もうひと月(6月9日)ほど前に事ですが、ノベルトさん(こちら)とダビッドさん(こちら)を我が家にお招きして、色々と聴いていただきました。その際に、ダビッドさんが持ってきてくださったのがこのケーブル。欧米のオーディオファイルの憧れ、わが国のオーディオノート(海外ではKONDOのブランド)のKSL-LPz。 既に生産終了品ですが、現行品であった頃は同社のラインケーブルのフラッグシップ製品。かなり値の張るケーブルであるので、それだけの価値のある音質なのか?と僕はずっと懐疑感をもっていました。実際に見てくれも、細身で軽く、やわらかくてごく普通のケーブルです。
いやー、聴かなければよかった...。大袈裟かもしれませんが、オーディオのベクトルで音が良くなると言うよりも、オーディオ再生の枠を抜け出て、一歩、ライブやスタジオで実際に演じられているであろう音に近づいたと言う感じ。とくに人の声やアコースティック楽器の自然なリアルさは白眉です。解像度は高く、小音量でも聴きたいと思えば細部が聴こえるし、音楽の没頭したいと思えばオーディオのことを忘れて聴けるという感じです。
特に音源が良いとその傾向がより顕著にでました。
例えば、このM.a. Recordingsの Songs from Within-Sheila Jordan (ボーカル)+ Harvie Swartz (ベース) 。名録音で知られるTodd Garfinkle氏が松本ザ・ハーモニーホールでペアマイクで録音したCD(ライブ録音ではありません)。この録音から、こんなにふくよかで生々名ボーカルと質感豊かなウッドーベースの音が聞こえたのは我が家のシステムでは初めてのことでした。
ダビッドさんがラインケーブルはKSL-LPz以外使いたくないといっていた事がやっと理解できました。僕が余りに感激していたので、もう一ペアもっているから、暫らく使ってみていいよと貸してくださりましたが、10日ほど後にケーブルを返した時はとても残念な気持ちでした。
オーディオノート社 HP: https://www.audionote.co.jp/jp/
0 件のコメント:
コメントを投稿