2020年7月29日水曜日

Linn LP12


ウィーンは先週まで最高気温が23度前後のとても快適な日々が続いていましたが、昨日から30度近い暑さ。しばらく続くようです。 特にこれといった理由はないのですが、あっという間に時がたって、しばらくぶりの更新です。ご無沙汰しました。

上の写真は我が家にやってきたリンLP12。オーディオ仲間のノベルトさん(こちら)に譲っていただきました! かなり長い間使っていないけど、若いころに苦労して買ってアップグレードしていったターンテーブルだから、大切に使ってくれる友人に引き受けて貰いたかったとのことで感謝・感激です。

モデルは古いのですが、EKOS、 Trampolin、 Lingo付で当時のフラッグシップ。現行品だったころは、僕はどう逆立ちしても手が届かないハイエンドな超高級品でした。ただしアームの針圧機構が不調で、れこーどをかけるのには問題ないけど、針圧計を使い、カウンター・ウェイトを動かして針圧を調整しないといけないからと、非常にリーズナブルな金額で引き継がせて頂きました。大感謝!

カートリッジはとりあえず手持ちのデンオンDL-103を付けましたが、取り付けはかなり難儀だった...。

使いこなしはこれからですが、とりあえずの音の印象は今まで使っていたVPI(こちら)と比べると、一聴、柔ら目の音。よく聞くとLP12のほうがより自然で特にアコースティック楽器や人の声がより本物らしく聞こえます。特にクラシックには相性抜群。定位感、音像・音場感は、はっきりとわかる違いでLP12のほうが断然よい。これからが楽しみです。


2020年7月8日水曜日

Kondo / オーディオ・ノート KSL-LPz ラインケーブル





もうひと月(6月9日)ほど前に事ですが、ノベルトさん(こちら)とダビッドさん(こちら)を我が家にお招きして、色々と聴いていただきました。その際に、ダビッドさんが持ってきてくださったのがこのケーブル。欧米のオーディオファイルの憧れ、わが国のオーディオノート(海外ではKONDOのブランド)のKSL-LPz。 既に生産終了品ですが、現行品であった頃は同社のラインケーブルのフラッグシップ製品。かなり値の張るケーブルであるので、それだけの価値のある音質なのか?と僕はずっと懐疑感をもっていました。実際に見てくれも、細身で軽く、やわらかくてごく普通のケーブルです。

いやー、聴かなければよかった...。大袈裟かもしれませんが、オーディオのベクトルで音が良くなると言うよりも、オーディオ再生の枠を抜け出て、一歩、ライブやスタジオで実際に演じられているであろう音に近づいたと言う感じ。とくに人の声やアコースティック楽器の自然なリアルさは白眉です。解像度は高く、小音量でも聴きたいと思えば細部が聴こえるし、音楽の没頭したいと思えばオーディオのことを忘れて聴けるという感じです。

特に音源が良いとその傾向がより顕著にでました。




例えば、このM.a. Recordingsの Songs from Within-Sheila Jordan (ボーカル)+ Harvie Swartz (ベース) 。名録音で知られるTodd Garfinkle氏が松本ザ・ハーモニーホールでペアマイクで録音したCD(ライブ録音ではありません)。この録音から、こんなにふくよかで生々名ボーカルと質感豊かなウッドーベースの音が聞こえたのは我が家のシステムでは初めてのことでした。

 ダビッドさんがラインケーブルはKSL-LPz以外使いたくないといっていた事がやっと理解できました。僕が余りに感激していたので、もう一ペアもっているから、暫らく使ってみていいよと貸してくださりましたが、10日ほど後にケーブルを返した時はとても残念な気持ちでした。

オーディオノート社 HP: https://www.audionote.co.jp/jp/

2020年7月3日金曜日

Baden



バーデンのベートーベン・ハウス

今週のウィーンは30度近い日々が続き、もう真夏の暑さです。さて、先週の日曜日(6月28日) はオーディオ仲間のノベルトさんと奥様にお招きを頂き、妻と二人でバーデンへ行ってきました。 バーデンはウィーンの南、車でも電車でも30~40分でいける場所です。



昼食後、ベートーベンハウス(こちら)に案内してくださいました。温泉地であるバーデンに保養で訪る際の定宿だった場所です。第9は主にここで書かれたとの事。展示の一つに、3つ画像モニターで、一つが第9の演奏のビデオ、もう一つがその演奏にあわせて直筆譜面を追っていくディスプレー、そして演奏されている楽器ごとに色付けし音程の上下を示して進んでいくディスプレーがあり、時間があれば通して観て見たいと思いました。あと、耳が不自由になったベートーベンに色んな音がどう聞こえていたかのシミュレーションしてきける展示があって、いずれもハイテクで面白かった。


ベートーベンの寝室であった部屋

バーデンは、オーストリア皇帝の保養地だった場所でもあり、旧市街はまさに小ウィーンと言うとても素敵な町です。

国立劇場