10月15日 日曜日は音楽的にとても充実した一日でした。午前中~午後にかけては、幼年の頃からピアノをやって、ジュリアード音楽院の指揮科で学ぶも進路を変更して物理博士となった同僚から電話で、奥さんがいけなくなったから、と誘われてラハフ・シャニ指揮ウィーン交響楽団のマチネコンサート。ソリストはジョシュア・ベル。会場はコンツェルトハウス大ホール。 プログラムは以下の通り:
Sergej Prokofiev: Symphony No. 1 in D major op. 25 «Symphonie classique» (1916-1917)
Jean Sibelius:Concerto for Violin and Orchestra in D minor op. 47 (1903-1904 / 1905)
Wolfgang Amadeus Mozart:Symphony in G minor K 550 (1788)
シャニは弱冠28歳の新進気鋭のイスラエル人指揮者(詳しくはこちらとこちら)。今シーズンのウィーン交響楽団の首席客員指揮者で来シーズンからロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に任命されることが決まっています。
ウィーン交響楽団は、シャニのもと気合の入った素晴らしいい演奏でした。でも、このコンサートの白眉はジョシュア・ベル。シベリウスのバイオリン協奏曲のソロは凄かった。我が家は彼のファンで何度もコンサートに行きましたが、いままで聴いた彼の演奏では一番インパクトを受けたものでした。
休憩時間のサイン会でファンと歓談するジョシュア・ベル |
この日の夜は、X Japanの映画 『We're X』のウィーン プレミア。YOSHIKIも来て彼との質疑応答があるというので、暫く前に切符を買って楽しみにしていました。
会場はウィーンの旧市街にあるGartenbaukino。ウィーンで唯一マルチプレックス化されていない映画館。巨大なスクリーンのある736座席の上映ホールが一つだけの場所です。1960年に出来たほぼそのまんまの状態が保たれており、それを見るだけでも行く価値のあるところだと思います。
ローリング・ストーンズのドキュメンタリー映画『Stones in Exile』のスティーヴン・キジャック監督による『We're X』は、よく出来ており、ロック・ドキュメンタリーとしてX Japanのファンでなくても多くのロックファンにアピールする思える良い映画だと思います。お薦めです。
上映後の質疑応答で質問した殆どの若者たちが、いかにX Japanの音楽が辛かった境遇から自分を救ってくれたかということを真摯に語り感謝の意を表すことからはじまったことと、YOSHIKIさんの人間性溢れる穏やかで優しい受け答えにとても感銘を受けました。僕が小さかった頃、両親が『…〇〇さんは、善い人だねきっと苦労されたんだね…』とよく言っていたことを思い出しました。僕もすっかり、YOSHIKIのファンになってしまいました。
イベント終了後、思い思いにX Japanの歌を口ずさみながら満足そうに帰途につく若者たちに心が温まり、日本人として、とても嬉しく誇らしい気持ちにさせられました。
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