2012年6月29日金曜日

Eddie South (エディ・サウス) - Jazz Violin (ジャズ・バイオリン)

  知る人ぞ知る、ジャズ・バイオリンの草分け、エディ・サウス(1904-1962)。 妻の従姉のご主人で若い頃はセミプロのジャズドラマーだったボブに初めて教えてもらいました。もう数年も前のことです。 エディ・サウスは、幼少のころクラシックバイオリンの天才として認められシカゴ音楽院に学びますが人種差別の壁は厚く、黒人であったためクラシック界では職を得ることができずにジャズに転向。不遇な人生を辿ったようです。今の時代に生まれていたら、クラシック界のスターになっていたかもしれません。


  1920年代終わりから30年代前半のパリ国立音楽院留学中に録音された ジャンゴ、グラッペリとのセッションなどをLPにまとめたもの。 70年以上も前の録音とは思えないすごく良い音でLP化されています (フランス盤)バッハの2つのバイオリンのための協奏曲第一楽章をジャズにアレンジした演奏は、エディのクラシック演奏家としての力量を感じさせます。でも、この曲で一番すごいと思ったのはジャンゴ。ギター一本の伴奏でこれだけ、バッハを再現できるとは...。みつけたらこのアルバムはお薦めです。




エディ晩年の作品、ライナーノートに、プロデューサーがエディの好きなようにやってもらったと書いています。ジャズあり、クラシックありで、エディー・サウス才能のあらゆる側面が集約されたようなレコードです。彼の演奏はクラシックの奏法を多用し、あたかも自らがクラシック・バイオリニストになるべく生まれてきたのだということをアピールしているかのように感じられます。



2012年6月28日木曜日

オットー・ワグナー教会でのConcentas 21 コンサート



 6月23日(土)晩は、オットー・ワグナー教会(シュタイン・ホーフ教会とも呼ばれている)へ アマチュアオーケストラ Concentas 21 (www.concentus21.at) を聴きに行ってきました。この教会は、ウィーン郊外の丘の上にある精神病院の敷地内にあり、アールヌーボーに似た建築様式「ユーゲントシュティール(Jugendstil」の代表作の1つとみなされているようです。この教会へは初めて行きましたが、すごいの一言に尽きるすばらしい芸術作品です。いずれ、ゆっくりと見学に行ってみたいともいます。こちらにこの教会に関するAFPの記事がありますす。 http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2346603/2599980  


今は、オットー・ワグナー病院と呼ばれているこの精神病院は、ナチス・ドイツ下で優生学に基づいたT4作戦(安楽死政策)の執行や人体実験が行われた悲しい歴史も持つ場所です。敷地内にはその犠牲になった方々の為のメモリアルがあります(下の写真)。



2012年6月27日水曜日

声楽科学生のコンサート





  6月22日(金)は、こちらで知り合ったオペラ歌手(テノール)でウィーン国立音大でも教鞭をとられているライナー・トロストさんの声楽科クラスの生徒さんたちの学年度末コンサートに行って来ました。情熱と希望に満ちた演奏でとてもよかったです。若い器楽奏者・歌手のパフォーマンスをきくと、少々荒削りなところがあってもとても初々しく、素直でピュアな演奏ですがすがしい気持ちになります。コンサートの後は、打ち上げにご招待いただき、おいしいギリシャ料理に楽しいひと時を過ごすことができました。

金曜日の晩のきれいな夕焼け空

前回のブログでお伝えした、私のウェブサイトのSonosに関するページが出来上がりました。こちらでごらんいただければ幸いですhttp://www.higas.net/Sonos_J.html

トロストさんの略歴 (ドイツ語です):http://de.wikipedia.org/wiki/Rainer_Trost

トロストさん出演のDVDとCD:







2012年6月21日木曜日

Spotify(スポティファイ)を使ってみて



Spotifyってなに? 
 
