2016年5月19日木曜日

300BシングルのパワーアンプのB電源を整流管(5U4GB)から出川式電源整流素子に交換




もう3週間ほど前になりますが、300BシングルのパワーアンプのB電源を整流管(5U4GB)から出川式電源整流素子に交換しました。 上の写真のようにソケット型のケースに入れた第二世代電源素子ですが、いわゆる「Plug and Play」ではなくて、電源回路にコンデンサと抵抗器を追加する必要がありました。

実装後、電源をいれて、チェック。 問題が無かったので、スピーカーをつなぎ音出しをすると、想像をはるかに超える音の違いに衝撃をうけました。 いままで数多くの整流管を試してきて、整流管による音質の違いが、出力管(300B)による音の違いに勝るとも劣らないというのが自分の経験から得た結論でしたが、ここまで変わるとは...。

一番、顕著だったのが低域の量感と質感が飛躍的に向上したこと。使用しているスピーカーには一応30cmウーハーがついているのですが、思いのほか低域が出ないというのが悩みの種でしたがそれが見事に解決しました。始めは、出すぎかなと思いましたが、4~5時間後にはだいぶバランスの整った音になってきた感じでした。エージングが進んだいまではまったく違和感がありません。ジャズのダブル・ベール、バスドラの音がより実在感が出てきたのみならず、ボーカルが体全体で歌っているという感じがよりはっきりとわかるようになりました。

次にはっきり感じたのが、音離れが良くなったというか、音場感、音像感が向上しました。今までは、音場がスピーカーの間に平面的にあるという傾向で、もう少し前後感・奥行きを出せればというのが課題でしたが、これもはっきりとわかる違いで良くなりました。もちろんレコーディング次第ということもあるのですが、全体的に定位がより良くなり、より立体的に聞こえてくるようになった感じです。 さらに情報量が増えて、空気感、例えばクラシックのレコーディングのホールの響き、がよりはっきりと聴こえるようになりました。レコーディングによっては今まで聴こえなかった音(チェリストの息を吸う音)が初めて聴こたものもあり、こんなに違いがでたのは本当にしばらくぶりのことです。

初めのころは、高域が若干きつめになった感じで、レコーディングによっては音量をあげると聴きづらくなるものが出てきましたが、エージングが進むにつれて気にならなくなり、今ではまったく問題がありません。 CPMとLCMも近々取り付ける予定ですので乞うご期待。

いままで持っていたイメージは、半導体による整流より整流管のほうが良いと思っていたのですがそれが見事に覆りました。 


A&R Lab (出川式電源部品製造発売元): http://www7b.biglobe.ne.jp/~degawa/index.htm

僕はいつもここから出川式電源パーツを購入してます: http://www.practsoundsystem.com 


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