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2020年11月22日日曜日

Esbjorn Svensson Trio (E.S.T. ) ・エスビョルン・スヴェンソン・トリオ 初期の代表作3枚の初アナログ盤化 (追記あり11/23)

 

今朝のウィーンは晴天ですが気温は−3度。16時すぎには日も沈み、もう冬の気候になりました。 先週の火曜日からロックダウンが更に強化され、多くの商店が扉を閉じています。

最近凝ってよく聴いているエスビョルン・スヴェンソン・トリオ(E.S.T.)。初期の代表作3枚が初めてアナログ盤で発売されるよと、よく行く街のレコード屋のマスターに教えてもらい、予約をしていたLPが運よくロックダウンの前に届いたので、明日から店が閉まるという時に行ってピックアップしました。

アナログ盤用にリマスターしたというこれらのアルバム。想像していた以上に良い音で、まるで目の前で演奏が行われているかのようです。それぞれのアルバムは2枚組で余裕をもってカットされていることも高音質につながっているのでしょうが、やはりリマスターが効いていると思います。優秀音質盤の多いACTレーベルですが、良い意味で期待を裏切られました。音楽的にも素晴らしの一言。おすすめです。

購入したのは以下の3枚:

『Esbjörn Svensson Trio Plays Monk 』

『Winter In Venice』

『Good Morning Susie Soho』

リーダーのエスビョルン・スヴェンソンは、スキューバ・ダイビングの事故で2008年に亡くなっており、もし今も健在だったらすごいジャズ・ピアニストになっていただろうと思います。

日本のアマゾンではまだ発売されていないようですが、まだドイツのアマゾンから買えます。

こちら:https://www.amazon.de/s?k=E.S.T.&ref=nb_sb_noss_2


2020年7月29日水曜日

Linn LP12


ウィーンは先週まで最高気温が23度前後のとても快適な日々が続いていましたが、昨日から30度近い暑さ。しばらく続くようです。 特にこれといった理由はないのですが、あっという間に時がたって、しばらくぶりの更新です。ご無沙汰しました。

上の写真は我が家にやってきたリンLP12。オーディオ仲間のノベルトさん(こちら)に譲っていただきました! かなり長い間使っていないけど、若いころに苦労して買ってアップグレードしていったターンテーブルだから、大切に使ってくれる友人に引き受けて貰いたかったとのことで感謝・感激です。

モデルは古いのですが、EKOS、 Trampolin、 Lingo付で当時のフラッグシップ。現行品だったころは、僕はどう逆立ちしても手が届かないハイエンドな超高級品でした。ただしアームの針圧機構が不調で、れこーどをかけるのには問題ないけど、針圧計を使い、カウンター・ウェイトを動かして針圧を調整しないといけないからと、非常にリーズナブルな金額で引き継がせて頂きました。大感謝!

カートリッジはとりあえず手持ちのデンオンDL-103を付けましたが、取り付けはかなり難儀だった...。

使いこなしはこれからですが、とりあえずの音の印象は今まで使っていたVPI(こちら)と比べると、一聴、柔ら目の音。よく聞くとLP12のほうがより自然で特にアコースティック楽器や人の声がより本物らしく聞こえます。特にクラシックには相性抜群。定位感、音像・音場感は、はっきりとわかる違いでLP12のほうが断然よい。これからが楽しみです。


2020年4月27日月曜日

フォノイコ完成!




先日、作成中と書いた(こちら)フォノイコが完成しました! 実は作業そのものは10日ほど前に終えていたのですが、かなりはっきり聞こえるハムに悩まされ、ハム退治にさらに時間がかかりました。最終的にはアースの取り方の問題でした。後から考えると当然のことなのですがとても悩みました…。

まだエージング中ですが、音は期待していたよりだいぶ良くて、我が家のアナログ再生環境が2段階ほと上がった感じです。この次はプレーヤー? カートリッジ? いずれにせよコロナ騒ぎが治ってからの話ですね。


今では入手困難なものを含め、少しづづ集めてきたプレミアムパーツを全て投入!