オンライン・オンディマンド・ミュージック・ストリーミング・サービスの代表格であるSpotifyが数ヶ月前からオーストリアでもサービス提供を開始したので我が家も利用しています。 このようなサービスは、基本的に定額の受信料(Subscription Fee)を払って、ライブラリーにある音楽ファイルを無制限に聞けるというサービス。 広告入りで制限つきの無料サービスを提供している場合もあります。 このようなサービスはこれからの音楽提供方法の主流の一つになりつつあるトレンドであり、日本には、まだ無いか一般的では無い・よく知られていない様なので情報を提供したいと思いこのブログ記事を書いています。  

 Spotifyは、2007年にスウェーデンで始まったサービス。欧州で急速に普及、現在はアメリカおよびオーストラリアにもサービスを拡張。提供するサービスは、Spotify Free (無料), Spotify Unlimited (米$4.99, £4.99、ないし€4.99), Spoify Premium(米$4.99, £4.99、ないし€4.99)の三通りのサービスがあり、1千万以上の会員数うち3百万人は有料会員との2012年5月に発表。主要なレコード会社と提携し1千5百万曲以上のミュージックライブラリーを誇る。

 それぞれのサービスを簡単に説明すると、Spotify Freeは、コマーシャルが入り聴ける曲に制限がある、Spotify Unlimitedは コマーシャル なし。 Spoify Premiumになると、 コマーシャル なし、聴ける曲の制限もなし、モービルデバイス(スマートフォーン、タブレットなど)にファイルの保存が可能、高品位ストリーミング(最高ビットレート320kpbs)、Spotifyをサポートしているミュージックシステム(Sonos、SqueezeBox、オンキョウ製品の海外モデルなど)へのストリーミングが可能。

 我が家では、最初はFreeサービスを試して、Sonos Wireless Network Music Systemでも聴けるようにPremium会員になった。(Sonos も 日本ではまだ発売されていない製品でこれからの家電オーディオの主流の一つになりうるであろうと思われる製品なので、その説明・解説をホームページにアップしました:ここをクリックして下さい(僕のHPのソノスのページが開きます。)

半年ほど使ってみて...  
 我が家では、ティーネージャーの娘たちにがメインのユーザーになっています。娘達は『世界中の音楽ある!』と大袈裟に感激して、僕が聞いたことが無いアーティストをよくかけています。世界中の音楽とまでは言いませんが、まず圧倒されるのが蔵書ならぬ蔵曲の多さ。他の音楽配信サービスと独占契約を結んでいるアーチストを除いてほとんどのアーチストが見つかります (ビートルズはApple iTunesが独占契約を持っているのでSpotifyでは配信されない。) ロック・ポップのみならず、ジャズ、クラシック、ワールドすべて、メジャーなレーベルから超マイナーなレーベルまでかなりのものが見つけられます。 

うちのiMacで見たスクリーン


  入会後試しにいろいろ探してみてみたのですが、たとえばVirna Lindt という1980年代前半にイギリスのCompact Organisationというインディ・レーベルからアルバムを2枚出したスウェーデン出身の女性歌手、しいて言えばニューウェーブあるいはシンセ・ポップのジャンルに入るでしょうか。90年代後半にはLTMというイギリスのインディ・レーベルからこれら2枚のアルバムがCD化されています。たまたま、大学時代にファーストアルバムを持っていて好きだったので、Spotifyで聴けるかどうか調べてみると、これがちゃんとあるのです。しかもセカンドアルバムや一曲だけはいいっているオムニバスアルバムも。 上の写真のようにJulie LondonもCD化されたレコーディングはほぼすべて見つけることができます。
 クラシックもかなりあり、今は絶版になっているレコーディングも結構探せますし、上の写真にあるようにマイナーレーベルのレコーディングもたくさん聴けます。 バイオリンを習っている次女が、モーツァルトのハフナーセレナーデの第四楽章ロンドを習っていたとき、娘に聞いてもらうためにその曲をを探したら、重複しないレコーディングが十数曲出てきました。 

