妻と共に、ミハイル・バリシニコフの一人芝居、「ブロツキー/バリシニコフ」を観にいってきました。会場はMuseumsQuartier のHalle E。この一人芝居は ロシア出身のノーベル文学賞作家、ヨシフ・ブロツキーの詩を元にラトビアを代表する演出家アルビス・ヘルマニスがバリシニコフために書いたもの。
当時まだ婚約中だった妻と2人で観た「 ホワイトナイツ/白夜」でバリシニコフのファンとなり、1989年にニューヨークに引っ越して直ぐに観たのが、彼が一人芝居で演じたカフカの『変身』。90年代前半、怪我でバレエからモダンダンスに転向した彼が監督・出演したホワイト・オーク・ダンス・プロジェクトの公演が彼を生で見た最後でした。子供が出来る前のことです。
今回、この公演のことを知ったときにはすでに切符が売り切れていてがっかりしていたのですが、運良く追加公演があり何とか観にいけました。
この一人芝居はブロツキーの詩をバリシニコフが朗読し、また、作家自信の朗読の音声にあわせて、彼が振付を演じるというもの。およそ90分。彼の存在感・カリスマ性は衰えておらずそれだけでも惹きこまれました。朗読はロシア語。ドイツ語の字幕だったのでそれらの詩を十分にわかったとはいえ無かったのが残念。判っていたらもっと感激できたと思います。 家に帰って妻と読まれた詩の英訳をネットで探して読んで、再度感銘を受けた次第でした。
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