2014年5月30日金曜日

ウェス・アンダーソン監督「グランド・ブタペスト・ホテル」(映画)/Wes Anderson's Grand Budapest Hotel





火曜日の夜の嵐の後、ウィーンは急に冷え込み、最高気温15度前後で雨の肌寒い日々です。

こちらではもう2ヶ月ほど前に公開されたのですが、家族で揃って見に行こうと決めてあったのですがなかなかスケジュールが会わず、やっと4人でみてきました。 面白かった。前作の「ムーン・ライズ・キングダム」よりよかったかも。個人的にはとてもお薦めの秀作ですがウェス・アンダーソン監督の映画は彼独特のとぼけた様なゆるーいユーモアが前面に出るので好みは分かれるかもしれません。我が家は揃って彼の映画のファンですので文句なしに楽しめました!

日本では6月6日から全国ロードショーとのこと:http://www.foxmovies.jp/gbh/



2014年5月27日火曜日

テレンス・ブランチャード コンサート ・ Terence Blanchard in Concert



ウィーンは相変わらず夏のような暑い日々が続いています。

一昨日の日曜日(5月25日)の夜は娘達二入とテレンス・ブランチャード のコンサートに行って来ました。場所は、Porgy and Bessというウィーン旧市街の真ん中にあるジャズ・クラブ。メンバーは以下の通り:

Brice Winston・ブライス・ウィンストン  (sax) 、Fabian Almazan ファビアン・アルマザン(p,key)、Joshua Crumbly・ジョシュア・クランブリー(b)、Kendrick Scott・ケンドリック・スコット(ds)。

殆どオリジナルのセット。冴え渡るテレンスのトランペットを新進気鋭のジャズマン達が創造力溢れすプレイで支えた演奏はすごいもので、とても感動しました。とくにピアノのアルマザンとドラムスのスコットはこれから注目していきたいと思います。

僕はどっちかと言うと古いジャズをよく聴くほうなのですがもっとこのような新しい人たちも聴いていきたいと思わされた素晴らしいコンサートでした。

アンコールはチェロキーでした!

テレンス・ブランチャードHP:  http://www.terenceblanchard.com/

Porgy and Bess HP: http://www.porgy.at/

2014年5月24日土曜日

出川式電源モジュールを取り付けました



今週のウィーンは気温が上がり夏の気候です。昨日は何と最高気温が29度。家では一家揃ってTシャツとステテコです。


4週間ほど前のことですがプリアンプの真空管ヒータ用電源に出川式電源モジュールを取り付けました。出川氏のCPMやLCMは使ったことがありましたが、電源モジュール(整流回路)は価格が高めなので今まで躊躇していました。

このプリアンプのヒーター電源整流回路はもともとごく普通のブリッジダイオードだったものを、CREE社のシリコン・カーバイト・ショットキー・バリア・ダイオード(SiC SBDで組んだものに替えて使っていたし、ヒーター用の電源で音がそんなに左右されるものだとは知らなかったので余り大きな期待はしていませんでした。そのような訳で出川式電源モジュールに替えたことによる音の変化には本当に驚かされました。もちろん、僕好みの方向に変わりました。

我が家のシステムの変化の印象をまとめると、

  • アコースティック楽器やボーカルの実体感が増した。特に低域でこれが顕著でたとえばダブルベースの胴鳴り、ピアノの低音、チェロの厚みなどが本物らしくなりました。
  • 音離れがよくなって音場感が向上。
  • 情報量も上がりましたが、語弊を恐れずに云うならばHiFi的というより音楽的に上がったという感じでしょうか。とくに小さな音量でも十分な情報量(エコー感、ホール・トーン)が聞こえるようになったと思います。
  • 一寸気になるのが、特にジャズで金管が若干煩いように聞こえるレコーディングが多くなったということ。まったくそうでないCDもあるのでこれは、電源モジュールの直接的な影響かそれとも結果的に他の部分の粗がよりはっきりと聞こえるようになったのかよくわかりません。でも、何か良くなると気になるところも出てくるというオーディオ・ファイルにとっては典型的な悩みのひとつだとは言えます。これから少しずつ詰めていこうと思っています。
あまりの向上に気をよくして、パワー・アンプのヒーター電源回路も出川式に替えようと、Pract Sound System さんからさらに部品を取り寄せました。近々取り付けて結果を報告しますので乞うご期待!

CPMとLCMを取り付けた際の本ブログのエントリはこちら: http://isakusphere.blogspot.co.at/2013/05/cpmlcm-black-gate.html

A&R Lab (出川式電源部品製造発売元): http://www7b.biglobe.ne.jp/~degawa/index.htm

プラクトサウンドシステム HP: http://www.practsoundsystem.com/  (出張チューニングサービスを始められたとのことです。)

2014年5月21日水曜日

クロスターノイブルグ修道院のミサ


Olympus OM-D E-M5 M. Zuiko 9-18mm

月曜日からウィーンは急に暖かくなり、今日は最高気温26度と初夏のような天気です。

知り合いのバイオリニストの方から、「...クロスターノイブルグ修道院のミサで演奏を頼まれたから...」とお誘いを頂き、妻と二人で行って来ました。さる日曜日(5月18日) の朝のことです。今年創立900周年を迎えるこの修道院はお城のような威厳のある壮大な建物でウィーンのから車で15分ほどの北にいったドナウ川沿いの小高い丘の上にあります。ここは素晴らしいワイナリーでも知られており、ヨーロッパでも最も古いと言われるワイン醸造学校を起こしたところでもあります。

