2014年12月29日月曜日

Karen Souza


http://www.karensouza.com/portfolio.php より引用
Spotifyの公式プレイ・リストの一つ 「Acoustic Lounge - Chill out easy listening」を聴いていたら出てきたアルゼンチン出身のジャズ・シンガー。異なる芸名でジャズ以外も歌うらしい...。とても気に入ったのでお勧めです!



早速アマゾンに注文しました(笑):


公式サイト:http://www.karensouza.com

2014年12月18日木曜日

American Lulu



正に師走といった感じで、忙しく出気ぜわしく、ブログが後回しになっていますが...
先週の日曜日(12月7日)にアン・デア・ウィーン劇場(Theater An Der Wien)で妻と「American Lulu (アメリカン・ルル)」を観てきました。

これはアルバン・ベルクの未完のオペラ「ルル」をベースに、オーストリア出身の作曲家Olga Neuwirth (オルガ・ノイヴィルト)が書き上げたもの。20世紀半ばのアメリカが舞台で歌詞と台詞は英語。 ベルリン・コーミッシェ・オーパー(Komische Oper Berlin)のプロダクションとパフォーマンスでした。

こういう、現代のオペラを観てみたいとはおもっていましたが、やはり風変わりでアバンギャルドでした。ダダ的な動画が幕間に映写されストーリーの穴埋めをしていたのはおもしろかったです。

このオペラはこんな感じ。きわどいシーンもあるので職場ではご覧ならぬことをお薦めします:

http://youtu.be/FMalfG3w8eQ

2014年12月16日火曜日

Apple 「The Song」



Appleのクリスマス・コマーシャル。 じーんときます。


2014年12月12日金曜日

クリスマス・シーズン


飾りつけのイルミネーションが街中に点り、ウィーンはクリスマス・シーズンらしくなってきました!


10日ほど前に取り付け工事を行っている様子

2014年12月7日日曜日

欧米のアナログ盤復活ブーム


ウィーンの家電量販店のチラシ「ホワイトクリスマスにブラック・ゴールドを」とかかれている。
先週、友人宅に感謝祭のディナーに招かれた際にアークティック・モンキー ズのLPがあったから、こんなの聴くの?ときいたら、これは娘のボーイ・ブレンドが持ってきて娘と一緒に聴いて置いてったんだんよ、との答え。ん十年前の僕の青春時代を思い出してしまった。

欧米ではアナログ盤復活ブームが静かながら根強く続いている。2014年11月23日付のニューヨーク・タイムス紙に「Music Technology Comes Full Cycle (音楽技術が一巡)」という見出しの記事があって(http://nyti.ms/1xHQ0wX)要約すると:

  • 米国家電協会(CEA)によると今年(2014年)のレコード・プレーヤー売り上げ見込みが8万4千台(昨年比5%増)アナログ盤ブームは一過性のものではない。
  • 英国名門オーディオ機器メーカーのRega Research(レガ・リサーチ)は今年9月に41年前の創業以来最高のレコード・プレーヤ月間売り上げ台数(5000台)を記録。
  • レコードの時代を知らない若い世代の需要の伸びが顕著。
  • 消費者の間にはヘッド・フォンを使って一人で音楽を聴くスタイルから実体のあるメディアで音楽を聴く体験を共有するスタイルを望む傾向が顕著に現れている。
チラシの中はこんな感じ。LP盤の値段もだんだんこなれてきた感じ。
ウィーンにきてからちょうど4年ほどたつが、当地の家電量販店ではだんだんとCDの売り場が小さくなりその代わりにアナログ盤の売り場が拡大されている。今はやりのロック・ポップの多くはアナログ盤でも発売されている。80年代後半にアナログ盤からCDに移り変わった時の逆の現象を観ているようだ。

http://www.rega.co.uk/  欧米オーディオファイルに根強い人気のRega ReserchのHP。同社のレコード・プレーヤーは欧米では名機の誉れが高く、ほとんどのオーディオ雑誌・ウェブマガジンの推薦機器リストでは必ずと言っていいほど上位にランクされる。CDプレーヤーも同様に評判が高い。手頃な価格でコスト・パフォーマンスが高いだけに日本には輸入されていないのは残念。



2014年12月1日月曜日

アメリカの感謝祭 / American Thanksgiving




大人・子供含め総勢20人ほどのゲストに8.7Kgの七面鳥と3kgのマッシュドポテト!

昨晩(11月30日 日曜日)は、アメリカ人の友人一家が感謝祭のディナーに呼んでくれました。アメリカのThanksgiving (感謝祭)はクリスマス以上に大きな休日。広大なアメリカに散らばる家族が年に一度、’集まって七面鳥のディナーを食べるのが習わしです。懐かしく・美味しく・楽しいひとときを過ごせました。




2014年11月25日火曜日

久しぶりにデジタルを聴いたらAudirvana Plus が2.0.6にアップデートされてた!


このところアナログ盤ばっかり聴いていたのだが、久しぶりにデジタルを聴こうとMacMiniを立ち上げたらなんとAudirvana Plus の2.0.6アップデートの案内!あっという間にアップデートが5つも出されていたのかと思いつつ、早速ダウンロード、インストールして聴いてみる。

いや~、家のデジタルはこんなに音が良かったかな? ひさしぶりだからかな~ とちょっとビックリするほど憶えていた音の印象と違う。これならばまず、2.0.1で聴いておくのだったと後悔したが後の祭り。仕方なく旧バージョンをゴミ箱から出して(アップグレードすると旧バージョンはゴミ箱行きとなる)聴き比べてもみると、やっぱり新しいほうが音が良い。

聴き比べによく使っているRebecca Pidgeon(レベッカ・ピジョン) のSpanish Harlemを聴く。こんなにエコーの響きが入っていたのかと今まで聴こえなかっ音がハッキリと聞こえる。ちなみに僕が使っているバージョンはアルバム「The Raven」の The Bob Katz 15th Anniversary Remaster版のハイレゾファイル。 Bob Katzはアメリカのオーディオファイルの間では知らない人がいないと思われるほど知名度が高い名レコーディング/マスタリン・エンジニアで、「The Raven」作成時の録音・マスタリングエンジニア。彼自らが行ったリマスタリング盤のハイレゾファイルはなぜか88Khz/24bitでしか出ていない 176Khz/24bit版はその旨の表記が無いので彼のリマスタリングバージョンでない可能性が高い。

Audirvanaのリリース・ノートを読むと2.0.4でオーディオ・エンジンの最適化(Audio Engine Optimization)などの改良を加えたとあったので、音が良くなったのはそのためかも知れない。Audirvana2.0.6を導入し、我が家ではいまのところ一番のデジタル再生の音の良さ。MacをつかっていてAudirvanaをまだ導入されていない方は無料お試しがあるので是非トライしてみてください。Audirvanaを2.0.Xにアップグレードされていない方にはアップグレードをお薦めします。ちなみに我が家のMac OS は10.9.X Mavericksです。やはり、新しいOSは幾つかのアップデートが出た後でないと心配なのでYosemiteはもう少し待つつもりです。

