去る日曜日は、妻と共に 「Piano & Sax – Junge Virtuosen(若きヴィルトゥオーソ)」と題されたコンサートに行ってきました。会場はウィーンから車で南東に40分ほどのGöttlesbrunnという村のPfarrkirche。オーストリア東部、ウィーンを囲むニーダーエスターライヒ州の「Haydn Region」コンサートの一環。ハイドンが生まれたローラウ村はこの州にあります。
若きヴィルトゥオーソたちは、Aurem Saxophon Quartett と ピアニストのMartin Ivanov。プログラムは、ハイドン、ベートーベン、グリーク、ショパン、ガーシュインなど。
ウィーンの随一の目抜き通り、ケルントナー通りの路上で行っていたカルテットの演奏にいたく感動し、声をかけたのがきかっけでセミ・プロで写真を撮っている妻が依頼を受け、僕も一緒に行ってきました。リハーサル風景とグループ・ポートレートの撮影です。最近、ウィーンでは、コロナ禍でコンサートが予定されていたキャンセルになり、路上で演奏しているプロ駆け出しの音楽家たちをよく見かけます。
サクソフォン・カルテットが奏でるクラシック音楽ってどうなんだろうと思いながら興味津々で行きましたが演奏・音色ともに素晴らしかった! 見事なアンサンブルに引きずり込まれそれぞれの曲の真髄に触れられたように感じさせるものでした。ロックダウン中に録画された下のストリーミングコンサートの動画を観ていただけるとわかるかと思います。
彼ら同様に素晴らしかったのはピアニストのMartin Ivanov。ダイナミックで繊細、奇を衒うことなく、作曲家のスタイル・曲想を大切にしながら、彼の個性を感じさせる演奏で今後注目するに値するピアニストだと思いました。
コロナ禍のソーシャル・ディスタンシングで疎らながら全席売り切れ会場で観客を得た若きヴィルトゥオーソたちは活き活きと素晴らしい音楽を聴かせてくれました。
Göttlesbrunn Pfarrkirche
妻と若手音楽家のコンサートは、著名演奏家のに勝るとも劣らなくて良いねと話しながら帰途につきました。何度も書いていますが、若い音楽家の演奏はピュアで一途、心が洗われるような気がします。
Aurem Saxophon QuartetのHP: https://www.aureumsaxophonquartett.com/en/
Martin Ivanov のHP: https://www.ivanov-martin.com/
妻のフォトグラフィーHP:https://www.yukohigaphotography.com/