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2019年6月10日月曜日

Audirvana 3.5.11 for Mac を試しています。



http://www.highresmac.de/より引用

ウィーンは相変わらず暑い日々が続いています。今週末には35度になるとの予報!

さて、ここ2週間ほどAudirvana 3.5.11 for Macを試しています。今年4月の終わりにリリースされた3.5は、コードをすべて書き換え、音質が向上との謳い文句でしたので、重い腰を上げてアップグレードしました。3.1.X以降、我が家のシステムでは、どうもアップグレードのたびに音質が落ちるような気がして去年ダウングレードして(こちら)以来ずっと3.0.6を使っていました。そんな訳で、今回は3.0.6と関連ファイルのバックアップを取りいつでも戻せる体制で挑みました。

Audirvana 3.5for Macは、UI (User Interface・ユーザー・インターフェイス)が大幅に変更。Windowsバージョンとの整合性を取った結果のようです。慣れの問題かも知れませんが、今までのシンプルなUIのほうが個人的には好ましく思えます。一部、ナビゲーションにバグが残っているように見受けました。

あとは、ロゴが変わり、名称がAudirvana+から+無しのAudirvanaに変更されています。

肝心の音質ですが、3.0.6とは受ける印象がそれなりに違います。我が家のシステムですと明らかな大きな違いではありません。どちらかというと情報量が増えて、全体的により洗練され落ち着いた感じです。いろいろと聴いて一番感じたのは、音の実体感が若干あがったなか?と言う事です。ライブ・レコーディングの音場感、優秀録音のアコースティック楽器がよりリアルに聞こえます。あと、Qobuzなどのストリーミングの音質が全体的に上がった気がしました。まあ、今のところ、好ましく無いという印象は受けていないのでしばらく3.5を聴いていこうかと思っています。

すでにAudirvana+ 3.0.X、3.1.X、3.2.Xをお使いの方は、アップグレ-ドが無料で出来るので試される価値はあると思います。

AudirvanaのHP: https://audirvana.com/product/


追伸:


Forecast Image
今日(6月10日)の最高気温 https://climatereanalyzer.org/ より引用

2019年6月3日月曜日

最近、気になる デジタル・オーディオ機器


Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HAT(積み重ねで設置)

週末からウィーンは快晴で気温が上がり、今日は28度と真夏の天気です。先週の木曜日までは雨模様でコートを着ていたのに...。

さて、話は前後しますが、先々週の金曜日(5月24日)にノベルトさん宅(こちら)にお邪魔しました。デジタル・ストリーミングを試しているから、聴きに来て?とのことです。伺ってみるとRaspberry 3B+ にイタリア産のVolumioという音楽再生専用アプリ・OS、 Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HATをつけてQobuzをストリーミングされていました。かかったコスト500ユーロ以下とは思えない良い音で、非常に高い可能を感じました。Fifo Pi インターフェイス・ボードとDAC HATは、アメリカで最も名の知れた自作派オーディオマニアの掲示板「DIYAudio」で発表されその開発者が販売しているものだそうです。詳細は以下のリンクをご参照:


DIYAudioの関連ページ:https://www.diyaudio.com/forums/pc-based/335881-iancanadas-rpi-gb-goodies-impressions-tweaks-mods-hints.html

Voluminoに関して詳細が発表されていないのでハッキリとはわかりませんが、単なるアプリではなく、Debian Linuxと統合された音楽再生ソフト/OSでRaspberry Pi  やOdroid, Sparky、AsusなどのSBC (Single Board Computer) およびX86 X64のPCで走るようです。この会社は完成品ようのOEMもやっているようで、たとえばPro-Ject 社のStream Box S2 Ultra
は、カスタマイズされたVoluminoがインストールされているとのことです。
https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)


Voluminoは、去年暮れからプラグ・アンド・プレーのストリーマー「Volumio Primo」も発売しており(写真上・下)、これも気になる機器。Qobuz、Tidalなどのストリーミング・サービスをネイディブサポートしているとのこと。ESS ES9028Q2M DAC内蔵です


https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)

1. Voltage Isolator, 2. 2x Low Noise Voltage Regulators, 3. Low Dropout Voltage Regulator, 4. ESS90x8Q2M DAC
5. High Precision Clock Oscillator, 6. DAC Microcontroller, 7. 26B RAM, 8. Dedicated USB BUS 
https://volumio.org/product/volumio-primo/より引用)

お値段は€480。電源強化でよい音でなってくれそうな感じ。巷に出回っているStreamerと比べるとお値打ちかもしれませんが 試してみるためだけにはちょっと高いお値段なので出来れば借りて聴いてみたいと思っています。

Volumio社のHP:https://volumio.org/

最後の機器はこれ:

 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)

DAC 1321  (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


デンマークのSoekris Engineering ApSの27bit R2R Sign Magnitude DAC (マルチビット方式)です。同社はアメリカ、カリフォルニア州でICT機器の開発・製造会社を起業したデンマーク出身のSoren Kristensen氏が母国に戻り起業。このDACのすごいところは、ICやLSI等の集積回路素子を使わず、ディスクリート素子でつくられていること、そして何よりも、とてもリーズナブルな価格。ロボット使ったSMD装填でコストが押さえられているとのこと。

上の写真のDAC132はエントリーレベルで外付けスイッチング電源を使用で440ユーロ。最高機種のDAC1541はなんと、フルバランス仕様でDACユニットがダブル!スイッチング電源内蔵でお値段は1150ユーロ。 

 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


フルバランス仕様のDAC1541 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)
 (http://soekris.dk/index.htmlより引用)


すべての機種がSPDIF/AES/TOSLINKでPCM24/192、USBだとPCM24/384、DoP128とDSD-256。それにanti-aliasing filters設定を4通り変えられるようになっています。ボリュームはオフに出来る仕様です。いかにリーズナブルな価格設定とはいえ、ちょっと試すにはこれも高いので、できれば借りて聴いてみたいです。この機器も電源をリニア電源に強化・アップグレードすればとても良い音でなるのでは?と夢想しています。

Soekris Engineering ApSのHP はこちら:http://soekris.dk/index.html

同社オンライン・ショッピングサイトはこちら:http://soekris.eu/shop/audiophile_r_2r_dac_products_en/




2019年2月8日金曜日

AudioQuest(オーディオクエスト) JitterBug USBノイズフィルター


去年の年末、ふと衝動買いしてしまった、オーディオクエストのJitterBugと名づけられた、USBノイズフィルター。仕事が忙しくなかなか時間が取れなかったのですが、ちょっとゆとりが出来た先週末に試してみました。

もうお馴染みだとは思いますが、オーディオクエストは80年代に出てきたアメリカのオーディオファイル・ケーブルメーカー。僕が初めてケーブルで音が大きく変わるという体験したのは同社のライン・ケーブルによってでした。もう30年近く前のことです。