2020年1月29日水曜日

合研LABのMM用LCR型 フォノイコ:GK05LCR



先週金曜日にウィーンに戻ってきました。午前6時到着の便だったので、時差ぼけ対策のため、その日は出勤。しかし、年をとってくると時差ぼけが治るのに時間がかかるようで、その後、数日は朝4時に目が覚めてしまい、昼間は睡魔と格闘。晩は夜更かしすると逆に目が冴えてくるので早めに就寝していました。まだ、朝はいつもより早く目が覚めます。

さて、今回の帰省の自分用のお土産の一つは、合研LABのMM用LCR型 GK05LCR フォノイコライザー。知る人ぞ知る、個人事業の合研LABはリーズナブルな値段のフォノイコがその主な製品。以前からとても興味があったのですが、最近LCR型のフォノイコが発売されるに至り、どうしても欲しくなり、今度の一時帰国の際に購入。

ご存知の方は多いと思いますが、LCR型はコイルでレコードのイコライジング・カーブを補正する方式のフォノイコです。一昔前は、コンデンサーよりコイルのほうが安くて、コイルやトランスがよく使われていたとのこと。いまではハイエンド・フォノイコのしかも上位機種にLCR型が多いので僕にとっては憧れでした。現在市販されているLCR型のフォノイコでコスパに優れているとされる機器でも30万円ぐらいはします。それが2万7千円弱で手に入るので、試してみるには絶好かと思った次第です。僕が知っている唯一の安い価格のLCR型フォノイコはLounge Audioというアメリカのガレージメーカーが$340で出しているもの(こちら)。アメリカのオーディオ界ではとても評判が良い様なのですが、米国内以外には原則、その地域に代理店がある場合のみ購入可能。一時期ヨーロッパにも輸入されていましたが、そのときの価格はおよそ米国の倍ぐらいでした。それ以外ですと、台湾のガレージメーカーが$850でEbayを通して売っているValab LCR-1 (こちら)があります。これも欧米のオーディオファイルの間ではコスパがとても良いとの評価です(こちらなど)。

GK05LCRに戻ります。まずは、沖縄の実家で試して見ました(実家のシステムの概要はこちら)。実家では、オーディオ・テクニカのフォノイコAT-PEQ3(アマゾンで6千円ちょっと)を使っています。年に1~2回、2週間ほど帰省したとき聞くだけなのでAT-PEQ3で充分目的を達しているのですが、GK05LCRに替えると明らかに音が良くなりました(値段も4倍以上なので当然かもしれませんが...)。しかし、実家のシステムは音質的に限界があり、GK05LCRがどこまで音良いのか判らないので、ウィーンに戻ってきて我が家のシステムで聴くのを楽しみ戻ってきました。

ウィーンに戻った翌日の土曜日に、早速我が家のシステムつなぎ、週末から色々なLPを聴いています。一枚目のLPに針を落としたとき、思っていたよりずっと音が良い飛び出してきてびっくり。バランスがとても良くて、音楽性が非常に高く、充分な情報量、そして奏者・楽器・歌手の実在感が強く感じられる音です。低域もしっかりしており、聴感上のS/N比も優れています。いわゆるハイファイ的な音ではありませんが、リアリティのある説得力のある音だと思いました。僕のとても好きな感じの音の傾向です。

我が家のシステムでアナログ盤をGK05LCRで聴くと、アナログのよさが前面に出てきて、僕のオーディオマニアとしてのこだわりも充分に満足しつつ、音ではなく音楽に没頭できる感じ。妻はまだ帰省中なので、日曜日は一日中いろんなLPをあれこれと引っ張り出してきて聴き、とても楽しめる音で大満足。買ってよかった!

オーディオ・マニアの観点からすると、GK05LCRは極めてリーズナブルな価格の製品ですが、音質的に優れたフォノイコなので、音の違いハッキリとききわけられるシステムでそれなりのクォリティーをもったアナログソース機器(プレーヤー、カートリッジ、昇圧トランスなど)につないで聴くとその実力を満喫できるのではないかと思います。僕は、暫くはじっくりとGK05LCRを聴きこんでみたいと思います。LCR型フォノイコに興味があれば、試してみるだけの価値はあると思いますので、入手な可能なうちに購入をご検討されることをお勧めします。