Audirvanaの今後の開発予定にiOS Remoteアプリ対応、Qobuzストリーミング対応とあるので今後も楽しみ。Qobuzは16-bit/ 44.1 kHz(相当)でのストーリーミングサービスを提供しているのでこれを Audirvanaを通して聴くとどんな音になるのか?聴ける日が来るのが待ち遠しいです。


Audirvanaダウンロードはこちら:http://audirvana.com/

最新リリース情報はFacebookページで:https://www.facebook.com/Audirvana

HPのブログに書かれた今後の開発予定:http://audirvana.com/?page_id=3450

Rebecca PidgeonのSpanish Harlem、The Bob Katz 15th Anniversary Remaster版はこちら、一曲だけでも買えます:http://www.hdtracks.com/the-raven-the-bob-katz-15th-anniversary-remaster?format=AIFF 



2014年11月22日土曜日

インターステラー / Intersteller






家族でインター・ステラー観てきました! 面白かった。妻は今まで見た映画で一番面白かったと言っていました。僕は他にも同じかもっと面白い映画があったとおもいましたが、少なくとも史上名作映画リストに挙がる(SFあるいは宇宙ものに限ればトップ10にランクされるかも)と思われる傑作でクリストファー・ノーラン監督の地位を揺るぎない物にする作品だと思います。

カルフォルニア工科大学教授であった理論物学者のキップ・ソーン博士が考案し制作指揮者の一人として参加した映画なので科学的な説得力があるということもこの作品をより魅力あるものにしていると思います。勧めです。

オフィシャルサイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/


2014年11月19日水曜日

ジョジョ・メイヤー & ナーヴ コンサート ・ JoJo Mayer and Nerve Concert in Vienna


最近はバイオリンよりドラムスの方に夢中な次女が「物凄いドラマーがウィーンにくるから見に行きたい、連れて行って」と言ってきた。

どっちかというと無口で自己主張をあまりしない次女がこんなことを言出だすのは珍しいので、「いいよ、誰?」と僕。

「ジョジョ・メイヤー(Jojo Mayer)、知っている? ジャズだよ~」と娘。
「知らない。どんな演奏するの?」ときいたら、YouTubeやSpotifyできかせてくれた。

なんとなく、電子音楽しかもトランスぽく聴こえたので「この人のコンサートは面白いかな?」と正直言って億劫な気がしたのですが、娘の為だと行くことにしたのでした。でそのコンサートが去る日曜日(11月16日でした)。 重なる時は重なるもので、この日はオペラのシーズンチケットの公演の日であったのですが、それは別の日に替えてもらえるように手続きをして、しかも僕の好きなバイオリニストの一人、ヴァディム・レーピン(Vadim Repin)が楽友協会のBrahms Saalという小さなホールで行うコンサートもあって、こっちも見に行きたかったのです。


でコンサート当日、娘とウィーンのProgy and Bessへ。テーブル席のチケットが早々と売り切れ、立ち見券しか買えなかったので早めに行こうと開演の1時間ほど前に到着。中に入るとなんと、ステージのあるメインフロアはイスとテーブルがしまわれて全て立ち見。座れる指定席は2階のみでした。早めだったので娘はステージしかもドラムセットの真ん前に陣取って待ちます。ほぼ満員状態でなって、予定の8時半を数分遅れて開演。

いや~凄い。凄すぎました。しょっぱなからノックアウト!ジョジョ・メイヤーの決して腕を見せびらかす為のでない超絶的技術のドラミングと音楽的カリスマにやられました。

電子楽器特有の音やエフェクターの入りますが、基本的にはアコースティック・ドラムスがリーダーのトリオ。もっと正確に言えば、ベースとシンセは基本的にドラマーのサポートで伴奏専門という感じで彼ら独自のソロは殆どありませんでした。

音楽的にはどうだったか? それぞれの曲には特にこれといったメロディーもなく、基本的には即興(Improvisation)でジョジョ・メイヤーはずっとソロをやっているという感じ。曲ごとのドラミングはそれぞれが異なる曲だという事がはっきりとわかり、一貫性・一体感があり、曲としてまとまっている。3人のサウンドもまとまっている。フリー・ジャズではなくはっきりとした違いがある。きいていると、これははっきりとジャズだと思えるものの、じゃあどこがジャズだと聞かれるとはっきり答えられない。ビート・リズムが主体だけど踊れるかんじでは全く無い。ロックやポップスが時代と共に様々な新しい音楽の要素を取り入れて進化して来た様に、ジャズも進化してきたのであればこの様になったかもしれないという一つ提示かもしれません。なんだかんだ勿体ぶっても一番感心したのは観客の受け。みたところ9割方20代の観客ですが演奏が進むと共に静的なエネルギーの高まりを感じ、ほとんどのお客さんはみんな音楽に吸い込まれたように体を揺らせながら演奏に聴き入っていました。

オーディオファイルの僕にとって面白いと思ったのはサウンド・エンジニアもバンドの一人として紹介していたこと、「real time processing」といっていました。

2回のアンコールを含め、終わったのがちょうど夜の11時ごろ。凄くよかったね~とはなしながら、霧雨のウィーン旧市街を次女と家路につきました。

ジョジョ・メイヤー公式サイト:http://www.jojomayer.com/

彼の凄さを経験するにはライブが一番かと思いますがCDも紹介しときます:




2014年11月14日金曜日

Bellesonのスーパー・パワー・レギュレーター MKII / Belleson Super Power Regulator MK II



Bellesonという会社が出しているスーパー・パワー・レギュレーターをパワー・アンプのヒーター電源回路に導入しました。僕のパワーアンプはAudio Note KitsのKit 1という300B シングル。直熱3極管シングルアンプは出力管のヒーター電源の良し悪しの音に対する影響が大きいと聞いて、出川電源化(詳しくはこちら)などアップグレードを行ってきました。で、今回はレギュレーターをアップグレードしたわけです。

オーディオ用のアップグレード・パーツとしてのレギュレータにはいろんなものが出ていますが、Bellesonを使用した理由はまず定格電流値が大きいものがあるということ。他社から出している製品は大体、定格電流値が小さいか発表されていないのがほとんどですが、ここのは最高10Aのものまであります。300Bのヒータ電源の定格は5V/1.2Aですので、SPJ +5V/2A を買いました。取り付ける前に写真を撮るのを忘れたので判りにくいですが上の写真の長方形に長細くペアで立っているのがそれです。

取り付けてから10日ほどたちましたが思った以上の効果です。見通しがよくなり情報量がはっきりとわかるほどあがりましたが、若干の温かみ持つ自然な感じは失われていません。音源がよくなればなるほどその効果がはっきりとわかります。(追記:と掲載時に書きましたが、さらに聴いて考えてみると、音源の音質の違いがよりはっきり分かるようになったというのが適切な表現だと思います。)

