昨夜(9月29日月曜日)は、親子3人で僕が大好きなマキシム・ヴェンゲーロフのリサイタルに行って来ました。彼のCDはほとんど持っています。伴奏はイタマール・ゴラン。会場は楽友協会大ホールです。プログラムは、以下の通り:
エルガー(Edward Elgar):ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 op. 82
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ短調 op. 80
ブラームス:スケルツォハ短調 (FAE.ソナタより第3楽章)WoO 2
ブラームス:ハンガリー舞曲 第2番
ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ舞曲 第2番
ヴィエニャフスキ:レゲンデ(Légende) op. 17
クライスラー:美しきロスマリン(Schön Rosmarin) op. 554
クライスラー:愛の喜び(Liebesfreud)
パガニーニ:24の奇想曲より第24番
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 二短調「バラード」op. 27/3
サン=サーンス(イザイ編):ワルツ形式の練習曲(Ètude en forme du valse) Op.52/6
言葉で表すことが出来ないぐらいの文句無しの素晴らしいコンサートでした。超技巧的な演目を難なく、卓越した音楽性で演奏し観客の心捉えるところは彼が類稀な音楽家であることの証だと思いました。数年前の右肩の故障もすっかり完治/克服し、観衆の前でバイオリンを弾けることに対する喜びにあふれたヴェンゲーロフの様子がコンサートを一層と楽しいものにしてくれました。長めのプログラムであったに関わらず疲れも見せずに3回のアンコール(ハンガリー舞曲1番、5番、タイスの瞑想曲)で観衆の大喝采に応えてくれました
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僕が特に好きなヴェンゲーロフのCD です:
ブラームスとベートーベンのコンチェルトはヴェンゲーロフによるカデンツァです。とくにベートベンは好みが分かれるかもしれませんが、今日日、有名な曲に自らのカデンツァで挑んだヴェンゲーロフにはエールを送りたいです。