2017年11月26日日曜日

The Corea/Gadd Band コンサート 




さる、木曜日(11月23日)は、The Corea/Gadd Bandのコンサートに行ってきました。会場はウィーン・コンツエルトハウス 大ホール。妻は都合が悪くて僕一人、メンバーは以下の通りです:

Chick Corea, Piano/ Keyboards;  Steve Wilson, Sax/Flute; Lionel Loueke, Guitar;  Carlitos Del Puerto, Bass; Luisito Quintero, Percussion; Steve Gadd, Drums

セットリストは以下の通り:
Night streets , Serenety, Chick's chums, Quartet Nr. 1, Return to forever, Spain と最新アルバム 「Chinese Butterfly」の収録曲に、 過去にガッドと活動していた頃の名曲 を織り交ぜたプログラムでした。僕は、往年の名曲がよかったかな。

ジャズの大御所の貫禄たっぷりの演奏。若手のサポートメンバーはみんな凄腕の実力派揃いでさすがでした。

観客と一緒にセルフィー

2017年11月18日土曜日

Furutech FI-11 ・FI-28 AC Plugs Review / フルテック FI-11 ・FI-28 電源プラグを試す


Supraの電源ケーブルについて、こちらで紹介しましたが、電源プラグでどのぐらい音が変わるか知りたくて 手持ちのもの、新規購入を含めここ一月ほど間に数種類試してみました。

今まで主に使っていたのはFurutech FI-11 Cu コンセント及びインレットプラグ、オーディオ用パーツとしては安価で太い繋ぎやすい構造になっており、音にもとくに不満はなく愛用していました。以下は、Supra (スープラ)電源ケーブル - LoRad 3x2.5 SPC (Silver Plated Copper)に装着、DACそしてプリアンプで試した場合の感想です。

(1)FI-11M Cu(コンセント)+ Furutech FI-11 Cu(インレット)今回の聞き比べのベース。素直でバランスの良い音質で大きな不満はないが、帯域がもう少し伸びて、情報量が上がってもよいかな?と思うこともあります。ただし、これはすべてプラグに起因するものでも無いかとも思われます。

(2)FI-11MGold(コンセント)+ FI-11 Cu(インレット):音がやや暖かめで芳醇、かつ情報量が若干上がったように感じるが、気のせいかも?と思える程度。

(3)FI-11MGold(コンセント)+  FI-28Gold(インレット):(2)と比べるとハッキリと判る音の違い。音は自然でどちらかと言うと暖かめ、帯域が上下共に伸びて情報量はだいぶ上がった感じ。好みの方向に良くなりました。

(4)FI-28MGold(コンセント)+ FI-28Gold(インレット):(2)→(3)と比べると程度は小さいがハッキリと判る情報量の向上。アコースティック楽器の質感があがりよりリアルで自然なニューアンスで聴こえます、(3)よりさらに好みの方向に良くなりました。

(5)FI-28M Rhodium(コンセント)+ FI-28 Rhodium(インレット):上記のどれと比べてもハッキリと判る、方向性の異なる音の違いです。我が家のシステムでは、若干高域のエネルギーが強くなり、メリハリのある、エッジがたった音になりますが、暫く使ってみても自分にとってはちょっと煩い感じが否めませんでした。情報量は高いですが、(3)や(4)とは違う方向でホール・エコーなどはよりハッキリ聞こえるようになりましたが、アコースティック楽器の質感はやや均一的になったように聴こえました。この音が良いと言う人は多いかと思いますが、僕にとっては残念ながら、好みとは異なる方向の音になってしまいました。出費は痛かったですが、我が家システムで聴かずには判らないことでしたので良い経験になったと思います。

今回、電源プラグを試すにあたり、よく利用するオンライン・オーディオ・パーツショップ、VH AudioのオーナーであるChrisに、電極部の素材が大切だからと、インレット・プラグをFI-28すると良いと薦められました。FI-11はコンセント・プラグの電極部は純銅素材なのですが、インレットプラグは燐青銅素材となっています。FI-28はコンセントもインレットプラグも電極部は純銅素材で、今回の試聴では、Chrisのお薦め通りの結果になりました。これから少しずつ、電源プラグをFI-28/FI-28M Gold にアップグレードしていきたいと思います。

一通り、電源プラグを試した後、ふと思いついてFI-28/FI-28M RhodiumをSupra  - LoRad 3x2.5 SPC を導入するまで、使っていたVH Audio Flavor 4 電源ケーブル(こちら) に使われているVH Audio Star Quad  (12 AWG X 4) ワイヤーに取り付けて聴いてみました。すると、上述の煩さが消え、より自然で重心の低い音が出てきました。それなりに聴きごたえのある音で、ちょっと迷いましたが、自分の好みはやはりSupra  - LoRad 3x2.5 SPC +FI-28/FI-28M Goldだと落ち着きました。電源プラグも取り付けるケーブルとの相性が大切というなのでしょう。



2017年11月15日水曜日

クリスマス・シーズンの準備

Graben通りのイルミネーションの取り付け

11月も半ばになり、ウィーンはクリスマス・シーズンの準備が始まっています。一部のクリスマス・マーケットは今週末からオープンするようです。一年たつのは早いですね。


準備中のクリスマス・マーケット(Am Hof)