大分前にプリアンプにもこのレギュレーターを取り付けたのですが、不思議とパワーアンプのほうが効果は大きく感じました。

メーカーのサイトにあるオシロスコープをつかった他社レギュレーターとの比較。これを見る限りBellsonがダントツに見えますが...:
http://www.belleson.com/comparemono.php

Belleson社製品仕様書 (2013年9月にデザインを大幅に更改しより性能が上がったとのこと。同社は商品名を変えていませんが、パーツ・コネクションはMKII と呼んで区別しています):
http://www.belleson.com/download/Superpower_datasheet.pdf

パーツ・コネクションから買いました:
http://www.partsconnexion.com/regulator_belleson_main.html

2014年11月9日日曜日

ニコラス・アーノンクール指揮ウィーン・フィル・コンサート:シューベルト「キプロスの女王ロザムンデ」(全曲)と未完成交響曲



今日(11月9日 日曜日)は、次女と二人(妻は帰省中)でアーノンクール指揮ウィーン・フィル・コンサートへ行っていました。午前11時開演のモーニング・コンサート。 会場は楽友協会大ホール。プログラムはシューベルトの「キプロスの女王ロザムンデ D797」(全曲)と未完成交響曲(D759)。コーラスはArnold Schoenberg Chor で アルト独唱にWiebke Lehmkuhl。ロザムンデはナレーション付きでアーノンクール自ら話すところも多かったです。

ロザムンデは初めて聴きましたがとても面白かった!演奏も歌も抜群。 未完成のほうはチョッと好き嫌いが分かれる演奏だったかな? 出だしで「?」というところがありましたが、アーノンクールの個性が充分発揮されていたのかもしれません。日曜日のお昼ということもあったのか、客層がいつもとちょっと違うようで、未完成交響曲演奏後の拍手がいくらなんでもと思うぐらい早すぎたのは残念ながら興ざめでした。余韻に浸れる静寂の数秒が欲しかったです。

今日のウィーンは快晴の秋晴れ。楽友教会大ホールの明かり取りの窓から自然光がいっぱい入ってきて明るくて気持のよいコンサートでした。


やっと秋らしくなったウィーンの街




ウィーンも11月に入ると日に日に夜が長くなってきて、5時ちょっと前には真っ暗。しかし、今年の秋は気候が穏やかなせいか、街はようやくと秋らしく見えるようになってきました。

2014年11月6日木曜日

Oscar Peterson: The way I really Play (邦題:オスカー・ピーターソンの世界)



一応、初期盤です

ここ2~3ヶ月アナログ盤再生の音の調子が悪くて、たぶんフォノイコの真空管だと思っていたのだが、仕事とプライベートに色々と忙しく延び延びにしていたののを10日ほどまえやっと交換。レコードをかけると、新しく導入したスピーカーケーブルのお陰もあってか、我が家のアナログ盤再生は今までで最高の音! そんな訳でここ数日のかかる音楽は全てアナログ盤。

その中で特に聞き惚れ直したのがこのレコード。Oscar Petersonの The way I really Play (邦題:オスカー・ピーターソンの世界)。彼がMPS (Musik Produktion Schwarzwald, ムジーク・プロダクション・シュヴァルツヴァルト) レーベルに録音した Exclusively for My Friendsシリーズの第3番目。このシリーズは、「お友達のためだけに」と題されているようにオスカーが親交を深めていたドイツ名門電気・音響機器会社SABAの御曹司で同社の技術担当役員でもあった Hans Georg Brunner-Schwer氏のドイツ、シュヴァルツヴァルト(黒い森)地方にある別荘につくられた リビング兼スタジオに招かれた内輪の友人達の前で行われたライブ。ライナーノートによるとピーターソンは1961年以降毎年この別荘に招かれており、1963年以降それらライブを録音するようになったとのことである。そして、このレコーディングは1968年にBrunner-Schwerが自らをプロデューサー兼録音エンジニアとしてMPSレーベルを創立し、そこにピーターソンが移籍して初めて日の目を見ることになったのである。

ピーターソンは自ら生涯で一番出来のレコーディングはMPS時代のものと述べているのだが、音楽性・演奏の出来としてはこの Exclusively for My Friendsシリーズが特に優れており、そのなかでもこのアルバムはダントツに良いと思う。僕はジャズ聴き始めてだいぶしばらくの間ピーターソンがピンと来なく、それでも彼が偉大だとされる所以をわかりたくてたくさんのレコーディングを聴き漁ったことがあった。これがやっとわかったのはこのアルバムを聴いたときだった。

また、彼がMPSに移籍した理由を聞かれ、初めて自分のピアノをそれらしく録れたのがBrunner-Schwerだったからと答えたという逸話もあるように音もまた凄い。一般的なオーディオファイルの尺度からのみた優秀録音かというとそう言う訳ではなく、独特で個性的でインパクトのある凄みのある音なのである。ピアノの超分厚い低域が特に印象的である。僕は一曲目の「Waltzing Is Hip 」のイントロでノックアウトされた。物凄い臨場感! CDも良い音だが、こちらはより一般的な音の良さで、僕はサウンド・チェック用にもつかっている。かけるのはもちろんこの一曲目。

このブログの記事を書くにあたっていろいろと調べていたらExclusively for My Friendsシリーズがアナログ・リマスターLPで数ヶ月前に再発されていた。セットのみで150ユーロほどだが、初期盤が中古で一枚30~40ユーロ前後であることを考えると妥当な値段かもしれない。なお、受注生産でオープン・リール・テープも販売されている。気になるけど、アルバム毎テープ2本でなんと300ユーロ!ちょっと買えません。


新生MPSレーベルのサイト(テープに関する情報はこちら:http://www.mps-music.com/tapes/

Hans Georg Brunner-Schwer Studio HP:  http://www.hgbs.de/home







2014年11月3日月曜日

Lady Gaga in Vienna ・ レディ・ガガ コンサート



昨日(11月2日 日曜日)はレディ・ガガのコンサートに次女と二人で行ってきました。僕は保護者役です。会場はWiener Stadt Halle。 この様な大掛りなロック・ポップコンサートは去年5月のP!nk(ピンク)以来一年半ぶり。(その時の日記はこちら)。面白くて楽しめました。派手な部分だけでなくコンサート中盤は30分ほどレディガガがピアノ弾き語りのスローなナンバーでじっくりの聴かせる部分もありました。でも午後6時半会場、7時半開演で前アーチスト演奏のあとレディ・ガガがでてきたのが9時。2時間半のコンサートで家に着いたら午前様だったのでちょっと疲れました。

You TubeのLady Gaga チャンネル(公式ビデオ チャンネル)にこのコンサートの模様がアップされていました。4 Non-Blondesの「What's Up」のカバー :


レディ・ガガのレコード(LP盤です!):




2014年11月2日日曜日

OK Go 「 I Won't Let You Down 」/ オーケー・ゴー :「アイ・ウォント・レット・ユー・ダウン」

OK Go の新作ビデオ。すべて実撮だそうです。凄いの一言。是非ご覧あれ。一週間でYou Tubeアクセス1千万回突破のヒット作!



