ウィーンは20度近い日々が続いたかと思ったら、9度の例年並みの肌寒い日々に逆戻り。今週は、また暖かくなるようです。
さて、もう1週間以上前のことなのですが、春休みで次女が帰省してきたこともあり、先々週末は親子三人で、エリザベート・レオンスカヤ(Elisabeth Leonskaja) の ピアノ リサイタル と ネルソンズ指揮ウィーン交響管弦楽団のコンサートに行ってきました。
4月5日 金曜日の夜はエリザベート・レオンスカヤのソロリサイタル。会場はコンツエルトハウスのモーツアルトザール。プログラムは以下のとおり:
Wolfgang Amadeus Mozart : Sonate D-Dur K 205b (1775) , Sonate F-Dur K 300k (1781–1783)
Alban Berg: Sonate op. 1 für Klavier (1907–1908)
Wolfgang Amadeus Mozart: Sonate B-Dur K 315c (1783–1784)
アンコールはモーツアルトのSonate C-Dur K 545 »Sonata facile« 第二楽章 Andante (1788)。
ウィーンの新旧の作曲家の曲を演奏するという企画シリーズのリサイタル。体調が優れないのか、いかめしい仏頂面でステージに上がってきたレオンスカヤをみて、心配になったのですが、演奏はすばらしいものでした。モーツアルトとアルバン・ベルグというまったく異なるスタイル・時代の作曲家を演奏することで、演奏家の個性がよりはっきりとわかったような気になれたプログラムでした。
で、翌日の4月6日 土曜日は15時半からアンドリス・ネルソンス(
Andris Nelsons)指揮ウィーン交響管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)のコンサート。会場は楽友協会大ホール。プログラムはベートーベンで以下の曲を演奏:
Symphonie Nr. 1 C-Dur, op. 21
Konzert für Klavier, Violine Violoncello und Orchester C-Dur, op 56 „Tripelkonzert“
Symphonie Nr. 2 D-Dur, op 36
ソリストは以下のとおり: Rudolf Buchbinder (piano), Albena Danailova (violin, ウィーン・フィル コンサートマスター), Tamás Varga (cello ウィーンフィル首席チェリスト)
久しぶりに行く楽友協会でウィーン・フィルのコンサート。出だしの交響曲第一番は演奏も良く、サウンドもすばらしくて、聴いていて感慨に浸りましたが、次のトリプル・コンチェルトはちょっといまいち。一曲目はにこやかな表情で聴いていた次女はこの曲では一転して厳しい表情。この曲は、ソリスト3人のアンサンブルも良くないといけないし、オーケストラとの息もあっていないといけないので、ライブでは難しいのかもしれません。後半の交響曲第二番は一曲目ほどは感激しませんでした。
翌日の日曜日の午前中も同じプログラムでコンサートがあったのですが、それに言ったプロのバイオリニストの友人からもかなり厳しい感想を聞かされました。残念。