2019年7月9日火曜日

スピーカー・ケーブル 上がりか(?) NVA -TSCS



ちょっと前に、NVA(Nene Valley Audio)のスピーカー・ケーブルLS6を導入したことを書きました(こちら)。 実は、そのブログの記事掲載のすぐ後に同社のフラッグシップであるTSCS(The Speaker Cable Statementの略)にアップグレード交換して。3ヶ月ほど使っています。

LS-6が、片チェンネルの+とーそれぞれが20本銀メッキ絶縁単線と細め銀合金絶縁単線28本で作られたスピーカー・ケーブルであるのに対し、TSCSは銀合金絶縁単線156本で作られたケーブル(具体的な素材は未発表)。それにTSCSには上の写真のようにシールドが施されています。

エージングに結構時間がかかりましたが、システムの音が全体的に向上したと思っています。LS-6のとき同様に顕著にどこがどうなったという言い方は難い変化なのですが、音楽性があがって多少劣る録音でもより楽しく音楽にのめりこんで聴けるようになったということと、より解像度が上がって音数も上がりオーディオ的興味もより満たせるようになったという印象です。これら2点は、自分の経験では相反するトレードオフ・ポイントのようで両方同時に高いレベルに保つことが難しく、どちらかというと不満が少ない妥協点を見つけるということに腐心していましたが、TSCSはこれらをほぼ妥協せずに両立させることができたスピーカー・ケーブルかと思っています。安いケーブルでは無いですが、今までいろんなケーブルを試してみた経験からすると類い稀なケーブルで、同等なレベルのものは少なくとも自分はこの数倍の価格のものしか聞いたことがありません。

とても悲しく残念なことに、NVAの創設者で事業主であったRichard Dunn氏は5月にお亡くなりになられました。RIP, Mr. Dunn.

今後、事業は継続するのか、後継者が誰になるのかが決まっておらずそれまでは営業休止中となっています。 同社のHPはまだアップされています。

NVA HiFiのHP: https://www.nvahifi.co.uk/

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