今のところ、ウィーンは最高気温27度前後、最低気温14度前後の残暑の気候が先週からつづいています。
さて、先週の水曜日(9月9日)は同僚からチケットを頂いたのでヴェルディのオペラ「シモン・ボッカネグラ」を観劇。あのプラシド・ドミンゴがシモン役で主演する、当初は5月に行われる予定がコロナで延期されたものです。会場はウィーン国立歌劇場。家族は帰省中であったので僕一人。
主要キャストなどは以下の通り:
音楽監督/指揮:Evelino Pidò ・プロダクション:Peter Stein・舞台デザイン:Stefan Mayer
衣装:Moidele Bickel
Simon Boccanegra:Plácido Domingo
Fiesco:Günther Groissböck
Gabriele Adorno:Najmiddin Mavlyanov
Amelia:Hibla Gerzmava
コロナ対策の一環で、何かあった場合のコンタクト・トレーシングのために入場時にチケットに記名された人しか入れないので、事前にチケット・オフィスにいき、連絡先を登録し僕の名前が記名されたチケットに再発行してもらう手続きが必要でした。
ソーシャル・ディスタンシングで客席は間引きされ、一緒にチケット購入した者同士(カップルなど)は隣り合わせに座り、それ以外は左右一席ずつ空けて、前後もできるだけ重ならないような配置でした。このようなことを書くのは不謹慎かもしれませんが、前後左右の席が空いており、とても贅沢な気持ちで見れたオペラでした。もちろん、上演中以外はマスク着用です。
あと、お手洗いは一度に4人までと、係員がたって入室制限をしていました。でも、その割にはビュッフェ(バー)エリアはわさわさと結構な人だまり...。その辺りがこの国のレイド・バックなところを反映しているな~と思いました。
去年観たドミンゴの「マクベス」(こちら)同様にドミンゴは素晴らしく、他の主要キャストもみんなドミンゴに匹敵する力量で、ステージの上でのドラマに引き込こまれ、観ていて手に汗をにぎる盛り上がり。前にも何度か書きましたが、キャストによってこんなにオペラから受ける感動がちがうのですね。これだけストーリーに没頭させらることのできるオペラ上演というは、私の限られたオペラ経験がするともしろ少ないほうです。
オペラというのはどうしても音楽の主に観てしまうという傾向があり、メディアや本なのでもそのようは取り上げられ方をするほうが多く、プロダクションもそれが前に出ることが多いかと思いますが、今回はオペラの真髄は劇で出演者は役者なのだということをしっかりと再確認させれらる稀な経験だったと思います。
切符を譲って切符を譲ってくれた同僚には大感謝!
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