2020年8月19日水曜日

Piano & Sax – Junge Virtuosen コンサート


去る日曜日は、妻と共に 「Piano & Sax – Junge Virtuosen(若きヴィルトゥオーソ)」と題されたコンサートに行ってきました。会場はウィーンから車で南東に40分ほどのGöttlesbrunnという村のPfarrkirche。オーストリア東部、ウィーンを囲むニーダーエスターライヒ州の「Haydn Region」コンサートの一環。ハイドンが生まれたローラウ村はこの州にあります。

若きヴィルトゥオーソたちは、Aurem Saxophon Quartett と ピアニストのMartin Ivanov。プログラムは、ハイドン、ベートーベン、グリーク、ショパン、ガーシュインなど。

ウィーンの随一の目抜き通り、ケルントナー通りの路上で行っていたカルテットの演奏にいたく感動し、声をかけたのがきかっけでセミ・プロで写真を撮っている妻が依頼を受け、僕も一緒に行ってきました。リハーサル風景とグループ・ポートレートの撮影です。最近、ウィーンでは、コロナ禍でコンサートが予定されていたキャンセルになり、路上で演奏しているプロ駆け出しの音楽家たちをよく見かけます。

サクソフォン・カルテットが奏でるクラシック音楽ってどうなんだろうと思いながら興味津々で行きましたが演奏・音色ともに素晴らしかった! 見事なアンサンブルに引きずり込まれそれぞれの曲の真髄に触れられたように感じさせるものでした。ロックダウン中に録画された下のストリーミングコンサートの動画を観ていただけるとわかるかと思います。


彼ら同様に素晴らしかったのはピアニストのMartin Ivanov。ダイナミックで繊細、奇を衒うことなく、作曲家のスタイル・曲想を大切にしながら、彼の個性を感じさせる演奏で今後注目するに値するピアニストだと思いました。



コロナ禍のソーシャル・ディスタンシングで疎らながら全席売り切れ会場で観客を得た若きヴィルトゥオーソたちは活き活きと素晴らしい音楽を聴かせてくれました。

Göttlesbrunn Pfarrkirche

妻と若手音楽家のコンサートは、著名演奏家のに勝るとも劣らなくて良いねと話しながら帰途につきました。何度も書いていますが、若い音楽家の演奏はピュアで一途、心が洗われるような気がします。


Aurem Saxophon QuartetのHP: https://www.aureumsaxophonquartett.com/en/

Martin Ivanov のHP: https://www.ivanov-martin.com/

妻のフォトグラフィーHP:https://www.yukohigaphotography.com/



2020年8月9日日曜日

Phoebe Bridgers - Kyoto (Official Video)



NY Timesでこの曲ができた過程の記事「How Phoebe Bridgers (Begrudgingly) Writes a Rock Song」(https://nyti.ms/3jVsUzq)読んで面白かったので紹介します。

こちらにいると、知り合いの方や同僚から子供たちが日本に憧れているとか、子供たちが行きたいといったから日本に観光に行ったということをよく聞きます。日本は、欧米(とくにヨーロッパ)の若い人たち憧れ。それがこちらのポップカルチャーにも反映されてきているような気がしています。

NY Timeのビデオはこちら。バラードとして書いた曲が,ロックになっていく過程が述べられています。

2020年8月5日水曜日

Weiden am See


先週末(7月31日~8月2日)は、知り合いの結婚式のご招待されて、妻と世界遺産に登録されたノイジートラー湖畔の街、Weiden am Seeに行ってきました。日中は30度を超える暑さでしたが夜は、涼しい風でクーラーを入れずに過ごせました。 夏の行楽地ですが、コロナの影響は、今年の人出はだいぶ減ったという印象でした。



ノイジートラー湖畔は、農作地域で、オーストリアでは赤ワインの産地としても有名です。多くの村はブドウ畑に囲まれたくさんのワイナリーがあります。オーストリアではワインの産地にはおいしいレストランがあることが多く、Weiden am Seeも例外ではありませんでした。


メインはナマズの料理

私たちが泊まった隣村のGolsは、面積が42km2、人口3千8百人ちょっとの村ですが、なんと116のワイナリーが営業しているとのこと。我々もワイナリーによってテイスティングをし、ついつい、6箱分(各6本入り)のワインを持ち帰りました! 


2020年8月2日日曜日

パワーアンプのコンデンサがダメになった




6月の終わり頃からアンプの左のチャンネルからガサゴソという音が聞こえてくるようになってきました。スイッチをいれて暫くしてから、この音が出てきます。最初はアンプをこつんと叩くと治ったのですが、最近はそうしても収まらなくなりました。どこか接触不良かと一度開けてみましたが特に悪いところは見つからず、しかしガサゴソは続き、ついに左から音が出なくなってしまいました。2週間ほど前のことです。せっかくLP12がやってきてレコードを聞くぞ~と盛り上がってたのに...。

左と中央のコンデンサを比べると、左は蝋が溶けて紙のケースに浸透していることがわかる

で、再度開けてみるとなんと、コンデンサが2個上の写真のように濡れたようになっており、とくに左は最上段の写真のように真空管ソケットの足が腐食。夏になって室温が上がったこともあるのか、どうやらコンデンサの絶縁体として使われている蝋が溶けたようです。

このコンデンサは去年10月に取り付けたばかり(こちら)、一年ももたなかったことになります。結構値もある張るコンデンサで音も気に入ってたのでガッカリ。メーカーのスペックでは使用温度範囲の最高は80度、買う前にショップにも確認したのですがね~。

300B シングルのこのアンプ「ANK Audio Kits(旧AudioNote KitsのKit One 」ドライバー基盤にカプリング・コンデンサが左・右チャンネルにそれぞれ2個(計4個)使うのですがなぜか基盤の中央にある初段の2個は問題なく、基盤の端にある後段の2個のみ蝋が溶けています。どうしてかと考えて、底板を見るとちょうど真ん中には放熱用スリットがあり、溶けたコンデンサが装着されていた部分にはありません(下の写真)。そういうことだったのですね。でも、これだけでコンデンサが溶けるまで温度があがるのか? おそらく実際には、このコンデンサはあまり熱に強くないのでしょうね。残念です。


そういうことなので、ダビッドさん(こちら)一番のお勧め、Audynというドイツのメーカーの「True Copper Max」を注文。 届くまで、しばしの間Amp Camp Amp(こちら)をつないで、Kit Oneは作業台で待機。コロナ禍の影響で届くまで時間がかかり、やっと先週末に取り付けました。


まだエージング中ではありますが、音は上々。Jupiterの銅箔・蝋・ペーパーのコンデンサーと比べると温かみは若干減るような感じがしますが、情報量はより高い感じです。現時点ではこちらのほうが我が家のシステムの可能性をより引き出せる感じがしています。