セットアップ
 セットアップはとても簡単。Spotifyのサイトで入会手続きをして、パソコンやモービルデバイス にSpotifyのアプリをダウンロードしてインストールし、ログインするだけ。 Facebookとの統合化もすすんでいるので、Facebookのメンバーはそのユーザー名とパスワードでログインします。Sonosなどの音響装置で聞く場合は別途、SpotifyのサイトでデバイスIDというのをリクエストして、それがメールで送られてきますのでデバイスIDを使ってログイン。Sonosの場合は、Sonos ControllerアプリでSpotifyがサポートされいるので別のアプリやプラグインの必要はありません。 一度ログインすると、IDの検証が行われそれが終わると使用できます。
DailyFeed
Spotify アプリのアイコン
 ユーザーインターフェイスはとてもわかり易く、iTunesなどの音楽再生ソフトを使ったことがあるならばまったく問題ありません。 あとは、聴きたい曲やアルバムを選んで聴くだけ。

音質・使い勝手
前述のようにSpotifyのアプリは使い易く、使い勝手はとてもいいです。ただし、特にモービルデバイスやSonosでの曲のサーチがシンプル過ぎるのが良くもあり悪くもあります。 サーチは、アーチスト、アルバム、トラック別に詮索するのみ。Pop ・RockそしてJazzなどはまず問題ありません。 でもクラシックで探すとなるとちょっと工夫が必要になってきます。 たとえば、モーツアルトだとケッヘル番号を入れてトラックで探し、アルバム名を元にアルバムを探すというのが今のところ手っ取り早いです。 クラッシックも良く聴くので、演奏者、作曲家などを組み合わせてサーチできる詳細サーチの機能がつくといいなと思っています。

 音質は、MP3ファイルの再生と比べる限りにおいてはまったく遜色ありません。だたし、それなりの再生環境でALAC やAIFFファイルの再生と比べると、当然ながら明らかに違いがわかります。我が家の場合、ドックスピーカやマイクロコンポを多少良くした程度のSonos Systemでも、ちゃんと違いがわかります。結構いい音で再生される曲もあるので、これらはたぶんピットレートが高いと思われるのですが、配信されている曲のビットレートはわからないので確認のしようがありません。音の良し悪しと音楽を楽しめるかどうかということは別次元の話ですので誤解の無いようにお願いします。

 スマートフォンに音源を保存して持ち歩けることはとても便利です。我が家では、iPhoneに音楽をいれて車で聴きくのにこの機能をつかっています。iPodにMP3ファイルを入れて車で聴くのと同じ感覚です。ただし、DRM機能があって、留守番中の娘がSpotifyを家で聴いていたりすると車では聞けなくなります。これは早いもの勝ちのようで、先に車で聴き始めていたら逆に家では聞けません。

導入してよかったと思うこと・気になること
一番良かったのは、色いろんな音楽を試し聴きできること。たとえは、誰かのブログあるいは音楽雑誌を読んで聴いてみたいとおもったCDは大体Spotifyでアルバムを通して聴けますので、まず何度が聴いて好きかどうか判断し、CDがほしいかどうか考えてから買うことができます。今までだとアマゾンなどでさわりを試聴、運が良くてもYou Tubeかアーチストのホームページで数曲通して聴くことしかできず、まずアルバムを全曲の試聴はできませんでした。今はそれが簡単に家でできるので、無駄な散財がだいぶ減ったと思います。月間会費がCD一枚分より易いのでコスト・ベネフィットはかなり大きいと思います。あと、いろいろと音楽を使った『遊び』ができること。たいしことでは無いのですが、先日うちでタコス・パーティーをしたさいに、Spotifyでメキシコ・ラテン・ミュージックのプレーリストを作り、ランダム・プレーでBMGにしました。こんなことがとても気楽にすぐにできてしまいます。
 