さて、このJitterBug、Wavelength Audio を主宰する、かのGordon Rankin氏が設計を主導したとの事でだいぶ気にはなっていた製品でした。もともとコンピュータ・通信のエンジニアであった氏の知名度は日本では低いかもしれませんが、PCオーディオ黎明期のパイオニアの一人でオーディオ用アシンクロナスUSBインターフェース(Asynchronous USB)いち早く実用化し一般ユーザー向けに商品化した事で欧米のオーディオ界では著名な方です。氏が開発したAsynchronous USB のインターフェイス・プログラムは、その後Streamlength™という商品名のファーム・ウェアとしてライセンス供給され、今でも欧米の多くの大手オーディオ・メーカーの機器に組み込まれています。

オーディオ・クエストとRankin氏のコラボは、これが初めてではなく、DRAGONFLYというとても高い評価を受けたUSBメモリー・スティックの形と大きさのUSB DAC/ヘッドホンアンプが最初です。

さて、実測できるジッターとノイズ軽減効果を持ちパケットエラーも減らすというこの製品。音質的にはどの程度の影響があるのかが自分にとっては興味があるところでした。しかし、いざ買おうかと思ったときには、同様な機能を持つ多くの製品がでており、ネットなどのレビューを読み結果としてJCAT/Intona USB Isolator (こちら)を購入したからです。 それでもまだ、気になると事があって、他のUSBノイズフィルターを試してみようと思いました。

同様な効果を謳った商品は多くありますが、特にJitterBugを選んだのは、USB A端子を両側にもち、基本的には、パソコン側に取り付けるというものであったこと、音質的には有利といわれているUSB2.0であることからより大きな効果が期待できるかな?と思ったからです。

https://www.stereophile.com/ より引用

我が家のシステムでJitterBugを挿入し試した箇所は、 音楽ファイルを保存している外付けSSD(Samsung 500GB SSD + Ratoc RS-EC22-U3Rケース)へのMacMini側のUSB接続端子。以下の組み合わせを試してみました。USBケーブルはすべてSupraのUSB2.0ケーブルです。

  1. MacMini→USBケーブル→外付けSSD
  2. MacMini→JitterBug→USBケーブル→外付けSSD
  3. MacMini→USBケーブル→JCAT/Intona USB Isolator →USBケーブル→外付けSSD
  4. MacMini→JitterBug→USBケーブル→JCAT/Intona USB Isolator →USBケーブル → 外付けSSD

1.と2.とでは、はっきりと判る違いで、2.の方が好ましい音。全体的にクリアでストレートではっきりした音になり、ダイナミックレンジが上がったように感じました。

1.と3.もはっきりと判る違いで、3.の方が好ましい音 (前回のブログ記事を御参照ください→こちら)2.と比べるとストレートさに欠けますが、上品で洗練された感じです。

しかし2.と3.は、それぞれ方向性がやや異なる変化で、どちらかを選ぶとなると好みが分かれるかと思います。

最も良いと思ったのは、4.でした。今まで、若干気になるところがあったデジタル再生ですが、それがあまり顕著でなくなりました。JCAT/Intona USB Isolatorのみ入れたときの上品な洗練さはそのままで、音がよりクリアになり、情報量が増したかんじです。ボーカル、アコースティック楽器の音のニュアンスがよりはっきりと聞き分けられます。全体的に音のリアルさが上がった感じ。こういうのを付帯音が軽減したというのかな?と思いました。いままでは、特にハイレゾ音源でたまに音とびをする現象があったのが無くなりました。再生の忠実さが増したともいえるのか、レコーディングによっては粗もよりはっきりと聴こえるようになり、今まで音がよいと思っていたレコーディングでも気にところが聴こえるようになった事には複雑な気持ちがしないでもありません。

欧米ではとても高く評価されているJitterBugですが、ネットで見る限り日本での評価は分かれているのかなという印象を受けました。 もっと早く試してみればよかったというのが僕の一番の気持ちです。オーディオのアクセサリーとしては廉価なものなので、御興味があればとりあえず試されることをお薦めします。使いこなしによる音の違いが顕著に聞き分けられるシステムであれば、JitterBugの効果は、はっきりと判るものであると思いますし、その違いはUSBケーブルを変えたときと同じかそれ以上のものかと思います。

好みに合うか否かということもあるかとは思いますが、良い結果が得られるケースのほうが多いのではないかと思います。高価なUSBケーブルに買い替える前に試す価値はあると思いますよ。

他のオーディオ機器・アクセサリー同様、JitterBugもエージングが必要で、我が家では挿入して直ぐは音がドライで粗さが感じられました。しかし、20時間程度のエージングだいぶ音質が向上しましたので、その点を御留意ください。


御参考までに(実測グラフが載っています):

英国HiFiNews誌のレビューのリンク:
http://www.zs-acoustics.com/hfn_oct_audioquest_jitterbug_reprint-nomarks2.pdf


米国ステレオファイル誌のレビューのリンク:
https://www.stereophile.com/content/audioquest-jitterbug-usb-noise-filter






2018年8月2日木曜日

プライトロン メディカル アイソレーション トランス ・ Plitron Medical Isolation Transformer for Audio/Hifi use


ヨーロッパに熱波到来で暑い日が続いています。32~33度の気温で日本だと当たり前の夏の暑さですが、こちらはクーラーが無いところが多い(我が家も然り)なので、寝苦しさの睡眠不足と重なってバテバテです。

ノベルトさんのシステムを聴き触発され、暑さにもめげず、週末に懸案であったプライトロン メディカル アイソレーション トランスを240V仕様に配線替えして、クロック電源に導入しました。このトランスはアメリカ使っていたのですが、良く調べもせずに電圧が違うからと棚の奥にしまってあったもの。大阪から沖縄に移住した友人でオーディオの大先輩が、配線図を送ってくれて、やろう・やろうと思いつつ9ヶ月ほどたち、ようやく完了。 友人がクロックの使いこなしは電源が肝と教わってはいたのですが、実際に入れてみると、想像していた以上の効果だったと思います。音がより広がり、より自然な感じに聴こえます。 もっと早くやればよかったというのが正直な気持ちです。

このトランス、もう一個あったので、それも配線し直し音楽・動画再生用に使っているMacMiniに導入。クロックのときほどではありませんが、こちらの効き目有りです。

2018年6月16日土曜日

デジタル音源ファイル・フォーマット等に関して思っていること




去年の夏の終わりに、Qobuzのサービスを24/192までのハイレゾ音源がFLACフォーマットで配信される、Sublime+に加入したことは、こちらに書きました。そのあと、クロックを導入(こちら と こちら)したり、LANケーブルを替えたり(こちら)、MacMiniに仮想アース・システムエンハンサーを取り付けたり(こちら)、そしてJCAT/Intona USB Isolator を導入 (こちら)と我が家のデジタル音源再生環境は良くなってきています。そのためか最近気になってきたのが音源ファイルによる音の違いです。

同じ音源でもダウンロードするフォーマット(FLAC、AIFF、WAVなど)によって音が違いますし、FLACでダウンロードしてAIFFにコンバートしたファイルと、AIFFでダウンロードしたファイルとでも違いがあります。

