2019年8月29日木曜日

最近良く聴いているレコード:ELO 「Time」(ハイレゾ盤)



先週末から、ウィーンは連日30度を越える暑さ。例年この時期は涼しくなってくる季節なのですがね。夏も終わりに近づき、仕事も忙しくなってきたので更新が滞ってしまいました。

懐かしいELOのこのアルバム、Qobuzでハイレゾ盤(24/96)が出ていたのを最近見つけたで、試しに聴いてみたら思いのほか音が良かったのでこのところよくかけています。

高校生の頃に「Out of The Blue」を聴いてELOのファンになり、暫くリアルタイムでフォローしていましたが、83年の「Secret Message」と 86年の「Balance of Power」にはとてもがっかりさせられた思い出があります。ELOというと、きらきらするシンセの装飾音がめだちkitschyなところが好きでした。

SFテーマのいわゆるコンセプトアルバムである「Time」は、「Out of The Blue」と並び僕が最も好きなELOのアルバムです。個人的には、ELOの音楽はこの「Time」がピークであると思っています。贔屓目かもしれませんが、今聴いても新鮮さを失っていません。

デジタルの時代になって、なぜかELOのCDは音が悪く、LPもプレスによって当たりはずれがより大きく、我が家のオーディオがよくなるにつれて、かけるたびにがっかりすることが多かったのですが、このハイレゾファイルは、僕の昔の思い出の中の音質を超えたかという印象です。






2019年8月13日火曜日

Verona 2019 Arena Opera Festival / ヴェローナ野外オペラ音楽祭 2019


我々の友人でイタリア人のヴァイオリニストの方が、今シーズン、助っ人でヴェローナ野外オペラ音楽祭のオーケストラに参加しており、お誘いを受けたので、8月8日〜11日の間、妻と二人でヴェローナに行ってきた。



7日の夜、夜行寝台列車でウィーンを出発、翌朝6時半にヴェローナに到着。駅を出ると既にアイーダ。

ホテルまでは徒歩20分程度とのことだったので、歩く。チェックインし、荷物を預けて、部屋が空くまで、街を散策。




ホテルからほど近い、野外オペラの会場 「アレーナ」周りの広場には、舞台装置があちこちに…


リハーサルが2時に終わった友人と一緒にとった遅めの昼食後は、ぶらぶらと街を散策。


9日の夜はアイーダ観劇だったので、朝は早めに起きてしっかりと朝食をとった後、妻のお買い物に同行。セールの期間の最後だったので軒並み半額セールで妻は大収穫。僕は残念ながらレコード屋さんに巡り会えず…。リハーサルを終えたバイオリニストの友人と遅めの昼食ののち、夜に備えてお昼寝。



夕食代わりにエノテカで軽く飲んでつまんだ後、アレーナへ。今でも一万六千人の観客を収容できるという二千年以上前にできた闘技場を生かした舞台と演出のアイーダはまさにスペクタクル。歌と演奏は生(PA無し)。オーケストラは大編成、ソリストたちはオケに負けずに会場に歌を響かせられる声量。アレーナならではのスタンドの中頃の席でも(上の写真を’ご参照)十分な音量。演奏・歌唱ともにすばらくとても満足。終了後、友人を労わりホテルに戻ったら午前一時すぎ。


さすがに翌朝は起きるのが辛かったのだが、それでも8時半頃には起きて朝食。1日中ぶらぶらと観光。小さな街なので徒歩で見所はほとんど回れるのだが、連日気温が36度を超える猛暑でクタクタ。ヴェローナは美しい場所で、今まで行ったイタリアの他の街と比べると、とても綺麗で整然としているように感じた。

シニョーリ広場のダンテ像。彼はフィレンツェ追放の後、一時期ヴェローナに滞在していた








11日(日曜日)は、チャックアウトの日。友人に昼食をご馳走になった後、電車に1時間ほど揺られて、ボローニャに。駅からバスで空港まで行ったらなんと手荷物処理のシステム不具合とかで、人がごった返し、長蛇の列。余裕を持って行ったので、無事に飛行機には乗れたのだが、離陸待ちで遅れ、ウィーンの我が家に着いたのは夜の10時半過ぎ。幸い12日(月曜日)は回教の犠牲祭(イード・アル=アドハー)で職場はお休み。職場である国際機関の休日は年間10日あるのだが、それらを世界の主な祝日にどう割り当てるかは、いつも議論の対象となる。

今回の旅行の目的のオペラ以上にイタリアは何と言っても食が楽しみ。レストランに行くとついつい写真を撮ることより食べることに気が向くのでブログ用の写真がないのだけど、ヴェローナも美味しかった。暑かったので、アイス(シャーベットとシチリア発祥の氷菓子「グラニータ」)にはお世話になった。




楽しい長めの週末。誘ってくれた友人に感謝。彼女がいなかったらおそらくヴェローナにも野外オペラ音楽祭にも行くことは無かったのではないかと思っている。

ヴェローナ野外オペラ音楽祭の公式サイト: https://www.arena.it/




2019年8月5日月曜日

フォノイコ キット 作成中



今週のウィーンは、30度前後と暑さが戻るようです。

さて、9年近く前、アメリカを離れる際に買ってきて、まだ作っていなかったフォノイコ・キットを少しづつ作り始めました。もちろん、自分なりに色々と手を加えながらです。なぜ、今まで手をつけていなかったかというと、我が家のアナログ再生環境の問題を解決出来ずにいたからです。

家のアナログ再生はなぜか、音が全体的に左に偏る傾向があって、ウィーンに来てから、悩んであれこれ試していたのですが、それがやっと解決。 とても単純なことで、フォノイコの入力段の真空管のヒーター電源の配線を一対の組から左右に送っていたのを、左右個別、合計二組に変えただけ。ちゃんとキットの組み立て要領を元に配線していたので今まで疑問すら持たず、アームが悪いと思っていました。しかし、最近他のフォノイコを試す機会があって(こちら)、フォノイコのほうが疑わしくなり、開けて、ばらしていろいろと考え、調べた結果、疑わしきはヒーター電源の配線しか思い当たらず、こんなことで変わるか?と思いつつも変えてみたら大当たりでした。まあ、色々と調べると当然のようなことなので、自らの及ばないとろでもありますが、そんなこと最初から組み立て要領に入れといてくれと、いまさらながら文句の一つも言いたい気もします。

で、これがなぜ、8年以上眠らせていたフォノイコ・キットを作り始めさせるきっかけとなったかというと、2ヶ月ほど前に現役フォノイコの真空管を変えたこと(こちら)とも相成って、我が家のアナログ再生が俄然よくなって、欲がでてきた為。寝かせていたといえ、少しずつプレミア・パーツを集めていたのでちょっとワクワクです。オーディオ・マニアの性ですね。

再生環境が良くなったのでここ2ヶ月ほどの間、アナログ盤に散財してしまいました~。

ま、あせらず、ゆっくりとやっていますので夏の終わりごろにはできあがるかな?