合研LAB HP: https://sites.google.com/site/gohkenlab/Home


2019年9月30日月曜日

オーディオ・マニアの(オーディオ・マニアとしては)ささやかな贅沢


先週の木曜日(9月26日)にウィーンに戻ってきました。秋晴れの気持ちの良い気候です。

実家には、僕と弟が中学から大学生にかけて買ったLPが二百枚ほど置いてあるので、帰る度に聞きたいと思っており、3年程前に格安の新品国産レコード・プレーヤーを買ったのですが、レコードプレーヤー名門であったことも今のこの会社にとっては過去の栄光。回転数がまったく安定せず、時には極端に悪くなりワオワオ状態で聞けたものではなかったのでどうしたモノかと気になっていました。まさに安物買いの銭失いとはこのことで、今回思いきってRegaのPlanar1を実家用に導入しました。年に長くても4~5週間しか沖縄の実家には、滞在しないのでオーディオ・マニアの(オーディオ・マニアとしては)ささやかな贅沢であります。

今回の帰省では、小・中・高校が同窓でオーディオ大先輩の友人に多くの素晴らしいレコードを頂き、二つの台風の影響で天候が優れず、実家に篭っている時間も長かったので新しいレコード・プレーヤーを充分に活用できました。カートリッジもすでにマウントされており、アームもウェイトを取り付けるだけで調整がいらないというまさにプラグ・アンド・プレーという手軽さがある反面、オート・リフターは無く、回転数を変えるにもスイッチではなく、手でベルトをプーリーの別の溝にかけ替るという、基本機能に特化し、作動・音質に関係の無い部分は徹底にコストカットされた飾り気の無い100%マニュアル操作のプレーヤーです。2~3日で音もこなれ、オーディオ・マニアでも充分に納得(妥協?)できる音質ではないか?と、思いました。これだったら、最初からケチらずにPlanar1を買っとけばよかった…。REGAはコスパに優れたこのような製品を創れる会社だから50年近く続いているのだと納得した次第。アナログ盤再生を始める・再開されるかたで予算に限りのある方は迷わずPlanar1を! と、お勧めしたくなる逸品かと思います。

ちなみに実家で使っているシステムは:


Onkyo のCDレシーバー CR−555と



Infinity の InfiniTesimalです。

これらについては、こちらをどうぞ:
https://isakusphere.blogspot.com/2013/11/infinity-infinitesimal-onkyo-cr555.html


2019年8月5日月曜日

フォノイコ キット 作成中



今週のウィーンは、30度前後と暑さが戻るようです。

さて、9年近く前、アメリカを離れる際に買ってきて、まだ作っていなかったフォノイコ・キットを少しづつ作り始めました。もちろん、自分なりに色々と手を加えながらです。なぜ、今まで手をつけていなかったかというと、我が家のアナログ再生環境の問題を解決出来ずにいたからです。

家のアナログ再生はなぜか、音が全体的に左に偏る傾向があって、ウィーンに来てから、悩んであれこれ試していたのですが、それがやっと解決。 とても単純なことで、フォノイコの入力段の真空管のヒーター電源の配線を一対の組から左右に送っていたのを、左右個別、合計二組に変えただけ。ちゃんとキットの組み立て要領を元に配線していたので今まで疑問すら持たず、アームが悪いと思っていました。しかし、最近他のフォノイコを試す機会があって(こちら)、フォノイコのほうが疑わしくなり、開けて、ばらしていろいろと考え、調べた結果、疑わしきはヒーター電源の配線しか思い当たらず、こんなことで変わるか?と思いつつも変えてみたら大当たりでした。まあ、色々と調べると当然のようなことなので、自らの及ばないとろでもありますが、そんなこと最初から組み立て要領に入れといてくれと、いまさらながら文句の一つも言いたい気もします。

で、これがなぜ、8年以上眠らせていたフォノイコ・キットを作り始めさせるきっかけとなったかというと、2ヶ月ほど前に現役フォノイコの真空管を変えたこと(こちら)とも相成って、我が家のアナログ再生が俄然よくなって、欲がでてきた為。寝かせていたといえ、少しずつプレミア・パーツを集めていたのでちょっとワクワクです。オーディオ・マニアの性ですね。

再生環境が良くなったのでここ2ヶ月ほどの間、アナログ盤に散財してしまいました~。

ま、あせらず、ゆっくりとやっていますので夏の終わりごろにはできあがるかな? 


