサートに妻と二人で行ってきました。これは、特筆する才能を持った若い音楽家を発掘し、プロを目指す手助けをするプロモーターのVENIAの主催による同組織のアーチストたちのショーケース。この日の出演者は、10~18歳の間の子供たちで以下の通り:

Martin Chudada (ピアノ), Avigea Delivivheva (フルート)、Marzia Guseynova(ソプラノ)、 Eliska Kukalova (バイオリン)、 Maria-Desislava Stoycheva(ピアノ)、  Allegra Tinnefel (バイオリン)。 

特に印象に残ったのはピアノのMartin Chudada君(15才)とバイオリンのAllegra Tinnefelちゃん(10才)。スロバキア出身のマーチン君からは音楽を自身と嬉しさに満ち溢れた態度で演奏。だいぶ前に見た同年代ころのキーシン思い出しました。、もしかすると有名なピアニストになるかもしれません。音楽的も素晴らしかった。バイオリンのAllegra ちゃんは、クラシックもジャズも堪能で歌も歌い、子役で映画にも出ているといくマルチタレント。自由奔放にクラシックを奏で、ドボルザークのユーモレスクを途中からジャズのアレンジに変えて演奏する様子は観ていても信じがたいものがありました。もちろん、音楽的にもとても楽しめるものでした。

Allegra ちゃん、一年ほど前の映像


Venia HP: http://www.venia.at/

Martin Chudada Facebook Page: https://www.facebook.com/chudadamartin/