ハイレゾがよいかというと、必ずしもそうとも言えず、クラシックだとメジャー・レーベル(例えばDG)の24/96より、マイナー/インディ・レーベル(例えばAlpha)の16/44.1のほうがより拡がりを感じリアルな音場で聴こえることもしばしばあります。60~80年代のロックでは16/44.1の方が好きだなと思うことの方が多いです。ハイレゾが出始めたことにHD Tracksから買ったイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」は、マルチチャンネルDVD‐Aからダウンミックスしたものであったようで、初期版のLPとも様々なバージョンのCDとも全く違ったミックスとバランスで低域がドカドカ鳴って興ざめした記憶があります。

CD音質(16/44.1)の高品位ストリーミングで、同一のレコーディングを聴いてもQobuzとTidalで音が違います。個人的にはQobuzが好みです。リッピングした音源とストーリーミングとでも音は違います。

何をやっても音が変わるのはオーディオだ、とはよくいったものです。一般的には『…データさえ同じであれば音は変わるはずが無い…』と信じられている、デジタルでも(データ以外の)何かが変わるとある意味でより顕著にハッキリと違いが出るというのが自分の経験則です。

以前MQAについて書きましたが(こちら)これも、Tidalで2Lというノルウェーのマイナー・レーベルのクラッシク・レコーディンを聴くとMQAはとても良い音なのですが、おなじくTidalで70~80年代のロックをMQAでリマスターしたものを聴いてもレコーディング次第という、かならずしもMQAと言うフォーマット自体の優位性を感じさせるものではありませんでした。

この2Lのサイトには、デジタル音源を色々なフォーマットで聴きくらべるために幾つかの曲を異なるフォーマットでダウン・ロードできるようになっているページがあります
(こちら→http://www.2l.no/hires/index.html?)。このページで気がついたのが、各ファイルのオリジナル・フォーマットの殆どがDXDと記されており、聞いたことが無かったファイル・フォーマットだったのでネットで検索してみると、352.8 kHz/24bitのPCMファイルであるとのことがわかりました。デジタル録音・編集で使われるDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の世界トップブランドのひとつPyramix(ピラミックス)
を出している、スイスのMerging Technology社がDSD用音源を編集する目的で開発したDigital eXtreme Definitionというフォーマットだということが判りました。
(こちら→http://www.merging.com/products/pyramix/dsd-dxd)。 

1ビットのDSDフォーマットが編集には適していないという問題点を解決すべく、2004年発売されたピラミックスとSphynx 2, AD/DA用にMerging Technology社が開発したファイルフォーマットなのだそうです。当初はDXDで録音・編集し最終段階でSACD用にDSDに変換するというワーク・フローであったそうです。いまでは多くのDAWがDXDに対応しているとのこと(こちら)。 そういえば、『サウンド・クリエイターのための、最新版デジタル・オーディオの全知識 』(柿崎景二著)にソニーが音源編集のためにDSDをアナログに変換する装置を開発・販売していたと記されていました。

こんな風に色々と調べていくと、ファイル・フォーマットそのものがレコーディングの音質の優位性の決め手となっているのではなく、もともとの音源の良し悪しの方が音質を大きく左右する。SACDやDSDファイルの音源は確かに音が良いものが多いのですが、実際はDSDで録音された音源でもプロダクションの課程でPCMに変換されたものも多くあるわけで、DSD 対 PCMというよりも、DSDの音源は想定市場・消費者である、オーディオ・ファイル向けに良い音源が選ばれ、レコーディング・マスタリングなどのプロセスによって良いレコーディングに仕上がっているのではないか(あくまでも想像ですが…)、もともと24bitの装置が定着する前にデジタル録音された音源が24bitとして売られているけど何が変わるのだろうか?等など、色々な思いが湧き出してきました。

CDが出始めのころ、SPARS(Society of Professional Audio Recording Services)コードといって、録音、ミキシング・編集、マスタリングの3つのプロセスがアナログ機器を使ったものか、デジタル機器を使ったものかをコンパクト・ディスクに明記する制度がありました(AAD, ADD, DDD など)。 今のハイレゾの現状はもっと複雑で単に3文字のコードでは表すのは無理でしょうけど、ハイレゾ音源の商品詳細にもともとのマスター音源のWord Length (Bit Depth)、Sample Rate、ファイル・フォーマット(全工程DSD,PCMあるいは一部DS、PCM,アナログなど)を明記する透明性があればいいな、という恐らく叶わぬ思いが胸をよぎります。そうなるともっと安心して高い価格を払ってでもハイレゾ・ファイルを買うのですけどね。

オーディオの大先輩でもある友人に教えてもらった以下の2冊は、レコーディングが録音から最終製品になるまでどのような過程で加工されるのかがよくわかり参考になりました。



2018年6月8日金曜日

JCAT: "10 tips how to get better sound in a computer audio system for free" ・「PCオーディオでお金をかけずに音をよくする10のヒント 」





前に、欧米で高い評価を得ているWindows用音楽再生ソフトJPLAYのハード部門として運営されているJCATのUSBアイソレーターを導入したことを書きました(こちら)。そこからきたニュース・レーターに掲題の記事があり、Windows環境に関する記述ですが、マックを使っている私もピントくるのがあり共感を覚えるところが多く、やる気させあれば誰でも簡単に試せることだけであったので抄訳(意訳)して紹介させて頂きます。



1.PC にインストールするアプリを最小限にとどめる。どんなに容量が多く・CPU性能が高くても、OS+音楽再生ソフト+DACのドライバー以外が起動しているのは音質に悪影響を及ぼす。

2.DACドライバーのコントロールでレイテンシー(latency)とバッファーサイズを最小値にする。

3.音楽再生ソフトのセッティングをKernel Streamingにセット。音量調整はソフトで行わない。ビット・パーフェクトであっても出力セッティングの違いで音は変わる。

4.音源のストーレッジ(HDD・SSD)はOSとアプリの入ったものとは別にする。音源は、外付けHDD・SSD, NASなど保存するのが音質的に望ましい。

5.OSの最適化をする。パワーセイバー、仮想メモリ、ログなどを出来るだけ使わないようにする。(原文には最適化ツールのリンクあり)

6.WiFiは使わず、Ethernetの有線接続にする。

7.PC/サーバーの電源ケーブルをアップグレードする。ビット・パーフェクトであっても、電源周りで音は左右される。

8.音楽再生中はディスプレーを消す。

9.一旦設定を終えたら、PCからディスプレー、キーボード、マウスなどを外して本体のみ(Headless)で音楽再生をする。

10.PCに振動対策を施す。インシュレーターを使ったり、オーディオ・ラックに入れることで、音質が向上する。とくにHDDの入ったハードには振動対策が必要。ビット・パーフェクトでありさえすれば、問題は無いというのはPCオーディオ最大の神話。

原文はこちらです:

