2012年11月13日火曜日

Meet Me in London (naim label)

イタリア出身のギタリストAntonio Forcine(アントニオ・フォルチオーネ) と ボーカリストのSabina Sciubb (サビナ・シウバ)が 1997年にNaim Label に録音したジャズ・ボーカル・アルバム「Meet Me in London」。 このレーベルは、文字通りイギリスのオーディオメーカーNaim社の音楽レーベル。同社サイトによると、1991年にNaim初のCDプレーヤー「CDS」を発売した際にその音質を十分に発揮させることができるCDがなく、自らCDを作ったのがその始まりだという。 当然、高音質が売りであるので欧米のオーディオ雑誌でNaim Labelはよく試聴音源としてでてくる。

Naim Label 初の24bit/192KHz音源となったのがこのアルバム。リミックス・リマスタリングを担当したのはローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリン等の録音に関わり、自らボブ・マーリーやAC/DC らを手掛けたプロデューサー/エンジニアのTony Platt (トニー・プラット)氏。 高音質と音楽性との両方を伴ったレコーディングはそれほど多くないが、これはその一枚だと思います。日本では.e-onkyo.comからも購入できるようですので興味があれば試聴してみてください。 ちなみに、僕が購入したのはWAVファイルです。

このアルバムのマスタリング・プロジェクトのショート・ドキュメンタリーがYouTubeで観れます(以下)。イギリスの名エンジニア・プロデューサーがDA やADで音が変わるからまずは最適な機器を選択することが大切、マスター・テープを保護するために一旦デジタル化するが、デジタル・ドメインのみでのミックス・マスタリングだとすべてが24bit/192KHzで行えるとは限らないのでないので、いったんアナログに変換して処理を施し最後にデジタルに変換する、などということを淡々と説明しているのは説得力があり、オーディオファイルとして興味をそそられるものでした。とくにプラット氏が、「...普段はあまり良くない再生装置でもそれなりの音に聞こえるようにすることに気を使うのだが今回はその逆だったので気持ちの切り替えが必要だった...(拙訳)」と述べているところはなるほどな~と納得させられました。

リマスタリング・プロジェクトのショート・ドキュメンタリー


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