 気になることは、あまりにも蔵曲が多すぎることもあって、どれを聴こうか決めるまでに時間がかかること。そうでなければ、さわりを聴いてすぐに他の曲・アーチストに移ってしまうこと。音楽を聴く姿勢が違ってきて考えさせられます。あと、ライナーノートや歌詞カードが無いこと。さらに気になることは、 FaceBook とのリンケージ。 これはパソコンで聴く際のことなのですが、Private Listeningを選択しておかないと、誰々はいま、何々を聴いていますと逐次FaceBookで報告されてしまいます。

その他雑考
 Spotifyにはいってから家人には『こんなにあるCDは、もういらないじゃないの~』と言われてしまいました。『いい音で聴くにはCDじゃないと~』と逃げましたが、技術が進歩しより高品位で配信を可能にしてくるとミュージック・ストリーミング・サービスがでてくると本当にほとんどの人々はCDを買わなくなるかもしれませんね。そうなると音楽供給方式がさらに大きく変わり、ゲーム・チェンジャーとまで言われたiTunesなどのファイル・ダウンロードの方式は過渡的なものであったという時代が来るかもしれません。動画だと、iTunesストアで1080pの画像と5.1サラウンドで映画をレンタル・購入することができるようになっていますから、高品位のミュージックストリーミングもそれほど先のことではないかもしれませんね。

このような時勢のなか、一過的な反動なのかもしれませんが、欧米ではアナログ盤が人気を取り戻してきているということももわかるような気もします。ながら聞きはストリーミングで、集中して聴くときはアナログ盤。ウィーンでも新品のアナログ盤を売る店がかなりあり、大きな量販店でも結構なスペースをとってアナログ盤を販売しています。 オーディオファイルとしては、いろいろと考えさせられることも多いですね。

  このブログ記事を書くにあたり、いろいろと調べてみるとSpotify のようなビジネスモデルは、2002年にMIT(マサチューセッツ工科大学)がその研究に基づいて音楽業界将来を提示した『Open Music Model (オープン・ミュージック・モデル)』の概念が具体化したものとのこと。10年前に このようサービスの台頭が示唆されていたとは、ちょっと驚きでした。その論文はこちらで読むことができます。  http://dspace.mit.edu/handle/1721.1/8438
 
  ソニーが同様の音楽配信サービスを英国ではすでに展開しており、日本でも近日開始するとの事、どうせなら2匹目のドジョウを狙わずに新境地を開拓してもらいたいというのが僕の日本人としての心情です。 日経ビジネスOnline:http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120614/233335/?ST=world&rt=nocnt

   
Spotify のホームページ(米国):http://www.spotify.com/us/

2012年6月20日水曜日

Pizza Mari Vienna




 昨晩は、散歩も兼ねて家族でピザを食べに行きました。 ウィーンの2区にある Pizza Mari.
 おいしいと聞いて、始めていくところです。うちから歩いて20分ちょっと。 ウィーン少年合唱団の寄宿舎・学校 と ウィーン磁器工房アウガルテンがあるアウガルテン公園の近くにあります。




ブログ用の写真を撮ろうと、外食の際はカメラを持っていくのですが、レストランに着いて、注文し、食事が運ばれてくるとすっかり忘れてしまいます。 今日も途中でおもいだして、食べかけピザの写真を一枚とりました。



薪を燃やす石造りの釜で焼く本格派、メニューもサイドサラダ以外はピザだけ。
ウィーンに来てまだ一年半ほどですが、今までに食べたピザの中では一番おいしかった。 アメリカにも最近は本格派のピザレストランがありますがワシントンDC、NY地区で常に上位にランクされるピザレストランと比較してもおいしかったのではないかと思います。 

ウィーンでピザをというときにはお薦めです。

Pizza Mari ウェブサイトは、こちら:http://www.pizzamari.at/

ウィーンも夏



 このところ最高気温が30度を越える日々が続いています。 写真は、僕のオフィスから見える公園。 池では、水遊びをしている人たちが見えます。いいな〜

2012年6月17日日曜日

先週は...