一部、意見が分かれるだろうな?と思う箇所のありますが、試してみて音を聴いて判断されてはいかがでしょうか? Mac用のヒント集も近々執筆予定との事。楽しみです。

JPLAYの日本語サイトはこちらです:http://www.jplay.info/62main




2018年5月12日土曜日

Audirvana + を3.2xから3.0.6にダウングレードしてみた



このところデジタル再生が本調子で無いような気がしていました。なんか、音がこもり、リアルさがなく、鮮度がよくない感じです。色々と悩んでいたのですが、ふとAudiravana+ をアップグレードしたからか?と思い、古いバージョンを試してみようと...。ゴミ箱を見てみると!? 古いバージョンがないではないですか! バージョン2のころはアップグレードすると古いバージョンのアプリ・ファイルはゴミ箱行きだったのに...ゴミ箱を空した憶えもないのですが... とりあえず.dmg ファイルが残っていた3.0.6をインストール。

アプリも無事に立ち上がり、問題なく動きます。で音はというと、明らかに違う! 我が家のシステムでは3.0.6のほうが鮮度が高く、秋の青空のような高域の伸び、低域もがっちりしています。言うまでも無く、3.0.6の方が好ましい音。念のため再度3.2Xを聴くが結果変わらず。2.6Xの.dmg ファイルも残っていたので、近々これも試す予定です。

Audiravana+は3.0でMQA対応、3.1でUPnP/DLNA対応、3.2SoXアップサンプラー導入と、僕のようなオーディオマニアにとってはあまり魅力の沸かないアップグレードが続いていましたので、個人的には新機能が無くても音の良いバージョンを使っていきたいと思っています。

Audiravana+の方向性が、音質から機能重視に変わったのか? 我が家のMac(mimi)は、2010年中期型(最後のFirewire搭載モデル)で OSもEl Capitan (10.11 X)なので、Audiravna+の最新バージョンとの相性が悪いだけなのかも知れません。もしかすると、3.2Xは新型のマックと最新のOSXに最適化するようにチューンされているのかもしれません。いずれにせよ、再生ソフトでこれだけ音が変わり、バージョンアップでそれが好みと違う方向にいったという事には、PCオーディオを限界を感じざるを得ませんでした。悩ましい事です。


2018年3月14日水曜日

JCAT/Intona USB Isolator を導入



先日書いた(こちら)、USBアイソレーター。色々と調べて、JCATのに決めました。一週間ほど前にポーランドから到着。早速取り付けて使っています。欧米のオーディオ・ネットマガジンや掲示板などで高く評価されたIntonaのIndustrial タイプUSBアイソレーター基盤のOEM供給を受けて、伝送確認のLEDを省き、アルミのケースにいれたもの。Intona基盤は既存のチップを使わず、独自にコーディングしたFPGAを使用。JCATはIntonaと値段はほぼ変わらず、ケースのシールド効果も期待できそうだったのでこちらに決定。JCATは、Windows用再生ソフトJPLAYの共同創始者が主宰する会社のようです。
使用されているIntonaのボード 「http://www.jplay.eu/ml_post_slider/jcat-usb-isolator/」 より引用

本来の業務がb-to-bの信号処理関連のエンジニアリング会社であるIntonaのサイトのUSBアイソレーターのページ(とくにFAQ)をご覧になると判ると思いますが、この基盤は測定結果などに基づいて技術的裏付けのある製品で、様々な技術的情報も公開されていることもこれに決めた理由のひとつでした。

使い始めてまだ日は浅いですがとても良い感じです。USB2.0High-Speed対応なので、24/192非圧縮ファイルでも全く問題はありません。取り付けてすぐでも音に荒さを感じず、クリアーでよい感じ。情報量が増えたのか、音場・音像感が向上し、ボーカルなどは今までより高めの位置に聴こえるのもレコーディングも出てきました。

音源ファイルを保存している外付けSSD(Samsung 500GB SSD + Ratoc RS-EC22-U3Rケース)と MacMiniの間に入れて使っています。USBケーブルはSUPRAのUSB2.0ケーブルです。このアイソレーターなしではもう聴けません。そのぐらいはっきりとした違いが聴けます。

JCAT/Intona以外には、iFIオーディオの「iGalvanic 3.0」(こちら)も検討しましたが、僕にはUSB3.0は不要であるし、発売されて日が浅い商品であったので見送りました。JSPCさんブログに書かれていたHuMANDATAのUSB-029H2-RP(こちら や こちら)は、外付け電源が入れられるので、とても興味があったのですが、ヨーロッパから購入できる先が見つからず諦めました。

JCAT・Intonaに関しては既にネット上に詳しい情報が多くあるので省きますが参考になったリンクを以下に添付しますので御参照ください。


JCAT EUのHP:https://jcat.eu/featured/usb-isolator/

日本語のサイト:

「ゴンザエモンのオーディオ道探求」HP: 
http://www.ne.jp/asahi/gonzaemon/audio/diary37-11.html

JCAT日本語デスク:日本:http://www.jplay.info/jcat-usb-isolator

Intona日本販売元:http://www.aedio.co.jp/Intona/


欧米のINTONA(JCAT) USBアイソレーターレビュー(英語):

http://www.6moons.com/audioreviews2/intona/1.html

https://www.audiostream.com/content/intona-technology-usb-20-high-speed-isolator

http://www.tnt-audio.com/accessories/intona_usb_isolator_e.html




2018年2月28日水曜日

USBアイソレーター を Macと外付けSSDの間に導入

CESYS C028149 Galvanic isolation (GND-Lift) from host PC and USB device
Conrad.at  より引用


ヨーロッパを襲っている寒波の影響で、先週末から冷え込んでいるウィーン。昨日の通勤時はマイナス11度でした。今週末まで冷え込みは続くようです。

暫く前に、JSPCのブログに「リッピング用ドライブケースRP-EC5-U3AIを試す」という記事が連載され、その中でドライブとPCの間にUSBアイソレーターをいれたのが一番変化があったとかかれていたのを読みました(こちら)。 我が家のシステムではどうしても、SSDの音源よりストリーミング音源の方がいい音に聴こえてくるので、どうしたものかと悩んでいたので、一度試したいと思っていました。ただ、JSPCさんで扱っている製品はちょっと試してみるには高いものだったので、帰省の折に買ってくるのはあきらめて、こちらで似たようなものが無いかと探し、入手したのが上の写真のもの、CESYS社のUSB-ISOLATORで Galvanic isolation (GND-Lift) from host PC and USB deviceと能書のある商品(こちら)。手のひらにのる小さなものです。昨日、ようやく試してみました。

取り付けたのはMac Miniと外付けSSDの間。結果から先に述べると、驚くほど凄い効き目がありました! メガネが汚れていたのに気づかず、洗浄してみたら、こんなにハッキリときれいにみえるのか?!、と驚く感じでしょうか。 アイソレーターをいれると、拭いてきれいになった窓から外を景色を見ている感じで、音がクリアーで見晴らしよく、様々な楽器とそれらの位置がよりはっきりと聞き分けられます。音が若干きつめになった気もしますが、エージングでよくなりそうな感じ。まるでDACを入れ替えたかというぐらいの違いです。