2019年5月16日木曜日

Grahame Slee Revelation Phono Eq/Amp  (グラハム・スリー社レヴェレーション フォノ・アンプ)


ウィーンは相変わらず、寒い雨模様の日々が続いています。久しぶりのオーディオの投稿です。

オーディオ友達のノベルトさんや音響エンジニアのダヴィッドさん宅を訪ねたさいに、聴かせてかせていただいた音源は主にアナログ。あまりにも音が良いので、我が家もアナログ環境も良くしたいな~と、最近はついつにそちらのほうに目がいっています。

ここひと月ほど、ノベルトさんにお借りしたイギリスのGraham Slee社のRevelationというフォノイコを試しています。 本体は写真のように小さく手のひらサイズで別途外付けのスイッチング電源がついています。ウィーンでは、名演・名盤とされる古い録音のクラシック音楽の初期盤LPが比較的簡単に廉価で入手できるのですが、再生すると音がいまいちな場合が多く、イコライザー・カーブを変えられるフォノイコにとても興味がありました。ノベルトさんにそれを話したら、使っていないのがあるから試してみると良いよと貸して下さった次第。Graham Slee社のフォノイコは欧米のオーディオ雑誌で非常に高い評価をうけています。

お借りして初めのうちは、通常のRIAAカーブの比較的近年(といっても60~70年代)のLPをききました。我が家の管球フォノイコとはだいぶ違った傾向の音で、カートリッジで拾った音がストレートに出てきているという感じです。音のエッジがハッキリと立ち、見晴らしが良くなりますが、若干きつめかなというのが我が家のシステムで聴いた僕の印象です。でも、とくに煩くは感じず、音量を上げて数枚LPを聴いても特に聴きづかれるということはありません。

フォノイコ自身の音の傾向がわかってきたので、古いLP(モノラルとステレオ、主にクラシックとジャズ)を出してきて、取り扱い説明書に載っているレーベル・年代別のイコライザー・カーブの設定で聴いてみたり、自分で設定の組み合わせを変えたりして試してみました。とりあえずの感想は:

  • 弦楽器のキーキーが軽減されたり、ピアノの重厚感が増すなど、音の変化は割合とハッキリとわかる。
  • どれが良いかは判断しやすいものとそうでないものがある。
  • もともとの録音・マスタリング・プレスが余りよくないものは、カーブを変えてもすごく音が良くなるわけではない。
ということでした。ネットで調べるとイコライザー・カーブの調整ができるフォノイコは機器によって若干設定パラメーターや方式が異なるようなので、一般論としては述べられませんが、イコライザー・カーブの設定ができるフォノイコがどうしても欲しいという気持ちはだいぶ薄れました。ステレオ・モノ切り替えスイッチもあるのですが、モノは単に左右のチェンネルを合成するもののようでした。


で、自分が使っているフォノイコに戻してきいてみると、温かみがある、より聴きやすい音ですが、若干ベールがかかった感じでスカッとしません。ロックやポピュラーはGrahame Sleeが良くて、クラシックやアコースティックジャズは我が家のものが良い。甲乙つけがたしで、Grahame Sleeと我が家のものとの良いとこ取りをしたのがベストかなと思ってしまいました。あくまでも我が家のシステム環境で僕の好みの観点で、ということです。

今の興味の対象は、オーロラサウンドのVIDA。残念ながらオーストリアには扱っているショップがないので、欧州の輸入元に問い合わせています。


僕の現在のアナログ環境は以下の通り (こちらもどうぞ):

ターンテーブル:VPI HW-19 Jr. (スピンドルとプラッターは上位機種のものにアップグレード)

アーム: VPI JWM-9

カートリッジ: Denon DL-103

フォノイコ:Audio Note Kits L1 Phono (改)

トランス:K&K Audio Premium MC Step-Up (こちら

ケーブル:VH Audio V-Quad Cu24 をつかった自作 


2016年9月25日日曜日

<続き>ルンダールのトランス使用のK&K オーディオ MC 昇圧トランス /K&K Audio MC Phono Step-Up -ハムも解決!ーその2

出来あがったMC昇圧トランスキット
ウィーンは今週に入り、急に気温が下がり、明け方は一ケタ台。 やっと秋になった感じです。

前回からの続きです...

