2017年10月16日月曜日

オーストリア下院選挙 2017

投票日前日(10月14日土曜日)の街頭演説を行っているNEO党(中道左派)

ウィーンは、先週半ばから、日中20度をこえる春のような陽気です

昨日(10月15日 日曜日)オーストリアの下院選挙が行われました。速報によると、いけ面でカリスマ的人気の弱冠31歳のクルツ党首のもと、反難民を政策前面に打ち出し、より右寄りになった国民党(OVP)が一位、第二次世界大戦以降、OVPと共にオーストリア二大政党のひとつであった社会民主党(SPO)が2位、ネオナチと関連があるといわれている極右の自由党(FPO)が3位との結果でした。ちなみに、国民議会の選挙は比例代表制で政党に投票します。

この選挙、右傾化したOVPとSPOとの仲違いによって前倒しになったとのいきさつがあることもあり、OVPはFPOと連立し政権を組むと言われています。欧米に台頭しているポピュリズムの波は衰えず、勢いがより大きく確実なものになってきているような気がします。懸念する歴史的トレンドに抗えずに呑み込まれていくことに無力感を感じざるを得ません。

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