もう数週間前になりますが、パワーアンプのカップリングコンデンサー(前段部分)を2個VH-Audio V-Cap CuTF (銅箔 テフロン)に交換。音もだいぶ落ち着いてきました。これらはPartsConnexion の中古品セールで購入。市価の半額以下。オーディオ用コンデンサとしては値段の高さで5本指に入るかと思われるものなので、その割引額の大きさに引かれて、しかも必要な容量ものがペアであったので、ふらふらと在庫確認のメールを出したらところ、早速、『ありますよ~前回購入時に使用したカードでいいですか?』との返事。ついつい、衝動買いしてしまった...。いくら中古でもこのコンデンサをこの値段で買える事はまず無い!(言い訳です)
肝心の音ですが、前に2度使った事のある部品なので予想していた傾向での変化。しかし、思っていたよりも変化の度合いは少ない感じです。情報量がより増えて、聴感上の高音域の伸びが感じられ、エコーやいわゆるホールの響きが極端ではありませんがよりはっきり聞こえるようになりました。レコーディングによる音の違いがよりはっきりと聞き分けられるようになりました。それでいて煩い感じはまったくありません。気になる点は、若干低域が締まった感じになったこと。音が軽くなったというわけでもなく、細くなったというわけでもないのですが、僕の好みとしては、もう少し低音がふくよかで重心が低くなった方が総合的な音の豊かさ感じられて良いのにな~と思います。これはジャズのウッドベースやフルオーケストラのレコーディングで特に感じました。前回、プリアンプでAudio Note UKの銀箔・マイラー・コンデンサからV-Cap CuTFに変えたときは、より重心が低くなり満足できたのでこれはコンデンサの固有の傾向というより相対的なものなのかもしれません。いずれにせよ、好みの問題なので、締まった低音のほうが良いという人も多くいたとしても不思議ではありません。
全体的には良い方向で音が変わったので今まで使っていたClarity Cap MRに戻すつもりはありませんが、中古で安く買えたとはいえ対コスト効果は低かったかもしれません。まあ、前からV-Cap CuTF をパワーアンプのカップリングコンデンサーに使ってみたかったのでその欲求が満たされたのは良かったです。 負け惜しみではありませんよ! (笑)
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VH-Audio V-Cap CuTF (銅箔 テフロン コンデンサ)
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プリアンプ用カップリング・コンデンサー3種比較
http://isakusphere.blogspot.co.at/2013/03/blog-post_17.html
ムンドルフ・銀箔・オイル・フィルム・コンデンサ:
http://isakusphere.blogspot.co.at/2014/01/mundorf-supreme-silver-in-oil-capacitor.html
ClarityCap MR :
http://isakusphere.blogspot.co.at/2014/04/claritycapmr.html