2018年4月20日金曜日

歴史は繰り返す!映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』と『大統領の陰謀』

父の具合が悪いとの連絡を受け、急遽一週間ほど帰省し、昨晩ウィーンに戻りました。幸い経過は順調。今後の事などを話し合ってきました。

次女が帰省していた2週間ほど前、妻と3人で映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 (原題:The Post)』を見ました。


ベトナム戦争を分析及びその不利な現実を記したアメリカ国防総省機密文書のスクープそして、夫の自殺により、専業主婦から一地方紙であったワシントン・ポストの社主・発行人となったキャサリン・グラハム氏が、男尊女卑であった当時のビジネス・マスコミ界において、同記事を押さえ込もうとする政権・権力者からかかる大きな圧力の中、発行人としての地位とアイデンディティーを確立していく氏の葛藤を描いた映画です。 スティーヴン・スピルバーグ監督、メリル・ストリープ、トム・ハンクス主演。今の世相にあったタイムリーなテーマ、考えさせ、手に汗を握る映画の醍醐味を併せ持った素晴らしい出来の映画でした。お薦めです。

この映画のラストシーンが、あのウォーター・ゲート事件の発端となった侵入の場面であったので、それではと、翌日『大統領の陰謀(原題:All the president's men)』を3人で見ました。アラン・J・パクラ監督、ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン主演の1976年の作品です。


ウォーターゲート事件を調査し、その詳細と背景の事実をつきとめ、ニクソン大統領を辞任に追い込むきっかけとなるスクープをした、うだつの上がらなかった二人のワシントン・ポスト記者の事実に基づいたドラマ。42年前の映画とは思えないぐらい、古さを感じさせず、何度みても面白い映画でした。

この2本の映画を見て思ったのですが、もう40年以上も前の政治上の出来事は、今のアメリカや日本の現状に酷似してるということです。過去の記憶と教訓が風化しているのか?政治・権力の本質はこのようなものであるのか? 色々と考えされられました。

『大統領の陰謀』の特典映像のドキュメンタリーでは、当該記者のボブ・ウッドワード氏とカール・バーンスタイン氏のインタビューがあり、今のネット社会では当時のようにインパクトをもった報道は出来ないのではないか? と言っていたのが印象に残りました。


『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』 公式サイト:http://pentagonpapers-movie.jp/

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