Supraの電源ケーブルについて、
こちらで紹介しましたが、電源プラグでどのぐらい音が変わるか知りたくて 手持ちのもの、新規購入を含めここ一月ほど間に数種類試してみました。
今まで主に使っていたのはFurutech FI-11 Cu コンセント及びインレットプラグ、オーディオ用パーツとしては安価で太い繋ぎやすい構造になっており、音にもとくに不満はなく愛用していました。以下は、Supra (スープラ)電源ケーブル - LoRad 3x2.5 SPC (Silver Plated Copper)に装着、DACそしてプリアンプで試した場合の感想です。
(1)FI-11M Cu(コンセント)+ Furutech FI-11 Cu(インレット)今回の聞き比べのベース。素直でバランスの良い音質で大きな不満はないが、帯域がもう少し伸びて、情報量が上がってもよいかな?と思うこともあります。ただし、これはすべてプラグに起因するものでも無いかとも思われます。
(2)FI-11MGold(コンセント)+ FI-11 Cu(インレット):音がやや暖かめで芳醇、かつ情報量が若干上がったように感じるが、気のせいかも?と思える程度。
(3)FI-11MGold(コンセント)+ FI-28Gold(インレット):(2)と比べるとハッキリと判る音の違い。音は自然でどちらかと言うと暖かめ、帯域が上下共に伸びて情報量はだいぶ上がった感じ。好みの方向に良くなりました。
(4)FI-28MGold(コンセント)+ FI-28Gold(インレット):(2)→(3)と比べると程度は小さいがハッキリと判る情報量の向上。アコースティック楽器の質感があがりよりリアルで自然なニューアンスで聴こえます、(3)よりさらに好みの方向に良くなりました。
(5)FI-28M Rhodium(コンセント)+ FI-28 Rhodium(インレット):上記のどれと比べてもハッキリと判る、方向性の異なる音の違いです。我が家のシステムでは、若干高域のエネルギーが強くなり、メリハリのある、エッジがたった音になりますが、暫く使ってみても自分にとってはちょっと煩い感じが否めませんでした。情報量は高いですが、(3)や(4)とは違う方向でホール・エコーなどはよりハッキリ聞こえるようになりましたが、アコースティック楽器の質感はやや均一的になったように聴こえました。この音が良いと言う人は多いかと思いますが、僕にとっては残念ながら、好みとは異なる方向の音になってしまいました。出費は痛かったですが、我が家システムで聴かずには判らないことでしたので良い経験になったと思います。
今回、電源プラグを試すにあたり、よく利用するオンライン・オーディオ・パーツショップ、VH AudioのオーナーであるChrisに、電極部の素材が大切だからと、インレット・プラグをFI-28すると良いと薦められました。FI-11はコンセント・プラグの電極部は純銅素材なのですが、インレットプラグは燐青銅素材となっています。FI-28はコンセントもインレットプラグも電極部は純銅素材で、今回の試聴では、Chrisのお薦め通りの結果になりました。これから少しずつ、電源プラグをFI-28/FI-28M Gold にアップグレードしていきたいと思います。
一通り、電源プラグを試した後、ふと思いついてFI-28/FI-28M RhodiumをSupra - LoRad 3x2.5 SPC を導入するまで、使っていたVH Audio Flavor 4 電源ケーブル(
こちら) に使われているVH Audio Star Quad (12 AWG X 4) ワイヤーに取り付けて聴いてみました。すると、上述の煩さが消え、より自然で重心の低い音が出てきました。それなりに聴きごたえのある音で、ちょっと迷いましたが、自分の好みはやはりSupra - LoRad 3x2.5 SPC +FI-28/FI-28M Goldだと落ち着きました。電源プラグも取り付けるケーブルとの相性が大切というなのでしょう。