2019年4月23日火曜日

Südsteiermark (ズュートシュタイヤーマルク)地方での週末

宿の部屋からの眺め

イースターの週末は、金・月と職場の休日でしたので、妻と二人オーストリア南部のSteiermark(シュタイヤーマルク)州のSüdsteiermark (ズュートシュタイヤーマルク)地方に行ってきました。ここは、白ワイン、とくにソーヴィニヨン・ブランの産地として有名な場所です。

車で2時間半程度の距離で、オフ・シーズンだと宿も安いので、この春3度目のズュートシュタイヤーマルクでしたが、その前にこの地方を訪れたのはなんと、6年前(こちら)でした。


近くの村(Gamlitz)にあったイースターの飾りつけ


今回は、Maitzというワイナリーを6年ぶりに訪ねて、美味しい食事とテイスティング。 いろいろとワインも仕入れてきました。

新緑がきれい

帰途の途中に、グリューナー・ゼー(Green Lake / Grüner See)に立ち寄りました。ここは、春から夏にかけて雪解け水がたまって緑色に見える湖ができるという場所で、オーストリアの人にとっては有名な観光地でもあります。

Grüner See

Grüner See 近くにあるKreuzteich湖

Kreuzteich湖

ひさしぶりにのんびりできた数日間でした。


2019年4月15日月曜日

コンサート鑑賞:エリザベート・レオンスカヤ ピアノ リサイタル と ネルソンズ指揮ウィーン交響管弦楽団 コンサート




ウィーンは20度近い日々が続いたかと思ったら、9度の例年並みの肌寒い日々に逆戻り。今週は、また暖かくなるようです。

さて、もう1週間以上前のことなのですが、春休みで次女が帰省してきたこともあり、先々週末は親子三人で、エリザベート・レオンスカヤ(Elisabeth Leonskaja) の ピアノ リサイタル と ネルソンズ指揮ウィーン交響管弦楽団のコンサートに行ってきました。

4月5日 金曜日の夜はエリザベート・レオンスカヤのソロリサイタル。会場はコンツエルトハウスのモーツアルトザール。プログラムは以下のとおり:

Wolfgang Amadeus Mozart : Sonate D-Dur K 205b (1775) , Sonate F-Dur K 300k (1781–1783)

Alban Berg: Sonate op. 1 für Klavier (1907–1908)

Wolfgang Amadeus Mozart: Sonate B-Dur K 315c (1783–1784)

アンコールはモーツアルトのSonate C-Dur K 545 »Sonata facile« 第二楽章 Andante (1788)。

ウィーンの新旧の作曲家の曲を演奏するという企画シリーズのリサイタル。体調が優れないのか、いかめしい仏頂面でステージに上がってきたレオンスカヤをみて、心配になったのですが、演奏はすばらしいものでした。モーツアルトとアルバン・ベルグというまったく異なるスタイル・時代の作曲家を演奏することで、演奏家の個性がよりはっきりとわかったような気になれたプログラムでした。



で、翌日の4月6日 土曜日は15時半からアンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)指揮ウィーン交響管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)のコンサート。会場は楽友協会大ホール。プログラムはベートーベンで以下の曲を演奏:

Symphonie Nr. 1 C-Dur, op. 21

Konzert für Klavier, Violine Violoncello und Orchester C-Dur, op 56 „Tripelkonzert“

Symphonie Nr. 2 D-Dur, op 36

ソリストは以下のとおり: Rudolf Buchbinder (piano),  Albena Danailova  (violin, ウィーン・フィル コンサートマスター),  Tamás Varga (cello ウィーンフィル首席チェリスト)

久しぶりに行く楽友協会でウィーン・フィルのコンサート。出だしの交響曲第一番は演奏も良く、サウンドもすばらしくて、聴いていて感慨に浸りましたが、次のトリプル・コンチェルトはちょっといまいち。一曲目はにこやかな表情で聴いていた次女はこの曲では一転して厳しい表情。この曲は、ソリスト3人のアンサンブルも良くないといけないし、オーケストラとの息もあっていないといけないので、ライブでは難しいのかもしれません。後半の交響曲第二番は一曲目ほどは感激しませんでした。

翌日の日曜日の午前中も同じプログラムでコンサートがあったのですが、それに言ったプロのバイオリニストの友人からもかなり厳しい感想を聞かされました。残念。


2019年4月6日土曜日

クシシュトフ・ペンデレツキ(Krzysztof Penderecki) コンサート





先週の金曜日(3月29日)は、お招きをいただいてポーランドの著名作曲家クシシュトフ・ペンデレツキ氏の作品を ウィーン私立音楽芸術大学の学生さんたちが演奏するというコンサートに妻と行ってきました。ペンデレツキ氏が85歳になった記念の作曲家自ら学生たちで構成されたアンサンブルをリハーサル・指導をして演奏会を行うというイベント。会場は楽友協会 Gläserner Saal / Magna Auditorium。プログラムは以下のとおり:


Streichquartett Nr. 2

Quartett für Klarinette und Streichtrio

Streichquartett Nr. 1

Sextett für Klarinette, Horn, Violine, Viola, Violoncello und Klavier

演奏された学生さん方は:

一曲目
Ririko Noborisaka (Violine), Ayaka Yoshikawa(Violine), Josef Hundsbichler (Viola),
Aoi Udagawa (Violoncello)

二曲目
Maximilian Weißenbach (Klarinette), Ieva Pranskute (Violine), Magdalena Bernhard (Viola),
Urh Mrak (Violoncello)

三曲目
Yukari Ohno (Violine),  Yan Lok Hoi (Violine), Flora Geißelbrecht (Viola), Fiorentina Harasko
(Violoncello)

四曲目
Yukari Ohno (Violine), Chia-Chun Hsiao (Viola) ,  Maike Clemens (Violoncello) Daniel Tena Cortell (Klarinette), Felix Schwendinger (Horn), Uliana Cheklina (Klavier)

このコンサートにお招きいただくまでクシシュトフ・ペンデレツキのことは知りませんでした。ポーランド楽派の主要作曲家の1人であるとのこと。

この日に演奏された曲は、僕のような素人からするといかにも現代曲という感じの曲でした。とくに弦楽器の弦を弓でたたくという奏法が多かったのは面白かったです。ペンデレツキは楽譜にとらわれず感性で演奏するようにという指導たっだという学生の話は、興味深かったです。 私たちの視野が広がったコンサートにお招きいただき感謝しています。