ビデオ冒頭にPerfumeがカメオ出演してます。

下のはOK Go の本ビデオ撮影に関するインタービュー。日本語字幕付きです。上のビデオの後にどうぞ。



OK Go の出世作ビデオはこちら、2007年度グラミー受賞作品http://isakusphere.blogspot.co.at/2014/02/ok-go-here-it-goes-again.html




2014年10月29日水曜日

Steiermark(シュタイヤーマルク)州のStraden(シュテゥラデン)での週末

去る月曜日が休日だったので家族3人でウィーンの南、シュタイヤーマルク州のStraden(シュテゥラデン)という町で週末(10月)を過ごしてきました。その町にはNeumeisterという名が知れているワイナリーがあり、そこが営むSaziani Stub'nという友人お薦めの美味しい評判のレストランと小さなホテルを訪ねてきました。

行く途中にあったリーガースブルク城(Burg Riegersburg) トルコの侵入を防ぐための防塁として
17世紀に造られとのこと。3百年以上も前にこのような絶壁のうえに大きなお城を築いたということは
すごいとしか言いようがありません。
Neumeisterのブドウ畑
気温はそんなに低くなかったものの曇り気味の空に底冷えのする寒さでしたが。美味しい料理(でもちょっと塩味がつよかった)とワインに大満足。

Neumeisterのワイン倉
夕刻のStraden。小高い丘の上にある教会を中心に町がありました。
 ワイナリーのHP: http://www.neumeister.cc





2014年10月27日月曜日

Charlie P's Transformer Acoustic Sessions - シンガー・ソングライター・コンテスト



ウィーンは、先週はじめまで連日、日中最高気温が20度近くまで上る季節はずれな温暖な日々が続いていましたが、急に冷え込んで今日の最高気温は10度! もう暖房とコートが必要な気候です。

さて、ウィーンのアパートは所謂雑居ビルになっているところが多く、我々のアパートもその一つ。お医者さん、税理士、弁護士、コンサルタントのオフィスが個人住居用のアパートと隣同士にあります。家のアパートの一階にはデリカテッセンとアイリッシュ・パブがあるのですが、そこでシンガー・ソングライター コンテストをやっていたの観に行ってきました。先週の水曜日(10月22日)の事です。みんな良かった。写真は優勝したAnja Chiaraさん。

2014年10月19日日曜日

シェーンプルン宮殿教会でのベネフィットコンサート(Benefizkonzert at Scholosskappelle Schönbrunn) と グルックのオペラ 「オウリティーとタウリスのイフゲニア」(Iphigénie en Aulide et Tauride)

Scholosskappelle Schönbrunn
先週の水曜日と木曜日は妻と二人でコンサートとオペラ。10月15日水曜日はシェーンブルグ宮殿内の教会で行われたチャリティーコンサート。知り合いのピアニストの方のご招待です。今は亡きある音楽後援者の遺志を継いで開かれたコンサート。彼女に所縁のある音楽家が多く参加して近代から現代作曲家の曲を主体に素晴らしい選曲と演奏でまさに心が洗われたようなコンサートでした。とくに印象に残ったのがDavid Popper (1843-1913)による3台のチェロとピアノのためのレグイエム(Op.66)。


翌日の10月16日木曜日はTheater An Der Wienでオペラ。クリストフ・ヴィリバルト・グルックの「オウリティーのイフゲニア」と「タウリスのイフゲニア」を 前半・後半と一つにまとめたもの。上演時間の関係で其れ其れをオリジナルより短く編纂されています。このブログでなんどか紹介した知り合いのテノール歌手Rainer Torst (ライナー・トロスト)さんもピラード役で出演。オーケストラはウィーン交響楽団 (Wiener Symphoniker)実力派ぞろいのソリストで素晴らしい公演でした。前半でダイアナ役、後半でイフゲニア役を演じたソプラノのヴェロニク・ジャンス(Véronique Gens)が特に印象的でした。

Theater an der Wienのイフゲニアのページ:http://www.theater-wien.at/index.php/en/programme/production/158664




2014年10月14日火曜日

映画 Sound City - Real to Reel





ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』、ニール・ヤングの『アフター・ザ・ゴールドラッシュ』、フリートウッド・マックの『フリートウッド・マック』やトム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレイカーズの『ダム・ザ・トーピードーズ』などの録音が行われたことで知られる今は無き伝説のレコーディングスタジオ、「サウンド・シティ」に関するドキュメンタリー映画。フー・ファイターズのフロント・マンでニルヴァーナのドラマーだった、デイヴ・グロールの映画初監督作品。

去年公開の映画で大分前から見たかったのですが先週末にiTunes Storeでレンタルしてやっと見ることが出来ました。一般受けする映画ではないと思いますが、音楽ファンでオーディオ好きの僕にとってはたまらなく面白い映画でした。一緒にみた次女も面白かったようですのでロック・ミュージックをやっている人たちにも受けるかも知れません。iTunes Storeのレンタルながら音も(特にドラムスの音)がすごく良かったです。ロックが好きなオーディオファイルは必見だと思います。


映画 Sound City - Real to Reel公式HP(日本語):http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/Soundcity/





2014年10月11日土曜日

バーニー・グランドマン(Bernie Grundman) インタビュー記事

もう既に読まれた方も多いかと思いますが、世界的にトップグラスの評価を得ているマスタリング・エンジニアのバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)氏のインタービュー記事をGaudio-PCオーディオのサイトで読みました。ハイレゾだから必ずしも音が良いとは限らないなどといったことをその分野の第一人者の談話として読むことで、自分が普段感じていたことがあながち独りよがりではなかったのだと確認することが出来た様な気がします。まだ読んでないのであれば是非お読みになることをお薦めします。

記事へのリンクはこちら:http://www.pc-audio-fan.com/review/music-soft-review/20140903_64093/




2014年10月8日水曜日

First Aid Kit at Waves Vienna Festival /ウェーブス・ウィーン・フェスティバルでのファースト・エイド・キットのコンサート 


Canon S95で撮影
去る土曜日(10月4日)は、次女とFirst Aid Kit(ファースト・エイド・キット)のコンサートを観てきました。このコンサートはThe Waves Vienna – Music Festival & Conference  というアルタナティブとインディロック・ポップを中心としたミュージックフェスティバルを締めくくるメイン・イベント。First Aid Kitは以前このブログで紹介した(こちらです)スウェーデンのクララとジョアンナ・ソダーバーグ(Johanna  and Klara Söderberg ) 姉妹からなるフォーク・ポップ・デュオ。見かけはなんとなくサイモンとガーファンクルを思い出させますがサウンドはオリジナル。

会場はドナウ川沿いに流れる運河岸壁にあるFlexというクラブ。ウィーンにあるクラブのなかでは特に人気がある場所です。ただし、こちらではクラブといってもただのがらんどうの空間でお洒落という形容詞は全く当てはまりません。どちらかと言うと怪しく・危ない感じの場所が多くFlexも例外ではありません。

