去る土曜日(6月10日)は妻と、マリス・ヤンソンス指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 のコンサートにいってきました。15時30分開演の昼間のコンサートで、
会場は楽友協会大ホール。プログラムは:
Peter Ilyich Tchaikovsky 交響曲第6番 op. 74, 「悲愴」
前半のバルトークは、一度ライブで聴きたかった曲。打楽器の大迫力とチャレスタの繊細な音がきちんと聴こえてくる演奏をオーディオで再生するのはとても困難だと思われました。コンサートで聴いて初めてその可能性・良さを聴き取れる曲なのかもしれません。
後半のチャイコフスキー、ヤンソンスは指揮台に上がるも、とても長く感じさせる沈黙後タクトを挙げ演奏が始まりました。出だしはとてもストイックでまさに「悲愴」という感じ。しかしヤンソンスの解釈なのか、調子が悪かったのか、オーケストラの息が合っていないようで、アンサンブルの足並みが微妙に揃わず、弦楽器と管楽器のタイミングがずれているように聴え、それが気になって音楽に没頭できませんでした。隣の妻の「なんか合っていないね」と楽章間に耳打ち。
あれは、どういうことだったんだろうとわだかまりが残るまま、帰途に着きました。恐らく、今シーズン最後となるメジャーなコンサートだったので残念。名指揮者+ウィーン・フィルでもこんなことがあるのか?我々が未熟でこの解釈を理解できなかったのか? なんか不完全燃焼の感じでした。
翌朝、妻が早朝テニスに出かけた後、持っている幾つかのレコーディングをつまみ聴きして、やはり土曜日の演奏は息が合っていなかったという結論に達しました。まえにも、書きましたが ウィーン・フィルの定期演奏会は日曜日が一番重要な日で、その前日の土曜日はゲネプロを兼ねたコンサートという位置づけもあるようですのでこのようなことは許容範囲なのかもしれません。ハッパさんのブログによると日曜日の演奏はかなり良かった様子(こちら)。ということは土曜日はやっぱり本調子でなかったのでしょう。
僕が日曜日に聴いた悲愴のレコーディング。カラヤンも好きですが、比べて聴くとムラヴィンスキーのレコーディング(左端)が一番好ましく、さすが名盤と思いました。:
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