2018年1月20日土曜日

スピーカー・ケーブル 試聴



少し前のことですが、スウェーデンのケーブルメーカーSupra の スピーカー・ケーブルが気になって、ショップで借りてきて試してみました。店員さんが、効き比べるといいよと他に2本貸してくれて、今使っているケーブルとそれまで使っていたものを含め以下の5種を試聴してみました。

Supra Sword (写真 左上)ーー>日本ではSword M6として売られているようです(こちら
Vertere Pulse X - mini(写真 右上)
Black Rhodium Encore(写真 中央右)
前使っていたBlack Rhodium Samba (写真下、こちら
そして写真には写っていませんが、今使っているDuelund社のDCA-16 awgワイヤーで作ったケーブル(こちら)です。 ちなみにこのリストは高い方から価格順になっています。

スピーカー・ケーブルの選択は、それぞれの良し悪しというよりは機器との相性と聴き手の好みのほうが大きく影響すると経験上感じてきているので、ひとつの目安としてこの記事を読んで頂ければ幸いです。前書いたこととちょっと違ってきてる点もありますが我が家のシステムも大分成長した(?)と思われるので、その旨御理解いただけれ幸いです

これらのケーブルで、おそらく多くの人が良いと感じるのはSupra Sword だと思います。全帯域にわたり、強調感のないバランスがとれた、高解像、ストレートで癖の無いトランスペアレントなケーブルだと思いました。自分の好みからするともうちょっと温もり感が聴こえれば最高であったのですが、『良かったら買いたいかも』と思っていたので散財に至らなくて結果的にはホッとしました。

相対的に一番好みであったのは、Duelund社のDCA-16 awg。解像度はSwordより落ち、低域、とくにクラシックのドラマチックなピアノソナタではSwordにくらべるとやや力強さにかけ団子状態で聴こえるレコーディングもあるものの、我が家のシステムでは温かみとHiFi度がちょうど良いバランスで均衡していると思われました。

Vertere Pulse X - miniはRoksanの創業者でCEOであった、Touraj Moghaddam 氏が興したハイエンドブランドのエントリーレベルの商品。それでも自分がいままで買ったどのスピーカーケーブルより高額。タンノイのターンベリーとパスラボのアンプを使っていた、前の上司がこのケーブル使っていて良い音がしていたのですが、我が家のシステムとの相性は残念ながら良くありませんでした。

Black Rhodium Encoreは、前に使っていたSambaの上位モデルなのですが、これも残念なが相性が悪く、落ち着いた良い音ではあったのですが、我が家のシステムではゆったり感がだいぶ勝りスピード感がなく、英米のオーディオ誌が言うところのPRaT (Pace, Rhythm and Timing) と言うのは何かが判る、反面教師のようでした。(あくまでも我が家の機材との相性の問題だと思われますので誤解のなきようお願いします。)

DCA-16 awgを導入するまで使っていたBlack Rhodium Sambaは、似たようなケーブルでありながらEncoreとはだいぶ異なる音でシステムを鳴らしました。好みの方向ではあるのですが、DCA-16 awgのほうが解像度と音楽性の高い音に聞こえました。

結果としてDCA-16 awgを使い続けるということにしたのですが、他を聞いてしまうとこのケーブルの至らぬところも良く判り、悩みも出てきました。  <つづく>


Supra社ケーブル各種に関する当ブログの記事はこちら:http://isakusphere.blogspot.co.at/search?q=supra


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