First Aid Kitの出演は10時からで、その前にAtlanter というノルウェーのバンドとJulia Marcellというポーランドのシンガー・ギタリストが演奏。どちらも初めて聴いたのですが良い感じでした。特にJulia Marcellはドラマーとのデュオで、ディレイも殆ど使っていないのにこんなに厚いサウンドをよく創れるものだと感心させられました。もちろん曲も良かった。

トリのFirst Aid Kit、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートが早々と売り切れたという、いまヨーロッパで人気は急上昇中。さすがに洗練されたサウンドと演奏でした。始めの数曲はちょっと出来すぎて観客との距離を感じなんとなく入りこめませんでした。確か4曲目か5曲目に『次の曲は完全にアンプラグドでやるから...静かにしてね...』といって、マイク無し、ギターもアンプ無しで演奏。クラシックのコンサートのように静まり返った会場に生の声とギターのアコースティックな音が染み渡るように流れました(上の写真)。歌が終わった後は観客の大喝采。これが、このコンサートを全く違うものに変えました。Jack Whiteのカバーやハードなロック調の曲も入ってフィナーレまでノリに乗ったライブでした。若い(20代前半)彼女らの音楽性はまだ発展途上にあるようでこれからも楽しみです。

一緒にいった娘はFirst Aid Kitの大ファンで、コンサート終了後に楽屋出口で待って、持っていたCDにサインをもらってとても嬉しそうでした。

ファースト・エイド・キットの大ヒット曲「Emmylou(エミー・ルー)」のオフィシャルビデオ:


Julia Marcellのオフィシャルビデオ:



First Aid Kit のアルバム。どれか一枚というとLion's Roarがお薦めです:



2014年10月3日金曜日

Black Rhodium Samba Speaker Cable (ブラックロジウム社「サンバ」スピーカーケーブル)


最近、オーディオ・システムの音でなんか気に入らないところが耳につくようになに色々と考え悩んでいました。ちょこちょことオーディオ機器の部品をアップグレートしており、良くなったところのほうが多いのですが、どっかが良くなると今まであまり目立たなかった欠点が目立ってくるということがあるようです。

で、ふと思いついたのがスピーカーケーブル。今まではVHAudioの発泡テフロン皮膜のOCC銅線を使って作った自作品を使っていましたが、Parts Connexionのサイトで切り売りのKimber Kable 8VSを見つけてなんとなく良さそうだなと思ったのがきっかけ。ご存知だと思いますが、OCCとは「Ohno Continious Casting」の略で、大野篤美氏(千葉工業大学名誉教授、トロント大学客員教授)によって発明された、連続鋳造法。欧米のオーディオファイルの間では結構人気です。

しばらくまた悩んで、調べたら家から徒歩5分ほどのところにあるオーディオショップで取り扱っていることが判りました。ちょっと早目に職場を出て行ってみたら試聴用に貸し出しはしないけどそんなに遠くなければ店員さんが来てデモをしてくれるとの事。キンバー以外にも持ってからねと言われ、あまり高いの持ってきても買えないから駄目だからねと言って日にちと時間を決めて帰ってきました。

数日後、約束の時間やってきた店員さんが持参したのが:
Kimber Kable 8VS、
WireWorld Solistice 7、そして
Black Rhodium Samba。

一時間ほど試聴。我が家のシステムでは、Kimber8VSは中音域が分厚く聴き易いものの帯域レンジが伸びず、情報量も大分減った感じ。 Solistice 7は音がごちゃごちゃしてバランスも悪く相性がよくありませんでした。一番良かったのがBlack Rhodium のSamba。もちろん値段も一番(といってもオーディオケーブルの中ではリーズナブルなほうですが...)だた、低音と中高音のバランスがちょっとちぐはぐな感じで中域がちょっと細身に聴こえたので、その旨店員さんに伝えると、お客さんさすがにお目が高い、これは自分も一番お気に入りのケーブルですよ、なんてかんじで、これは新品でエージングされていないから、ま置いてくから2,3日聴いてみてくださいと言って帰っていきました。実際に聴いていくとエージングの効果がよくわかります。2日目には、これに決まり!と気持ちが固まってしまいました。これが生活の糧の店員さんは一枚上手です。

導入してから2週間ほど経ってますが、とても気に入っています。もっと早くSAMBAに巡り会えていれば良かったな〜と言う気持ちです。低域が特によくなって、ウッドベースの自然でふくよな感じやバスドラのドンドンと響く感じがより生々しくなったと思います。ボーカル、バイオリン、チェロなどの音に厚みがでて温もりが感じられ音色が豊かになったとおもいます。高域も伸びシンバルの音がリアルでホール・エコーや空間感がよりよく聞こえますが高音が強調される感じはしません。情報量は確実に上り、同じギターでも個々の楽器の音の違いがよりはっきりと聞き取れます。もちろん煩くなく聴き疲れることもありません。今まで聴いたことのあるスピーカー・ケーブルで記憶にある音の印象が一番近いのはCardas のHexlink 5Cです。発売当初はCardasのトップ・オブ・ザ・ラインで試聴してとても気に入ったものの高くて買えませんでした。いまのCardasのラインアップはもっと高いケーブルがたくさん出ているので現行品の中でHexlinkに一番近いとされるCross(クロス)スピーカーケーブルは真ん中ぐらいのグレードのようです。それでもCrossはSambaの4倍ほどの値段なのでBlack Rhodium Sambaのコスト・パフォーマンスは高いかと思います。

ケーブルは好みがはっきりと分かれることが多く、システムとの相性、オーディオに対する考え方でその良し悪しの判断が大きく左右されますと思います。自分はどっちかと言うと音楽好きとというこだわりのほうが大きく、コンサートにもよく行っていらしゃるというオーディオファイルの方にはこのケーブルを試聴される事をお薦めします。

Black Rohdiumサイト:http://www.blackrhodium.co.uk/

日本代理店:http://www.moonlight-corp.jp/




2014年9月30日火曜日

マキシム・ヴェンゲーロフのリサイタル・Maxim Vengerov Solo Concert




 昨夜(9月29日月曜日)は、親子3人で僕が大好きなマキシム・ヴェンゲーロフのリサイタルに行って来ました。彼のCDはほとんど持っています。伴奏はイタマール・ゴラン。会場は楽友協会大ホールです。プログラムは、以下の通り:

エルガー(Edward Elgar):ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 op. 82
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ短調 op. 80
ブラームス:スケルツォハ短調 (FAE.ソナタより第3楽章)WoO 2
ブラームス:ハンガリー舞曲 第2番
ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ舞曲 第2番
ヴィエニャフスキ:レゲンデ(Légende) op. 17
クライスラー:美しきロスマリン(Schön Rosmarin) op. 554
クライスラー:愛の喜び(Liebesfreud)
パガニーニ:24の奇想曲より第24番
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 二短調「バラード」op. 27/3
サン=サーンス(イザイ編):ワルツ形式の練習曲(Ètude en forme du valse) Op.52/6