2017年11月4日土曜日

Supra CAT8 Ethernet cable with Telegärtner RJ-45


Supra CAT8  Ethernet ケーブルに関しては先日書きましたが (こちら)、大阪の友人がFacebookでテレガートナーのRJ45プラグが良いと書いてあって、たまたま、上のケーブルを買ったイギリスのウェブショップを見ていたら、切り売りSupra CAT8  Ethernet ケーブルに、Optionでつけられる『Metal Pro RJ45』プラグというのがテレガートナーであること見つけて早速注文。 しかし、プラグを取り付けを行う外注先の技術者が休みであるという理由で遅れ、さらに出荷前のテストで一本不良が出たとの事で再度遅れ、先週の半ばにやっと届きました。SUPRAのプラグ付き既製品と同じ値段。

テレガートナーはドイツの通信・ネットワーク関連のパーツ、プラスチック・金属成型パーツを電話・携帯ネットワーク会社、医療機器・自動車メーカー、鉄道、放送局などに提供している基本的にはB-to-Bの会社です。

そのテレガートナープラグは上の写真のようにゴッつくて、今まで結構しっかりしていると思っていた既製バージョンが頼りなくみえます。狭いスペースに入るかなと心配していましたが、全く問題はありませんでした。業務用機器のパーツを作る会社だけあって規格にきちんと準拠しているのでしょう。

早速、テレガートナー付きSupra CAT8を取り付けて、Qobuzの高品位/ハイレゾ・ストリーミング(こちら)を聴いてみました。まず驚いたのが、ハッキリとした音の違い、そして、音質の向上でした。音が全体にすっきりして透明感を持った感じで、情報量も上がり、全体的に僕の好みの方向に良くなりました。

電源ケーブル、インターコネクトケーブル等でプラグによる音の違いは経験していますが、Ethernetケーブルのプラグの違いでこれほどまでに変わるとは…。こちらで買うと1m30ポンド。日本からですと20%の付加価値税がかからないので1m25ポンド。コストパフォーマンスもとても良く、お薦めです。

ここから注文できます:https://www.futureshop.co.uk/supra-cat8-flame-retardant-ethernet-cable-custom-length



2017年11月1日水曜日

Concert: Herbert Blomstedt Conducting Gewandhaus Orchestra Leipzig ・



ウィーンは、季節並みに寒くなってきて、今日は一日中、一桁の気温の予報です。さて、さる日曜日、10月19日に、Herbert Blomstedt (ヘルベルト・ブロムシュテット)指揮、Gewandhaus Orchestra Leipzig(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)のコンサートに行ってきました。会場は楽友協会大ホール、妻は疲れたからということで僕一人。ソリストはLeonidas Kavakos(レオニダス・カヴァコス)、プログラムは、ブラームス バイオリン協奏曲 と シューベルト 交響曲8番 D.944、「ザ・グレート」。 ソリストのアンコールはバッハ無伴奏バイオリンソナタ2番 サラバンド。

2曲とも、クラシックを聞き始めた頃に好きになった曲。ブラームスは家でも時々聞いていますが、シューベルトの8番を聴くのは数年ぶり。僕にとってブロムシュテットは、CDが出始めた頃に初めて買ったCDの一枚が彼の指揮するドレスデン・シュターツカペレのブルックナー4番(こちら)であったことから思い出のある指揮者ですが、ライブで聴いたのはこれは初めてでした。

ブラームスのバイオリン・コンチェルト、シューベルトと共にある意味でオーソドックスな演奏といえるかもしれませんが、曲の良さを引き出し僕の頭の中にあるイメージとぴったりくる演奏でとてもよかったです。いまとくに調子絶好で人気上昇中といわれているカヴァコスのバイオリンも凄かったです。

シューベルトは出だしから、いいな~と忘れていた感激を思い出し、曲に浸ることができました。一時間を越える長い演奏でとくにテンポが遅いわけでもなかったので、こんなに長い曲だったかなと思っていたら、たまたま、たまたま会場であった音楽に造詣の深い友人が、リピートをすべて演奏していたと教えてくれました。雄大でダイナミックな演奏でした。

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団は今までに何度か聴いたことがありますが、今回が一番良かった。高齢にも関わらず力強く、活気溢れる指揮をする 90歳になった二代前のカペルマイスターのブロムシュテットに全力で応え盛り上げているようでした。

前のほうに座っていたので、開演時にオーケストラ着席したのち、楽屋からバイオリンの音が聴こえてきて、指揮者とソリストが数分でてきませんでした。こんなことは初めてだったのですが、あとで、Wikipediaを読んだら『(部ロムシュテッドが)NHK交響楽団へ客演した際(マーラーの交響曲第9番)、首席ホルン奏者に「もう1回吹いてくれないだろうか」と言って、本番ギリギリまで指揮者室で練習をさせた。』と読んで、もしかすると、今回もぎりぎりまでカヴァコスとリハーサルしていたのかな? と思いました。