先週は、バイオリンをならっている娘の発表会が木曜日にあって、当地のアメリカンスクールに通っているいる子供達は金曜日で学年が終わり、昨日から夏休み。ウィーンで入門した武神館(忍法/古武道)の特別講習会にいそいそと出かけていった。

僕は妻とふたりで、バイオリンデュオのリサイタルへ。演奏は、前にも紹介した前田朋子さんと吉田-ガルトマイヤー 美晴さん。プログラムは、ハイドン、ルクレール、テレマンのバイオリン二重奏に前田さんのバッハ無伴奏ソナタ一番。会場はSala Terrena Im Ferdinadihofという場所で明かりがろうそくだけの会場。リサイタルのホストの方の所有の場所で年に何度かコンサートが行われるようです。 ろうそくの明かりだけというのは、ウィーンでもここだけだと思います。バロック音楽にぴったりあった会場。 その時代は、こんな雰囲気だったのかなと想像力を刺激します。演奏も会場にあったとても素晴らしいものでした。



コンサートの前後には、ワインレセプション。 これだけろうそくがあると歩くのも気をつけなければいけませんでした。ウィーンで知り合った日本人の方々も多くお見えだったので、暫し歓談。



楽しい、週末の夜でした。


2012年6月13日水曜日

Weiss DAC 2 が壊れた(涙)



  僕のオーディオに新境地を開いてくれた Weiss DAC2 (詳細はこちら:www.az-audio.jp) が故障してしまいました。トホホホ...です。Firewire を認識してくれなくなりました。 違うマックで試しても、ケーブルを換えてみてもダメ。SPDIFは、OKなのでFirewireの入力回路がおかしくなったようです。スイスのWeiss社に連絡したら早速ダニエル氏から返事があり、とりあえず送ってくれとのこと。オーストリアには代理店がないのだそうです。

数週間前にプリアンプを導入してから なぜかグランド・ループのようなノイズに悩まされることがあり、それが電源関連よりも、データかビデオ接続がらみのようであるところまでは突き止めたのですが、その過程で何か起きたのかもしれません。 Firewireケーブルを抜くとノイズが消え、さらにFirewireはつながっていてもHDMIケーブを抜いたり、Ethernetケーブルを抜いたり、果てはケーブルTVの同軸ケーブルをCATVデコーダーから抜くと雑音が消えたりしていたのです。 Weissの説明書どおりFirewireを抜きかえるときはMacMiniもDAC2も電源を切ってやってたんだけどな~。

こういうことは、起きることがあるとは聞いていたのですが、このところ外付けHDDの電源を換えたり、HDDとMacMini間のUSBケーブルを換えたりしてデジタル再生の音がよりよくなってきていただけに、しばらく聴けないのは、残念。でも、あと3週間ちょっとで一時帰国休暇だし、買ったけどちゃんと聴いていないLPも結構あるので、デジタルは小休止ということで我慢しましょう。しばらくはアナログ三昧です。

ウィーンに越してきておよそ一年半なのですが、まだ勝手がわかっていない点も多くオーディオ機器を大切に送れるような梱包材をどこで買うかから探さないといけないのでちょっと面倒です。

我が家のPCオーディオ環境に関しては僕のHPをご参照ください:こちらです

Weiss Asia さらに詳しいDAC2の レビュー :http://www.asiaweiss.com/main/2010/09/29/dac2-review/
(英文)

Weiss 本社:http://www.weiss.ch/

2012年6月10日日曜日

マキシム・ヴェンゲーロフのリサイタル

  6月2日は、楽友協会で行われたマキシム・ヴェンゲーロフのリサイタルに行って来ました。プログラムは、バッハのパルティータ2番、ヘンデルのバイオリンソナタ4番そしてベートーベンのバイオリンソナタ「クロイツェル」。 彼のCDはほとんど持っていてとても好きなバイオリニストの一人です。 ライブで聴く機会には恵まれずこれが初めて。 病気になったポリーニのリサイタルの替わりにヴェンゲーロフになったと知って急遽チケットを購入しました。拍手喝采のお客さんにアンコールを3曲もサービス。期待通りでとても楽しめてよかったです。 私たちにとって、多分これが今シーズンサイドのメジャーなコンサート。いい締めくくりとなりました。