ハムとの戦い
ちょっと大げさな見出しですが、ハムをなくそうと試行錯誤している間は、まさに戦っているという気持ちでした。アースのとり方、つなぎ方を色々と変えたり、長めのケーブルを買ってトランスの置き場をかえたり、奥向き・方向を変えたり、ケーブルをまとめたり、離したり、アルミフォイルで巻いたり などなど。

トランスを元のDenonのAU-300LCにかえるとピタリとハムはなくなるものの、何か物足りない音。値段が3倍近くちがうのですから当然ですよね、そうでないと僕は困ってしまいます。全くたちの悪いオーディオのどつぼにはまってしまいました。

別のトランスに買い換えるか、いっそのことヘッドアンプにしようか、あるいはフォノイコそのものを変えような?でもキットの昇圧トランスは高く売れそうにないし、無駄な出費だったかな?などと思いは悪い方向に進んでいきました。

で、あるときふと思いつき、DenonのAU-300LCのケースを開けて中を観察してみました(もっと早く思いつくべきでしたが...)。むろんトランスそのものは違いますが配線はK&KAudioと殆ど同じ、唯一感じたのは、AU-300LCはトランスからフォノイコ・プリアンプまでのケーブルが固定式になって変えられないようになっています。でそのケーブルのシールド線でその結線方法が違うような…

で、また思ったのは、我が家ではターンテーブルからトランスまでとトランスからフォノイコまでのケーブルは両方とも去年VH Audio から発売されたV-Quad Cu24という24 AWG のUniCrystal OCC (単結晶OCC)単線をつかった4芯スタークワッドのケーブルを使った自作品。シールド線ではありません。こちらで書いたように、ターンテーブルからAU-300LCの間で問題がなかったのだから、昇圧されたより高い出力では問題がないであろうと思ってトランスからフォノイコの間も同じものを使っていたのです。これをシールド線に変えるとどうであろうか?

幸い、使っていなくても手放せていないAudioNote UKの2芯+シールドのケーブルが2組あったのでそれを使って試すことに...。まずはターン・テーブルとトランスの間をシールド線にかえてみる。若干、ハムは収まった感じだけど気のせいと言われてもおかしくない微量。次にトランスとフォノイコの間を変えてみると、「あれ~、何で?」ハムは忽然として消えたのでした。

念のため、トランスをはずし、ターンテーブルとフォノイコと直結して、プリアンプのボリュームをあげどの時点から残存ノイズが気になるか?トランスを入れて同じようにするとどうなるか?AU-300LCと比べてどうかとか試してみて本当にハムがなくなったのかを確認。でもハムがなくなるとオーディオ・マニアの悪いところで、V-Quad Cu24のほうがAudio Note UKのケーブルより音がいい?なんて思ったりして、恐る恐る、ケーブルを戻すとハムの再来。でも、ターンテーブルとトランスの間はV-Quad Cu24でも大丈夫であるということを確認したところで、タイムアウト、一時帰国の出発日となってしまいました。

トランス本来の音の良さ
家族より2週間ほど早くウイーンに戻ってきたので、しばらく色々とレコードをかけて本当にハムがでなくなったことを確認。そうすると、このトランス本来の実力がもっとわかるようになってきました。多分、今まではハムにかき消されていたであろう音量の小さな音楽情報もよく聴こえてくるようになり、このレコードにはこんな音も入っていたのか?と驚く事もしばしば。これがこのトランス本来の音の良さだったのでしょう。

毎度ながら月並みな表現でもうしわけありませんが、AU-300LCと比べてどのようによくなったかというと、情報量が上がり鮮度も高くなったということだと思います。前述したように今まで聴こえなかった音が聴こえるようになりました。音量を上げなくてもはっきりと音のよさがわかります。レコーディングの違いもよりはっきりわかるようになりました。アナログ盤を聴く楽しみがさらに増えてきました。

