数ヶ月前に、プリアンプのアップグレードのまとめを書きましたが、それと並行してアナログ周りも少しづつ手を加えてました。プレーヤーはVPIのHW-19 Jr. というモデルのスピンドルとプラッターを上位機種のものにアップグレードしたものです。
まずやったのが、フォノイコのカップリングコンデンサーの交換。Audio Note UKの銅箔紙・オイルコンデンサーからムンドルフ社スプリームシリーズの銀箔・オイルコンデンサ(Mundorf Supreme Silver in Oil )へ変えました。前に書きましたが(こちら と こちら)、パワーアンプ用に使ってその後、交換したものの再利用です。このムンドルフのコンデンサーはバランスがよくて煩くなく聴きやすいけどちょっと音をマッサージする傾向があるというのが僕の印象ですが、僕はアナログに求めている音の傾向に合っているのではないかと思って使ってみることにしました。音に関してはやはり、どちらかというとコンデンサーの色がよりはっきり判る傾向があるのではないかと思いますが、アナログをいったりと聴いて音楽を楽しむのにはいいかな?という気がしています。
次にやったが、カートリッジをGoldRing 1042 (MM) からDENON DL 103Rに交換。昇圧トランスはDENONのAU-300LC。 いろんな人からMCは良いと聞いていたのですが、やっとMCを導入。もっと早くからMCにしとけば良かったというのが正直な気持ちです。
カートリッジを替えて気になってきたのが、ノイズ。ランブリングのようなハムのようなノイズがターンテーブルに針を落として無音の部分で聞こえて気になりました。カートリッジからノイズがきているのか?とも思いましたが、針を上げると聴こえません。もしカートリッジがノイズを拾っているのであれば針の上げ下げには関係ないはずと暫く悩みましたが、ネットをサーフしていて思いついたのがベルト。どっかのサイトにベルトは5年程度で交換した方が良いと書いてあったのです。案の定、我が家のプレヤーのベルトはだいぶ硬直がすすんでいました。硬くなるとその分モーターの振動等不要な動きが伝わりノイズとなるのではないか?と思いベルトを交換。気になっていたノイズが嘘のように無くなりました。ベルトは定期的に交換すべきなのですね。
ここまできても、まだ音にはチョッと気になるところがあって (高めの帯域にちょっと煩く聴こえるところがある)、で色々と悩み、プレーヤーとトランス間のケーブルを交換してみることにしました。今まではVPIの別売り純正シールドケーブルをつかっていたのですが、それをVH Audio から今年発売されたV-Quad Cu24という24 AWG のUniCrystal OCC (単結晶OCC)単線の4芯スタークワッドのワイヤーを使って自作したものに交換。これがうまく当たって、気になっていたところが全く無くなりました。このワイヤーはシールド線ではありませんが、スタークワッドのお陰で懸念していたノイズは聴感上全く問題はありませんでした。
ノイズが無くなり、音に気になるところがなくなると、定位がやや左寄りになっているのがよりはっきりと判って、アームの設定、テーブルの高さなどを再調整。これも気にならないところまで持って来れたかなというところまでやりました。
その後、4ヶ月ほど経ち、特に不満はなく、快適にアナログ盤を聴いています。変わったことと言えば、メイン・システムを聴く時間の大部分がアナログ盤再生になったということでしょうか? それでも満足しないのがオーディオ・ファイルの悲しい性。昇圧トランスをアップグレードしようかな等と企んでいます(笑)。
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