2017年2月12日日曜日

アンナ・ネトレプコ 、ロベルト・アラーニャ共演 ヴェルディの『イル・トロヴァトーレ』(Il Trovatore )ウィーン国立歌劇場

衣装・ステージはスペイン内戦を思い起こさせるものでした

一昨日のお昼前、職場の同僚が『…今晩のシュタッツ・オーパーの切符が一枚あるんだけどどう?』、もしかしてイル・トラヴァトーレ?、『そうだよ』、行く、行く! という訳で、妻は里帰り中ということもあり、2月9日木曜日の晩は、ウィーン国立歌劇場でヴェルディの『イル・トロヴァトーレ』を見てきました。

アンナ・ネトレプコ 、ロベルト・アラーニャ、リュドヴィク・テジエなどの錚々たるキャストでウィーン国立歌劇場今シーズンの目玉の一つ。僕は特にオペラ・ファンではないので、行きたいかなと思った時には、チケットがすべて売り切れ。エージェントではかなりのプレミアムで諦めていたので、同僚には大感謝です! 

カーテン・コールのネトレプコ
主なキャストは以下の通り、

Il Conte di Luna = Ludovic Tézier
Leonora = Anna Netrebko
Azucena = Luciana D`Intino
Manrico = Roberto Alagna
Ferrando = Jongmin Park
Ines = Simina Ivan
Ruiz = Bror Magnus Tødenes

指揮は、Marco Armiliato、監督はDaniele Abbado (Claudio Abbadoの息子)

文句なしに最高でした。特に第4幕のアリアと重唱で最高に盛り上がり感動が頂点に達する素晴らしいもの。

オペラ史上最も有名なテノール歌手といられるエンリコ・カルーソーは、4人の偉大な歌手さえ揃えるだけで『イル・トロヴァトーレ』の名演はできる(出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Il_trovatore)と言ったそうですが、今回上演は4人の偉大な歌手、素晴らしい演出とオーケストラと、すべてが揃ったものだったと思います。

以前、知り合いのオペラ歌手の方から、『…オペラ歌手としてプロになるには演技ができないといけないんだよ…』と伺ったことがありますが、メイン・キャストネト4人の演技もどのような舞台俳優・女優に勝るとも劣らぬ、観客を惹きつける素晴らしいものだったと思いました。

すっかりネトレプコのファンになって、大満足で帰途につきました。

楽屋出口でファンに囲まれるネトレプコ
蛇足ですが、帰宅してから調べたら、ネトレプコはオーストリアに帰化してウィーンが拠点となっているとのこと。そして、今のご主人は去年5月に観に行ったデュダメル指揮 プッチーニの「トゥーランドット」でカラフ役を演ったYusif Eyvazovとのこと(その際のブログはこちら)。

僕が持ってるネトレプコのレコーディング:特に右のヴェルディのアリア集はオススメです。オペラ歌手は40〜50代がピークというのを聞いたことがありますが、2004年に最初に発売された左の「花から花へ」と2013年発売の「ヒロイン-ヴェルディ・アリア集」を比べるといかに彼女が歌手として音楽的にも声、テクニックも成熟し「オペラの女王」と呼ばれるようになってきたのかがよくわかると思います。




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