言葉で表すことが出来ないぐらいの文句無しの素晴らしいコンサートでした。超技巧的な演目を難なく、卓越した音楽性で演奏し観客の心捉えるところは彼が類稀な音楽家であることの証だと思いました。数年前の右肩の故障もすっかり完治/克服し、観衆の前でバイオリンを弾けることに対する喜びにあふれたヴェンゲーロフの様子がコンサートを一層と楽しいものにしてくれました。長めのプログラムであったに関わらず疲れも見せずに3回のアンコール(ハンガリー舞曲1番、5番、タイスの瞑想曲)で観衆の大喝采に応えてくれました

僕が特に好きなヴェンゲーロフのCD です:



 
ブラームスとベートーベンのコンチェルトはヴェンゲーロフによるカデンツァです。とくにベートベンは好みが分かれるかもしれませんが、今日日、有名な曲に自らのカデンツァで挑んだヴェンゲーロフにはエールを送りたいです。





2014年9月24日水曜日

Audirvana Plus 2.0 導入

新しくなったアイコン

Audirvana Plus 2.0が出たと聞いて先週アップグレードしました。早くも2.0.1になっていました。
ここ数日、1.5.12との比較をしてみましたが、大まかに言って音は同じ傾向、我が家のシステムではちょっとだけ2.0.1のほうが重心が低くなり、ほんの少しだけ穏やかになった感じ。新バージョンはより自然で聞き疲れないと感じるか、若干エッジが鈍ったと感じるは好みとオーディオ対する考え方の違いかと思います。ただしこれはあくまでのオーディオファイルの議論で普通の人はiTunesで充分ということになるかもしれません。結果として僕は2.0.1で行くことにしました。無料のお試し版もありますので是非トライしてみてください。試す価値は充分にあると思います。

2.0アップグレード一番の目玉は独自のミュージックライブラリー管理機能で、こちらのほうが音が良くなるとの説明がついてましたが僕はまだ使っていません。僕はiPadとiPhoneでApple社のRemoteというアプリを使ってオーディオ用のMacMiniを操作していることもあって、まだiTunes Integrated Modeで使用しています。いずれ試そうとはおもいますが面倒くさいというのが正直な気持ちでもあります。

尚、Mavericksとの相性は今のところ上々で、音が切れるとか旧バージョンで時々起きていた問題が今のところ起きていません。

Audiravanaサイト: http://audirvana.com/


2.0.6へのアップテードに関する関連記事(2014.11.25) はこちら:http://isakusphere.blogspot.co.at/2014/11/audiravana206.html


2014年9月21日日曜日

レコードフェア、ウィーン(Internationale Vinyl und CD-Börse)



ウィーンはここ一週間、日中最高気温が20〜23度で快晴という季節外れだけど最高に快適な日々が続いています。 日曜日の今日はウィーンで年に3〜4回開かれるInternationale Vinyl und CD-Börseというレコードフェアに久しぶりに行ってきました。Moses Recordsという地元の中古レコード店の主催ですがヨーロッパの各地からディーラーが集まり結構充実したレコードフェアです。最近ドラムスを始めてロックに凝っている次女も行ってみたいと言ったので二人で行きました。

次女の収穫品。僕が中学生のころの人気バンドですが、2010年に公開された映画、The Runaways (邦題『ランナウェイズ』)を観て彼女らのファンになった娘。 CDで持っているアルバムのアナログ盤を買い求めるというところは父親似です:


これは僕の収穫。クラシックはあまり人気が無いのか3枚10ユーロで売っていたテーブルがあってついついたくさん買ってしまいました。チョッと得した気分です。


主催者 Moses Recordsのサイトです:http://www.schallplattenboerse.at/index.php










2014年9月18日木曜日

フーバー・陽子さんバイオリンリサイタルとオペラ:チャイコフスキー:チャロデイカ(魔女)


去った週末は、2つ音楽のイベントが重なって楽しく・忙しい週末でした。まず、9月13日土曜日は、このブログではおなじみのフーバー・陽子さんのバイオリンリサイタルがウィーンから車で90分ほど北西のWaidhofen/Thayaという町にある旧公爵の館でありました。シューベルトのプログラムで前半はピアニストで伴奏もしたRobert Pobitchka氏がピアノソナタD.959を演奏、後半はフーバーさんがバイオリンソナタD.574を演奏。オーストリア・ハンガリー帝国の栄光の残影を感じさせる雰囲気の会場で素晴らしいコンサートでした。その町で一泊した翌朝は公爵の子孫に当たる方が館を案内してくださいました。


で、翌日9月14日日曜日の晩はオペラ。Theater An Der Wien (アン・デア・ウィーン劇場)でチャイコフスキー:チャロデイカ(魔女)を観ました。今シーズンは妻と相談してオペラをもっと観ようということにしました。ただし、コンテンポラリーな演出のオペラのほうが好きな我々は、古い演出・舞台設定のものが多くチケットが高くで入手が難しいものが多い国立歌劇場ではなくTheater An Der Wienのシーズンチケットを買うことにしました。ここは、主に現代的な設定・演出でオペラが上演されその多くがこの劇場で上演するためにコミッションされたものです。しかも、シーズンチケットを買うとバラで買うより最高で3割引き!もともと手ごろな価格であったので、ちょっと奮発して割引率がちょっと低めのプレミア(初日)シリーズにしました。ウィーンで知り合ったオペラ関係の方々の話だとオペラはプレミアも見るのが一番と聞いたからで、プレミアの後は演出家・監督などが別の仕事に移ったりして元々意図されたことから少しづつズレが出てくるのだそうです。

こんな感じ演出と舞台設定です:


Theater An Der Wienのオフィシャルビデオです

熊(もちろん人が入ったぬいぐるみ)がでてきたり、今年のユーロ・ソング・コンテスト(アバやセリン・ディオンを選出した由緒あるもの)で優勝した髭の女装をしたオーストリア人歌手Conchita Wurstを模したメークアップの女装男性のカンカンダンスがあったりとちょっとオフ・ビートな洒落もありましたが実力派ぞろいの出演歌手とウィーン放送楽団(ORF- Radio-Symphonieorchester Wien)による素晴らしい演奏で音楽にすかっり浸れて楽しめました。耳の良い妻は、主人公の一人のテノール(ユーリー役)は音程がずれて今ひとつだったようですが、そこまで聞き取れない僕はちょっと盛り上がりに欠けるかなといった程度の印象でした。


アン・デア・ウィーン劇場に関して(東京2期会サイト):http://www.nikikai.net/enjoy/vol297_03.html

チャイコフスキー:チャロデイカ(魔女)に関して:http://blog.livedoor.jp/ot521/archives/52009015.html







2014年9月12日金曜日

グスターボォ・デュダメル指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 コンサート




一昨日(9月10日水曜日)は、グスターヴォ・デュダメル指揮/ウィーン・フィルのコンサートに家族で行って来ました。我々にとっては今シーズン最初のコンサート。

プログラムは:
リムスキー=コルサコフ ロシアの復活祭序曲 op.36
ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ版) はげ山の一夜
リムスキー=コルサコフ シェエラザード op.35