これだけの効果のあるものですが、USBアイソレーターの中では最も安いものであったので、USB2.0のFullとLowスピードにしか対応していません。その為、数分ぶん程度の
音源ファイルをメモリに読み込んだ後でないと、再生が途切れ、途切れになります。とくにハイレゾファイルではそれが顕著。Audirvana Plusは、幸い音源をメモリに読み込んでから再生するのでなんとかなるのですが、それでも、一度Playをクリックし、Pauseさせて、読み込み具合をみて、再度Playをクリックという手順を踏まなければなりません。かといって、この音を聴いてしまうと後戻りもできないので、USB2.0 Highスピード対応のアイソレーターを物色中です。


2018年1月26日金曜日

クロック導入後日談ーBNCターミネーター

出典:https://www.thomann.de
先日、クロックの導入に関する記事を書きました(こちら)、読んでいただいた方はお気づきになられたかもしれませんが、その結果に関して、ちょっと踏ん切りがつかない思いもありました。もっと大きな変化があるはずだという気持ちがぬぐえなかったのです。

で、12月に帰省した際に、オーディオで知り合った友人に相談すると、どうもBNCチェーンの入口・出口に抵抗値の入ったターミネーター(上の写真)をつけると良いらしいとの事。でデジタルオーディオの大先輩からそれを一個頂き、ウィーンに戻ってきました。高周波の信号の反射を抑えるには、信号経路のインピーダンスを整えることが大切らしいと教わりました。

家に帰ってよく見ると、このターミネーター見覚えがある。あ、そうだ、クロックと一緒に一個ついてきていたと思い出し、念のためとをマニュアルを読み返しました。こんな複雑で多機能の機械だとたいそうなマニュアルかと想像される方もいるかもしれませんが、表紙、裏表紙、仕様スペック、保証、安全の注意などのページを入れてもたったの11ページ。業務用の機器なので使い方は知っていると言う前提のようです。読んでいくと、4ページの下のVideo Loop through という箇所に、この入力端子と使用しないときにはターミネーターを差し込んでおくべきと書いてありました。でも、入れないとどうなるとは、書いていません。

とにかく、まずはここにと思って、Thru と表示のあるBNC端子に差し込んで聴いてみると、まるで魔法をかけたように音が激変! その後、AC周りをちょっと変えると、これでまた、音がだいぶ変わりました。 気のせいか?と思い、最近オーディオのテスト試聴用に良く使っている、Diana Krallの『Turn Up the Quiet』のハイレゾ版(24/192)でクロック注入と無しとをききくらべ、同じ演奏というのに、全く別のレコーディングあるいは全く異なる機器で再生しているのか?と思えるぐらい音が変わりました。念の為にと帰省中の次女にも聴いてもらいました。まずは、クロック無し、『これは結構いい音だね~』で クロックを入れて同じ曲をかけると、娘はプッと噴出して、へへへと笑い声が(本当の話です)『何でこんなに違うの~』、マジに笑ってしまうぐらい変わるのです。3歳からバイオリンを弾いていた次女は、現在英国ヨーク大学電子工学部のMusicTechnology科の2年生なので、サンプルレート、クロック等といったある程度の知識としてはもっていたようなのですが、こんなに音が変わるとは想像もつかなかったようです。

その後、いろいろと聴き比べ、レコーディングにより、差がより大きなものとそうでないのがある、音は大きく変わるが、どちらが好きかと聞かれると、それぞれに良いところがあると思われるのも結構ある、ということがわかってきました。娘とは、『どうしてこんなに音が変わるのかは良くわからないけど、クロックは大切なんだね~』ということがとりあえずの結論。これで、クロックに関しても興味をもってくれるようになると思います。

一箇所でこんなに変わるのだからと、他の入力端子にも使ってみようと、BNCターミネーターの追加を買おうと探してみると、RFシールドがされた物もあったのでそちらを取り寄せてみました、(下の写真)。気のせいかより良い感じもするのですが、上述したような驚く変化はありませんでした。

出典:https://www.thomann.de

Audio Design Reading 社 SyncroGenius HDはヨーロッパではどちらかと言うとリーズナブルな価格設定なので我が家でも導入できたのですが、それでも自分にとっては大きな投資であったので、やっとこれで元も取れてそれ以上の効果が得られた!という嬉しい気持ちになることができました。

いや~、無知であったことは恐ろしいというか、恥ずかしいいと言うか…。教えて頂いた友人たちには大感謝です。今更ですが、説明書はちゃんと読んで、書かれたとおりにするものですね。

上の写真のRFシールドされたBNCターミネーターはドイツDagmar &Hagen社のもの。商品番号は1-8566-13120-1。75オームです、

ここから買えます:
https://www.thomann.de/gb/damar_hagen_1_8566_13120_1.htm?ref=search_rslt_BNC+terminator+75+ohm_412152_1 


2018年1月6日土曜日

JSPC Audio Accessories システムエンハンサー SE1-USB とシステムエンハンサー専用USBケーブル UOC-SE




こちらでは1月2日から通常に営業日で、わが組織のオフィスも開いているので二日から出勤、クリスマスマーケットが跡形も無く片付けられて、こころもち人通りもへった、街を通り、まだ休暇から戻っていない職員のおおい、静からオフィスに行くとちと寂し感じがします。でも、スポーツ/フィットネス・クラブだけは、新年の決意をしたらしき大勢の人たちでとてもにぎわっていました。

今週のウィーンは季節はずれの暖かさで、昨日は12度まで気温が上がり、なんか、気分が乗ってきません…。

さて、上の写真は、先月帰省した折に買ってきたJSPC Audio Accessories システムエンハンサー SE1-USB です。 音楽再生用に使っているMac MiniのLANケーブルをテレガートナー端子付きのSUPRA CAT8に替えてから(こちら)、どうしてもストリーミング音源の方が、外付けHDD/SSD音源よりいい音に聴こえてくるので、どうしたものかと悩んでいたので、試してみることにした次第。一緒にシステムエンハンサー専用USBケーブル UOC-SEも購入しました。

「高機能なものをお求めやすく」という社是を掲げているだけあって、JSPC Audioのアクセサリーは、これだったらいいかな思うリーズナブルな価格設定。実際に届いた製品は、がっしりと重たく、文句なしの仕上げ、これだけでも価格以上のクオリティーが感じられます。

ウィーンに戻り、我が家のステレオをしばらく音楽をかけてならしたのち、SE1-USBをMacMiniにつないでみました。すると、しょっぱなからはっきりとわかる音質の向上にビックリ!音がよりスッキリと自然な感じで、低域のいわゆるマッシブ感が格段に向上、ピアノや交響曲の再生がよくなりました。低域に関して特筆すべきは、MacMiniを通して観るストーリミングの映画のlow-frequency effects (LFE) 効果が抜群に良くなったこと。我が家では、ステレオ(2ch)のメインシステムを動画再生にも使っていますが、今までにない迫力で、まるでLFE用サブウーハーを使っているような感じが出るようになりました。