MC昇圧トランスをアップグレードして本当によかったと思えるようになりました! やはり、MC昇圧トランスがよくなるとカートリッジの実力も十分に発揮されているようで、DL103シリーズがなぜ世界的なロングセラーなのかよくわかったような気がしてきました。

欲が出てくる...オーディオ・マニアの悪い癖
一時期あんなに悶々としていたのに、問題が解決すると現金なもので色々と欲が出てきます。やはりV-Quad Cu24のほうがよさそうだから、それを使ってシールド・ケーブルをつくろうか、カートリッジを替えるともっと音がよくなる? といったものです。

よい音を求める旅は続く? なーんて書くとキザで気恥ずかしいですが、そんな気持ちです。

高音質なMC昇圧トランスをお探しであれば、このK&K Audioのトランスを御検討されてもよろしいかと思います。

K&K Audio に関してはアフィリエイトでもなくその他の利害関係もまったくありません。念のため...


僕の現在のアナログ環境は以下の通り (こちらもどうぞ):

ターンテーブル:VPI HW-19 Jr. と(スピンドルとプラッターは上位機種のものにアップグレード)

アーム: VPI JWM-9

カートリッジ: Denon DL-103R

フォノイコ:Audio Note Kits L1 Phono (改)

トランス:K&K Audio Premium MC Step-Up

ケーブル:
ターンテーブル、トランス間:VH Audio V-Quad Cu24 をつかった自作 
トランス、フォノイコ間: Audio Note UK AN-V
フォノイコ、プリアンプ間: VH Audio V-Quad Cu24 をつかった自作


K&KAudioのHP: http://www.kandkaudio.com/




2016年9月17日土曜日

ルンダールのトランス使用のK&K オーディオ MC 昇圧トランス K&K オーディオ MC 昇圧トランス /K&K Audio MC Phono Step-Up - ハムも解決!ーその1


今年の2月に購入、製作して使っていたのですが、ハムにずっと悩まされており、このブログで紹介するのを躊躇していました。それが6月末、日本に一時帰国するちょっと前に解決、ウィーンに戻ってから色々と聴いていますが、ハムは無事に退治できたようなので、記事を書くことにしました。

K&K Audio はスウェーデンのルンダール(Lundahl) トランスのアメリカ総代理店をやっている会社で、主にオーディオ用パーツ販売、自社製オーディオ機器、コンポーネント、キットの製造・販売もやっている会社です。アメリカのオーディオファイルの間では特に同社が開発したDACがとても評判になったことがありました。僕は同社のアッテネータも使っています(こちら)。

K&K Audio のMC昇圧トランスはキットでも完成品でもかえるようになっており、当然ながら、ルンダールのトランスを使用したもの。Basic とPremiumバージョンがあり、主な違いは使われているトランス。詳しく比べると以下の通り:

使用トランス:
Basic:Lundhal LL9226 (よりゲインの高いLL1678への変更も可能)
Premium:Lundhal LL1931(よりゲインの高いLL1941への変更も可能)

両方とも負荷抵抗は差し替え式で簡単に変えられる。

Premiumはさらに、
  • アースのとり方(つなぎ方)を基板上のコネクタの差し替えで簡単に変えられる。
  • ゲインを基板上のマイクロスイッチで簡単に変られる。
  • パーツも銀線リード、カルダスのロジウムメッキのRCAジャックといった一ランク上のものを使用。
価格:ベーシックのキットがUS$325、完成品は$385。
プレミアムはキットがUS$600、完成品は$650です。 

キットでもプリント基板がベースなので、ハンダ付けをやったことがある方であれば比較的簡単で短時間に組み立てることができると思います。

今使っているカートリッジはDenon DL-103R。昇圧トランスは同じくDenonのAU-300LCを使っていました。カートリッジを替えるかトランスを先に変えるか迷っていた際に、沖縄のオーディオの先輩に相談したところ、『カートリッジの音の傾向に特に不満が無ければトランスを変えると、その傾向で音のグレードが上がるよ』との助言を得て、一番コストパフォーマンスがよさそうであったK&K オーディオのMC 昇圧トランスを導入するすることに決めたのでした。ベーシックを買ってもいつかきっと欲しくなるのは明白であったので、奮発してプレミアムを選択。

2月に初めてこの昇圧トランスを使った際には音の変化にとても驚き、これはカートリッジを替えるのと同等かそれ以上の変化があると感激しました。その喜びから落ち着いて色々と聴いていくと、ハムが気になります。小さい音量ならまだしも、ちょっとあげるとはっきりと聴こえてきます。それからは常に頭の隅っこにハムのことが引っかかるようになり、悶々とした日々が始まりました...。


ちょっと長くなってきたので、続きは次回!