会場はアン・デア・ウィーン劇場(Theater An Der Wien)です。この劇場はモーツアルトが亡くなって10年後の1801年落成した劇場でその4年後にはベートベンのフィデリオが初演された劇場。外装は当時と異なるが、中は綺麗に修復され当時の様子が保たれているとのこと。楽友協会大ホールの座席数がおよそ1800座席(+立ち見)なのに対しアン・デア・ウィーンは1000座席程度(+立ち見)なので、このような素敵にこぢんまりとした劇場で気鋭の若手指揮者デュダメル率いるウィーン・フィルを聴くのはとても贅沢な感じでその幸運に感謝しました。

我が家はアメリカに居た頃から一家揃ってグスターボの大ファン。追っかけまではしないものの、ワシントンそしてウィーンと彼が振るコンサートには出来るだけ行っています。殆どの曲は暗譜し譜面なしというのもすごいけど、演奏の音楽性の素晴らしさは今まで聴いたことのあるどの著名な指揮者にも勝るとも劣らないところがあると思います。最近は奥深さも感じられる演奏になってきていると思います。

過去にロスアンゼルス・フィル、ベルリン・フィルそしてウィーン・フィルを彼が指揮するコンサートに行きましたが、いつも彼が振ることでオーケストラが奮い立ったような印象を受けます。ウィーンフィルは指揮者を招く際にデュダメル迷うことなく一回の会合で選んだと言うことを著名な音楽評論家の方に聞いた事がありますし、ロスアンゼルス・フィルの楽団員の方とお話する機会に恵まれた際にデュダメルはミュージシャンのミュージシャンだと聞いた事もあります。デュダメルがこのように一流の音楽家を惹きつける魅力を持っているという事を考えると、奮い立ったオーケストラと言う僕の印象もあながち間違いとは言えないのではないかと思っています。

さて、一昨日の演奏も期待通り、前半はちょっとしっくりこないところがあるかなとも思いましたが、後半のシェエラザードはすごく良い名演でした。グスターボ率いるウィーンフィルは来週から日本公演を行うようなのでまだチケットが入手できれば是非ご覧になられることをお薦めします。前にこのブログでも書きましたが彼の魅力はライブで特に発揮されると思います。


デュダメル・ウィーンフィル日本公演の情報: http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/feature/wph2014/ticket/

デュダメル公式HP:http://www.gustavodudamel.com/


2014年9月7日日曜日

Mavericks にアップグレードしたらAudirvanaから音が出なくなった!




もうそろそろいいだろうと思って、つい最近、我が家のiMacをMavericksにアップグレード。もう数年前のモデルなんだけど、動きがよりスムーズで速くなった。iTunesでBGMを流していると音が妙によく聞こえる。それではと思い、オーディオ用に使っているMacMiniもアップグレードしてみることにした。 このMiniは前に一度、マウンテン・ライオンにアップグレードしたのだけどなんか音がしっくりとしなくて気に入らなかったのでスノー・レパードに戻したということがあってそのまんま。(その一件に関してはこちら と こちらをどうぞ)もうすぐヨセミテが出るようだしいくらなんでも4世代まえのOSを使い続けるのはどうかなとちょうど考えてたところだった。

ダウンロード、インストールに2時間半ほどかかった後、ちょっとワクワクしながら音出してみる。お、これはいいかな?と思うと同時に音がとまって、「Releasing play back to iTunes 」との表示、その間約5秒。何回やっても、曲やアルバムを替えても同じ。Audiravanaは最新バージョンだし、どうしよう?と考えて「Audiravana Maveriks」とグーグルすると一番上で出てきたのがAudiravanaのサイトのFAQ。Maverick と互換性はあるがDACによってはドライバーのアップデートが必要なこともあると書いてあったので、こんどはWeissのサイトへ。とりあえず現行バージョンのFirewireのドライバーとFirmwareをダウンロードしインストール。Miniを再起動して曲をかける。5秒ほどでストップ。Audiravana やドライバーの設定も変えてもよくならない。Audirava から音が出ないんだったらiTunesだと大丈夫かと思い試すとこちらは全くダメ。

もう一度スノーレパードに戻さないのいけないのかな?でも果たしてMavericksから可能かなとの思いが胸をよぎリ憂鬱な気持ち。でも念のためにと思い、Audiravanaをアンインストールして、アプリをダウンロードしてインストール。Miniを再起動し音楽をかける、3秒、4秒、5秒とたっても音が消えない!よかった。でも喜ぶのは早いとおもい,Pieter Wispelweyのバッハ無伴奏「チェロ組曲」のアルバムをかけてみた。止まることも途切れることも無く通してアルバムを聴けた。音も良くなったし、本当によかった。思い悩むことなく床に就くことができた。やれやれ。

コンピューターの世界は不思議なもんです。何でこうなったか判らないけど、トライ・アンド・エラーの結果、直ったからよしとしましょう。


我が家のPCオーディオ環境はこちら

今のところ一番気に入っているバッハ無伴奏「チェロ組曲」のCD: ピーター・ウィスペルウェイのバッハ無伴奏チェロ組曲





2014年9月3日水曜日

300Bシングル・パワー・アンプのヒーター電源を出川式電源化


夏に入る前の話なのですが、パワーアンプのヒーター電源を出川式電源に取り替えました。
アンプはAudio Note KitsのKit1という300Bシングルのパワーアンプバージョンです(詳細はこちら)。 もともとはインテグレーテッド・アンプでもう8年以上使っていますが、プリアンプ導入時にパワー・アンプ・バージョンに改造。2年ほど前にB電源に平滑コンデンサーを追加したのと今年に入ってカップリングコンデンサーを取り替えた(こちら と こちら を参照)以外はそんなにいじっていませんでした。直熱管はヒーター電源の音質に与える影響が大きいと最近どっかで聞いて、なんとなく(文系ですので...)メイクセンスするな~と思い、最近プリアンプの真空管ヒーター電源に出川式電源モジュールを導入してとても良い結果がでたので、懐は痛みましたが奮発してパーツを購入しました。


Kit1は文字通りキットなので、既製品のアンプをいじるよりは楽だと思うのですが...それでも新しいパーツを付け加えるのには工夫が必要で、それを考えるのに最も時間を要したかもしれません。今回はフルに出川電源化するためにLCMとCPMも取り付けましたし、Kit 1のピーター電源は整流回路が個々の出力管にそれぞれあるので(と言っても合計2個ですが)手間も部品代も余計にかかりました。


