もう一月ほど前のことですがちょっと立ち寄ったレコードショーで見つけたLP集。前から欲しかったのですが特に珍しいものではないと思うのだけど中古レコード屋では見つけられず、時々eBayで入札するもなぜか値段が僕が払いたいと思う価格よりいつもだいぶ高くなって競り落とせずにいたレコード。5枚組、全19曲です。一枚、一カ所だけ傷があったのでどうしようか悩んだのですが、ついていた値札が12ユーロでしかもクラシックはすべて値札の半額と書いてあったので、一応買っておくことにしました。少しづつ聞いていますが、期待に違わぬ演奏に大満足。1953-54年の録音のようですが、音も悪くありません。傷も聞いていて我慢できる範囲なのでよかった。今まで買ったDacapoのロゴのついた復刻版LPには音の良いのが多かったですがこれもその例に漏れませんでした。
だいぶ前にNY Times がマレイ・ペライアや内田光子の自己表現をふんだんに盛り込んだ演奏に対し、ギーゼキングのあまりにもシンプルで自己を消し去ったかのようなピュアな演奏は、彼が(モーツアルトの)音楽そのものに対する絶対的な信頼を置いて、曲そのものにその美しさを語らせているかのような演奏と評していましたが(筆者による要約・翻訳)、まさにその通りの素晴らしいレコーディングだと思います。
(”Review/Music; Playing Mozart Sonatas With 2 Opposing Styles By Edward Rothstein, New York Times, October 19, 1991: http://www.nytimes.com/1991/10/19/arts/review-music-playing-mozart-sonatas-with-2-opposing-styles.html)
CDもでてますがアマゾンではプレミアムがついているようですね...。
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