一緒にいったバイオリンを習っている次女は今回演奏されたヘンデルのバイオリンソナタをならっているので(第2楽章だけですが)、何か得るものがあったかな? 長女は期末試験勉強でお留守番でした。


僕が好きなヴェンゲーロフのCDです:

 


ブラームスとベートーベンのコンチェルトはヴェンゲーロフによるカデンツァです。とくにベートベンは好みが分かれるかもしれませんが、今日日、有名な曲に自らのカデンツァで挑んだヴェンゲーロフにはエールを送りたいです。







2012年6月8日金曜日

前田さんのコンサートイン横浜




 5月26日のポストで紹介した、ウィーンを拠点に活躍するヴァイオリニスト、前田朋子さんのリサイタルが7月14日に横浜みなとみらいで開かれます。 是非いらして下さい。 チケットのお問い合わせ・お申し込みは 0467 22 8143(平田様)迄。

2012年6月4日月曜日

Audirvana Plus のDirect Mode ベータ版を試す




 話題になっているので試されたかも多いと思いますが、僕も先週ダウンロードして、試してみました。 

まず第一に驚いたのは期待以上に音がよかったこと。 つい半年ほど前にいろいろと試した際にAudirvanaPlusも試したのですが、僕にとってはAmarra MINIの方がどちらかというと好ましかったのでそちらを導入しました。それが2.4にアップグレードされとても音がよくなったと思ったのも束の間、Direct Mode 付のAudirvanaのベータ版はAmarraを明らかに超えた音で好みの問題以前に良し悪しがはっきりとする出来だと思いました。我が家のシステムでは、小さめか中程度の音量で聴こえる情報量に特にはっきりとした違いが感じられました。

 ベータ版ですのでもちろん問題も多く、ハイレゾファイルの再生ができたりできなかったり、16/44.1でも長時間聞いていると音トビ、ひずみ、雑音が出てくる現象が起きました。
Audirvana開発者のDamienさんにメールでその旨報告しDebug Reportを送ったところ、返事を頂き、これはDACによって起きたり、起きなかったり、起きる頻度が異なったりする現象のようだとのことでFixを開発中とのことでした。 最終バージョンがはやく出てくれることを期待するともに、一人で(たぶん)世界中からおおくのレポートが送られているであろう中、Bugを直しながらそれぞれのレポートに返事を書かれているであろうDamienさんはすごいと思いました。 それと同時に、一人のプログラマーがプロ用レコーディング関連ソフトで実績のあるSonicStudioのような会社の製品を上回るようなアプリケーションをつくり、ネットでベータ版を公開し、世界中で有志がテストするというインターネットがもたらしたパラダイム・シフトもいいものだと思った次第です。

 ちなみに我が家のPCAudioの環境は、Mac Mini、OSX 10.6.8、Weiss DAC 2 です。






ラクス高原

 
岩登りを楽しむ人々 
 
 5月27日(日曜日)には、ニーダーエスターライヒ州(Niederösterreich)のラクス高原  までハイキングに行って来ました。アルプス山脈の東端にあるこの高原の標高は、低いところで1500m~高いところは2000m程度。ウィーンから車で1時間半ほどのライヒェナウ・アン・デア・ラクス(Reichenau an der Rax www.reichenau.at)という町からケーブルカーで標高1500mぐらいのところまで登ると高原に着きます。 曇りがちでしたが暑くも無く、寒くもないいいお天気。 休憩時間を含めて、6時間程度のハイキング。楽しい一日を過ごすことができました。


まだ、雪がたくさん残っていました。



帰る頃には雲もなく、傾きかけた太陽に照らされた山々がきれいでした。