2015年12月13日日曜日

アナログ周りのアップグレード

夜のウィーンは氷点下。去年は暖冬だったのですが、今のところより冬らしい、冬です。でも、こちらの人に言わせると、例年の11月の寒さなのだそうです。アナログの話題が続きます...。



数ヶ月前に、プリアンプのアップグレードのまとめを書きましたが、それと並行してアナログ周りも少しづつ手を加えてました。プレーヤーはVPIのHW-19 Jr. というモデルのスピンドルとプラッターを上位機種のものにアップグレードしたものです。


まずやったのが、フォノイコのカップリングコンデンサーの交換。Audio Note UKの銅箔紙・オイルコンデンサーからムンドルフ社スプリームシリーズの銀箔・オイルコンデンサ(Mundorf Supreme Silver in Oil )へ変えました。前に書きましたが(こちら と ちら)、パワーアンプ用に使ってその後、交換したものの再利用です。このムンドルフのコンデンサーはバランスがよくて煩くなく聴きやすいけどちょっと音をマッサージする傾向があるというのが僕の印象ですが、僕はアナログに求めている音の傾向に合っているのではないかと思って使ってみることにしました。音に関してはやはり、どちらかというとコンデンサーの色がよりはっきり判る傾向があるのではないかと思いますが、アナログをいったりと聴いて音楽を楽しむのにはいいかな?という気がしています。



次にやったが、カートリッジをGoldRing 1042 (MM) からDENON DL 103Rに交換。昇圧トランスはDENONのAU-300LC。 いろんな人からMCは良いと聞いていたのですが、やっとMCを導入。もっと早くからMCにしとけば良かったというのが正直な気持ちです。

カートリッジを替えて気になってきたのが、ノイズ。ランブリングのようなハムのようなノイズがターンテーブルに針を落として無音の部分で聞こえて気になりました。カートリッジからノイズがきているのか?とも思いましたが、針を上げると聴こえません。もしカートリッジがノイズを拾っているのであれば針の上げ下げには関係ないはずと暫く悩みましたが、ネットをサーフしていて思いついたのがベルト。どっかのサイトにベルトは5年程度で交換した方が良いと書いてあったのです。案の定、我が家のプレヤーのベルトはだいぶ硬直がすすんでいました。硬くなるとその分モーターの振動等不要な動きが伝わりノイズとなるのではないか?と思いベルトを交換。気になっていたノイズが嘘のように無くなりました。ベルトは定期的に交換すべきなのですね。

ここまできても、まだ音にはチョッと気になるところがあって (高めの帯域にちょっと煩く聴こえるところがある)、で色々と悩み、プレーヤーとトランス間のケーブルを交換してみることにしました。今まではVPIの別売り純正シールドケーブルをつかっていたのですが、それをVH Audio から今年発売されたV-Quad Cu24という24 AWG のUniCrystal OCC (単結晶OCC)単線の4芯スタークワッドのワイヤーを使って自作したものに交換。これがうまく当たって、気になっていたところが全く無くなりました。このワイヤーはシールド線ではありませんが、スタークワッドのお陰で懸念していたノイズは聴感上全く問題はありませんでした。

ノイズが無くなり、音に気になるところがなくなると、定位がやや左寄りになっているのがよりはっきりと判って、アームの設定、テーブルの高さなどを再調整。これも気にならないところまで持って来れたかなというところまでやりました。

その後、4ヶ月ほど経ち、特に不満はなく、快適にアナログ盤を聴いています。変わったことと言えば、メイン・システムを聴く時間の大部分がアナログ盤再生になったということでしょうか? それでも満足しないのがオーディオ・ファイルの悲しい性。昇圧トランスをアップグレードしようかな等と企んでいます(笑)。