2012年8月25日土曜日

Kueng Sonic のUSB DAC

5月の投稿で紹介したThe Audio Eagleことノベルトさんの紹介で知り合ったMartin Küngさん。この世にオーディオ工芸家という職業が存在するならば、マーチンさんはまさにその一人。 自らの工房 Kueng Sonicsを構えています。起業家というよりというよりちょっと気弱な感じの研究熱心な天才肌の職人といった趣の方。オーディオ機器のみならず、楽器用のアンプや生楽器用ピックアップ,各種録音機器などの作成・販売・改造なども行っています。基本的にオーダー・カスタム メードが中心。

僕は、2ヶ月ほど前にノベルトさんの勧めでMartinさん作成の外付けHDD用の電源とUSBケーブルを自宅試聴させてもらって、かなりの音質の向上を確認。価格も手ごろだったので即導入。 とても気に入っています。

今回は、彼がUSB DACを貸してくださるというので喜んで聞かせてもらいました。これは、ノベルトさんのお宅でも聞かせてもらったもので、その際とても音が良いのに驚いたのですが、貸してもらったバージョンはさらにアップグレードされているとのこと。 楽しみです。


中央のノブは入力切替スイッチ
コンパクトな大きさです。





裏面、SDPIF入力x2、 USB入力、 RCA出力、電源


外見は黒い箱に、入力切替スイッチのみというシンプルさ。外見より音質・中身重視というところは、僕の好みです。大きさもコンパクト。 デジタル部分はPCM1794とTenor 7022 とオーソドックスな構成で最新とは言いがたいですが、アナログ部分はオペアンプではなくFETのディスクリート回路! 期待できます。

うちにやって来て、ここ4日程経ちました。期待通り、すばらしい音でした。アコースティック楽器がとても自然な響きで聞こえ、交響曲のダイナミックレンジも十分でフォルテシモでも音がにごりません。人の声も温かみが感じられます。音場感・音像感も申し分ありません。音楽に没頭できます。さすがにWeiss DAC2と比べると情報量と低音の質感が若干劣りますが、このUSB DACの価格はヨーロッパでのWeiss DAC2販売価格の6割程度なので、すばらしいコスト・パフォーマンスと言えるでしょう。 多くのオーディオファイルに聞いてもらうことができたらいいなと思う機器の一つです。

Kueng Sonics のサイト(本業が忙しいとかでまだ工事中...): Kueng Sonics


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