一見音質に関係のなさそうな箇所でも、こんなに音質向上に貢献するもんだと、つくづくとオーディオというのは不思議だなあと、再認識しました。

それなりに音源・機器・アクセサリーによる音の違いがはっきりとわかるオーディオシステムを持っていて、デジタル/PCオーディオの音源再生環境をある程度詰められた方にはおすすめ。とても有効なアクセサリーになると思います。


JSPC Audio Accessories のサイト:http://jspcaudio.net/index.html

オンラインショップ、システムエンハンサー SE1-USBのページ:http://www.shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000039/


オンラインショップ、システムエンハンサー専用USBケーブル UOC-SEのページ:
http://www.shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000049/





2017年11月4日土曜日

Supra CAT8 Ethernet cable with Telegärtner RJ-45


Supra CAT8  Ethernet ケーブルに関しては先日書きましたが (こちら)、大阪の友人がFacebookでテレガートナーのRJ45プラグが良いと書いてあって、たまたま、上のケーブルを買ったイギリスのウェブショップを見ていたら、切り売りSupra CAT8  Ethernet ケーブルに、Optionでつけられる『Metal Pro RJ45』プラグというのがテレガートナーであること見つけて早速注文。 しかし、プラグを取り付けを行う外注先の技術者が休みであるという理由で遅れ、さらに出荷前のテストで一本不良が出たとの事で再度遅れ、先週の半ばにやっと届きました。SUPRAのプラグ付き既製品と同じ値段。

テレガートナーはドイツの通信・ネットワーク関連のパーツ、プラスチック・金属成型パーツを電話・携帯ネットワーク会社、医療機器・自動車メーカー、鉄道、放送局などに提供している基本的にはB-to-Bの会社です。

そのテレガートナープラグは上の写真のようにゴッつくて、今まで結構しっかりしていると思っていた既製バージョンが頼りなくみえます。狭いスペースに入るかなと心配していましたが、全く問題はありませんでした。業務用機器のパーツを作る会社だけあって規格にきちんと準拠しているのでしょう。

早速、テレガートナー付きSupra CAT8を取り付けて、Qobuzの高品位/ハイレゾ・ストリーミング(こちら)を聴いてみました。まず驚いたのが、ハッキリとした音の違い、そして、音質の向上でした。音が全体にすっきりして透明感を持った感じで、情報量も上がり、全体的に僕の好みの方向に良くなりました。

電源ケーブル、インターコネクトケーブル等でプラグによる音の違いは経験していますが、Ethernetケーブルのプラグの違いでこれほどまでに変わるとは…。こちらで買うと1m30ポンド。日本からですと20%の付加価値税がかからないので1m25ポンド。コストパフォーマンスもとても良く、お薦めです。

ここから注文できます:https://www.futureshop.co.uk/supra-cat8-flame-retardant-ethernet-cable-custom-length



2017年10月10日火曜日

Audio Design Reading 社 SyncroGenius HD Pro+ を導入 




9月の初めから、我が家のシステムの外付けクロック・ジェネレーターを導入しました。5週間ほどちょっとたって、機器も落ち着いてきたようだし、僕の感想などもまとまってきたのでこのブログの記事を書きました。

いきさつ
去年暮れに急に辞めるといって退職した元上司は僕に負けずとも劣らぬ音楽愛好家で、オーディオ・ファイルでもありました。クラシック音楽、とくにバロックに関しては博学で色々と教えてもらいましたが、オーディオに関しては僕のほうが良く知っていたので機器購入の相談にのったりしていました。その上司が退職するにあたり、オーディオ・システムを一新、Tannoy のTurnberry、Pass Labのアンプ、そして、Schiit  AudioのYGGDRASIL DACを購入。それを聴かせてもらって以来、我が家のシステム、とくにデジタル再生に不満ができてどうにかできないものかと考えていました。いっそのこと、僕もYGGDRASILを買おうか?なんて思ったりしていました。

そんな中、今年五月に帰省した折にオーディオの大先輩である大阪の友人と会った際にクロックの話になって、イギリスのAudio Design Reading(オーディオ・デザイン・レディング)社のSyncroGenius (シンクロ・ジニアス)のことを教えてもらいました。ウィーンに戻り、色々と調べて、考えた結果、導入することにしました。

デジタル音源再生においてクロックの有無を聴き比べたことは2回ほどしかなく、我が家のシステムで試したわけではなく、もう十年ちかくまえのことなのでクロックを入れると音はどうなるのか? なんて全く憶えていませんし、何を期待して良いのかもわかりませんでした。事前に、取り扱い説明書をダウンロードして読んだのですが、業務用の機器であるので音源、映像編集のプロが使うということを前提に書かれており、あまりにも簡潔でその知識も経験も無い僕にはチンプンカンプン。英語にtake a leap of faithという言い回しがありますがまさにそんな感じでした。

オーストリアには代理店が無かったので、同社に問い合わせたら、在庫切れで、次のロットの生産が部品の納品待ちで遅れているとのこと。高精度10MHz恒温槽付水晶発振器へのアップグレードも依頼。前述の大阪の友人がクロックケーブルを送ってくれたので準備万端で待つこと数週間、8月末にようやく我が家に届きました。


Audio Design Reading 社に関して
1960年代半ばに主に録音スタジオ用機器を作る専業メーカーとして設立。当初の社名はAudio Design (Recording) 。70年代にはコンプレッサー・リミターの名機といわれるCompex F760X RS、SCAMPなどのプロセッサー機器で揺るがぬ地位を築いた会社。録音のデジタル化が進んだ80年代初頭には民生用のソニーのデジタル・レコーダーをベースにプロ用に改良した機器やコンパクト・デジタル・ミキシング・コンソールなどを開発したようです。その後の詳しい沿革は不明ですが、徐々に放送局用の機器の開発・製造、それら機器および関連ITシステムの導入・設置のコンサルティングに業務をシフトし、その過程で社目をAudio Design Reading に変更し現在に至っています(ちなみにReadingは同社所在地名)。

写真左端のスイッチでクロックレートを選択

SyncroGenius HD Pro+ に関して
日本の輸入代理店のサイトに、『全てのポストプロダクション、スタジオ、そして放送業界にとってまさにジーニアス=守護神となる、 ビデオ/デジタルオーディオのシンクを司るクロックジェネレーター』と書かれているように、映像・音声といった異なるデジタル信号を編集などの過程で同期させることに使うのが主たる機能の機器です。同期信号を発生させる機器でもあるので、当然、デジタル・オーディオのマスター・クロック・ジェネレーターとしても使えるわけです。機器本来の機能のごくわずかな部分しか使わないのでちょっと勿体無いきもするのですが、ぼくが調べた限り市場に出でいるクロック・ジェネレーターの多くは映像対応で同様な機能を持っているようでした。

