6月の終わり頃からアンプの左のチャンネルからガサゴソという音が聞こえてくるようになってきました。スイッチをいれて暫くしてから、この音が出てきます。最初はアンプをこつんと叩くと治ったのですが、最近はそうしても収まらなくなりました。どこか接触不良かと一度開けてみましたが特に悪いところは見つからず、しかしガサゴソは続き、ついに左から音が出なくなってしまいました。2週間ほど前のことです。せっかくLP12がやってきてレコードを聞くぞ~と盛り上がってたのに...。
左と中央のコンデンサを比べると、左は蝋が溶けて紙のケースに浸透していることがわかる |
で、再度開けてみるとなんと、コンデンサが2個上の写真のように濡れたようになっており、とくに左は最上段の写真のように真空管ソケットの足が腐食。夏になって室温が上がったこともあるのか、どうやらコンデンサの絶縁体として使われている蝋が溶けたようです。
このコンデンサは去年10月に取り付けたばかり(こちら)、一年ももたなかったことになります。結構値もある張るコンデンサで音も気に入ってたのでガッカリ。メーカーのスペックでは使用温度範囲の最高は80度、買う前にショップにも確認したのですがね~。
300B シングルのこのアンプ「ANK Audio Kits(旧AudioNote KitsのKit One 」ドライバー基盤にカプリング・コンデンサが左・右チャンネルにそれぞれ2個(計4個)使うのですがなぜか基盤の中央にある初段の2個は問題なく、基盤の端にある後段の2個のみ蝋が溶けています。どうしてかと考えて、底板を見るとちょうど真ん中には放熱用スリットがあり、溶けたコンデンサが装着されていた部分にはありません(下の写真)。そういうことだったのですね。でも、これだけでコンデンサが溶けるまで温度があがるのか? おそらく実際には、このコンデンサはあまり熱に強くないのでしょうね。残念です。
まだエージング中ではありますが、音は上々。Jupiterの銅箔・蝋・ペーパーのコンデンサーと比べると温かみは若干減るような感じがしますが、情報量はより高い感じです。現時点ではこちらのほうが我が家のシステムの可能性をより引き出せる感じがしています。
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