2014年10月3日金曜日

Black Rhodium Samba Speaker Cable (ブラックロジウム社「サンバ」スピーカーケーブル)


最近、オーディオ・システムの音でなんか気に入らないところが耳につくようになに色々と考え悩んでいました。ちょこちょことオーディオ機器の部品をアップグレートしており、良くなったところのほうが多いのですが、どっかが良くなると今まであまり目立たなかった欠点が目立ってくるということがあるようです。

で、ふと思いついたのがスピーカーケーブル。今まではVHAudioの発泡テフロン皮膜のOCC銅線を使って作った自作品を使っていましたが、Parts Connexionのサイトで切り売りのKimber Kable 8VSを見つけてなんとなく良さそうだなと思ったのがきっかけ。ご存知だと思いますが、OCCとは「Ohno Continious Casting」の略で、大野篤美氏(千葉工業大学名誉教授、トロント大学客員教授)によって発明された、連続鋳造法。欧米のオーディオファイルの間では結構人気です。

しばらくまた悩んで、調べたら家から徒歩5分ほどのところにあるオーディオショップで取り扱っていることが判りました。ちょっと早目に職場を出て行ってみたら試聴用に貸し出しはしないけどそんなに遠くなければ店員さんが来てデモをしてくれるとの事。キンバー以外にも持ってからねと言われ、あまり高いの持ってきても買えないから駄目だからねと言って日にちと時間を決めて帰ってきました。

数日後、約束の時間やってきた店員さんが持参したのが:
Kimber Kable 8VS、
WireWorld Solistice 7、そして
Black Rhodium Samba。

一時間ほど試聴。我が家のシステムでは、Kimber8VSは中音域が分厚く聴き易いものの帯域レンジが伸びず、情報量も大分減った感じ。 Solistice 7は音がごちゃごちゃしてバランスも悪く相性がよくありませんでした。一番良かったのがBlack Rhodium のSamba。もちろん値段も一番(といってもオーディオケーブルの中ではリーズナブルなほうですが...)だた、低音と中高音のバランスがちょっとちぐはぐな感じで中域がちょっと細身に聴こえたので、その旨店員さんに伝えると、お客さんさすがにお目が高い、これは自分も一番お気に入りのケーブルですよ、なんてかんじで、これは新品でエージングされていないから、ま置いてくから2,3日聴いてみてくださいと言って帰っていきました。実際に聴いていくとエージングの効果がよくわかります。2日目には、これに決まり!と気持ちが固まってしまいました。これが生活の糧の店員さんは一枚上手です。

導入してから2週間ほど経ってますが、とても気に入っています。もっと早くSAMBAに巡り会えていれば良かったな〜と言う気持ちです。低域が特によくなって、ウッドベースの自然でふくよな感じやバスドラのドンドンと響く感じがより生々しくなったと思います。ボーカル、バイオリン、チェロなどの音に厚みがでて温もりが感じられ音色が豊かになったとおもいます。高域も伸びシンバルの音がリアルでホール・エコーや空間感がよりよく聞こえますが高音が強調される感じはしません。情報量は確実に上り、同じギターでも個々の楽器の音の違いがよりはっきりと聞き取れます。もちろん煩くなく聴き疲れることもありません。今まで聴いたことのあるスピーカー・ケーブルで記憶にある音の印象が一番近いのはCardas のHexlink 5Cです。発売当初はCardasのトップ・オブ・ザ・ラインで試聴してとても気に入ったものの高くて買えませんでした。いまのCardasのラインアップはもっと高いケーブルがたくさん出ているので現行品の中でHexlinkに一番近いとされるCross(クロス)スピーカーケーブルは真ん中ぐらいのグレードのようです。それでもCrossはSambaの4倍ほどの値段なのでBlack Rhodium Sambaのコスト・パフォーマンスは高いかと思います。

ケーブルは好みがはっきりと分かれることが多く、システムとの相性、オーディオに対する考え方でその良し悪しの判断が大きく左右されますと思います。自分はどっちかと言うと音楽好きとというこだわりのほうが大きく、コンサートにもよく行っていらしゃるというオーディオファイルの方にはこのケーブルを試聴される事をお薦めします。

Black Rohdiumサイト:http://www.blackrhodium.co.uk/

日本代理店:http://www.moonlight-corp.jp/




0 件のコメント:

コメントを投稿