この分野のことは全くの素人なので十分な説明はできませんが、以前次女のバイオリン教室のコンサートをボランティアで録画をしていたプロの映像技師で父兄の方の話を思い出しました。その際、マイク・録音機器はステージ近くに設置し、映像は2階バルコニーから撮っていました。コンサート後のリレプションでどうやって映像と音声を合わせるのか聞いたら、あとでクロックジェネレータを使ってシンクさせるんだよと説明してくれました。デジタル・オーディオにおけるクロックの位置づけのことは読んだり・聞いたりしてなんとなく知っていたので、概念的になんとなく判ったような気になって聞いていたのです。

SycroGeniusの現行機にはHD ProとHD Pro+(Broadcast Pack付きとも呼ばれる)があり、Pro+モデルは電源が二重化され、内蔵リファレンス・オシレーターが、高精度10MHz恒温槽付水晶発振器(OCXO) にアップグレードされています。仕様書によると、このOCXOの周波数誤差は:<0.7ppm(1年後) <4ppm(10年後), 温度による周波数誤差:±0.015ppm(0~60度)となっています。 

音の変化
導入後5週間ほどして思ったのは、クロックによる音の変化・向上は、僕が今までオーディオで色々とアップグレードしたりしてきて感じてきた変化とは違う次元・軸上にあるような気がするということです。したがって、どのように音が変わったかを書くに際し、クロックの是非について誤解を招くといけないと考えたので、まず結論を先に書きます。

いまの感想を一言で表すなら、「クロックを入れないデジタルオーディオなんて…」という言葉が頭に浮かびます。一昔前、「クリープを入れないコーヒーなんて…」というコマーシャルがありましたよね、そのイメージです。 もう少し具体的に言うと以下の通り:

  1. 我が家のシステムにとってクロックの一番の効果は、音がよりリアルになってきたという事だと思います。ここで言う『リアル』とはより録音された元の音に近いのではないかということです。これはクラシックやジャズのライブ録音で顕著に感じました。ロックやポップスのスタジオ録音に関しては、よりマスタリング技師が聴いて作り上げた音に近いのではないかと感じました。
  2. 定位がより明確になり、ハッキリと聞き分けられる音像感、音場感の向上。
  3. 今まであまりハッキリ聴こえなかったレコーディングの音のニューアンスが聞き取りやすなった。
  4. 全体的に見通がよくなった。
8月末にSyncroGenius HD Pro+が我が家に届き、どんな凄い音になるだろうかとの期待でわくわくしながら、セットアップ、そして電源を入ました。心配とは裏腹に使い勝手がよく、迷うこともなく、すぐに音がでてきました。でも、正直いって、最初に聴いた音は、期待にそわず、あっと驚くほど顕著に違いが判るというものではありませんでした。クロックは、高精度になればなるほど安定するのに時間がかかるりとくに新品はひと月ほどかかると聞いていたので暫く聴いてみてないと気をとりなして、腰をすえて聴き込むことにしました。 

最初の数日で感じたのは、クロックを入れてから音が自然でしかもダイナミックになった、音を大きくしても煩さが殆ど感じられず、ついついボリュームを上げて聴く傾向になった、低域の質感およびインパクトがかなり上がったということでした。もっと聴いていくとこの傾向はより顕著になっていきました。

導入後2~3週間たってからいろんな音楽を聴き、クロックを入れたり、入れなかったりと聴き比べをしたりしました。差が大きいこともあれば、そんなに大きくないような気がすることもありました。一貫して感じた違いというのは、クロックが入ると音がより本物ぽくなったということです。 例えば、我が家のシステムでクロックを入れると(入れない場合に比べ)


Angela Hewittの「ゴールドベルグ変奏曲  (2015年録音盤)」のVariation 29 (トラック30):クロックを入れるとピアノの低音部分が音が団子にならないで一音一音よりはっきりと弦のうなりを伴り、ピアノの『ガツン』という感じが良くわかり、かなり生演奏に近い印象で聴こえます。 (24/96のハイレゾ音源)。


『The Roy Haynes Trio featuring Danilo Perez and John Patitucci』のSippin' At Bells(トラック7):ドラムスの音、ベースの音が、これもライブで聴くようニューアンスを持ち、強弱の幅が広いダイナミックな迫力をともなって聴こえます(CDのリッピング音源)。


大貫妙子の『ATTRACTION(アトラクシオン)』、Cosmic Moon (トラック1)、雷雨が鳴り響き、嵐が吹き荒れる感じがより現実の音のように聴こえます。(1999年版CDのリッピング音源)


Kristóf Baráti "Mozart Complete Violin Concertos"  、ホールエコーがハッキリと聴こえて、おケーストラの弦楽器が滑らかでつややかに聞こえる。きれいなハーモニーをかもしながらも一音ずつハッキリ聞き分けられる。(CDのリッピング音源、日本のアマゾンにはありませんでしたが、ライブ・レコーディングでとても音がよいCDだと思います。演奏も良い意味で現代的な解釈で僕の愛聴盤のひとつです)


おなじみNorah Jones 『Come a way with me』, Don't Know Why, Seven years (トラック1と2)。ボーカルのダイナミックレンジが大きく、声の強弱の移り変わりがハッキリとタイミングよく再生されます。歌い手がしっかりと真ん中に定位し、その後ろあるバックの配置がよりはっきりと聞きわけられます。(24/96のハイレゾ音源)


Steven Isserlis (cello) &  Robert Levin (fortepiano) のベートーベンチェロソナタ集。チェロがより前面に出てきて、低音の弦・胴鳴りがよりハッキリと迫力のある音で聴こえます。イッサリスはガット弦をつけたストラディバリを弾く事で有名なようですが、ガット弦の音の感じ、フォルテピアノの繊細さがよくわかります。(24/96ハイレゾ音源:我が家のシステムでは、チェロの力強さを表現することが一概に苦手だったのですが、このレコーディングでは別格に聴こえます。)

クロックを入れないと、入っている場合に比べて大概の場合、以下の印象を受けます:

  1. 音の拡がりがだいぶ劣る。
  2. 音が若干がさついてとげとげしく感じられる。
  3. 音量を上げると煩く感じる。
  4. アコースティック楽器の音のリアリティがだいぶ劣る。
  5. 音が若干こもった感じ、複数の音が団子になってより聞きわけにくい感じ。
  6. 写真の表現をつかいますが、定位(音像感・音場間)のピントが甘くなった感じ。

たまに、音楽聴き始めると、どうしても音がおかしく、煩く感じられたり、システムのグレードが一段階落ちたように聴こえ、どこかおかしくなったか?と思ったりすることがあったのですが、調べると必ずDACの設定を内部クロックにしてあったことを忘れていたということでした。その都度、今まで聴いていて良いなと思っていた音はなんだったんだ~と落ち込んだ気持ちになってしまいました。

