2015年5月18日月曜日

Qobuz 16bit/44.1kHZ ロスレス・高品位ストーリーミング ー その3 (2015年6月2日に追記・訂正)



ちょっと間が空きましたが、これまでqobuzの特徴について書いてきました。では肝心の音はどうなのか? 前にも書きましたように基本的にMP3かそれ以下のビットレートで配信されているSpotifyと比べるとその違いは明らかでレコーディングによっては驚くほどの差が出ます。

僕のメインシステムでCDからリッピングした音源にと比較した場合。その評価はレコーディングによって:
  • リッピングした音源が若干よい 
  • あまり変わらない 
  • qobuz ストリーミングの方が若干よい 
の3通りに分かれて、明らかに違うと感じたのはほとんど有りませんでした。

この結果に関する僕の考察は以下の通り。僕の推測の部分もかなりありますのでそれを踏まえて読んでいただければ幸いです。音が違う理由には以下が考えられます:
  • 再生ソフトによる音の違い。要するにAudirvana PlusやiTunesとQuobuz Desktopとの音の違いです。さらに述べるならリッピングしたCDをAudirvana PlusでかけてQuobuz Desktopと比較した場合と、iTunesとQuobuz Desktopでは良し悪しの評価が変わることが多くありました。ただし、レコーディングよって音の違いの評価が必ずしも一貫性を持って同方向なものではなく、かなり分散した結果であったので、ソフトの違いが音の良し悪しを決めるのに最大の要因であると結論付けることは出来ないとも思いました。
  • 音源ファイル・ソースによる違い。同一のレコーディングが何度も再発され、さらには複数の異なるマスタリングのバージョンがある場合も多くあります。程度に差はあるとは思いますがそれぞれのバージョンで音は違ってきます。したがってストリーミングのためにアップロードされた音源のバージョンが僕が持っているCDとは異なること、音が違ってくるのは当然のここと考えられるわけです。Quobuz上でもレコーディングよっては複数のバージョンがアップされている場合が思ったより頻繁に見受けられました。その場合、僕も持っているCDと明らかに同じもの(ジャズでRVGマスタリングとアルバム名に明記されているレコーディングなど)を比べると、音はあまり変わらない用に感じたもののほうが多かったです。しかし、ほとんどのレコーディングは、リマスター盤かどうかすらすらわからない表記なので、僕がリッピングしたCDと音源の世代・マスタリングが同じだったのか?異なっていたのか?という確定はできませんが、音の違いが、音源の世代・マスタリングに起因するものであったという可能性が高いのでは無いかと思われます。さらには、僕が所有するCDがどの国で製造されたのかということも音の違いの要素になっているのではないかと考えられます。
ロリンズのサクソフォン・クロッサスを検索するとジャケット違いも含め複数のバージョンがでてくる。

このように音の善し悪しには様々な要素が絡み合っているので、単純にストリーミングだから音が良い、リッピングだから音が良いとは言い切れないということだと思います。もしかすると、各家庭でのインターネット環境、ラウターの違い、有線・無線LANの違いなども厳密に言えば音に影響があるかもしれません。

違った観点で見るならば、比較評価しないとどうか?ということがあると思います。で、僕は3週間ほど、リッピングした音源を聴かずにデジタル音源はqobuzストーリミングだけ聴くということをやって見ました。結果として、音質的な不満がおきたことは無く、quobuzは今ひとつだなとか、リッピング音源の方が良いな〜と思ったことは一度もありませんでした。メジャーレーベルの比較的新しいレコーディングに限って言えばその多くをquobuzロスレス・ストーリミングで聴くことができるので、CDを買ってリッピングして聴くというプロセスが無い分、気軽に良い音で色々と聴き漁れることは音楽ファンにとって非常に気もいのよい快感であります。誰かのブログでお奨めのCDを早速アマゾンで買って...なんていう無駄遣いが減ったということだけでも、会費分の見返りはあるかと思います。唯一の不満はCDで持っている音源がquobuzに無いという時だけでした。
(つづく)

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