上の写真の教会堂の中でミサは行われました。演奏されたのはToni Stricker作曲のPannonische Messe。 Strickerは、1930年生まれのオーストリアのバイオリニスト・作曲家でジャンルにこだわらないどちらかというとエンタテーメンター的な人気の音楽家。古典的なミサ曲に現代的なバイオリンソロを交えた面白い作品でした。合唱団・音楽家の席は階上にあることもあってか、響き渡るオルガン、コーラスの歌声、バイオリンの音色はまさに天から降り注ぐ調べと言う感じでした。

クロスターノイブルグ修道院のワイナリーに関してはこちらのエントリーをご覧ください:http://isakusphere.blogspot.co.at/2013/09/blog-post_9.html





2014年5月17日土曜日

ギル・シャーハム コンサート/Gil Shaham Concert




ウィーンは最高気温が10度前後で雨の肌寒い日々が続いています。

5月13日火曜日はギル・シャーハムのコンサートに行ってきました。伴奏は江口玲氏。会場は楽友協会。最近はバイオリンよりドラムスに夢中の次女もギルのCDをよく家でかけていたこともあってか行きたいといったので妻と3人で行って来ました。長女は卒業試験の勉強でお留守番。プログラムは:

Program:
Franz Schubert:Sonate für Violine und Klavier a-Moll, D 385
Sergej Prokofjew:Fünf Melodien für Violine und Klavier, op. 35a
Avner Dorman:Sonate für Violine und Klavier Nr. 3
Ludwig van Beethoven:Sonate für Klavier und Violine A-Dur, op. 47, „Kreutzer Sonate“

ギル・シャーハムは好きなバイオリニストの一人でよく聴くCDもあるのですが、ライブで聴くのは初めて。期待通りの素晴らしい演奏でした!久しぶりのコンサートだったこともあって、やはりクラシック(ジャズもですけど)生で聴くのが一番と言うことを再認識しました。


ギル・シャーハムHP: http://www.gilshaham.com/

うちでよくかけるギルのCD:
左端のビバルディの四季(オルフェウス室内管弦楽団・Orpheus Chamber Orchestra)を聴いたのが彼に注目するきっかけとなりました。オーソドックスながら素晴らしい演奏で「四季」の定番となっても不思議ではない逸品です。真ん中の3枚(シューベルト、パガニーニ、ドヴォルザーク)をセットにしてお買い得価格にしたパッケージが右端です。この3枚はうちでもヘビーローテーションのCDでお薦めです!


2014年5月10日土曜日

スコットとリバース Homley Girl

ウィーザー (Weezer) ファンの長女が面白いよと教えてくれた「Homely Girl」:


日本ではもう去年の話題のようですが、我が家では新しいものなので、ポリティカリー・コレクトではないね~と言いながらも家族でわいわいと見て楽しみました。

僕が、これどっかで聞いたような歌だね~、あっ「忍たま」だ!といったら早速娘たちが見つけてきて、



感じは似てるね~、リバースの奥さんは日本人だから子供と見ていたのかな~と話していたら、次女がこれを見つけてかけた。



おばあちゃんはスマップが好きだって言ってたからずっとファンだと思っていたら、この前会ったときはもうキムタクはいいっていていたよ~アハハハ...と話は盛り上がって...うーん、この歌もなんとなく感じが似ている。きっとJ-POPにはあるフォーミュラ(型・形式)があって、スコットとリバース(とくにスコット・マーフィー)は外人ながらそれを見つけて自分たちのものにしたからすごいミュージシャンだ。と、いうことが娘たちのオチでした。

スコットとリバースそれぞれの本業のCDもこちら:



2014年5月7日水曜日

今が旬のアスパラガス



オーストリアでは4月後半から5月前半にかけて旬の白アスパラガスを食べる習慣があります。うウィーンも人々は『...アスバラガスが出てきたから食べなきゃ...』と、この時期になると食べないと気が済まないと云うもののようです。ゆでた白アスパラガスにゆでた新じゃがを添えてオランデーズソースソースをかけただけのシンプルなものですが、旬のアスパラガスとジャガイモの美味しさが満喫するにはぴったしのもの。

ウィーンではスーパー、市場などいたるところにアスパラガスが並びますが、こだわるなら車で20~30分ほどいった周辺地区にある農家から買い求めるのが一番。その日の朝に収穫したアスパラガスだけでなく泥がついた掘りたての新じゃが、摘みたてのイチゴ、搾りたての牛乳、手作りのヨーグルト、チーズ、ハムなども入手できます。 

我が家もこの時期になるとここにアスパラガスを買いに出かけます:http://www.spargel-harbich.at/willkommen

2014年5月3日土曜日

ピアソラ:タンゴの歴史、6つのタンゴ練習曲、タンゴ組曲第3番 他 セシル・ダルー(フルート) / Piazzola : Hitoire du Tango/History of Tango (Cecile Daroux, Flute)


 

もう何年か前のことですが、学生時代に音大でフルートをやっていた親戚を訪ねた際に彼女の居間の譜面台にあったのがピアソラの『タンゴの歴史』(History of Tango)。 まだ練習中ということで演奏はしてくれませんでしたが代わりにこのCDを貸してくれました。僕も気にったのでアマゾンで購入。静かな内なる情熱とでもいうのでしょうか、心の深みに届くような感動です。

ちなみにハルモニア・ムンディ・フランスの「Les Nouveaux Interpretes」〔新解釈シリーズとでもいうのでしょうか)は廉価版ながら新人による意欲的な名演奏ぞろい。僕は、このシリーズで下のCeline Frischのバッハ聴いて彼女の大ファンになりました。