2019年6月3日月曜日

最近、気になる デジタル・オーディオ機器


Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HAT(積み重ねで設置)

週末からウィーンは快晴で気温が上がり、今日は28度と真夏の天気です。先週の木曜日までは雨模様でコートを着ていたのに...。

さて、話は前後しますが、先々週の金曜日(5月24日)にノベルトさん宅(こちら)にお邪魔しました。デジタル・ストリーミングを試しているから、聴きに来て?とのことです。伺ってみるとRaspberry 3B+ にイタリア産のVolumioという音楽再生専用アプリ・OS、 Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HATをつけてQobuzをストリーミングされていました。かかったコスト500ユーロ以下とは思えない良い音で、非常に高い可能を感じました。Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HATは、アメリカで最も名の知れた自作派オーディオマニアの掲示板「DIYAudio」で発表されその開発者が販売しているものだそうです。詳細は以下のリンクをご参照:


DIYAudioの関連ページ:https://www.diyaudio.com/forums/pc-based/335881-iancanadas-rpi-gb-goodies-impressions-tweaks-mods-hints.html

Voluminoに関して詳細が発表されていないのでハッキリとはわかりませんが、単なるアプリではなく、Debian Linuxと統合された音楽再生ソフト/OSでRaspberry Pi  やOdroid, Sparky、AsusなどのSBC (Single Board Computer) およびX86 X64のPCで走るようです。この会社は完成品ようのOEMもやっているようで、たとえばPro-Ject 社のStream Box S2 Ultra
は、カスタマイズされたVoluminoがインストールされているとのことです。
https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)


Voluminoは、去年暮れからプラグ・アンド・プレーのストリーマー「Volumio Primo」も発売しており(写真上・下)、これも気になる機器。Qobuz、Tidalなどのストリーミング・サービスをネイディブサポートしているとのこと。ESS ES9028Q2M DAC内蔵です


https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)

1. Voltage Isolator, 2. 2x Low Noise Voltage Regulators, 3. Low Dropout Voltage Regulator, 4. ESS90x8Q2M DAC
5. High Precision Clock Oscillator, 6. DAC Microcontroller, 7. 26B RAM, 8. Dedicated USB BUS 
https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)

お値段は€480。電源強化でよい音でなってくれそうな感じ。巷に出回っているStreamerと比べるとお値打ちかもしれませんが 試してみるためだけにはちょっと高いお値段なので出来れば借りて聴いてみたいと思っています。

Volumio社のHP:https://volumio.org/

最後の機器はこれ:

 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)

DAC 1321  (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


デンマークのSoekris Engineering ApSの27bit R2R Sign Magnitude DAC (マルチビット方式)です。同社はアメリカ、カリフォルニア州でICT機器の開発・製造会社を起業したデンマーク出身のSoren Kristensen氏が母国に戻り起業。このDACのすごいところは、ICやLSI等の集積回路素子を使わず、ディスクリート素子でつくられていること、そして何よりも、とてもリーズナブルな価格。ロボット使ったSMD装填でコストが押さえられているとのこと。

上の写真のDAC132はエントリーレベルで外付けスイッチング電源を使用で440ユーロ。最高機種のDAC1541はなんと、フルバランス仕様でDACユニットがダブル!スイッチング電源内蔵でお値段は1150ユーロ。 

 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


フルバランス仕様のDAC1541 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)
 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


すべての機種がSPDIF/AES/TOSLINKでPCM24/192、USBだとPCM24/384、DoP128とDSD-256。それにanti-aliasing filters設定を4通り変えられるようになっています。ボリュームはオフに出来る仕様です。いかにリーズナブルな価格設定とはいえ、ちょっと試すにはこれも高いので、できれば借りて聴いてみたいです。この機器も電源をリニア電源に強化・アップグレードすればとても良い音でなるのでは?と夢想しています。

Soekris Engineering ApSのHP はこちら:http://soekris.dk/index.html

同社オンライン・ショッピングサイトはこちら:http://soekris.eu/shop/audiophile_r_2r_dac_products_en/




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