2019年5月27日月曜日

12AX7 5種を試す

上は、GE社5751、下段のHarmaはWaffford Valve社のハウスブランド

グラハム・スリー社レヴェレーション フォノ・アンプを試していてふと、Audio Note Kits L1 管球フォノアンプの真空管を変えてみたらどうか?と思いついて、早速、12AX7・ECC83を注文、試してみました。

Audio Note Kits L1は前段が12AX7 1本、後段が6DJ8/6922 1本使用。12AX7はヴィンテージのテレフンケン(ダイアモンドつき)を使っています。それぞれの双3極管の各ユニットが左右チャネルで使用される回路になっていますので、左右のバランスが揃った選定管を、音楽業界向けに真空管の卸・通販を行っているイギリスのWattford Valve 社から購入しました。GE社5751、JJ Tesla、Waffford Valve社のハウスブランドHarmaのSTR(テレフンケン・コピー)と Retro(ムラード・コピー)の4本です。

管球アンプの面白さでもあり、悩ましさでもあるのが、使う真空管でころころと音がかわることです。我が家のフォノ・アンプも例外ではなくて、新規購入+現在使用中の管、計5種試すと、音の傾向も5通り異なります。音の違いはハッキリと聞き分けられますが、それぞれの長短もあるので悩ましいのはどれが最も好ましいかを自分なりに判断すること。 この盤はこっちが良いけど別の盤はあっちが良い、とか、弦はこっちが良いけどピアノや管はあっちといった風になって、ボーカルは…等々…。たくさん聴いて、つめていこうとするとドツボにはまりかねません。ですので僕は2~3の盤で一通りさっと聴き比べて、直感的にこれかな?というのを1~2本選び色々と聴いて特に不満がなければ、とりあえずそれか/その2本から決める、ということをやっています。

今回は、そのようにして選んだ2本がHarmaのSTRとRetro。我が家のシステムだと、よりバランスがよかったRetroにしました。念のためヴィンテージのテレフンケンともう一度ききくらべをしたのですが、Retroのほうがやや線は太いもののより自然で本物の楽器・声に近い音色に聴こえました。製造国の刻印ありませんでしたが内部構造を見る限りロシア製だと思います。

ワットフォード社のHP:https://www.watfordvalves.com/ 主にギター・アンプ用に真空管を売っているところのようなのでどうかな?と思いましたが、僕が買った管はすべてオーディオ用にも十分な音質であったと思います。クライオ処理をした管が多く揃っているのが特徴です。


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