CPMの取り付けは負荷に近いほうがより効果があるとプラクトサウンドシステムさんに伺ったので出力管のソケットにじかに取り付け。超電解接続した手持ちのBlack Gate コンデンサも追加。さて肝心な音の方ですか、プリアンプに出川電源パーツを導入して時のような驚くほど大きな変化は無かったものの (これはプリアンプのほうがパワーアンプよりより音を左右すると言うことなのかもしれませんが...)、以下のような音質の向上がはっきりと判りました:
  • 音がさらに自然な感じになった。
  • 情報量が上がり鮮度も高くなったが温かみも増した印象。今まで一部のレコーディングでちょっと気になる煩さがあったが無くなった。
  • 自然な膨らみをあまり失うことなく低音がよりよくコントロールされている。
  • 小さな音でもバランスがとれ充分な情報量でボリュームをかなり上げても音が破綻しない。
今度は、プリアンプの真空管ヒーター電源回路にCPMとLCMを追加しようと思っています。



BlackGateの超伝導接続に関して:http://sharksystems.narod.ru/blackgate/bg6.htm


A&R Lab (出川式電源部品製造発売元): http://www7b.biglobe.ne.jp/~degawa/index.htm

プラクトサウンドシステム HP: http://www.practsoundsystem.com/  (出張チューニングサービスを始められたとのことです。)



2014年8月30日土曜日

Shane Ó Fearghail コンサート



8月28日木曜日の夜は、アイルランド人の友人に誘われたアイルランドのシンガー・ソングライター Shane Ó Fearghai (シェーン・オフィアガイ)のコンサートに行ってきました。場所はCafé Tachles。ShaneはCaruso(カルーソ)というバンドのリーダーでもあるそうです。Shane 自身が歌唱力のあるエンタテイナーで歌も良かったのでとても楽しめました。

彼の歌を使って、Jackassのクリップを編集したYouTubeビデオがこれ:




ちなみにJackassはMTVで一時期放送されていた番組でその後映画にもなりました。ふつーだと思いつきか漫画でしかあり得ないようなくだらなく危ないことを実際に大の大人が正に命懸けでやっていた番組です。

Shane Ó Fearghai/CarusoのHP:http://caruso.ie/

Jackassに関して: ウィキペディア



2014年8月28日木曜日

オランダ -デン・ハーグ、マウリッツハウス王立美術館、クレラー・ミュラー美術館


デン・ハーグ
オランダへの旅行では、長女の一人暮らしのセットアップを手伝う傍ら(大学には寮がありませんので...)、家族でデン・ハーグに3泊、そしてクレラー・ミュラー美術館 (Kröller Müller Museum)に行って来ました。デン・ハーグでは友人と会うのが主な目的でしたが、もう一つの目的はこの夏に新装再開舘したマウリッツハウス王立美術館(オランダ語: Koninklijk Kabinet van Schilderijen Mauritshuis、英語: The Royal Picture Gallery Mauritshuis)に行くことでした。この美術館は小規模ながらヨハネス・フェルメールの真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)』と『デルフトの眺望』やレンブラントの『テュルプ博士の解剖学講義』などの著名な絵画を収蔵していることで知られる美術館です。レンブラントとブルーゲルの合作なる絵も展示されており、そのような絵を見たのは初めてでしたが説明によるの彼らの時代はこの様な分業もよく行われていたとのことでまた一つ新たな知識を得ることが出来ました。
マウリッツハウス王立美術館

クレラー・ミュラー美術館へは、娘の大学があるアインドホーヴェンから日帰り。ここはデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の森の中にある美術館で彫刻の屋外展示と世界第二のヴィンセント・ヴァン・ゴッホの絵画のコレクションで有名な美術館です(ちなみに第一はアムステルダムのゴッホ美術館)。ここには19年前に来たことがあり、そのとき長女は妻のお腹の中で、ちょうどその子が巣立つ際にまた訪れたこということは不思議な偶然だと思いました。

クレラー・ミュラー美術館 森の中の彫刻

クレラー・ミュラー美術館 ゴッホの作品

クレラー・ミュラー美術館では、同館所蔵のゴッホの名作の多くが貸し出し中で見れなかったのが残念でした。

マウリッツハウス王立美術館HP: http://www.mauritshuis.nl/

クレラー・ミュラー美術館HP: http://www.kmm.nl/




2014年8月25日月曜日

Design Academy Eindhoven(デザイン・アカデミー・アインドホーヴェン)



大学に進学する長女を送りに家族旅行を兼ねてオランダに1週間ほど行ってきました。娘は9月からアインドホーヴェンにあるDesign Academy Eindhoven (デザイン・アカデミー・アインドホーヴェン)の一年生としてデザインを学びます。アインドホーヴェンはあのフィリップス創業の地であり、いまでも本社があります。そこのあるDesign Academy Eindhovenは、インダストリアル・デザインの分野ではそれなりに名が知られている大学のようです。 

Design Academy Eindhoven HP: http://www.designacademy.nl/





2014年8月18日月曜日

『100歳の華麗なる冒険』





最近観た映画でとても面白かったもの。スウェーデンの作家ヨナス ・ヨナソンの大ベストセラー小説「窓から逃げた100歳老人」を映画化、11月に日本でも公開されるそうなので是非ご覧あれ。傑作です!

オフィシャルサイト:http://www.100sai-movie.jp/



2014年8月13日水曜日

AET VFE-4005S



帰省した際に買ってきた僕の為のお土産。すごく効くとの噂を聞いて使ってみたかった物です。オーディオ用アクセサリーとしてはリーズナブルな価格。3セット買ったので最も有効らしいというDAC、PC(MacMini)、 外付けHDDの下にそれぞれ置いてみました。 

おー、噂は大袈裟ではありません。かなりはっきりとした音の変化。ベールがはがれて透明感、見通しがよくなった感じです。個人的な経験ですが、いままでソース機器のインシュレーターでこんなにはっきりと音が変わったことはありません。音はおおむね好みの方向に変わりましたが取り付けてすぐは打楽器の音がちょっと不自然に聴こえました。それまで使っていたソルボセインのインシュレーターを戻して比べると、ソルボセインを付けた時の音は靄がかかってちょっと濁ったように聴こえます。VEF-4005Sはエージングで音が変わるらしいと読んだのでちょっと様子を見ることにしました。

数時間、音楽をかけっぱなにして再度聴いてみると当初の不自然さは殆ど感じなくなっていました。もう後戻りはできません。買ってきて良かったです!機器との相性と言うこともありますが、高くないものなのでだまされたと思って試す価値はあります!

我が家のシステムでは一番効き目があったのが DAC(Weiss DAC2)、PC (MacMini)、そして外付けHDDの順でした。

ちなみに打楽器(ドラムス)レコーディングのレファレンス音源の一つにしているのが、The Roy Haynes Trio featuring Danilo Perez & John Patitucci というアルバム。音も演奏も抜群です。

AETのサイトのVEF インシュレーターのページ: http://www.audiotech.jp/audio/accessory/vfe-4005.html



上述のCD、アマゾンではプレミアムがついているようですが、タワーレコードではまだ普通のねだんでかえるようです:http://tower.jp/item/92537/Roy-Haynes-Trio-Featuring-Danilo-Perez-And-John-Patitucci,-The