2015年4月3日金曜日

気に入っている バッハ無伴奏チェロソナタ組曲 レコーディング/ My Favourite Recordings of JS Bach Unaccompanied Solo Cello Suites

先日 ピーター・ウィスペルウェイ・リサイクルのことを書いた際に(こちら)、一昔前にバッハ無伴奏チェロソナタ組曲のレコーディングを聴き漁ったことがあったと書きましたが、今でも時々聴いてる我が家お気に入りのCDを紹介:



ヨーヨー・マ2度目の録音。愛器のストラディバリ「ダビドフ」(デュプレが使っていた楽器)を古楽器仕様にして主にいわゆるバロック録音したもの。自分の個性を前面に出した第一回目の録音に比べるとこのレコーディングは曲そのものを重視しその持ち味・良さを引き出そうとするアプローチの演奏だと思います。僕も妻もこのCDがとても気に入って、買ってしばらくはッ良くかけていたレコーディングで、この曲のレコーディングを聴き漁るきっかけとなったCDでもあります。このCDを聴いているとお心が穏やかになり癒されるような気がします。僕は1回目の録音より断然2回目の録音の方が好きです。録音も優秀です。ちなみにこのCDは、ヨーヨー・マがこの組曲の6曲を、それぞれ6人の各方面で活躍するアーティストと映画監督とのコラボレーションによって新たに収録した映像作品の連作の「インスパイアド・バイ・バッハサウンドトラック」です。映画もDVDを入手して見ましたが、映像作品のほうは僕にはあまりピンと来ませんでした。



この曲を世に知らしめた巨匠のバブロ・カサルスが1936〜39年に録音したレコーディング。初めて聴いた時はえらく感動しました。ネットのレビューを読むとクセがあって云々と言うことも書かれていますが僕はそうは思いませんでした。ある意味で現在のこの組曲の解釈の原点かと思います。録音の古さは致し方ないかも知れないですが、このレコーディングの著作権が切れたこともあってか、様々なトランスファーのCDがでており、70年以上も前の録音とは思いがたいほどの音質のCDも出ています。懲りずに何種類か買って聴き比べました。特に良くてお勧めなのは上の写真のナクソク盤か オーパス蔵の盤 です。値段は高めですが僕が後者の音の方が素晴らしいと思いました。両方ともSPをCD化した板起こし盤です。



僕が一番好きだと思ったピーター・ウィスペルウェイの2度目の録音。勿論、今でもお気に入りです。古楽器仕様の楽器で録音。何度聴いても飽きません。奥が深く、聴いていて安らぎを覚えるのですが曲の盛り上がり、緊張感が失われることがないダイナミックで不思議な世界を繰り広げてくれる演奏です。もし、友人にどれか一枚と聴かれれば迷わずこのレコーディングを勧めます。こちらも優秀録音盤です。


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