5月2日に、グスターボ・ドゥダメル指揮、ベルリンフィルのコンサートに家族で行ってきました。場所は、楽友協会大ホール、プログラムは、ベートーベン第五とリヒャルト・ストラウスのツァラトゥストラはかく語りき。
我が家は全員グスターボのファン。彼を聞くのは、これで4度目です。第一回目は2010年5月にワシントンD.C.で、LA フィルと。このときは、バーンスタイン交響曲第2番とチャイコフスキー6番『悲愴』。 2度目は、ウィーンに越して来て間もない2011年2月にLA フィルと、プログラムはベートーベンの7番にアダムスとバーンスタイン。 3度目は2011年12月にウィーン・フィルの公開リハーサルの時でした。このとき、本番で演奏したメンデルスゾーンの交響曲3番は、ライブ(多分)録音されてLPレコードのみで発売される予定です。尚、このLPの売り上げは、南米ベネズエラにて、1975年に始まった音楽教育制度のエル・システマに寄贈されるそうです。
今年31歳になったドゥダメル、聴くたびにすごくなっていっています。今回のコンサートでも、世界最高峰に立つベルリンフィルの楽団員たちが、彼の指揮のもと、一丸となって、グスターボの世界を共に創っていく。ベートーベンの第5は、正にその極みで凄かった。オーケーストラがノリに乗って、楽団員の感動と喜びが観客席の我々にひしひしと伝わってくる。聞いていて気分が高揚し、第5を初めて聞いたときおなじ感激を最体験できたような気がしました。ツァラトゥストラも、ちょっと荒削りのような気もしましたが同じように凄かったです。いつもながら、グスタボはプログラムすべて暗譜でした。
びっくりしたのは、観客の反応が今ひとつだった事。グスターボの独自の世界は、保守的なウィーンの観客の持つベートーベンのイメージには、合わなかったようです。2011−12年楽友協会コンサート・シーズンの一つの目玉でもあり客席はいつもにも増して肩を張ったような人たちが多かったせいもあったのかもしれません。
でも今回は、新進気鋭の大人気指揮者であるドゥダメルが、確実に名実共に今世紀最高の名指揮者になっていくだろうという事をより確信出来たコンサートでした。彼の魅力を十分に伝えられるレコーディングは、残念ながらまだありませんので、機会があれば是非ライブを見に行ってください。
でも今回は、新進気鋭の大人気指揮者であるドゥダメルが、確実に名実共に今世紀最高の名指揮者になっていくだろうという事をより確信出来たコンサートでした。彼の魅力を十分に伝えられるレコーディングは、残念ながらまだありませんので、機会があれば是非ライブを見に行ってください。
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