2015年11月18日水曜日

サイモン・ラトル指揮ベルリンフィル コンサート (ベートベン交響曲4番と7番)・ Concert Simon Rattle conducting Berlin Philharmonic Orchestra Beethoven Symphony 4th and 7th


観たいコンサートというのはなぜが続いたり重なったりするもので、先週の金曜日(11月13日)は、サイモン・ラトル指揮ベルリンフィルのコンサートに家族3人で行ってきました。会場は楽友協会大ホール。プログラムはベートーベン交響曲4番と7番。ベルリンフィルのベートーベン交響曲全曲演奏チクルスワールドツアーの一環です。

ぎりぎりまでいけるかどうか判らなかったので、買おうと思ったら、高いけど余良くない席か立ち見券しか残っていなくて、一人、6ユーロの立ち見券を購入。ホールの最後列の後ろに立ち見の場所があります。何度か立ち見で聴いたことはありますが、ステージ正面なので、とくに真ん中辺りで聞くと音は楽友協会大ホールの中では、とても良い場所の一つであると思います。人が入ると下の写真の用な感じなので、観ることにはこだわらず後方の壁によっかかるかそこで床に座って、目をつぶって聴くことに専念することが得策。むろん、会場1〜2時間前から並んで立ち見エリアの一番前の手すりの場所に陣取れば、ちゃんと観て・聴くことが出来ますが、僕はそこまでするのはめんどくさいと思ってしまいます。6ユーロで、しかもステージ正面でベルリンフィルをきけるのですから贅沢は言えません。

楽 友 協会 大 ホ ー ル の 立 ち 見 エ リ ア

肝心の演奏ですが、4番も7番も小気味良いテンポとリズムの取り方で切れ味の良い演奏。全体的にペースは早めでしたが、ゆったりと聴かせる部分では十分に感情をこめてそれぞれのパートを歌わせていたと思いました。ラトルが特に個性を出したのが7番。多分、変わった演奏をするだろうと期待はしていたのですが、第一楽章の出だしは割と普通でチョッとがっかりしていたのも束の間のこと、3分の1を過ぎたあたりから、テンポ・間の取り方が大きく変化し、語弊を恐れずに言うならばアクロバチックなリズムとスピード、頭に浮かんだのは変幻自在という言葉。ここをこんなに早く弾いちゃうのかと思いきや実にゆったりとした旋律になったりと...。しかも一糸乱れずオーケーストラ全体がピッタリとあった演奏。こんな演奏はおそらく世界最高峰の技量をもったベリリンフィルでないと出来ないであろうと思わせる斬新で超技巧的ともいえるもの。これだけ有名で演奏され尽くされたであろう名曲にまた新たな解釈の名演が加わったと思わせられた凄い演奏でした。まさに、ラトルのベルリンフィルでの有終の美を飾ると言える物だと思いまた。

そのような凄い演奏も好みが分かれるようで、僕と次女は凄いと感激したのですが、妻は違和感があったようで、『...余感動しなかったわ、高い席でなくてよかった...』と言って(笑)、3人で音楽談義をしながら帰途につきました。

この日聴いた7番は以前このブログで書きましたが、ぶっ飛んでしばらくはまってしまったラトルのベートーベン交響曲5番のCD以来、久々に驚かされたベートベンの名演だったと思います(エントのりそーはこちら)

翌朝、ニュースでパリの事件のことを聞きました。この痛ましい事件にやるせない気持ちでいっぱいです。

僕 が 暫 く ハ マ っ た CD は こ れ で す:






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