ちなみに、上述のレコーディングは、我が家のシステムではとても良い音で再生できる音源で、僕としてはお薦めのものです。ジャケット写真をクリックするとアマゾンのページにリンクします、御参考まで。

むすび
クロック導入を決めるまでにネットなどでいろんなレビューを読みました。多くは、記事は外部クロックを入れるメリットは肯定してもその変化の度合いに関してはあまり大きくないというものでした。

今の時点で僕が考えることは、従来のオーディオ・ファイルの尺度からすると、クロックを入れた場合の音の変化は顕著なものではないかもしれないということです。例えば、低域が図太くなる、高域がスッと伸びたような感じになる、演奏者の息継ぎ音・うなり声などの付帯的な音がよりハッキリ聴こえるようになった云々という変化とは違う変化だと思いました。

我が家のシステムで感じたことは、前述のとおり、音がよりリアルになったということです。そして、クロックを入れた音に耳が馴染んでしまうと、無しの音は、少なくとも物足りなく感じて、場合によってはシステムが1~2グレード下がったような気がするということです。

ヨーロッパではSyncroGeniusは正規ルートから比較的リーズナブルな価格で販売されているので、クロックとしてはコストパフォーマンスが高いといわれている機器ですので、自分としては導入してとても良かったとおもっています。電源周りの変化や設置環境にわりと敏感に反応するので、使いこなしでもっと音質を詰めていけるかと考えており、末永く付き合っていこうと思っています。

ネットで調べると、いまは色々なクロックジェネレーター製品が出ており、かなりリーズナブルで購入できるのも多くなってきているので試してみる価値はあるのではないかと思います。

後日談を書きました。こちらです:http://isakusphere.blogspot.com/2018/01/bnc.html

クロックは常時通電がよいと聞いたので電源は入れっぱなし、機能盛りだくさんのSyncro Geniusはこの写真のようにLEDライトが沢山ついてます。妻には「クリスマスになってもリビングにイルミネーションはいらないんじゃない~」と揶揄られてしまいました(苦笑)

2017年8月22日火曜日

Qobuz Sublime + に加入! FLAC ハイレゾ・ストリーミングを聴いています


Tidal で聴いていたMQAハイレゾ音源の音が良かったので、意を決してQobuz をハイレゾ・ストリーミングが聴けるSublime + (こちら)に アップグレードしました。


Qobuzのサイトに行ってアカウントをアップグレード、そして Audirvana Plusの設定メニューでストリーミング品質を変更(上の写真)するとハイレゾ ストリーミングが聴けるようになります。




アルバムによってはビットレート・サンプリングレートの異なる複数のファイルがあり、聴き比べができて、オーディオ・マニアにとっては嬉しい限り。上の写真のように詳細が表示されます。アルバム名についているともっと便利だと思うのですが、いちいちアルバムをクリックして詳細画面を開けてみる必要があります。




演奏中は、上の写真のようにファイルとDACのビット・レート、サンプル・レートが表示されます。まだ多くは聴いていませんが、とても良い感じです。レコーディングの数も、24/192は少ないですが、24/96と24/44.1結構あって、このブログで紹介した多くのレコーディングも24ビットで聴くことができます。 我が家のシステムでは16ビットと24ビットでは殆どの場合はっきりと音の違いが聞き分けられますが、サンプルレートの違いはそれほど顕著ではない印象を受けることが多いです。 2~3のアルバムをTidal MQA(こちら)と 聞き比べてみましたが、なんとなくQobuzのほうが良い感じに聴こえました。

2017年8月12日土曜日

AudirvanaとTidalでMQAを聴く

先日、高品位ストリーミングサービス、TIDALを試している旨書きました (こちら)。これでどれがMQAハイレゾ盤か判らないとかきましたが、何のことは無い、MQAで検索すると、MQAのサンプルのプレイリストが出てきて、そのリストにあるアルバムを手繰ってMQAのハイレゾ盤を見つけ、聞き比べをしてみました。MQAに関しては、前にAudirvanaに関する記事(こちら)でも触れましたが、より高い圧縮率でより大きなデータファイルを圧縮・伸張でき、しかも既存のファイルフォーマットに付け足す形で利用できるオーディオ・ファイルのコーデックです。


MQAの表示
ホーム・オーディオのハイレゾ・デジタル音源の黎明期から、オーディオ・マニアの間で名を馳せていたノルウェーの2Lレーベルのプレーリストから演奏に好感がもてたMarianne Thorsenをサーチすると上記のアルバムがでてきました。その中から2Lサンプラーを聴くと以下の通り、FLACフォーマットで24/352.8との表示。(注:我が家のDACは192までですのでそのまんまは再生されませんが...)



もともとの録音・マスタリングが良いということもあるのでしょうが、とても良い音です。上の写真のThosenによるモーツアルト・バイオリン協奏曲のアルバムは音も演奏も素晴らしいです。前に書いたQobuzのハイレゾ・ストリーミング(こちら)もそうですが、これだけの音をストリーミングできけるようになると、これからのデジタル・オーディオ機器はストリーミングに対応することが必須となってくるかと思います。

ネットでサーチをしたら デジファイ誌に掲載された2LのMQA音源の記事がありました:

http://www.2l.no/anm/2L-DigiFi-JP_August-2016/2L-DigiFi-JP_August-2016.pdf


2Lのサイトにどうレーベルの各種レコーディングを異なるファイル・フォーマット、コーデック等で聞き比べられるようにサンプルをダウンロードできるページがあります。音源ファイルをダウンロードして比較できますので是非試してみて下さい。:

http://www.2l.no/hires/index.html?



2017年7月29日土曜日

TIDAL を試しています




先日、Audiravana+を3.0にアップグレードした際に(こちら)、TIDALを3ヶ月無料お試しがおまけで付いて来たので、今試用中。ひと月ほど経過したのでQobuz(こちら)との比較をという観点でとりあえずの感想を述べますと以下の通りです:

Tidalのほうが良いところ:

  • 一概にいって、聴ける曲が多いような気がする (今のところ、QobuzになくてTidalではあったというケースが逆より多い)
  • プレイリストが充実。
  • 検索がちょっとだけやり易い。
  • MQAハイレゾ配信に追加料金なし(今のところ...)

Tidalのちょっと気になる点:

  • 音が途切れたり、かからなかったりする曲がある。
  • どれがMQAハイレゾの盤なのか良くわからない (ただし、僕が見方を知らないだけなのかもしれないし、Audirvanaが未対応に部分があるのかもしれない...)
Qobuzのほうが良いところ :
  • 音質:ちょっとだけ音が良いような気がする。
  • ハイレゾ配信で一部の音源は複数のサンプル・レートで配信されているので聴き比べが可能。オーディオマニアには嬉しいことです。
  • 音が途切れたり、かからなかったりする曲は今のところ無し。
といった感じです。ハイレゾ配信が進むのは良いのですが、いろんな音源を聴くために複数のサービスに加盟するということになるのはちょっといやですね~。